2008年1月11日金曜日

イスラーム庭園の癒し〜GOLESTAN

セカンドライフ話題の第3弾です。

昨晩、結局土地を3つ借りることになった話をしましたが、Mirandirge、STARTracker Island と書いてきて、最後の一つが SilkRoad というSIM です。ここに GOLESTAN - Lifebound Garden というイスラーム風、というよりはイランを意識した庭園を作っています。

SilkRoad は、最初にこの SIM がオープンになった時から気になっていたのでした。このブログもイランとか中東、中国の話題が多いのは皆さんもお気づきでしょうが、本当に、アジアのこの地域というのは大好きなのですね。最初はセカンドライフは結局ゲームだし、そんなにお金をかけてもしょうがない、と思っていた私も、結局はどれかひとつを選ぶということではなく、気になっているものは放っておくわけにもいかず、やりたいことは全部やりたいと、STARTracker に続いてここも借りることにしたのです。それに、ここには私のコンサートに来て下さる仲のよい人たちもいて……。

ここは入るとすぐ左手にバラの花が一杯咲いていて、その中にあずまやがあります。そう、場所の名前「ゴレスターン」はペルシャ語で「バラ園」の意味で、同時にイランの偉大な詩人サアディーの詩集のタイトルでもあります。この庭園自体はシーラーズにある、やはり詩人のハーフィズの廟を参考にしていて、そこは、砂漠の真ん中というのに花が咲き乱れ、音楽が流れ、そして、イスラームの戒律の厳しいこの国で、いくつものカップルがハーフィズの詩集を手に愛を語り合う、何とも幸せな空間なのでした。ああいう豊かな空間をもっともっと広げていきたいと思うのです。私のあずまやの中央には丸い大理石のテーブルがありますが、いずれここにはハーフィズの詩集を置く予定です。ハーフィズの詩集は、ぱっと開いて出た詩が、そのまま占いになるのです。私がハーフィズの廟を訪れた時も、イランの女学生たちが集まって、きゃあきゃあ言いながら詩集を開いてましたっけ。そのハーフィズ占いをここでできればと考えているのです。

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さて、この庭園に入って右側にはモスクが建っています。入口はやはりイランのエイヴァーンという半ドームを真似したつくりになっていて、中ではイランを中心にした写真展を行っています。実はペルシャ、イスラームの造形は実に繊細で豊かなものであり、私のセカンドライフでのデザイン力がまだまだ及ばないところもあり、ここは時間をかけてより美しく、かつオーセンティックなものに変えていきたいと思っています。因みにここのメナール(ミナレット)には登ることができ、やはり高いところから見る風景はきれいで気持ちがいいですね。

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ところで、ここで見るべきものと言ったらこれだけではないのです。あずまやの奥、バラ園に囲まれたところに地下室への階段があって、その地下はちょっとしたチャーイハーネ(ペルシャ風の喫茶店)になっています。絨毯の上に座ってお茶が飲めるのはもちろん、イスラーム世界に独特の水タバコなるものを楽しめます。私もエスファハーンのスィー・オ・セ(33)橋の下にあるチャーイハーネに行ったことがありますが、普通はタバコを吸わない私も、この時ばかりはめったにできない経験でもあり、水タバコを吸ってみました。いろいろ味がついていてなかなかおもしろかったですね。イスラームでは飲酒を禁止していますからこういうものが発達するのですが、味と言えば、ノンアルコール・ビールも日本のようにビールの味を再現したものというよりは、レモン味とかイチゴ味なんてのがあっておもしろかったですね。ビールのイチゴ味なんて想像できます?(笑

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そうそう。ゴレスターンのチャーイハーネでは、勿論、私のミュージックビデオを見ることができる——今はお正月に因んでイランの日の出の映像を流しています——のと、ピアノやお琴の先祖であるサントゥールという楽器がおいてあり、この楽器を遣った即興演奏のコンサートも企画していますのでお楽しみに。

GOLESTAN - Lifebound Garden
http://slurl.com/secondlife/SilkRoad/26/209/26




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