2014年3月16日日曜日

【iPad】VCS3のiPadアプリが出た!

VCS3と聞いてすぐにピンと来る人は
余程のシンセマニアなんではないでしょうか。
キーボードマガジンなどではモーグやアープ、
或いはプロフィット5といったシンセは何度も特集が組まれてますが、
イギリスEMS社がリリースしたこのシンセは
現在の日本ではそれほど有名ではないかもしれません。

僕自身は、シンセサイザー音楽を聴き始めたのが
ジャン・ミッシェル・ジャールの『軌跡』からなんですが、
LP版のジャケットだったかライナーノーツだったかに
彼の使っている機材の一覧が載っていて、
その中にEMSのVCS3とAKSがあったのをはっきりと覚えています。
(因みに、帯にはKORGのシンセの広告もありましたね。w)
そんなわけで彼のシーケンスミュージックと
VCS3というシンセとが、僕の中では一緒になってるんです。
(実際、あとで紹介するYouTubeのビデオの中でも、
彼が一番最初に使ったシンセだと言っていますね。)

あと、もっと有名なのは、ピンクフロイドの『狂気』の一曲、
「On the Run』のシーケンスかな。
有名なポンペイ・ライブのビデオの中で、
ロジャー・ウォーターズがこのシンセをしきりにいじって
音を組み立てていく姿が描かれていました。
それと、The Whoの『フーズ・ネクスト』でも、
「Won't Get Fooled Again」の中で
パパパパパパパパと鳴っているシンセがそれです。

今VCS3の音を「パパパパ」と表現してしまったけれども、
そう、いかにもシンセらしいというか、電気な音がする、
そんなシンセなんですね。
で、そのVCS3がiPad用のアプリとしてリリースされたので、
これはもう、迷う間もなくポチっとしちゃいました。

https://itunes.apple.com/jp/app/ivcs3/id665703927?mt=8

画面の下の方にインプットとアウトプットのマトリックスがあって
そこに電極を差し込んで行くことで
オシレータやエンベロープ、フィルターといった
回路をつないでいき、それぞれの値をつまみで調整します。
そんな作りなので、ある程度の音作りの知識が前提となりますし、
つまみの名前も見慣れているモーグ系のものとは違うので
いじりながら、ははぁ、これがあれに相当するものだな、と
試行錯誤するのがまた楽しいですね。
いやぁ、アナログのシンセにはありがちなんですが、
作ろうと思っていた音は作れずに、意外な音を出しては、
おお、これいいじゃん、みたいな。w

そんなわけで、ヒマさえあればiVCS3のつまみを
ぐにゅぐにゅいじっているヒロシであります。
曲の中に取り入れるのはもっと先になりそうですけどね。w

最後に、このiVCSの紹介ビデオは20分以上あって長いので、
オリジナルのVCS3が出ているビデオをいくつか紹介しておきます。

■Pink Floyd: Live at Pompeii, 1972 [Part 2]
 (3:41〜8:47あたり)


■Legendary Instruments - Jean Michel Jarre
 (一番最初に紹介されているもの。そのあと姉妹機のAKS)

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