2016年9月8日木曜日

【イベント】今年のBurn2「ダ・ヴィンチの工房」は10月15日〜23日!

ご無沙汰しております。
ヒロシです。
暑かった夏も終わり、あっという間に9月になりました。
そして9月の次は10月、10月と言えば……!

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そう、この時期になると僕はソワソワして来るのです。
それは10月と言えばRLのバーニング・マンのSL版、
Burn2が開催されるからです!
SLを始めた最初の年に当時のBurning Lifeを見て刺激を受け、
翌年から毎年センター・キャンプで演奏してきましたからね、
9月くらいになると募集はいつから? とソワソワするわけです。
で、今年もスケジュールが決まり、募集が始まりましたよ!
というわけで、先に、主な情報だけリンクしましょうか。

・開催期間:2016年10月15日(土)〜23日(日)

・Burn2公式ホームページ
 http://www.burn2.org/

・DJ・ミュージシャンの演奏申し込みページ
 https://docs.google.com/spreadsheets/d/1LvRf_Xg8zGOW_cQ7GFMa4i-linsL6569hhB6U0tIIe4/edit#gid=1613006266

何と、今年は応募フォームを送って連絡を待つスタイルでなく、
上記のスケジュール表に空いてるところに自分で入力する
早いもの勝ちスタイルです。@@
勿論、書いただけではダメで、ステージマネジャーの承認を得て、
説明会に参加して、グループタグをもらう必要があります。
でも、スケジュール表が公開されてるので、
自分の計画を立てやすいですよね。^^
僕もこのあとすぐ入れちゃいます。w

さて、今年のBurn2のテーマは、RLのバーニング・マンと連動して
「Da Vinci's Workshop〜ダ・ヴィンチの工房」です。
その趣意書はRLバーニング・マンのサイトにありますので、
ちょっと長いですが、ここに訳しておきますので
ご参考にしてみて下さい。
原文はこちらです。
http://burningman.org/event/brc/2016-art-theme-da-vincis-workshop/

     *   *   *

ダ・ヴィンチの工房

「私はこれまで何度となく、実践するということがいかに差し迫った問題であるか、つくづく身にしみて感じてきた。「知る」というだけでは十分ではない。応用しなければならない。「やってみようと思う」だけでも十分ではない。実際にやってみなければならないのだ。」
(レオナルド・ダ・ヴィンチ)

2016年のバーニング・マンの芸術テーマは、15世紀の半ばから16世紀はじめにかけてのイタリア・ルネサンスにインスピレーションを受けたものとなります。当時、天才的な芸術的才能、技術革新、そして啓発を受けた人々がパトロンとなったことが歴史的に絡み合い、一つになって、ヨーロッパを中世の闇から近代へと羽ばたかせたのです。ここで、私たちは話をフィレンツェ共和国に絞って進めることにしましょう。というのも、ちょうど私たちのブラック・ロック・シティと同じくらいの大きさと人口を持つこの都市国家でこそ、人文主義の理想と科学の再発見と新たに台頭してきた裕福なアントレプレナーとが、西洋文明を再定義することになる革命的な文化活動を推し進めたからです。それから5世紀を経て、私たちはこのように大きな力を持った社会の錬金術を今また再現しようと企てるものなのです。バーニング・マンの芸術と、ものづくりの文化と、創造性豊かな博愛主義とを混ぜ合わせ、ブラック・ロック・シティを新しいルネサンスの震源地にするのです。

他よりも常に一歩先を行くこれら2つの都市には、はっきりとした類似性を認めることができます。ルネサンスのあらゆる都市の中で、フィレンツェは恐らく新しいタイプの社会的流動性で名高いのではないでしょうか。民主主義によって政治が行われていたというだけでなく、ギルドに属している親方職人が営む工房で修練を積むことによって、社会のあらゆる階層から芸術家たちを生み出すことが可能であったのです。ボッティチェリはなめし革職人の息子でしたし、辛抱強い芸術家であればどんな人でも、出自がどんなに低い身分であろうと、そこから這い上がって文化的英雄の地位を手に入れることができたのです。そしてそのような芸術家の作品は、或いは裕福な毛織物ギルドに委嘱されて制作され、また或いは君主たちや法王たちに買い取られたのです。芸術の名の下に、階級の垣根は取り払われたのです。

フィレンツェの人々は美を愛することで有名でした——彼らがパブリックアートに与えた価値で有名であっただけでなく、衣装を愛し、イベントを愛し、そしてあらゆる事物の尺度としての人体に理想を見出し、称賛することで有名であったのです。フィレンツェの芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチは、恐らくこの時代を最もよく象徴すると思われるものをスケッチしています。ローマの建築家ウィトルウィウスの研究をして刺激を受けた彼は、人体の各部分の比率に応じた人間のイメージを生み出すに至るのです。そのまっすぐに伸びた手足が宇宙の環を描くような人間のイメージを。鐘楼が正時を告げる鐘を鳴らす時、私たちは参加者の皆さんを招いて、バーニング・マンを垂直面に対して360度ゆっくりと人力で回転させる歯車と滑車の凝った仕掛けを操作してもらおうと考えています。そう、大きな糸車の軸とスポークを形作るようなイメージで。

巨大な「ターニング・マン(回転する男)」を制作するというのは極めて適切なものであると考えています。というのも、有名なフィレンツェの芸術家たちの多くが土木技師であったからです。フィリッポ・ブルネレスキは、元々はギルドに属していて、金細工職人として訓練を受けたのですが、その後この都市の大聖堂を設計、建築するに至るのです。それはこれまでにない構造を持ち、世界の不思議の一つとなったのです。卵形のドームを完成させるために、400万個もの煉瓦を積み上げ、組み立てていくという任務を課せられた彼は、様々なタイプの機械を10以上も発明したのです。同じように、レオナルド・ダ・ヴィンチのノートも工学分野のスケッチに溢れています。その中にはヘリコプターのプロトタイプすらあるのです。この芸術と科学と技術の融合はまた、ブラック・ロック・シティの特徴ともなっているものです。2016年、バーニング・マンは広場に取り囲まれることになります。これは、工房がずらりと並んだピアッツァで、工房の一つ一つが一つのギルドを代表するのです。私たちのギルドは伝統的なフィレンツェのギルドと異なり、それぞれが自分のアイデアで生み出したギルドで、参加する芸術家や発明家たちが想像できるものであれば何でも、互いに影響し影響されながらものづくりが行われる、そんなものづくりに取り組もうというものなのです。私たちはここでもまた、地域の人たちを招いてこの取り組みに参加してもらい、このものづくり運動のメンバーたちがこのインタラクティブな環境を生み出せるよう呼びかけていこうと考えているのです。

フィレンツェを特徴づけるもの、それは市民としての誇りでした。このことは何事にも市民が参加するという点に表れていましたが、同様に、慈善活動を通してもはっきりと示されていました。ロレンツォ・デ・メディチは、フィレンツェの名家の頭領でした。詩人であり、銀行家であり、政治家であった彼は、芸術家たちの味方となり、その芸術家たちを出世させました。同じ慈善活動のパターンは、あまり知られていないブラック・ロック・シティの歴史の伝統となっているのです。何十年にもわたって、個人の篤志家たちが、私たちの町の誇りとなってきた芸術作品のいくつかに、派手なファンファーレなどないところで、人知れず資金を提供してきたのです。これまで長いこと個人的なこととして表に出て来なかったことも、もっと公にされてしかるべきだと私たちは考えます。

2016年、私たちは社会的な実験を行おうと思います。芸術家とパトロンを招いて、この町の広場の周りに住んでもらい、場を活気づけてもらおうと思うのです。私たちは彼らのところを訪れ、参加してもらうよう呼びかけます。そして、広場の中心に人々を歓迎する場を生み出すための資金を蓄えるのです。高度な文明の快適な空間の中で私たちの町の人たちが皆安らぐことのできる保護された場所を作るのです。このようにして私たちは、参加した人たちが同じ経験を通じて一つに結ばれる共通の場をしっかりと築くのです。レオナルドのノートを引用するなら、「もう随分前から気づいていることなのだが、物事を成し遂げた人たちというのは、じっと座ってるということはめったになく、自分たちに物事が起こるように動いている、ということだ。このような人たちは外へ出て、自分たちの方から物事に出会っていくのだ。」

     *   *   *

ダ・ヴィンチといえば、技術と芸術の融合。
そしてシンセサイザーという楽器もまた技術と音楽の融合。
というわけで、今年はただのライブじゃなくて
何かやってやろうじゃない、とワクワクしてるヒロシです。
皆さん、またあの重たい会場で大騒ぎしましょうね!^^