2019年12月16日月曜日

12月14日のケルパさん展示 "Rebirth" でのライブ、ありがとうございました!

一昨日、12月14日(土)23:00からケルパさんの展示会場
"Rebirth" で行われたライブにはたくさんの方に来て頂き、
本当にありがとうございました。
遅ればせながら、この場で御礼申し上げます。

この日は、12月14日と言えば、四十七士討ち入りの日でしょう、
そして、今回の Roxy Gellar さんの企画は MEA、
即ち、 "Moon Endowment for the Arts" でしょう、
ということで、ズバリ!
「47 Ronin Under the Moon」なるテーマで行わせて戴きました。

最初に Roxy さんからこの企画が持ち上がり、
るぅさんは14日なので、僕はその翌日かるぅさんの前、
なんて話をしていたのですが、14日だったら忠臣蔵だよねぇ、
と僕が言い出し、英語で赤穂事件の話をひとしきり。
なので、僕の中ではこの日は四十七士のことを音楽で表現する、
これしか頭になかったのですが。。。

如何せん、いつものようにあれやこれやでバタバタしていて、
結局トラックの作成を始めたのが当日の午前9時。
何とか4曲仕上げて、これで持つかな? と不安でしたが
見事に時間ぴったりでしたね。ホッとしました。

尤も、外国人の多い会場でいきなり忠臣蔵に入るのもイマイチなので、
まずは Roxy さんに敬意を表して、月つながりで、
以前、スペインのガルシア・ロルカの戯曲『血の婚礼』の一節
「Esa luna...(この月)」という老婆の独白の部分に
曲をつけたものをイントロに演奏しました。
無気味なピアノとヴァイオリンと僕のナレーションで
場の雰囲気作りができていたとすれば幸いです。

続いては、時刻を刻む時計の音に誘われて
タイムマシーンで300年前の日本へ、という趣向で、
そこから四十七士にまつわる話を英語と日本語で MC しながら
用意したトラックに即興で絡む、というスタイルで進めました。
個人的には、ナチュさんから、きっと邦楽ロックだな、
と事前にプレッシャーをかけられていましたが、
実際にはシンセサウンドとオケのアレンジが中心の作りになりました。

最後、討ち入り後の凱旋の曲のあとで、こんなコメントをしました。
日本人は250年以上にわたってこの物語を愛してきました。
何故でしょうか?
現代の観点からこの事件を見ると、夜中に政府高官の家を訪れて
その高官を殺害するという行為は、
テロリストであり反乱軍であると言えます。
しかし、同じくアメリカ政府がある個人の家に軍隊を送り、
その人を殺害しても、これは正義と言われます。
実際、正義とは、テロとは、反乱とは何なのか?
四十七士の物語は、この未だに誰も答えられない疑問を
私達に投げかけ続けているのかもしれません、と。

クリスマスのこの季節は、平和とか愛とか自由について考える
よい機会だと、僕は考えるのです。

最後に、 Roxy さんが撮って下さった写真と
当日のセットリストを掲げておきます。
今一度、ご来場頂いた皆さん、僕の音楽に合わせて
変幻自在なヴィジュアルで演出して下さったケルパさん、
今回も映像に収めて下さったしんさん、
最後に、今回の企画をして下さった Roxy さんに御礼申し上げます。
ありがとうございました!

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Courtesy by Roxy Gellar

■Hiroshi Kumaki Live "47 Ronin Under the Moon"
・日時:2019年12月14日(土)23:00〜24:00
・会場:Rebirth by Kerupa Flow (MEA in Tropical Delight)
・曲目:
    オープニング "Esa luna" by Garcia Lorca
    1. Time Machine - Back to 300 Years Ago in Japan
    2. Dignity - Edo Castle
    3. Emergency
    4. Synthesizer Improvisation
    5. Victory March

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