2013年5月29日水曜日

ピアノとオルガン

iPadのGaragebandのオルガンでドローバーをいじってみたり、
昨日はレイ・マンザレクさんの追悼記事を書いたりと、
何となくこのところオルガンづいてるヒロシなのですが。。。

実は、先日、知り合いのピアニストと話をしていて、
子供の頃の音楽教育に話が及び、
その中でふと気づいたことがありました。
あ、自分て子供の頃からオルガンて嫌いだったんだな、ということ。

僕は、一応プロフィール上は、正式な音楽教育は受けてない、
そういうことにしています。
なんだけれども、正確に言うと、ごく短い間、
音楽教室なるものに通っていたことがあるのですよ。

父が月賦で買ったという当時最新のトランジスタラジオを
母親のお腹の上に置いてクラシックを聞かせてたらしく、
生まれた時から音楽好きだったらしいのです。
今でもはっきり覚えてますが、3歳の頃、
ラジオで鳴ってるベートーヴェンを聴きながら
カラヤンになったつもりで指揮のまねごとをしてましたよ。
(今もしてるか。w)

そんなだったので、物心ついた頃から
ピアノを習いたい、とは思っていたのですね。
で、幼稚園に行くようになって、
幼稚園でやってる音楽教室に通い始め、
それとほぼ同時期にオルガンを買ってもらったんだと思います。
音楽教室始まる前にオルガンが家に届くかと
親とやきもきしていた感覚は今でも覚えています。

なんだけれども。。。

そもそも僕が欲しかったのはピアノだったのですね。
加えて、オルガンと言っても、
所謂ハモンドのようなものではないですよ。
当時は既にヤマハのエレクトーンも出てましたがこれとも違う。
ネットで写真みつけたのですが、こんな感じなんです。

http://teragishido.com/n/N381/page_thumb5.html

音色は、ドローバーやストップではなくて、
レバーを「LOUD」か「SOFT」のどちらかに倒すタイプ。
LOUDはビヤ〜〜と、派手というかやや下品な響きで(失礼)、
僕はどちらかと言えばポ〜〜というおとなしい響きの
SOFTの方でばかり使ってましたね。
(後にその中間にするといいということに気づくのですが。)

一方、音楽教室の方なんですが、
音符の読み方を教わったくらいで、ほとんどリトミック的な
遊びばっかりのところでやめないといけなくなったのです。
妹ができて、母が付き添えなくなったからなのです。
なので、ちゃんと教わらないまま、
オルガンでブカブカ音を出していたことになります。

さて、妹はというと、こちらはちゃんとピアノを買ってもらい、
近くに住む先生のところに通わせてもらっていたので、
正直羨ましかったですね。
で、子供でも所有権というものは認識しているらしく、
僕がピアノをいじると怒るのです。
で、僕は妹のいる時は自分のオルガンで遊ぶしかなく、
心の底では、やっぱりピアノがいいなぁ、と思っていたのです。

ところで、先日のその友人とも話していてわかったのですが、
日本という国はオルガンの音楽に接する機会が
あまりないのかもしれないですね。
圧倒的にピアノ音楽の方が巷に溢れてます。
なので、僕が不満に思ったのも無理もないかなと思うのです。
親はピアノのレコードは買って来るけど
オルガンのレコードなんて家になかったし、
僕としては、オルガンてピアノの代用、くらいの認識なわけですよ。

オルガンに興味を持ちだしたのは、
やっぱりミッキー吉野さんの派手なプレイかな。
その後ディープ・パープルとか、ドアーズとか聞きながら、
お〜、お〜、オルガンてかっこいいじゃない、
と思えるようになってきた。
それからこの日記でも何度か触れてるいだきしんさん、
この先生が即興で演奏するパイプオルガンを聴いて
はじめてバッハがおもしろくなりましたね。

今では勿論、オルガンはピアノの代用なんて思ってないし、
ここは絶対オルガンでないと表現できない、
一方、こういうところはピアノだよね、というのは
自分の感性で判断して弾き分けるわけなんだけど。
やっぱりそう思えるようになるには、
オルガン音楽やピアノ音楽をたくさんたくさん聴いて、
ああ、これいいな、と思える体験を重ねて、なんですよね。

そんな経験をするまでは、僕はオルガン、嫌いだったんだな、と
改めて気付いたというわけなんです。
でも、その同じ自分が、今は、オルガンの響きに
盛り上がってるのは、考えてみたら不思議なことかも。

というわけで、そろそろやりますよ。
ゲリラ的に。公開練習という形でかな。
久々にみなさんの前でピアノもオルガンも
弾き倒してみたいと思います。
今日早速このあとじゃないけどね。^^;
その時は告知するので、お楽しみに!^^

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