2016年12月31日土曜日

【ライブ】いよいよ今晩23:30です!〜YMB第九演奏会&カウントダウン・コンサート

2016年という年もあと7時間半で終わり、
新しい2017年がやって来ます。
この年越しのひとときを是非SLのみんなと共にしたいと
今年も昨年に引き続き、YMBの第九演奏会を
今晩23:30からカウントダウン形式で行います。
果たして第九が終わる瞬間を新しい年に始まりに合わせられるか、
そこも楽しみにして頂ければと思います。
そして、年が変わってからは新春に相応しい音楽で
新しい年の到来を祝います。

既に告知しましたが、今晩のコンサートは特別に、
会場のみなさんもステージに上がって一緒に演奏して頂ければ
そうやってみんなで一緒に音楽で年越しできればと企画しました。
既に楽器をお持ちの方も、そうでない方もいらっしゃいますので、
演奏してみたい、という方は23:00にステージにお越し下さい。
打ち合わせをした上で、どの楽器にするか決めさせて戴きます。

今年最後の、そして新年最初のイベントです。
是非たくさんの方にお集まり頂けたらと願っています。
お友だちとお誘い合わせてお越し下さい。
お待ちしています!^^

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■YMB 第九演奏会・2017年カウントダウンコンサート
・日時:2016年12月31日(土)23:30〜
    2017年1月1日(日)0:30
・会場:YMB ウィンター・ステージ
    http://maps.secondlife.com/secondlife/YMB001/192/57/2723
・曲目:ベートーヴェン「交響曲第九番」第4楽章ほか
・備考:一緒に演奏を希望される方は23:00に会場にお越し下さい。

2016年12月24日土曜日

【RL】ソフトシンセの Arturia からクリスマスプレゼント〜Minifilter V

何だかあっという間にクリスマスに突入した今日この頃ですが、
ミニモーグをはじめとしたソフトシンセで知られる Arturia 社が
この度クリスマスプレゼントということで
ミニモーグのフィルター部分を再現したFXプラグイン
Minifilter V を12月22日〜26日の期間限定で無料配布中です。

IT'S THE HOLIDAY SEASON -- WE HAVE A GIFT FOR YOU!

Arturia は元々、ミニモーグは何故あんなに特徴的なのか、
その音をどうやったら再現できるのか、
そんなところからスタートしていると言えます。
実際にモーグ社と提携して発売された Mini V は
同社の代表的な製品と言えるでしょう。
この Mini V がそのまま iOS になって iMini となり、
僕もよく使っていることは以前に書いた通りです。

しかし、一度作ったらそれで終わり、
でないのがこの会社の素晴らしいところでしょうか。
昨年、フィルターの研究で成果を収め、PhDを取得した
ステファノ・ダンジェロという人をチームに迎えて、
更に Mini V が本物と同じ反応、響きとなるよう
研究を重ねてきたようです。
その成果が今年の夏に発売された新しい Mini V でしょうか。
次の記事の中でステファノは、リニアなフィルターの動きは
100%再現することができ、ノンリニアの部分についても
本物に限りなく近づけることができた、と言っています。

BEHIND THE MINI V -- Recreating a legendary filter

そんな技術を誇る Arturia が、ミニモーグのフィルター部分だけを
取り出して FXプラグイン化したのが Minifilter V というわけです。
何だかんだ新しいものが出る度に買わされてる買ってる僕も
早速ダウンロードして使って見ました。
エフェクトプラグインなので、単体で使うのではなく、
DAWに上げた音源に接続して使います。
今回は、やはり Arturia の Modular V に入ってるシーケンスを
Ableton Live で回しながら、
そのシーケンスの音を Minifilter V でいじってみました。

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いや、おもしろいです。
単にフィルターで響きを変えるだけではなくて、
サンプル&ホールド効果で音そのものを変えたりもできます。
一番普通なのはこうしたシーケンスやリズムパターンでしょうけど、
ボーカルとかギターソロとかにかけても効果的みたいですね。
具体的な音と音作りは次の公式動画で見て頂ければと思います。



サンプル&ホールドはやり過ぎですが、
そんなに積極的なことをしなくても、これを通すだけで
音が太く、くっきりとするような気がします。
最近流行の、音圧を簡単に上げられる、ということでしょうか。

最後に、無料で入手するには、
Arturia にユーザアカウントを作成する必要があります。
お持ちでない方はこの機会に作っておいてもよいかもしれません。
また、この無料配布に加えて、V Collection 5 のセールもやってて、
サーバにアクセスが集中してるのか、
日本の日中はダウンロード速度がメチャメチャ遅いです。
最近の僕の環境だと、日本の5:00〜9:00くらいが快適です。
手にいれたいと思う方のためのご参考まで。

2016年12月18日日曜日

【ライブ】YMB 第九演奏会・2017年カウントダウンコンサート

はい、お待たせしました。今年もやります!
そして、ご覧のようにポスターも出来上がって参りました。
少し前にもお伝えした通り、飛び入りもOKですので、
是非遊びに来て下さいね。
楽しい年越しのひとときに致しましょう!^^

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■YMB 第九演奏会・2017年カウントダウンコンサート
・日時:2016年12月31日(土)23:30〜
    2017年1月1日(日)0:30
・会場:YMB ウィンター・ステージ
    http://maps.secondlife.com/secondlife/YMB001/192/57/2723
・曲目:ベートーヴェン「交響曲第9番」第4楽章ほか

【技術情報】Firestorm 5.0.1:BENTO 対応バージョンリリース!

もう多くの皆さんがご存じの通り、
Firestorm の BENTOバージョンが12月14日にリリースされました。
できるだけ早く今回のリリースについて書きたかったのですが、
先週は残業と忘年会の日々で忙しくしておりましたので、
漸く落ち着いてこの日記に向かっているところです。

Firestorm のダウンロードがこれほど集中したこともありません。
それだけたくさんの人が Firestorm を日頃から使用していて、
それだけたくさんの人が BENTO 機能を待ち望んでいた、
ということなのでしょう。
Firestorm の通常のサーバはあまりのアクセスの多さに、
ダウンロードできないか、恐ろしく時間がかかるようになっています。
そこで、リンデンの協力もあってミラーサイトが立てられてますので、
遅いと思われる方はミラーの方を試してみるとよいと思います。
例えば僕の場合、121MBのインストーラをダウンロードするのに、
通常のサーバでは1時間20分(!)と表示されましたが、
ミラーでは5分の表示、実際その通りすぐにダウンロードできました。
ミラーサイトもいつものダウンロードページにリンクがあります。

http://www.firestormviewer.org/downloads/

■今回の主な機能追加について

では、そのBENTO についてはあとでゆっくり語ることにして、
先に今回の Firestorm、どんなところが変わったのか
全体を眺めてみることにしましょう。

1. アウトフィット・ブラウザ
  既に公式ビューワでは先のリリースから追加になった
  アウトフィットブラウザ(Visual Outfit Browser = VOB)が
  Firestorm でも今回から対応しています。
  これはそのアウトフィットを装着した状態を写真に撮っておいて
  インベントリの文字からでなく、正にビジュアルに
  アウトフィットを探せる機能です。
  RLで今日はどれにしようかしらと、
  ワードローブの衣装を選ぶのに近い感覚になるのでは?
  僕なんかもあまり使わないものはこれ何だっけ? となるので、
  この機能は大いに活用したいですね。
  アバター>容姿 を開いて「アウトフィットギャラリー」の
  タブに移動して下さい。
  (パイメニューでは、「アウトフィット」か「シェイプ」から
   その上の階層に移動することでも辿れます。)

2. アバター表示設定とフレンドのみ表示
  非表示アイテムリスト(Asset Blacklist)というのがあって、
  あるオブジェクトを一時的、または永久的に
  自分からは見えなくすることができましたが、
  今度はモノ(オブジェクト)だけではなく、
  人(アバター)も見えなくすることができるようになりました。
  これは例えば、ある人を無視(ミュート)するだけでなく、
  その人が目に入ってくるのもイヤ! という時でしょうか?
  その人を右クリックすると「レンダリング」メニューに
   ・通常表示
   ・表示しない
   ・完全表示
  の3つのオプションが表れます。
  「完全表示」は、アバターの複雑さの設定に拘わらず、
  そのアバターを完全に表示すること、
  そして、「表示しない」は、文字通り表示させないようにします。
  そして、世界>アバター表示設定 とメニューを辿ると
  自分が設定した内容が一覧されるだけでなく、
  周りにいる人をまとめて設定できたりします。
  まぁ、嫌いな人を表示させない、だけじゃなくて、
  最近はアバターの複雑さで表示状態を変えることができるので、
  それとの組み合わせ技、とも言えるでしょうか。
  例えば、自分のフレンドでやたら複雑な人がいるけど、
  この人のは完全に表示して見たいよね、とか。
  更に、その「アバター表示設定」の下には
  「フレンドのみ表示」のメニューも追加されてます。
  これはすごいですね。
  例えば Burn 2 の会場のような、人混みの多い場所で、
  ツーショットを撮れたりする、ということでしょうか!@@

3. QuickTime から VLC への切り替え(Windows/Linuxのみ)
  アップルが正式に QuickTime の Windows サポート中止を
  表明したことから、公式と同様に Firestorm も
  今回のリリースから VLC へと変更になっています。
  リンデンによると、Mac 版もいずれ QuickTime から
  移行する予定らしいです。

4. その他
  「移動コントロール」のサイズが変更できるようになったのと、
  RLV 機能も2.1.0にアップグレードされたというところ、
  あとは手前味噌ですが、今回も日本語をたくさん追加してます。
  特に通知関係は漸く英語版にあるものを全てとりこみました。
  が、まだまだ日本語になってないところもあるようですので、
  ここを日本語にしてほしい! というのがありましたら
  僕宛にご連絡下さい。

さて、いつもいろいろと実験の早いピアニストるぅさんが、
今回の Firestorm は軽い! と FB で報告してましたが、
実際そうなのです。
僕は先日 HDD を SSD に変えたのでその影響かと思ってましたが、
ログインボタンを押してから世界が見えるようになるまでの時間が、
同じ5.0の公式ビューワより格段に速いのです。
実は今回何度もいろんなロジックの入れ替えがありましたので、
機能としては見えないところでも
いろいろとよくなっているのではないでしょうか!

■BENTOについて

BENTO というおいしそうな名前が付いているこのプロジェクト、
正式には「Enhanced Skelton(スケルトン拡張)」と言います。
つまり、アバターの動きを作っているのは「骨」ですが、
このプロジェクトによって106もの骨が追加され、
従ってこれまでより細かい動きができるようになったわけです。
例えば手についてはそれぞれの指に3本ずつ計15本、
顔については44本追加になってますので、
これまでより細かい指の動き、顔の表情が作れるというわけ。
更には羽根や尻尾も細かく動かせるようになり、
人も動物も、ずっとリアルな動きができるようになったわけです。

詳しくは次のリンク先で確認してみて下さい。

ナレッジベース 
スケルトンガイド(Wikiの記事)
・Torley Linden のガイドビデオ
 

特に最後のビデオは英語ですが、見てるだけで何となく
どんなことができるかイメージできると思います。

ところで、心配になるのが、BENTOビューワでログインしたら、
これまでのクラシックなアバターやアタッチメントについては
どんな影響が出るの? というところ。
一応のリンデンの回答では、影響はありません、とのこと。
何故なら、これまで使用していたアタッチメントは
新しく追加された「骨」を使用していないからです。

どの骨をどんな風に使っているかをビジュアルに確認できます。
Firestorm なら、開発>アバター>骨を表示 と辿ると、
次のSSのように骨が表示されます。

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緑色の線が骨を表していますが、緑というのは、
そこに何も装着されていない状態です。
例えばここに、以前クロウさんからもらった羽根をつけてみます。

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特に変化は見られませんね。
ここで、BENTO対応のアニメ付きの「手」を装着してみます。
すると、

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この通り、指の動きが細かくなっただけでなく、
骨の色が青(シアン)に変わりました。
この青色はそこにメッシュが連結されていることを意味します。
これで新しいBENTO対応のアタッチメントが
従来のアタッチメントに影響しないことはわかると思います。

が、それでもAOなどの設定によっては
動きに影響があるものもあるようですし、
装着状態が変な風になることもあるようです。
その場合は、アドバンス>アタッチメントを更新
または アバター>アバターの状態>アタッチメント更新
で修正することができます。
また、パイメニューの容姿から辿ると「リセット」メニューがあり、
ここで「アタッチメント更新」と「アタッチメントとアニメ更新」の
2つのオプションが選べます。
このパイメニューは他のアバターが壊れている時にも利用できますが、
あくまでも自分のビューワの見え方だけの問題なので
他のアバターをリセットしたからと言って、
そのアバター自身の状態には何ら影響を与えないということです。

     *   *   *

長くなりましたが、
以上、新しい Firestorm と BENTO について書いてみました。
是非みなさんもいろいろ試して遊んでみて下さい。^^

2016年12月14日水曜日

【技術情報】最近の技術情報いろいろ

今日は Firestorm の Bento 対応版がリリースされ、
僕も今回のリリースにはいろいろと関わっているので、
本当は【技術情報】のカテゴリーではこのリリースについて
いろいろと語りたいところなのです。

が!

語りたいことが多すぎる割に今日は仕事で帰りが遅くなったので、
Firestorm については週末にまとめて語ることにして、
今日は最近いろいろとリンデンで変更があったので
そのことについてのまとめをささっとやっておきたいと思います。
みなさんご存じのことも多いかもしれませんが、
僕が大事、と思うことを列挙することにします。

■使えるプリムが増えた!

・リンデンのブログ
 How Those Land Impact Increases Impact You
 More Prims for Everyone !
 Upgrade Your Full Private Region to 30,000 Land Impact Today!

上の3つのブログで発表されたように、メインランド、プライベート、
それぞれ使えるプリム数が増えました。
プライベートSIMについてはこれまで15,000プリムだったのが
タダで20,000プリム、つまり33%多く使えるようになりました。
更に、アップグレード時と月々US$30追加で支払えば、
30,000プリムまで増やしてもらえるというもの。
まぁ、僕自身SIMオーナーであるわけなんですが、
US$30余計に払ってまで倍にしたいとは思いませんが、
プリムが増えたことはものづくりや島の建築、装飾に
もうちょっと頑張ってみようかな、って気にさせてくれますね。^^

■グリッド・ステータスのページが変わった!

・グリッド・ステータスのページ
 http://status.secondlifegrid.net

最近はあまり(ログインしないので^^;)チェックしてたなかった
グリッド・ステータスのページですが、
よりブログな感じに模様替えしてます。
いや、実は以前はやたら重かったりログインできないことがあって
よくこのページを見ては、なるほどこんなことになってるのかと、
ブログや日記でみなさんにお知らせしたものですが、
最近はSLも安定している(のと自分もあまりログインしない)ので、
あまり見なくなってましたね。
加えて、Firestorm は、ログイン時に、このステータス情報を
周辺チャットでお知らせしてくれる機能もありますので。。。

久しぶり見ると何か違和感ありますけど、
確かに、ちょっとは見やすくなったかもしれませんね。^^;

■http://slurl.com が使えなくなった!

・リンデンのブログ
 12.05.16 - Recent Updates to Web & Marketplace

僕と同じ2007年組の方は、SLURLを人に伝えるのに、
http://slurl.com で始まるURLに馴染みがあるかと思います。
それが2009年だったかに、新しい http://maps.secondlife.com
に変わりましたよね?
で、変わってもこの2つは共存していて、どちらも使えたので、
僕なんかは短くて慣れ親しんだ http://slurl.com を
長らく使っていました。
が、とうとうこの http://slurl.com が使えなくなりました、
SLURLを表現するのは http://maps.secondlife.com に
統一されましたよ、というお知らせ。
まぁ、僕にしたところで、ビューワからコピーする時は
http://maps.secondlife.com 形式になっちゃうので
あんまり影響はないんですけどね。。。^^:

■リンデン・ドルの取引に上限金額が設定されました!

・リンデンのブログ
 New Adjustments to LindeX Billing & Trading Limits

これは今日のブログ。
不正な取引(詐欺)による被害を軽減するために、
各ユーザーが1回に購入できるリンデン・ドルや
商品の金額の上限が設定されました。
これは、自分のアカウントのページにログインして
「Linden Exchange」のカテゴリを見ると
「Billing/Trading Limits」という項目がありますので、
そのリンクを辿ると、自分が使える取引の上限が
ハイライトされてますのでご確認下さい。

僕の場合は、リンデン・ドルの購入は US$1,999.00 まで、
買い物はUS$5,000.00 まで、となってました。
最初、L$1,999 と L$5,000 までかと見間違えて泡食いましたが、
まぁ、ドル建てだったらSLでそんなに買い物することないから
十分ですかね。。。^^;
因みに、もしこの金額に不服があって、追加をお願いしたい場合は、
サポートチケットを切って、何故自分にはもっと必要か
書いて送ればこの金額を変更してもらえるか検討してもらえるらしい。

最近の技術的な話題は Bento のリリースが一番ですが、
この2週間で他にもこんなにいろんなことが変わったんだ、と
改めて思い知らされた次第です。
もっと細かくチェック(とログイン)しないとダメですね。^^;

2016年12月11日日曜日

【レビュー】ウェンディ・カーロス『時計仕掛けのオレンジ』

第九の話を書いたのでこれに関連して少々。
実は、僕がベートーヴェンの第九を聴いたのが中一の時で、
その年の冬休みの音楽の宿題で第九を聴くというのがあったのです。
で、FMやテレビの番組をチェックしていて、
小澤征爾さんが新日フィルを振るという番組があったので
それで見たのが第九を意識して聴いた最初になります。
テレビでは、コンサート本編だけでなくて、
小澤さんの練習風景から追いかける構成になっていて、
もうその厳しくも熱い練習風景にすっかりこの人を好きになった次第。

がしかし、実際には第九の曲、全曲ではないけれど、
その年の夏に既に耳にしていたのです。
同じ音楽の先生が、夏休みに何かクラシックを聴いて
鑑賞文を書いてきて下さい、という宿題を出していて、
ちょうど夏休みにFMで5日間にわたって
ベートーヴェンの特集をやっていたので、
これこれ、と思って聴いていたのですが、
実はその番組の中でのことなのですよ、
シンセサイザーという楽器を初めて知ったのは。
そこで紹介されたのが、冨田さんの『惑星』から「火星」と
ウェンディ・カーロス(当時はウォルターと言ってましたね)の
ベートーヴェンの第九の第4楽章だったのですよ!
つまり、僕にとっての第九はカーロス版が初体験だったというわけ!

その頃はカーロスのピコピコしたいかにも電子音という感じは
あまり好きになれなくて、寧ろ壮大な冨田さんの方に
心を寄せられる部分があったのだけれど、
2004年に音楽活動を再開してから、
やはりシンセサイザー音楽の草分けである
ウェンディ・カーロスをちゃんと聴かないとね、とか思って
『スイッチト・オン・バッハ』だけはCDで買ってたんですが、
併せてもう一度聴きたいと思っていたベートーヴェンの方は
なかなかCDショップに売ってないんですよね。

それもそのはずで、実はカーロスのベートーヴェンには
いろいろと曰くがあるようなのです。

まず最初にワーナーから出ている映画のサントラ盤。
これにはカーロスもかなり不満で、LPという制約もあって
制作されたトラックの殆どが使用されなかったばかりか
使用されているものもカットされた箇所があるのだとか。
おまけに、マスターからではなく本当にサウンドトラックかららしく
音質もイマイチなのだとか。。。
僕ももうちょっとでこのバージョンを買うところでしたよ。^^;

次に出たのが、『スイッチト・オン・バッハ』と同じ
CBSからリリースされたもので、当時の日本盤のタイトルは
『スイッチト・オン・ベートーヴェン』。
「スイッチト・オン」シリーズということを意識したタイトルですが、
カーロスのHPのディスコグラフィにそのタイトルはなく、
原題はやはり『Clockwork Orange』のようです。
これは一応カーロスの監修の元に制作され、
LPの制約で一部の曲はカットせざるを得なかったものながら、
カーロスはまずまずの出来と考えていたようです。
なので、僕も欲しかったのはこのバージョンなのですが、
結局CBSからCD版は出ないまま今に至っているようです。

そこで!
とうとうカーロスが全曲をリマスタリングして
1998年に出したのが今回僕が手にいれたバージョンになります。



オリジナル・マスターからデジタル・リマスタリングされたもので、
CBS版でカットされた2曲のボーナストラックを含め全10曲、
カーロスのクラシカルなシンセ・ワールドにどっぷり浸れます。
そう、タイトルにも「完全版」てありますでしょ?
あと、ジャケットも、「時計仕掛けのオレンジ」の映画ポスターの
パロディ版みたいで楽しいですよね。
ワーナーのサントラ盤は映画と同じアレックスがナイフを持った絵、
これに対してカーロスの版はベートーヴェンが試験管を持ってる!
まるでベートーヴェンが実験してどこかアブナイ
シンセ版の第九が出来上がったようではないですか!

いやホントに、中一の時以来何十年ぶりに聴きましたよ、
カーロスの第九。w
これこれ、これこそ僕がシンセに興味を持つことになったあの音。
YMBのために僕も打ち込みをやってますからね、
何か新たな気持ちで、なるほど〜、ここのところを
こんな風にアレンジしてるのか、って真剣に聴いてます。w

因みに、このCDのことを知ったのは
次のカーロスの公式ホームページでのこと。

http://www.wendycarlos.com/discs.html

「Click this CD to audition and buy」のリンクをポチッと押して
アメリカのアマゾン経由で比較的安く購入しました。
上にリンクした日本のアマゾンのサイトでは
とんでもない値段がついてますよね。^^;
ヤフオクとかも含めて、日本の中古市場でも
かなり高額で取引されているようですので、
安く手に入れる機会があったら是非聴いてみて下さい。
明らかに有名な『スイッチト・オン・バッハ』の先を行っていて、
この時代にこんなことやってたんだなぁ、と、
この草分け的存在の方の偉大さを改めて感じさせる1枚です。

【ライブ】今年もやります!〜YMBの第九&カウントダウン・コンサート

12月も半分が終わろうとしています。
そして2017年という新しい年の足音も聞こえて来ています。
そんな年の瀬の日本の音楽イベントと言えば、
やっぱり第九がないと始まりません。

ということで、windsさんも僕も忙しくしてて
今年は殆ど何も活動できなかったYMBですが、
年末の第九、これだけは今年もやりますよ!^^

詳細が決まってポスターもできたところで改めて告知しますが、
12月31日(土)23:00より僕が前座で演奏したあと、
23:30頃からベートーヴェンの交響曲第九番の第4楽章を演奏して
2017年を迎えます。
今年も昨年同様、メンバーでなくても飛び入り参加OKですので、
是非皆さん、一緒にステージで演奏して年越しをしましょう!
正式な発表を楽しみにしていて下さいね。^^

2016年12月8日木曜日

【技術情報】BENTOが来た!〜そしてFirestormも間もなく!

今週のSLはBENTOビューワのリリースで持ちきりですね。
月曜日——日本では火曜日にリリースされて
いろんな方がブログやらツィッターやらで記事を書いています。

■リンデンのブログでの正式発表
 Project Bento Live on the Grid!

そして必ず話題になるのが、
「Firestormはいつ?」という話。^^;
公式を利用していない人はまだBENTOの恩恵に与れませんからね。

今ここでは間もなく、遠くない将来、とだけ言っておきます。
実は、恐らくリンデンの公式と平仄をとってのことでしょうが、
Firestormの開発チームから僕のところに連絡があり、
いよいよ最終のビルドになるので、何か追加したいものがあったら
明日までにレポジトリに入れて! とのこと。
そして昨日にはベータ版が配布されて、
いよいよ最後の確認に入っている、という状況です。

但し、ベータが配布された際にテスターに対して、
Firestorm はリリース日を決めていないので、との
注意も合わせてありました。
つまり、Firestorm はリリースに当たっては
厳しいQA(品質管理)プロセスを経ているので、
これは問題! というようなバグが見つかれば
そのバグが解消するまではリリースしないということです。
反対に、ベータ・テスターの評判がよければ
早いタイミングでのリリースもあり得る、ということです。

なので、まぁ、ベータも配布された状況で
そろそろ、近い将来、という感じで楽しみにして頂ければと思います。