2011年11月7日月曜日

今日は楽器フェアに行って来ました

今日は横浜でやってた楽器フェアに行って来ました。

楽器フェアというのは、今は2年に一度やってる
国内外の楽器メーカーや輸入代理店などが一堂に終結する
文字通り楽器の展示会で、これは、学生の頃、
北の丸公園の科学技術館でやってた頃からよく遊びに行ってたものです。
その後、某楽器メーカーで働くようになったので、
社会人になってからは休日に会場にいる友達を茶化しに行ったり
してましたよ。w

このフェアの見所は2つ。
一つには、日本の有名なメーカーの楽器だけでなく、
世界からいろんな民族楽器やら、はたまた中世の楽器やら、
話には聞いていて、どういう楽器かも知ってるけれども、
実際に触ったことがない、という楽器に触れることができることですね。
かつて、出品されてるチェンバロでバッハを弾きまくって
周りに人だかりができたこともありましたっけ。^^;
いや、そういう楽器、触れる機会ないですからね。
シンセで似た音を演奏してはみても、
本物の楽器のタッチの気持ちいいこと!^^

もう一つは、メーカーの新製品のセミナーが
有名なミュージシャンやクリエイターの方を招いて行われること。
これはホントに楽しくて、ちゃんと時間をチェックして
早くから並んでないとブースに入れなかったりします。
今回僕が注目していたのは、
小川悦司さんによる Singer Song Writer 9 と
VOCALOID 3 の組み合わせによるセミナーと
古山俊一さんによる、iPad、スマートフォンなどの
多機能端末における音楽系アプリ事情の講演など。。。

だったんだけれども、それらを振り切って、
並ぶのが嫌いな僕が1時間半もじっと並んで待ったものがあったのです。
それは、ヤマハ、ローランド、コルグという
日本の3大シンセメーカーによる「シンセ・サミット2011」
という企画。
それぞれ、Motif XF、MOX、Jupiter 80、そして Kronos という
各メーカーのフラッグシップモデルを、
第一線で活躍するミュージシャンの面々が解説しながら
ライブを展開するというもの。

あ、ここから先は超マニアックな話になりますので、
取扱注意です。(意味不明。w)
って既にマニアックな話題なんだけどね。w

まず出だしは、ヤマハのMotif XF をフィーチャーして
Purple Days のステージ。
なるほど〜、さすがヤマハ。小室風やねぇ、とか思いながらも、
元気良くてさわやかなステージでした。
キーボードの石坂翔太さん、この人も
キーボードをグリグリ弾き倒すのが好きな人だねぇ、と、
思わず共感しておりました。w

続いては、ローランドの Jupiter 80 を、
ローランドのシンセをよく知る4名の方々が登場。
ステージに4台、横に並んだ Jupiter 80 に
向かって左から浅倉大介、齋藤久師、土橋安騎夫、松武秀樹という、
何ともコアな面々が登場。
松武さんは、会話の返事もキーボードを叩いてするぐらいで、
最初からキケンな予感が。。。w

この面々が Jupiter 80 の魅力について語った後は、
時代を創ったシンセ名曲メドレーということで、
さて、どんな曲が出るか、と思っていたら、油断してました。
のっけから、YMOの「Technopolis」、「東風」と飛ばします。w
やられた! と思いました。
だって、松武さんいるんですもんねぇ。
松武さんは正面の Jupiter 80 というよりは
横っちょ向いて右手に置いてある GAIA というアナログシンセと
ボコーダーに集中。
妙な効果音と「トキオ!」をメインにやってました。
客席を向いていないその姿が、かつてYMOでタンスに向かってた
あの頃のイメージにダブりました。w

それから、土橋さんと言えば REBECCA のキーボーディストですが
「フレンズ」もありましたよ。w
懐かしくて乗っちゃいましたねぇ。w

全部で6曲くらいやったと思いますけど、
最後は浅倉さんの派手なリードでホルストの「ジュピター」。w
なるほどね。w
まぁ、冨田さんの「惑星」もシンセの名曲だし、
Jupiter 80 に因んでこの曲で終わるのは当然かな。w

続いてはコルグの Kronos を紹介するコーナーでは、
元ゴダイゴのミッキー吉野さんのニュー・プロジェクトによるライブ。
個人的にはこのステージが一番の目玉かな。
ゴダイゴは大好きだったし、ミッキー吉野さんは、そういう意味で
僕が一番影響を受けているキーボーディストかな。

Kronos を使った、リアルなピアノのリズムワークで始まりましたが、
ゴダイゴ・ファンなら「お!」と思ったはず。
「The Birth of the Odyssey」のコード進行。
この曲、タイトルはご存じなくても、
「西遊記」のアルバムで「Monkey Magic」のイントロとして、
また、ドラマの「西遊記」でもオープニングのシーンで流れていた
いかにもプログレっぽいシンセの曲です。
ということは!?
このあと「Monkey Magic」やってくれるの?
と、高まる期待は完全に裏切られ、フュージョン風な展開に。w
とは言え、やっぱりこの人がキーボード弾いてリーダーやってる以上、
ゴダイゴな世界でありましたねぇ。^^
この人の音の世界、自分は好きなんだなぁ、と改めて思いました。

そして、最後は、これら3台メーカーの楽器を集めた合同のステージ。
ヤマハ Motif は Purple Days の石坂さんが担当、
ローランドの Jupiter 80 は、キーボードマガジンなどでおなじみ
篠田元一さんが担当。
そして、コルグの Kronos は勿論ミッキーさんで、
ギター、サポートキーボード、ベース、ドラムスは
ミッキーさんのバンドの面々。
どんなステージになることやら。。。

と思ったら、またしても「The Birth of the Odyssey」のコード進行。
え〜、またおんなじことやるの? と思っていたら、
今度は来ましたよ、「Monkey Magic」。
なかなかフュージョンな展開でかっこよかったですね。
篠田さんが Jupiter 80 の新しいサウンドで
ミュートトランペットの音を入れてましたが、
本当に生っぽく、フュージョンにぴったりなのでした。

しかし、「Monkey Magic」と言えばですよ、
あのミッキーさんのプログレっぽいソロが聴き所。
僕が「セカンドライフのテーマ」で真似してるやつですね。w
あの、半ば狂ったようなシンセ・ソロは
この大人っぽい、フュージョンな流れでは出て来ないのでは、
と感じていました。
と、思ったら、何と Purple Days の石坂さんが
Motif でそれをやってくれましたねぇ。w
もう、シンセをグイグイ弾きまくってました。

これは同じことはやれない、と思ったのかどうか、
ミッキーさんはオルガン・ソロで対抗します。w
ミッキー吉野さんと言えばオルガンなんですよねぇ。
で、Kronos には BX-3、CX-3 というコルグのオルガンの音源も
積まれているので、是非やってほしいと思っていたんです、
ミッキーさんのオルガン・ソロ。大満足です。w

続いては、ビートルズの「Come Together」。
を、もじって、サビのところは、
「Come together right now over 楽器フェア」という歌詞に。w

これがまた、3人のキーボーディストによる壮絶なバトルでした。w
途中、篠田さんがエレピの音でガンガン弾き始めたら、
何とか絡もうとする若い石坂さんも手が出せず、
ミッキー吉野さんに至ってはキーボードを離れて棒立ち状態に。w
伴奏はベースとドラムだけという状態。
あれはすごかったなぁ。w

とまぁ、一流ミュージシャンたちのとんでもないプレイに
久しぶりに触れた一日でした。
出た時はね、Kronos も Jupiter 80 もイマイチと思ったんだけどね、
やっぱりどちらもすごい楽器です。
どちらも欲しいねぇ。w

というわけで、マニアックな日記終わりです。^^

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