2007年8月5日日曜日

セカンドライフでのアルバイト「キャンプ」について

さて、今日はセカンドライフ内でのお金の稼ぎ方として有名な「キャンプ」についてお話ししたいと思います。キャンプは、もともとはその地域での交通量、人口を増やすためにお金を払って一定時間その場にいてもらう、いわばサクラとしてその土地のオーナーがお金を払って雇うものです。よくあるのは椅子にじっと座ったり、一定時間その場で踊ったり、というものですね。私はあるビーチで20分ベージング・タオルの上で寝そべっていたら2ドル、というのをやりました。20分DJをやって5ドルというのもあります。効率悪いですが、まぁ、大体そんなもんです。あくまでもてっとり早くお金を手に入れる手段であって、これで稼げるわけはありません。なにしろ2リンデン・ドルというのは1円になるかならないか位のお金ですからね。1時間やって3円稼げるかどうか、って話でしょう。

とは言え、これもうまく使うとなかなかおもしろいですね。じっとしているわけですから、普通なら放っておいたら昨日話した "Away" の状態になり、これではお金を払ってもらえません。そこで「デバッグ・モード」というのにしておくと、アバターを放ったらかしにしておいても "Away" にならず、ずっとお金を稼ぎ続けてくれるのです。ということは、必ずしもアバターに付き合わなくても、自分が寝ている間とか、昼間会社に行っている間にセットしておけば、その間にアバターはじっとその場でキャンプして稼いでくれるというわけです。

そうなのです。セカンドライフでは男に生れることも女に生れることも、空を飛ぶことも、一瞬で好きな場所にテレポートすることも、超セレブとして生きることも、どんな仕事に就くことも自由だ、と前に書きましたがそれだけではないのです。アバターは食べなくても寝なくてもいいのです。みなさんは、食べなくてよかったら、寝なくてよかったら、どんなに24時間有効に使えるか、と思ったことはありませんか。または、今自分がここで何かしている時に、もう一人の自分が別の仕事をやってくれたらいいな、とか。正に、セカンドライフではそういうことが可能になるのです。私自身は同じ場所で何もしないでじっと寝てるなんてバイトはとてもできそうにありませんが、私のアバター君は私が寝ている間もそうやって稼いでくれるのです。

ただ、キャンプについて一つだけ注意しておきたいことがあります。それは時々 "camping online" というのがあることです。そう、"online" という言葉が気になりますよね。これは、実は、ちゃんといないとお金にならないパターンのものなんですね。例えば20分単位の支払なら、20分経った時点で、"Are you a human?(あなたは人間ですか?)" とか "Are you a robot?(あなたはロボットですか?)" といった確認メッセージが表示されるのです。勿論、いくらでもじっとしてられるロボットならお金は払われないわけですし、このメッセージに応えない場合は、自動的に退席させられ、お金はもらえません。このメッセージは不規則に内容が変わるので、人間かと聞かれたら "Yes" を、ロボットからと聞かれたら "No" のボタンをクリックしないといけないのです。このパターンの場合はアバターを放ったらかしにしておくわけにはいきませんね。私はこのパターンの場合は始めた時間をちゃんと確認しておき、他の作業をしながら、20分なら20分経過する2、3分前にはアバターのとこに戻って確実にメッセージに応えられるようにしています。ちゃんと応えるとその時点でお金が支払われます。

さて、このように見てくると、セカンドライフは本当に何から何まで自由な世界だな、と思います。もしこうだったら自分はこんなことができるのに、なんて自分の現実に対する言い訳は通用しないということです。大抵の人がこうだったらいいと考えるようなことは、セカンドライフでは前提条件として保証されてると言ってもいいのです。なのでここでは、その「こうだったら」が全て満たされたところで、「何をやるのか」が問われてくることになります。「何をやりたいのか」というのがないと、セカンドライフもおもしろくはないかもしれません。逆に、何かやりたいことがある人にはこんなに楽しいものはないかもしれません。

最初に書きましたようにキャンプはあくまでも持ち金0円で始まったセカンドライフでの当面のお金を手に入れるための手段に過ぎません。キャンプしてセカンドライフの世界を彷徨いながら、さて、この世界で自分は何をやって生きていくのか、現実の世界で本当は何をやりたいのか、それを考えることが大事だと思います。その時初めてセカンドライフは自分の可能性を開いてくれるのだと思います。

1週間にわたってセカンドライフの話題を続けてきましたが、他に書かなければならないこともいろいろありますので、とりあえずここでこの話題はひとまず終了ということにして、また新たな進展がありましたらご報告させて戴こうと思います。

それでは、また。




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