2011年1月6日木曜日

時々思うこと

今日は暦の上では寒の入りだそうで、
なるほど寒いわけですね。
こうした昔から伝わる暦と、春分とか冬至とかいう
天文学的な表現とは、自分の感覚には一致しているようで、
なるほどなぁ、と思うことがよくあります。

そして思うのが、結局機械的に作られた今の西洋のカレンダーって、
案外僕らの生活には合ってないんじゃないかということ。
僕はよく「万葉集」や「古今集」などの和歌に接していますが、
やはり古い暦の中で育まれた文化であることを考えると
彼らの感覚がよく伝わってくるように思うのですよ。

例えば、「新春」ですけど、
昔のお正月は今の二月に当たりますね。
節分、というのはその名残ですが、
大寒の次の日がお正月だったわけです。
一番寒い日を過ぎると、そこからだんだん暖かくなってくる、
だから、そこから春が始まる、として、
立春、新春、と呼んだわけですね。
そして、この時期だと、白い雪の中から
紅い梅が顔を覗かせたりする。
それだけで、あ、春がきたね、と嬉しくなってしまう。。。

他の季節もそうですね。
七夕は七月ですけれども、
これは今で言うと八月の半ばに当たり、
ということは七夕というのは初秋のお祭なわけです。
随分前のことですが、「万葉集」で七夕の歌を探したら
全然見つからない。
実際にはたくさんあるのですが、夏の歌で探していたので
見つからないのでした。
秋の歌だったのですね。
そして秋であればこそ、夜空を仰ぎ見る機会も増えるというもの。

こう考えてくると、いっそのこと、旧暦に戻した方が、
僕らは自然な環境の中での、日本人らしい文化を
取り戻せるのではないかな、と、時々思ったりするのです。
そもそも人間は約25時間という月の周期で生きているのに
それを強制的に24時間の時計で暮らしているから、
だんだん生活のリズムがおかしくなってくるのだし。

なんてことを言うと、とうとう頭がおかしくなった
とか思われるかもしれませんねぇ。
今更何を言っているのかと。
でもね、時々、本当にそう思うことがあるのですよ。
旧暦に戻した方が、日本人、元気になるんじゃないか、ってね。w

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