2015年5月31日日曜日

【iPadネタ】遂に本命・KORG iM1が登場!

iPad用のM1、ここ何年もず〜っと待っていたんですよ。
MS20、Polysix と、KORG Legacy Collection の楽器たちが
立て続けに iPad 化されましたのでね、
Legacy Collection の中でも僕のお気に入りのM1も
iPad 用のアプリになるだろうと思っていたのですよ。
だって、M1は既にDS版がリリースされているので、
商品化されるのはそう遠くないと思えたのですね。

ところが、その後、往年の名機の iPad 版リリースは静かになり、
そして突然 KORG Gadget が出て来たじゃないですか。
Gadget は、1台にいろんな機能を詰め込んだ
ワークステーションとは全く異なる発想で、
シンプルな操作で思い通りの音を作れる、
ある機能に特化したモジュール群に分けることで
スピーディーに音楽制作をできるようにするもの。
なので、これはこれで素晴らしいのですけれどね。
ただ、01/W、M3とKORGのワークステーションを使っているので
KORGらしい、あのキラキラしたスペイシーなサウンドは
M1でこそ出せるものだと思っていました。
実際、僕のSLライブでも、Legacy Collection版のM1は使ってます。

なので、Gadget が出たところで方向転換したのかなぁ、
と思っていたら、先週、突然、発表されたではないですか、iM1。

http://www.korg.com/jp/products/software/korg_im1_for_ipad/

もう、仕事が終わって家に帰ったらすぐに、
エクスパンジョンカードも一緒にダウンロードしちゃいましたよ。
だって、Legacy Collection 版もそうなんですけど、
T1 用のカードもあるので、これを読み込むと、
シリーズ最高機種の T1 になっちゃうんですよ。
その深い、空間的なサウンドは堪りません!^^v

で、早速触った印象ですが、いいですね。
何よりカードを含めた膨大なプログラムたちには、
僕が好んで使うものがたくさん入っているので、
元々 01/W や M3 で作成した SLライブ用の音源を
iPad 上で完全に再現できそうです。
音の編集操作も簡単なので、ホント、どこにいても、電車の中でも、
気軽に音楽制作できる環境が手に入ったわけです。

加えて、この iM1、KORG Module 同様に、
Gadget の音源として使用することが可能なんです。
(Gadget では Darwin という名前になってます。)
ということはどういうことかと言うと、
iM1 は、実機を再現したと言ってもシーケンサーは付いていませんが、
そのシーケンサー部分は Gadget の中で実現できるわけで、
実機のシーケンサーは8トラックだったけれど、
Gadget の中ではいくつでも、iPad の CPU の許す限り、
iM1 (Darwin) のトラックを追加することが可能になります。
加えて、実機にはサンプリング機能はありませんでしたが、
Gadget には Abu Dhabi とか Bilbao とか
サンプリングマシンも入っていますからね、
足りない音はこれで強化することができるわけです。
(あと、多分、個人的にはピアノは M1 ピアノよりも
より生っぽい響きが好きなので、Module の音源を
組み合わせて使うことになると思います。。。)

但し、Gadget で使うにはいくつか制約もあるので
ここで少し触れておきます。
まず、自分で作ったプログラムは Library 1〜2、
User 1〜4 の6枚のカードに計300保存できますが、
Gadget で使えるのは Library 1〜2 に保存した100のみです。
なので、Gadget で使用したいプログラムは、
こちらに保存しておく必要があります。

あともう一つは、バージョン1.2.2 になってから、
アプリ内ストアで買ったエクスパンジョンカードが
Gadget の中では(Darwin の画面には)表示されないこと。
これは明らかにバグで、KORG も認識しているので、
近々更なるアップデートがあるはずですのでこれを待ちたいですね。
だって、このカードたちが使えなかったら、
Gadget で使えないですもん。

というわけで、いろんな思いもあり、長々と書いてしまいましたが、
それほどに気に入っているアプリです。
Legacy Collection を持っているとは言え、
やっぱり iPad で気軽に持ち出し出来るというのは大きいです。
そこで早速 Gadget を使って制作したのが次の曲。
SoundCloud にアップしていますので、
よろしかったら聴いてみて下さい。^^

・Opus M1
 https://soundcloud.com/hiroshi-kumaki/opus-m1

2015年5月14日木曜日

【SL12B】応募締切が5月18日に延長されました!

昨晩、締切は今日だからみんな申し込むんだったら今のうちだよ〜、
って内容の日記を書いたら、何といろんな方からリツイート頂いて、
意外とみんな関心高いんだなぁ、とビックリしているヒロシです。

なんだけれども!

何と、その直後に、このイベントを仕切ってるドックから、
次のような内容の連絡が届いたのです。
ざっと日本語にすると。。。

「多くの方から、大将、もっと時間を下さいな、ってIMを頂きました。
いいでしょう!!!
どの部門の申し込みも5月18日(月)まで締切を延期しましょう。
展示物の企画を練るのに、どこでボランティアするか思い巡らすのに、
どんなDJセットにするか仕込むのに、
どんな内容でプレゼンするか計画するのに、
ステージではどんな歌を歌うか考えるのに、
更に時間が与えられたわけです。
だからもう、四の五の言ってないで、
すぐに次のサイトに行って申し込みなさい!
http://www.slcommunitycelebration.info/

はい、というわけで、来週の月曜まで締切が延長されました。
公式ホームページのタイムラインもそのように変更になっているので、
お気づきの方もいらしたことと思います。
なので、そう、ドックの言う通り、考える時間は十分にあるので、
ちょっとでも迷われている方、まずは申し込んでしまいましょう。

念のため、ドックの連絡の原文と、
申し込みのためのURL、主なスケジュールを貼っておきますね。

"Many of you have IMed us saying you need more time Captain. We heard you!!! We will extend all applications till Monday May 18. More time to plan your build, where you want to volunteer, your DJ set, your auditorium presentation, what songs to sing for your performance.
No excuse now. Go to http://www.slcommunitycelebration.info/
and sign up."

■SL12B公式サイト
 http://www.slcommunitycelebration.info

■出展応募
 http://www.slcommunitycelebration.info/exhibitor-application-for-sl12b/

■ライブ演奏・DJ応募
 http://www.slcommunitycelebration.info/performance-application-for-sl12b/

■ボランティア応募
 http://www.slcommunitycelebration.info/volunteer-application-for-sl12b/

■講演・プレゼンテーション応募
 http://www.slcommunitycelebration.info/auditorium-application-for-sl12b/

■主な日程(何れもPDT時間)
 ・5月18日(月)      応募締切
 ・5月25日(月)〜27日(水)出展応募者への通知
 ・6月  1日(月)〜17日(水)出展者の製作期間
 ・6月10日(水)      ライブ・DJ応募者への通知
 ・6月17日(水)〜18日(木)SIM閉鎖
 ・6月20日(土)      報道関係者への公開
 ・6月21日(日)正午    開幕
 ・6月21日(日)〜28日(日)各種イベント開催
 ・6月23日(火)      バースデーバーティー
 ・6月29日(月)〜7月4日(土)展示期間(イベントはなし)
 ・7月  6日(月)以降    会場取り壊し

2015年5月13日水曜日

【SL12B】締切間近!〜お申し込みはお早めに!

SL12歳の誕生日、SL12Bのお祭に展示物を出展される方、
ステージでライブやDJなどのパフォーマンスをされる方、
講堂で講演やプレゼンテーションをされる方、
そしてこのイベントにボランティアとして参加される方の
申込締切が5月13日(水)PDTとなっています。

13日はもう日本では終わりかけてますが、
PDT基準ですので明日の16:00がホントの締切になりますので、
明日の午後くらいまで、まだ間に合いそうですね。
申し込むの忘れてた、という方、
まだ迷い中〜、という方、今がチャンスです!

僕も昨晩思い出してヤバイヤバイと慌てて申し込みました。
さて、どの時間帯が当たることになりますやら。

念のため、もう一度申込やHPのリンクなど貼っておきますね。
どんな形でも、仲間のみなさんと一緒に
SLの誕生日を祝えるのを楽しみにしております。^^

■SL12B公式サイト
 http://www.slcommunitycelebration.info

■出展応募
 http://www.slcommunitycelebration.info/exhibitor-application-for-sl12b/

■ライブ演奏・DJ応募
 http://www.slcommunitycelebration.info/performance-application-for-sl12b/

■ボランティア応募
 http://www.slcommunitycelebration.info/volunteer-application-for-sl12b/

■講演・プレゼンテーション応募
 http://www.slcommunitycelebration.info/auditorium-application-for-sl12b/

■主な日程(何れもPDT時間)
 ・5月13日(水)      応募締切
 ・5月25日(月)〜27日(水)出展応募者への通知
 ・6月  1日(月)〜17日(水)出展者の製作期間
 ・6月10日(水)      ライブ・DJ応募者への通知
 ・6月17日(水)〜18日(木)SIM閉鎖
 ・6月20日(土)      報道関係者への公開
 ・6月21日(日)正午    開幕
 ・6月21日(日)〜28日(日)各種イベント開催
 ・6月23日(火)      バースデーバーティー
 ・6月29日(月)〜7月4日(土)展示期間(イベントはなし)
 ・7月  6日(月)以降    会場取り壊し

2015年5月5日火曜日

【iPhoneネタ】iPad アプリ「FM4」は YAMAHA TX-81Z の生まれ変わり?

「iPhone ネタ」というカテゴリにも拘わらず、
やっぱり楽器関係となると iPad ネタとなるのはご容赦。。。

YAMAHA TX-81Z は僕が買った最初にして最後の
FM音源のシンセということになります。

DX-7が出た当時は周りの音楽仲間は皆衝撃でしたが、
如何せん、当時の僕には値段が張ったのと、それより何より、
全く新しいユーザインターフェイスに戸惑ったものです。
「いや〜、これは音を作れるシンセではない」正直そう思いました。
ただ、シャープな、或いは透明感のある音は魅力的でしたね。
これがデジタルの音かぁ、と思いました。
で、アナログの音作りのノウハウで扱えるデジタルシンセ、
カシオの CZ5000が出た時はこっちに行っちゃったんだけどね。

値段で言えば、より安いDX-21とかのシリーズも出てたけど、
その頃の4オペレータシンセはやっぱりDX-7と比べるとイマイチ。
お試しにも買う気にはならなかったのですね。
それが二世代目と言ったらいいのかな、
TX-81Zは鍵盤なしのモジュールシンセなんだけど、
これが出た時は、オペレータの波形が追加されて
同じ4オペレータでもかなりリアルな音になったのと、
加えて音律を変えられるマイクロチューニングなる機能が搭載され、
管楽器の音を純正律で奏でたりできるようになったので、
値段が安いこともあって、実験も兼ねて買ってみたのです。
好きだったのは、弦の金属がビーンと弾ける感じがあるベース音とか
トランペットの音とかも好きだったかな。
あとはヘリコプターの音とか。w
だけど、やっぱりCRSとかFINとかの設定がよくわからず、
あまり積極的に音作りはしなかったように思います。

そんなFM音源のシンセを iOS で再現したものはいくつか出てます。
一番有名なのは前にも紹介したかもしれない「DXi」。
これはDXのルック&フィールを持たせた4オペレータのシンセ。
なんだけれども、親しみやすいようにということで、
パラメータは主なものだけが厳選されています。

https://itunes.apple.com/jp/app/dxi-fm-synthesizer/id370138065?mt=8

いやいや、本格的な音作り、ルック&フィールと言うなら、
実は本家本元ヤマハさんが iMS-20 などと担当した DETUNE さんと
コラボしたアプリ「iYM2151」がありますよ。
これはDX-7でもTX-81Zでもなく、ゲームなどの音源として
いろんなハードウェアに組み込まれたFM音源チップ YM2151を
ミュージックワークステーションアプリとして再現したもの。
しかし、この、楽器でなく、チップを再現したというところがミソで、
つまり打ち込みをして音楽を作成するためのアプリであって、
楽器として演奏するためのものではなさそう。
なので、MIDIキーボードからコントロールできないし、
AudiobusやInter Appにも対応していません。残念!

https://itunes.apple.com/jp/app/iym2151/id523075529?mt=8

そんなところへ突然出て来たのが Primal Audio の FM4。
これ、アプリの一覧には上がって来てたりしたけど、
そんなに気にはなってませんでした。
だって、DXっぽいアイコンじゃないからね。^^;
その FM4 に僕が急に関心を示したのは、「Keyboard」の3月号。

"Better than a real TX81Z in every way."

と特集記事の寸評(Bottom Line)にあるではないですか。
え? 「どんな点から言っても本物のTX-81Zより素晴らしい」?

150505a.jpg

見た目はDXとは全然違うんですが、そこがこのアプリのいいところ。
写真を見て頂ければお分かりになるかと思いますが、
まず一番左側に使用しているアルゴリズムが、
4つのオペレータを縦に配置したように表示されています。
これで4つのオペレータをどんな風に使ってるか一目瞭然。
更に、その4つのオペレータの設定が、まるでアナログシンセの様に
アルゴリズムの右側に並んでいて、とてもわかりやすい。
ADSRは勿論、各オペレータの周波数(CRS)も見えて
これがノブでアナログチックに変更できるので、
音を聴きながらエディットするのが簡単です。
マイクロチューニングも含めてTX-81Zのパラメータは殆どあるので、
かなりな音作りができます。

手許にTX-81Zの音色設定リストがあるので、
実際に全く同じ値を入れてみたところが、ノイズが多いです。w
これは、モジュレータの出力がオリジナルより大きいのかな。
そこでモジュレータのアウトプットを絞ると、
お〜お〜、なかなか目指す音に近付いてきました。
それでも違うと感じたら、これはもうモジュレータの周波数を下げる。
何れも、耳で聞きながら、気持ちよくなるポイントまで
あっという間に辿り着けるのがいいですね。

上で、TX-81Zのパラメータは殆どあると書いたけど、
興味ありそうな人のためにないパラメータを書いておきます。
まず、音色ごとにはオクターブは変えられるけど、
5度とか7度とかにトランスポーズするのは無理。
全体では変えられるんだけどね。
TX-81Zのプリセットは7半音下(完全5度)にトランスポーズして
そこから7半音上の周波数を設定するようなものもあるので、
こういう場合にはトランスポーズの読み替えが必要。
それから同じようなところで、オペレータ毎のデチューンがないのと、
あと、周波数のFIXモードもないですね。
これは打楽器や効果音的な音色で使うんですが、
FM4のプリセットに打楽器や効果音もあるので
研究してみるつもりです。

というわけで、長くなりましたが、
かなり本気なFM音源シンセです。
僕もどこかで、レコーディングがライブで使うかも。
ベースかトランペットかヘリコプターだけかもしれませんけど。w

https://itunes.apple.com/jp/app/fm4/id910545680?mt=8

【技術情報】Firestorm 4.7.1.45325 リリース、主な新機能

前の日記に書きましたように、今回の Firestorm は、
リンデンの標準版 3.7.8 以来の更新を含んでいます。
一番大きいのは、前回バグの絡みでも紹介しました
SSA と AISv3 関連のもので、これと標準 3.7.19 で導入された、
「HTTP Pipeline」、「Inventory Fetch」によって
描画速度、処理速度がかなり向上しているのではないでしょうか。

HTTPパイプラインは、HTTP 1.0 では、
クライアントがある要求を出して次の要求を出すのに、
前の要求に対するサーバからの応答を待っていたものを
HTTP 1.1 で、前の要求の応答を待たずに次の要求を出すことで
処理を速くするもので、特にサーバが遠い場合に効果的です。
Inventory Fetch は、インベントリの取得をビューワ側で行い、
インベントリの読み込み処理を速くするものです。
リンデンはHTTP周りの改善を進めていて、
Firestorm も今回これに対応したものです。

これらに加えて、この間の標準版に追加され、
今回 Firestorm に取り込まれた主な機能を挙げると、

・3.7.10 の「Default Permissions」

これは、新しく物を制作する時に、
コピーや修正、転送といった権限を自分の好みに合わせて
初期設定しておくもの。
僕が昔やらかしたのは、イベントのポスター作って配布しても、
コピー権限を付け忘れて、受け取った人が1箇所にしか置けないとか。
或いは、商品を制作している人はその逆の場合もありますね。
「環境設定」>「Firestorm」>「制作1」のタブで
真ん中にある「デフォルトの作成権限」ボタンで設定できます。
(ここで開く画面を訳し忘れたので次回対応します。^^;)

・3.7.20の「GPU benchmark」

以前は、「GPUテーブル」なるものがあって、
このテーブルに登録のないビデオカードを使っていると
最新にも拘わらず「対応していないのでご利用できません」的な
メッセージが表示されることもあったかと思います。
標準の 3.7.20 以降、リンデンはこのテーブル参照をやめて、
初回起動時にベンチマークテストを実施して、
ビューワを最適化する仕様に変更しました。
Firestorm も今回これに対応しました。

・3.7.21の「Japanese input, Joint Offsets, Glossy Projectors」

先ず、僕にとって一番大きかったのは、
Mac での日本語入力が改善されたこと。
リンデンのバグで、チャットバーで会話の入力中に、
他の入力ウィンドウが開き、入力が途中からこちらに引き継がれて、
とんでもない文章になってしまうもの。^^;
しかも「Esc」キーでこのウィンドウは消えずに、
一々マウスで閉じる必要があるため、
会話するのにえらく時間がかかってました。
リンデンの標準版は昨年の11月に解消してましたが、
やっとこれが Firestorm にも取り込まれたもの。

「Joint Offsets」は、僕は詳しくないのですが、
Joint Offset のあるメッシュを複数装着する場合に、
装着都度ジョイント位置が変わるので、
結果、自分が見えている容姿と周りが自分を見ている容姿が
異なってしまうという事象に対応したもの。
詳しくはこちら。
http://wiki.secondlife.com/wiki/Release_Notes/Second_Life_Release/3.7.21.296729

「Glossy Projectors」は、これも詳しくないですが、
光沢のあるオブジェクトにものが反射して映る時の
映り方が改善されているようです。
詳しくはこちらをどうぞ。
https://jira.secondlife.com/browse/STORM-2067

・3.7.26 「Avatar hover height」

これは、宙に浮いている(ホバリングしている)時の
高さを自由に調整できるもの。
そんな要望があったんだ、ってちょっと笑っちゃいました。

以上がリンデン標準版 3.7.8 以降の機能を取り込んだものですが、
この他 Firestorm らしい追加機能としては、次のものがあります。

・新しいスナップショット画面〜SLShare2 の統合

やっとです。SLShare2 が統合されました。
これは標準版 3.7.5 の機能でしたので、前回の 4.6.9 では、
当然実装されると期待されつつ、残念ながら見送られた機能。
今回、これが統合されたことで、FBにもTwitterにもFlickrにも
好きなようにSSをアップロードできますね。
加えて、大きなプレビュー画面ですぐに効果を確認できるフィルター、
24ビットでの画像が保存できる機能も加わり、高機能になりました。

・新しいインベントリ画面

これも標準にもある機能ですが、
期日を指定して、それより古い持ち物だけ表示できるようになりました。
古い持ち物を整理するのに便利ですね。
それから、受け取りアイテムがインベントリの下に表示されますが、
これを通常のフォルダとして表示し、下の方には表示しない、
そんなことも環境設定でできるようになりました。
勿論、両方表示することも可能です。

・Region Tracker〜「地域別アバター数」

それから僕が重宝しているのが
「世界」メニューに追加された「地域別アバター数」。
これは、自分がよく行く SIM を登録しておくと、
それぞれの SIM に今どれだけのアバターがいるか一覧できるもの。
いつも行くカフェに行ってみたら人がいなくてがっかりしたり、
逆にこっそり作業したいと思ったら人がいっぱいいたりとか、
そういう経験はみなさんもあるのでは?
事前にそれぞれの SIM の状態がわかるので自分の動きを決められます。
尚、一覧への SIM の追加は、この一覧画面からではなく、
「世界地図」を開いてその地域を表示したあと、
画面右下の「一覧に追加」ボタンで行います。
ちょっとわかりにくいですね。^^;

・グループチャットの「居眠り」機能

同じく僕が重宝しているのが、グループチャットに新しく追加された
「snooze」という機能です。
目覚まし時計についている「スヌーズ」ボタンを思い出して下さい。
目覚ましが鳴る、あ、6時だ、でももうちょっと寝たい、
そこで目覚ましを止めるのですが、5分とか10分すると
また鳴り出す機能、ありますよね、あれと同じです。
僕の場合だと、「Burn2」や「Firestorm Preview」といった
グループに入っていて、前者だとイベントが近付くと、
後者だとリリースが近付くとかなりグループチャットが増えます。
正直、ウザイ。^^;
じゃあ、Firestorm なら、環境設定でグループチャットを
通知しないようにできるでしょ、と言われそうですが、
そうは言っても、例えばYMBからだったり、
自分がその時やってるイベントのグループからのものは
常に最新を受け取りたいって我が儘もあるんですよ。^^;
こんな時、例えば「Burn2」を一時的に通知しないようにしたければ、
そのグループチャットを開いて、ウィンドウの右肩にある
「ZZ」ってアイコンのボタンを押してみて下さい。
目覚まし時計を一時的に黙らせて居眠りを続けられるように
グループチャットを一時的に黙らせることが可能です。
黙らせる時間は、「環境設定」の
「チャット」>「チャットウィンドウ」のタブを開いて
一番下にある「グループチャットの居眠り時間」で設定します。
初期設定は900秒、つまり15分間です。
ここを自分の都合に合わせて変えるとよいと思います。
(因みに、「チャットの居眠り時間」は日本語としてはイマイチ。
 どなたかよりよい訳のご提案ありましたらよろしくお願いします。)

・「環境設定」画面の再編

そして、実は今回一番変更が大きかったのが「環境設定」画面です。
元々はリンデンの標準版を元に、ちょこっとずつ、
Firestorm の機能が追加されてきていましたが、
例えば、チャットに関する通知は「チャット」タブにあるのか
或いは「通知」タブにあるのか、わからなくなってました。
「移動」に関するもの、「プライバシー」に関するもの、
或いは「音を鳴らず」といったことに関するもの、何れもそうですね。
そこで、今回、Firestorm チームは大幅な見直しを行いました。
今までと異なるタブに移動していて戸惑うところもあるでしょうが、
全体としてはわかりやすくなっていると思います。
今回、「Open SIM」タブと「UI Sounds」を除いて
全面的に日本語にしてみましたので、タブが変更になっていても
探せるのではないかと思っています。
(Open SIM と UI Sounds は次回までお待ち下さい。^^;)

     *   *   *

とまぁ、こんな感じですが、いやぁ、いろいろありますね。
他にももっとありますが、もうこれだけでもお腹いっぱいですので、
更に詳しく知りたいという方は、以下の変更履歴をご覧下さい。

http://wiki.phoenixviewer.com/firestorm_change_log_4.7.1.45325

それでは、また。インワールドで会いましょう!^^

【技術情報】Firestorm 4.7.1.45325 リリース、但しベータ版です

もうご存じの方も多いと思いますが、
米国の時間で5月3日(日)にFirestorm 4.7.1 がリリースされました。
但し、正式リリースではなく、ベータ版の扱いになっています。

前回12月の正式リリース4.6.9では、
リンデンの標準版 3.7.8 と整合性を持ったものとなっていましたが、
今回は3.7.26との整合性を保ちつつ、
3.7.27 及び 3.7.28 での更新も一部取り入れたものとなっており、
文字どおりのメジャー・アップデートとなっています。
このところ頻繁に行われた標準版の機能が
Firestorm には反映されてなくて残念だったのですが、
漸く追いついて来た、というところですね。

それもそのはず、元々は、Firestorm は標準版にはない、
多数の機能拡張を搭載していて、標準版より先に行っていたのですが、
Firestorm が搭載していた「連絡先セット」の機能を
標準版で「CHUI」として全く新しいデザインで取り込んだ辺りから、
Firestorm のコードとリンデンのコードが大きく乖離、
これをどうマージするかが大きな課題となっていました。
SSをFBやFlickrに直接アップロードする機能もそうですね。
Firestormチームは1年以上かけて、取り込む機能に優先順位を付け、
このマージ作業を行って来たわけですが、漸く追いついた、
そんな感じですね。

にも拘わらず、ベータ版とはどういうことでしょうか。
これは、リンデンの Serverside Appearance (SSA) と
Advanced Inventory System (AIS V3) プロジェクトの
副産物として発生しているバグが未だ解消されていないからです。
アバターのアピアランス(容姿)は、ビューワ側で変更され、
それがサーバ側に送られて
最終的に「装着中のアウトフィット」フォルダに反映されますが、
装着直後にテレポートした場合などに、
「装着中のアウトフィット」フォルダの情報が更新されず、
テレポートした後にHUDが外れていたりする問題が指摘されています。
やっかいなのは、これが不規則、不定期に起こるということ。
こういう条件でこうなる、とわかれば対応もたやすいのですが、
不規則に発生するバグは開発者の悩みの種です。
リンデンもこの問題は認めていて、
Firestorm 版では、約1と月後を目処にこの問題を解消、
正式版がリリースされる予定になっています。

細かいバグはまだいろいろあるのかもしれませんが、
大きなバグとしてはこの AIS V3 関連が上げられるので、
これを知った上で利用することをお勧めします。
僕個人としては、今回のバージョンによって全体に軽くなりましたし、
Mac固有の不具合も解消され、SL Share 2 も取り込まれたので、
これを積極的に使っていくつもりです。

(因みに、AIS V3 のバグは僕もテストをしてみて経験しました。)
いくつかのHUDを1つずつ装着しながら次々にSIMをテレポート、
今回はテレポート後にHUDが外れてしまうことはなかったのですが、
戻って来たところで自分で外そうとしたら一つ外れませんでした。
バグで報告されているのと逆のパターンですね。
念のため、インベントリを確認すると、
Firestorm の「装着中」のタブでは装着してることになってるのに、
「装着中のアウトフィット」の方にはそのHUDは含まれてない、
そんな矛盾が発生してました。
なので、いくら「自分から取り外す」を試みても外れない。
勿論、リログしたら解消しましたけどね。。。)

僕個人としては、と書いて思い出しましたが、
今回また日本語の部分が増えていると思います。
新しいバージョンでは、ユーザインターフェイスの変更が多く、
特に「環境設定」は全面的にレイアウトが変わったのと、
あと「スナップショット」も「SL Share 2」に対応して変わったので、
これに対応した翻訳を行いました。
ビューワの日本語の部分は、インターフェイスが変わったり、
使用しているAPIが変わる度に対応しないと、
すぐに英語に戻ってしまうので、
自分が気づいたところからちょこちょこ直していますが、
もしお気づきの点がありましたらお知らせ下さい。
次回は「フォトツール」と「メディアフィルター」辺りを直す予定。

さて、本当は、今回のリリースの目玉について書くつもりでしたが、
長くなりましたので一旦この辺で。
新しい機能について気になる方はもう暫くお付き合い下さい。^^;

2015年5月4日月曜日

【イベント】SL12Bの募集が始まっています!

先々週からのことなのでちょっと遅いお知らせになりますが、
セカンドライフの12歳の誕生日、通称 SL12B が、
6月21日(日)〜28日(日)の8日間にわたって開催されます。
そして、これに向けた出展や出演の募集が始まっているのです。

SLBは、6周年の頃からナチュさんと面白そうだと参加して、
僕にとってはそこでいろんな人と出会うきっかけとなった場です。
今一緒に活動してるwindsさんはじめYMBの仲間ともそうでしたし、
こじゃさんやトムガールさんとステージで暴れたこともありましたし、
るぅさんやげんたさんをYMBの特設ステージにお呼びしたことも。

そんなSLB、12周年の今年のテーマは
「What Dreams May Come!」です。
このフレーズ自体はシェイクスピアの「ハムレット」からのもの。
有名な、「To be, or not to be, that is the question:」に続くもので、
元は、「not to be」を選んで、苦しみに耐え忍ぶ人生に
終止符を打つのだ、そこにあるのはただ死と眠りだけではないか、
という流れに続いて次の台詞が表れます。

For in that sleep of death what dreams may come,
When we have shuffled off this mortal coil,
Must give us pause;

小田島雄志さんの訳なら、

「この世のわずらいからかろうじてのがれ、
 永の眠りにつき、そこでどんな夢を見る?
 それがあるからためらうのだ、」

となります。
どんな夢を見るにせよ、その夢を恐れて死に立ち向かえなくなる、
ということでしょうか。

しかし、SL12Bのスタッフはこの言葉を逆にとります。
現実に縛られずに仮想世界で生きる僕たちは
どんな夢でも見ることができる、と。
「あなたはどんな夢をこのセカンドライフで実現しますか?」
それが今年のSLBのテーマなのだ、ということでしょう。

ご関心のある方は、是非以下の公式サイトを訪れて、
展示物でも、ライブ演奏やDJでも、そしてボランティアでも
応募してみて下さい。締切は5月13日(水)ですよ!
はい、勿論、僕もライブ演奏では参加する予定です。^^

■SL12B公式サイト
 http://www.slcommunitycelebration.info

■出展応募
 http://www.slcommunitycelebration.info/exhibitor-application-for-sl12b/

■ライブ演奏・DJ応募
 http://www.slcommunitycelebration.info/performance-application-for-sl12b/

■ボランティア応募
 http://www.slcommunitycelebration.info/volunteer-application-for-sl12b/

■講演・プレゼンテーション応募
 http://www.slcommunitycelebration.info/auditorium-application-for-sl12b/

■主な日程(何れもPDT時間)
 ・5月13日(水)      応募締切
 ・5月25日(月)〜27日(水)出展応募者への通知
 ・6月  1日(月)〜17日(水)出展者の製作期間
 ・6月10日(水)      ライブ・DJ応募者への通知
 ・6月17日(水)〜18日(木)SIM閉鎖
 ・6月20日(土)      報道関係者への公開
 ・6月21日(日)正午    開幕
 ・6月21日(日)〜28日(日)各種イベント開催
 ・6月23日(火)      バースデーバーティー
 ・6月29日(月)〜7月4日(土)展示期間(イベントはなし)
 ・7月  6日(月)以降    会場取り壊し