2009年3月20日金曜日

プリム変形もう一つ(おまけ)

前の日記でブリム変形のことを書いたのでもうひとつおまけ。
今回の建物では2階と3階のガラス窓が斜めに入ってます。
このガラス、どうやって角度や長さがぴったりと合わせてあるでしょう?

090319d.jpg


壁の三角形になっている部分は底辺が3m、高さが6mなので、
ピタゴラスの定理を使って計算すると、Excel風に表現するなら、
=SQRT(3^2 + 6^2)
となり、これを計算すると、
6.70820393249937...
うーん、既に面倒。。。><
これ、最初に豊島区にLifebound Cafeを作った時も、
反響板を兼ねた斜面のあるガラス天井にしたんだけど、
その時はホント泣きそうでした。。。
うまく合わない!><

前回、三角形のボタンを作るのに四角いブロック使いましたけど、
実は今度はその逆なんです。
四角いブロック型のガラス窓を作るのに三角柱を使います。
ということは、壁と同じ形、というわけですね。
複雑な計算をしなくても、壁をコピーしたプリムから変形して行きます。

090319e.jpg


写真2はわかりやすいようにそれぞれの面に色をつけてありますが、
まずは三角柱の「中空(空洞)」の数値を上げて
中が空洞になるようにします。
写真では断面が見やすいように75.0としてありますが、
実際にはガラス窓は薄いので最大の95.0になってます。

090319f.jpg


次に写真3のように、パスカットの始点と終点を設定します。
始点を0.25とすると全体の4分の1、
左側の面がカットされて消えます。
次に終点を0.75とすると更に全体の4分の1、
ここでは背面がカットされて消えます。
写真はこの状態を表しています。
そして更に、終点を0.5とすると
終点側から更に4分の1がカットされ、
つまりは緑色で塗った面も消え、
赤く塗った面だけが残ることになるわけです。
これが今回ほしかった形です。
横幅だけ調整して、
あとはガラスらしく透明度を上げてあげれば
壁にぴったりと合うガラス窓の出来上がりです。

前回は三角形を作るのに四角な立方体を使い、
今回は四角なガラスを作るのに三角柱を使い、
プリムの変形を覚えると
面倒なスクリプトや計算も回避できるという一例ですね。

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