2018年11月3日土曜日

【RL】東京ドームのポール・マッカートニー、最高でした!

RLネタです。
去る11月1日(木)、東京ドームで行われた
ポール・マッカートニーのコンサートに行って来ました。
とっても感激したので、そのレポートをば。。。

ポール・マッカートニーは僕にとってはビートルズのメンバーなので、
もう何度も単体で日本に来てますけど、
やっぱりビートルズで来たら行こう、というのがあったんですよね。
でもそのうちにジョンが衝撃的な形で亡くなり、
そしてジョージも亡くなり、今やポールとリンゴの二人だけ、
ビートルズの来日は永久に不可能になっているわけで。。。
加えて、ポールの場合は YMO の歌のネタにもなっている
事件があったり、いきなりドタキャンがあったり、
或いはチケットがバカ高かったりするので、
特に近年は毎年のように日本に来てますが、
ずっと遠目で見てたんですよね。

でも、ここ何年かクリムゾンやイエスのコンサート観たり、
キース・エマーソンのライブ、申し込んでいたのに
来日直前で亡くなったりしたこともあって、
自分もいい年齢になったし、ポールもそうだし、最後の機会かも、
そう思って、もし比較的安い料金でチケットとれたら
行ってみようかな、と思って発売日に申し込んだら
あっさりとれたんですね、これが。w
でも、基本的にニュー・アルバムの宣伝ツアーだし、
新曲とかウィングスのとかやられてもイマイチな〜、とか思いながら
その前にやったというニューヨーク・グランドセントラルでのライブ
YouTube に上がってたのを観たら、これがすごくよかった。
新曲交えながらもビートルズの名曲いっぱいだし、
バンドのメンバーがまたすごくて、ビートルズの演奏の雰囲気
そのままの完コピバンドなんですよね!
ギターのラスはジョンやジョージのギターそのままに弾くし、
ドラムスのエイブはリンゴのラインをよりパワフルに叩くし、
キーボードのポールはオケやバッキング・キーボードのラインを
これまた完璧に再現してくれるので、
ホントにビートルズそのものの演奏を聴いているようなんです。
で、このグラセンと同じメンバー、
同じラインナップだったらいいなぁ、
と思いながら当日を迎えたわけなんです。

でもね、当日になっても半信半疑なわけですよ。
ドタキャンしないよね、とか。
うっすらジュリーの事件が頭を過ぎったりして。w
でも来ましたよ。東京ドーム。
たくさんの人が吸い込まれて行ってるし、やっぱりやるんだよねぇ。w

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東京ドームでのコンサートは前世紀にマドンナとか
マライア・キャリーとか見に行ったことがあるけれど
横っちょの方の席だと反響がきつくて音を楽しめなかった記憶があり、
さて今回はどんな感じだろうと思ったら割と真ん中寄り
かつ割と前の方、、、勿論アリーナほどじゃないけどね。
結構見やすい席だな、と思いながら開演を待ちます。

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予定時刻の18:30になってもなかなか始まらないのはよくあること。
25分遅れの18:55にいよいよポール登場。
で、ジャ〜ンとギターのコードが鳴り渡ると
「A Hard Day's Night」でスタートするのはグラセンと同じ。^^
もうこれだけで一気に会場は盛り上がっちゃいますよね。
加えて、MC は日本語で始めてくれました。
「ニホンゴ、ガンバリマス!」の一言で
その場にいる日本人観客の心をこれまた一気に掴んじゃいます。
「シンキョク」「イチバン」とか言いながら
ニューアルバム「Egypt Station」からの曲を演奏するので
知らない人も入りやすかったかもですね。^^

やっぱり、演奏は勿論なんだけど、この会場のやりとりが
すごくよかったですね。
ホワイトアルバムに入ってる「Blackbird」はよく知ってる曲ですが、
この曲が公民権運動に絡んで生まれたのだとは初めて知りました。
そういうエピソードを交えながらの MC が
今、リアルタイムの曲としてこの曲を聞かせてくれるのです。
ジョンが亡くなった時に作られた「Here Today」では
ポールの歌う声に、今にも泣き出しそうな表情に
本当に胸が熱くなりました。全て、今、今、なんです。

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「Ob-La-Di, Ob-La-Da」で会場と合唱するのはグラセンと同じ、
でも「Hey Jude」での最後のコーラス、
あれを割と長い時間会場全体で歌ったのは感動的でしたね。
途中で「女性だけで!」との指示に女声のみのコーラスになり
これはポールも言っていた通り本当に美しかった。
会場のみんながかざすライトもキラキラと揺れて
素晴らしいひとときとなりました。
そして感極まったところで一旦退場。

そしてアンコールの拍手に大きな日本とイギリスの旗を持って再登場。
これには観客は再び盛り上がります。
そして懐かしいナンバー、デビューアルバムの1曲目、
「I Saw Her Standing There」で再開します。
途中、いつも会場から人をステージに上げるんだ、と言って、
上がって来た人がその場で彼女にプロポーズしたのにはビックリ。
やぁ、よくアメリカでは球場でのプロポーズってありますけどね、
コンサートの場で見たのは初めてでしたよ。w
彼氏のプロポーズの言葉が「64歳になっても愛してもらえますか?」
とビートルズの名曲の引用だったのもウケました。w

最後の流れもグラセンと同じ。
「Helter Skelter」は好きな曲なので生で聴けたのはよかったわぁ。
そしてしっとりと「Golden Slumber」からのメドレー
最後の「The End」でそれぞれのソロを弾きまくるところがあるので
これは本当に最高のエンディングですね。

コンサートが終わって時計を見たら21:35。
何と、2時間40分もやってくれたんですね。
全37曲はグラセンの26曲より遥かに多い!
「Being for the Benefit of Mr. Kite」なんて
ライブでは絶対に無理そうな曲が聴けたのもよかった。

僕にとって、ポールやビートルズは CD や映画でしか知らない
伝説の人でした。
今年76歳という彼が、日本に来てライブをやるというのは
何となくおじいちゃんが昔懐かしの曲をやります、
くらいの感じかなぁ、と正直あまり期待してなかったんです。
一応伝説の人だから見ておくか、くらいな感じで。
でも、実際には全然違いました。
その年齢には見えないくらい、声も動きも若いし、
何と言っても発するエネルギーがすごい。
だから、昔の曲やってます、じゃなくて
あくまでも今、今、リアルタイムのものとして
全ての曲が生き生きと響くんですよね。
僕はミュージシャンの端くれとして今回ポールに
ライブってこういう風にやるんだぜ! って
教えてもらった気がします。
そんな貴重な経験をさせてもらったコンサートでした。
ポール、ありがとう!

最後に当日のセットリストです。
かっこ内はビートルズ以外の曲と
ニューアルバムの曲についてコメントしています。

1. A Hard Day’s Night
2. Junior’s Farm (Wings)
3. Can’t Buy Me Love
4. Letting Go (Wings)
5. Who Cares (Egypt Station)
6. Got to Get You Into My Life
7. Come On to Me (Egypt Station)
8. Let Me Roll It (Wings)
9. I’ve Got a Feeling
10. Let ‘Em In (Wings)
11. My Valentine (solo)
12. Nineteen Hundred and Eighty-Five (Wings)
13. Maybe I’m Amazed (solo)
14. We Can Work It Out
15. In Spite of All the Danger (The Quarrymen)
16. From Me to You
17. Love Me Do
18. Blackbird
19. Here Today
20. Queenie Eye (solo)
21. Lady Madonna
22. Eleanor Rigby
23. Fuh you (Egypt Station)
24. Being for the Benefit of Mr. Kite
25. Something
26. Ob-La-Di, Ob-La-Da
27. Band on the Run (Wings)
28. Back in the U.S.S.R.
29. Let It Be
30. Live and Let Die (Wings)
31. Hey Jude

(アンコール)
32.I Saw Her Standing There
33. Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band
34. Helter Skelter
35. Golden Slumber
36. Carry That Weight
37. The End

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