2012年4月6日金曜日

神アプリ!?〜今ハマってるiPhoneアプリネタ番外編


嫌いなんですよね、「神アプリ」みたいな言葉。
最近の若い人は(と、老人風w)、やたらと「神」という言葉を
使い過ぎるんじゃないかな、と、ちょっと違和感を感じています。
例えばミクを本当に人が歌ってるように調教できる人も「神」だし、
画期的なアプリを開発する人も「神」なのですが、
そんな程度で「神」なんて言葉、軽々しく使ってほしくないなぁ、と
常日頃感じているのです。

その僕が、ですよ。
これこそ神だねぇ、と感じたのが、「MidiBridge」という
iPhone のアプリです。
いや、これ、ホントは、アプリという言葉は相応しくないんだけどね。

前に書いたのだけれど、僕は Synthstation 25 という
アカイのキーボードコントローラを使ってます。
これは、なんと本体に iPhone をドッキングして、
その iPhone にインストールされている音楽アプリを
キーボードで演奏できるようにするハードウェアなのですが、
大きさがB5の用紙よりひとまわり大きいくらいで、厚さもなく、
何よりケーブルなんか引き回さないで
iPhone をミュージックワークステーションにしてしまうという
とても素晴らしいキーボードなのです。

僕は、花見や或いは旅先などで、
ぱっと思いついた曲を演奏できるような、
そんな環境を求めていたわけですが、
如何せん、キーボードってかさばるんですよね。^^;
しかも電源が必要だったりするし。w
この要求は、前に花見の仲間が、
リュックからギタレレを出して、ぱっと即興で演奏してたのを
羨ましく思ってのことなんです。
こうやってぱっと持ち出せて演奏できるキーボードあるといいよね、と。

いろいろ探したけどなかなかないんですよね。
で、ある時ふと気づいたわけです。
一番コンパクトなキーボードって、実は iPhone じゃない、って。w
そしたらその iPhone をドッキングして
キーボードとして一体化するコントローラを
アカイが出してることを知って買ったというわけ。
実は、この2月に台北に出張した時もちゃんと連れて行って、
台北で一曲仕上げてきましたよ。w
この曲も近々 Sound Cloud あたりで公開しますね。^^

ところが、なんですよ。
この Synthstation 25 は、仕様が公開はされているけれど
アカイの独自の規格なので、
その規格に対応したアプリでないと演奏できないのです。
一方、最近の iOS 向けの音楽アプリは、CoreMIDI という規格が
標準仕様になってきていて、
この CoreMIDI 対応の素晴らしいアプリがどんどん出て来てます。
が、この CoreMIDI に Synthstation は対応してないわけで、
これらのアプリを使えない、という状況が続いていたわけです。

SampleTank なんてアプリも使ってみたいと思っていたのだけれど、
発売元の IK Multimedia は、当然のように、
iPhone と MIDI 機器の接続には、iRig MIDI をお使い下さい、と、
自社の製品をアピール。
でもねぇ、ちゃっこいのが取り柄の iPhone に
重々しいインターフェイスや、ケーブルを接続するって、
趣味としてよくないなぁ、と思っていて。。。
しかし、アプリを開発する側も、独自仕様のアカイに対応するよりは
より標準規格の CoreMIDI 対応の開発に力を入れたいというのも
よくわかります。
これは、そもそも、アカイが CoreMIDI に対応するよう
Synthstation のファームウェアなり何なりを
アップデートすべきなのではないか、とも考えたのですね。
でも、もしかすると、ハードそのものを更新しないと
いけないのかもしれず、或いはこれ以上投資は難しいのかもしれず、
Synthstation 25 が使える範囲はいくつかのアプリに
とどまっていたのでした。

ところが。。。!!
そこに現れたのが MidiBridge というアプリ。
結論から言うと、このアプリは、Synthstation 25 や、
Line6 の 初代 MIDI Mobilizer といった、
CoreMIDI に対応していないハードウェアと
CoreMIDI 対応の音楽アプリを、ソフト的に MIDI 接続しちゃうもの。
音楽アプリの開発者も、ハードの開発メーカーも
お互いに近寄れなかったところを一気につないじゃったという、
こういうのこそを「神」というのではないか、と思うのです。
そう、アプリ、ではあるんだけれど、
このアプリがやってることは、所謂ミドルウェアというものですね。
そういうものが出て来ないと、Synthstation 25 にも先はない、
そんな風に思っていたら、本当に出て来た、というところです。

で、買い控えていた SampleTank、試して見たら、
見事に、快適に演奏できますよ。^^
SampleTank は、バッキングのパターンが多数登録されているので、
僕などはそのパターンを回しながら、延々と即興演奏してます。w
これは気持ちいいですね。

更に更に!
驚くべきことに、Synthstation からの MIDI 情報を
複数のアプリに送れるのです。
ということは!
iPhone にインストールしてある複数の楽器アプリを
レイヤーして演奏できるということなんです。
僕の iPhone には Moog の Animoog というアナログシンセと
DXi という、昔なつかしい FM 音源の DX7(というよりはDX100)
を再現したシンセが入っているのですが、
この二つを同時に重ねて演奏できるのですよ。
そのレイヤーによって生まれる音の気持ちいいこと。w

というわけで、iPhone を使って初めてライブをやった時は
タップやスワイプによる演奏が中心でしたが、
MidiBridgeのおかげで、もう、バリバリ弾けるようになりましたよ。w
というわけで、そのうち、そんなライブもやりますので
楽しみにしていて下さい。

ご参考までに、SampleTank と GarageBand を演奏している
ビデオをご紹介しておきます。
最初のところで、ただ接続しても音が出ないのに、
MidiBridge を起動するとキーボードからの演奏を
受け付けるようになる様子がよくわかると思います。

■Akai Synth Station 25 - Sample Tank - Garage Band - Midi Bridge
 

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