以前、ル・コルビュジェのことを少し書いたけれども、
その彼の建築、そして人生を知るのに
最良の本の一つがこれ。
安藤忠雄『ル・コルビュジエの勇気ある住宅 』(とんぼの本)
建築もまたアートであり、芸術について言えば、
どんな専門家が書いていようと、
僕らは無味乾燥な説明など要らない。
僕らが求めるのは、その専門家の、
ある作品なり作家との出会いであり、
その出会いがどれだけその専門家の内面を動かし、
感動させ、自身の仕事に影響を与えたか、
という物語なのだ。
そう考える時、この本は安藤忠雄という
世界的な建築の第一人者と
20世紀の建築の流れを変えた巨人との
出会いの物語なのであり、
安藤さんの感動が熱く伝わって来る本なのだ。
そうでありながら、ル・コルビュジェという人の
生涯も作品も押さえるべきところは全て押さえられ、
そして何よりカラー写真が多いのがいい。
読み終わる頃にはきっとル・コルビュジェの建築の魅力に
囚われていることだろうと思う。
そして、建築の本質を、豊かな生活を実現する
機能の追求に見た彼の精神は
きっと僕らがSLで新しい建築を創っていく時の
参考になるだろうと思うのだ。
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2 年前
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