2018年1月5日金曜日

【RL】正月に書く(1)〜和歌のこと

今年のお正月は少しだけ長く休みを頂きました。
この機会を利用して、サボってばかりのこの日記も
このところつらつら考えていることなどを
少しばかり書いてみたいと思います。

まず最初はお正月らしく和歌のこと。
和歌が五七五七七のリズムを持つ歌であり、
そのリズム故に三十一文字と呼ばれることは誰でも知るところですが、
何故五七のリズムなのか、何故31音なのか、
ということについてはあまり知られていないのではないでしょうか。その答えとしては、『ホツマツタヱ』の説明が最もしっくり来ると
僕は思っています。

かなり端折って説明すると、五と七を足すと12、
即ちこれは月の数に一致するのと、
1年365日をこの12で割ると凡そ31になるということ、
即ち、天の巡りを表している、というのです。
そして、和が12になる組み合わせは幾らもあるでしょうに、
何故5と7かというと、これが「ヲ」即ち軽い「陽」と
「メ」即ち重たい「陰」とを象徴するからと言われています。
4と8でも同じでは? と思うかもしれませんが、
5と7とが割り切れない素数であることが宇宙なり世界の
根源として重要な性質ではないかと僕は考えています。

人がこの世に生まれて来るのは、
陰と陽、風や水などの5つの元素、5、7、31を基本とする天の巡り、
そして宇宙の彼方にある目には見えないもの、
そうした全てのはたらきによってであるというのがホツマの世界観、
そのはたらきを「シキシマ」と呼んだようです。
今、敷島の道と言えば和歌のことを指しますが、
その和歌は自分自身の生命、存在と大宇宙が共鳴するものとして
捉えられていたようです。
言霊、とはそのような古代の日本の信仰を言うのでしょう。

この国の歴史の転換点で和歌が大きな役割を果たしたことがあるのは、
このような背景があってのことなのでしょう。
たった31文字を通じて自然や宇宙と交流する、
そんな素晴らしい文化、伝統を持った国に生まれたことを
嬉しく思うヒロシなのです。

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