2020年5月9日土曜日

【RL】ヒロシに衝撃を与えた SF 映画ベスト20

さて、外出自粛の要請が続く中で、SL にいろんな人が戻って来たり
新しく参加する人がいてくれるのは本当に嬉しいことです。
In Yan 先生も、正直ここ数年は SL ネタ、あまりありませんでしたが、
今年は「セカンドライフの歩き方2020」を立ち上げられて、
皆でまた日本の SL を盛り立てていければと願っています。

その一方で、家にいる時間がたっぷりあるわけですから、
これまで見逃してた映画を動画配信サービスで
たっぷり見ることができるわけで、実際、僕も気になってた映画が
アップされると、おお〜、とすぐに飛びついちゃってます。www
今日は、子供の頃、SF 作家になろうなんて夢見ていたヒロシが、
これはスゴイ! 参った! 超おもしろかった! という SF 映画
ベスト20を挙げてみることにします。
これは、先日、フランスのサイトでフランス人が選ぶ
SF 映画ベスト25というのが挙がっていて、なるほどね、と思い、
自分だったら何を挙げるかなぁ、と考えてみたものです。

最初にお断りしておきますが、選んだのは全て「洋画」です。
いろいろと考えさせられる「ゴジラ」を初めとする日本の怪獣映画、
「AKIRA」、「風の谷のナウシカ」、「Ghost in the Shell」、
「Appleseed」といったアニメの名作は入れてませんので
悪しからずご了承下さい。m(_ _)m

まず20位〜19位、これは SF というよりはギリシャ神話なのですが、
子供の頃、その特撮に見入ったものです。
そう、あの頃はね、ギリシャ神話、アラビアンナイト、聖書が原作の
素晴らしい、夢のある特撮作品がいっぱいあったのですが、
この中で SF に入れていいのはやはり神話の世界かな、と。^^;

第20位・アルゴ探検隊の冒険
     Jason and the Argonauts
    1963年:ドン・チャフィ監督

第19位・タイタンの戦い
    Clash of the Titans
    1981年:デズモンド・デイヴィス監督

すみません、何れもハリウッドで特撮と言ったらこの人、
レイ・ハリーハウゼン制作になる映画です。
この方、1933年の「キングコング」を見て、この世界を志したとか。
「恐竜100万年」とかシンドバッドシリーズとか、
まぁ、子供の頃、ホントにお世話になったプロデューサーです。w
中でもこの2作は超傑作だと思います。
「タイタンの戦い」は2010年にリメイクされ、
そのポスターが「聖闘士星矢」の車田正美さんによることも有名ですね。

第18位・宇宙戦争
    The War of the Worlds
    1953年:ジョージ・パル監督

はい、1950年代は素晴らしい SF 作品がたくさん作られました。
「禁断の惑星」、「渚にて」、「地球が静止する日」等々。。。
僕が SF に目覚めたのはジュール・ヴェルヌの『海底二万哩』と
H・G・ウェルズの『宇宙戦争』ですが、
そのウェルズの映像化作品がこれ。
何か宇宙船の形が原作と違うな〜、ショボイな〜、と思ってましたが、
より原作に近いはずで、特殊効果もよりスゴくてリアルなはずの
スピルバーグ+トム・クルーズによる2005年のリメイク版を見て、
寧ろ1951年版の方が雰囲気があるなぁ、と見直した次第。
(そう言えば、原作と違うやん、とか思って、
 自分なりの表現を、と「宇宙戦争」のマンガを描いていたこと、
 今思い出した。www)
20位からここまでは、結局のところ、子供の頃見て衝撃を受けた
そんな3作になります。

次に登場する2作は、何れも、音楽からの興味で見たかった
70年代の映画になります。^^

第17 位・時計仕掛けのオレンジ
    A Clockwork Orange
    1971年:スタンリー・キューブリック監督

第16位・トロン
    Tron
    1982年:スティーブン・リズバーガー監督

はい、何れも音楽を担当しているのがウェンディー・カーロスですね!
僕が初めて聞いたシンセサイザー音楽の一つが
ウェンディー・カーロスの「スイッチト・オン・ベートーヴェン」、
つまり、「時計仕掛けのオレンジ」のサントラでの曲で、
以来、ず〜っと気になっていた映画なんですよね。
一方、「トロン」はリアルタイムで知っていたものの、
ディズニー製作の映画ということもあって、
ディズニーの製作なら子供向きの大したことない映画、
と勝手に判断していましたが、 SL をやるようになって、
あと、やはりウェンディー・カーロスへの興味から観たら、
これが結構面白かった!www
ので、ここに挙げておきます。www

さて、15位〜11位は何れも近未来を描いた作品で、
どれも甲乙付けがたいけれど、とりあえず今はこれで!

第15位・トータル・リコール
    Total Recall
    1990年:ポール・バンホーベン監督

第14位・マトリックス
    Matrix
    1999年:ウォシャウスキー兄弟

第13位・ブレード・ランナー
    Blade Runner
    1982年:リドリー・スコット監督

第12位・未来世紀ブラジル
    Brazil
    1985年:テリー・ギリアム監督

第11位・ガタカ
    Gattaca
    1997年:アンドリュー・ニコル監督

全体にディストピアっぽいですな。
全体にP・K・ディックの影が見えますな。
「トータル・リコール」は、2012にリメイクされたものの方が
より P・K・ディック的な世界観を感じさせるけど
まずは世界的にヒットして他への影響も大きかった
バンホーベン+シュワちゃんのバージョンにしておきましょうか!
あと、「マトリックス」は設定が実はリアルだったし、
「未来世紀ブラジル」は印象が強烈でしたね。。。

第10位・アンドロメダ…
    The Andromeda Strain
    1971年:ロバート・ワイズ監督

第9位・ジュラシック・パーク
    Jurassic Park
    1993年・スティーヴン・スピルバーグ

やはりね、僕がちょうどバタフライ・エフェクトとか
その逆の話として、現在の地球の大気の状態から、
大バッハの生の演奏が再現できるとか、そんな話をしてた頃に
公開されたので「ジュラシック・パーク」はおもしろかったですね。
で、これを挙げるからにはセットで挙げないといけないのが
同じマイケル・クライトン原作の SF 傑作
『アンドロメダ病原体』の映画化作品で、これはハードな SF。
新型コロナが流行っている時期にみるとひとしおかも。。。

次の3作品は、評価はいろいろあれど、
とにかくその後の SF 映画に多大な影響を与えたもので、
正直、コメントする必要もないですね。。。

第8位・バック・トゥ・ザ・フューチャー
    Back to the Future
    1985年:ロバート・ゼメキス監督

第7位・スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
    Star Wars: Episode IV A New Hope
    1977年:ジョージ・ルーカス監督

第6位・未知との遭遇
    Close Encounters of the Third Kind
    1977年:スティーヴン・スピルバーグ監督

敢えてコメントすると、スターウォーズは、エピソード5が
シリーズの中でも人気があり、またおもしろいですが、
やはり、映画館にタイトルが映った瞬間、
文字が下からどわぁぁぁっと出て来た瞬間、
そのあと上から大きな宇宙船が画面に飛び込んできた瞬間、
そのあと更に大きな宇宙船が画面いっぱいに広がった瞬間、
何もかもがぶっ飛んだ1作目を歴史的作品として挙げておきましょう。
あんな経験、他でしたことなかったですからね。。。

第5位・サイレント・ランニング
    Silent Running
    1972年:ダグラス・トランブル監督

若い方はご存じない方多いかも?
ダグラス・トランブルという人は、「2001年宇宙の旅」や
上に挙げた「アンドロメダ…」で特撮監督を務めた方です。
それだけに、とってもハードで心に染みる作品なんです。
どこかで見かけたら是非ご覧になってみて下さい。

そして、ここからの残りは、ハードなものが続きます。。。

第4位・惑星ソラリス
    Solaris
    1972年:アンドレイ・タルコフスキー監督

日本の首都高が近未来の象徴として使われているというので有名。
(実は東京より大阪の映像の方が多い、という話もありますが。。。)
原作者のスタニスワフ・レムはこの作品を認めていなかったとか。
それでもこの哲学的な雰囲気と映像美は
原作の何とも得体の知れない雰囲気を表現しているように思います。
あ、とは言え、僕も読んだのはハヤカワで最初に出てた
ロシア語からの重訳版なので、今出ているポーランド語からの
翻訳版でそのうち読み直そうと思っているところです。。。

第3位・コンタクト
    Contact
    1997年:ロバート・ゼメキス監督

これはね〜、あのカール・セーガン博士が原作の
SETI(地球外知的生命体探査)をテーマにした映画なんです。
セーガン博士は僕が子供の頃「Cosmos」というテレビシリーズで
僕らを身近な海岸から宇宙の果てまで案内してくれた方でした。
それだけに、リアルなんですよね〜。
主演のジョディー・フォスターもすごくよかった。^^

第2位・インターステラー
    Interstellar
    2014年:クリストファー・ノーラン監督

これはね〜、これを入れるのはね〜、結構迷ったんですよ。
他にもいろいろと名作あるじゃん、て。
だけれども、結局のところ、SF  というのは
単なる Science Fiction ではなくて、Speculative Fiction、
即ち、人間とは何か、存在とは何か、という
哲学的な、根源的なテーマに迫るものだと僕は考えています。
今回選んだ20の作品も、それらについて考えさせられる部分が
僕にとっては他の作品よりも多かった、という点で選んでいます。
この「インターステラー」は近年観た SF 映画の中で、
最も刺激と満足を与えてくれた映画というわけです。

近年?

はい、ここまで書けば、もう第1位に選んだ作品が何か、
特に SF 映画の好きな方ならおわかりですね。

はい。。。

では。。。

第1位:2001年宇宙の旅
    2001: A Space Odyssey
    1968年:スタンリー・キューブリック監督

何も言うことはありませんが、敢えて言うとすれば、
これは SF と言わず、一生に一度は絶対に観てほしい映画、
そんな1本だ、ということです。
少し前にマーティン・スコセッシ監督が Marvel の作品群は
「cinema」ではない、と言って物議を醸しましたが、
私に言わせれば、「cinema」と言ってイメージするものの全てが
この映画にはある、ということになります。
ストーリー、デザイン、音楽、歴史、哲学、そんな全てです。

     *   *   *

僕が衝撃を受けた映画、ということで、
勢い古い映画が多くなってしまったように思います。
最近の作品でも、「Lucy」、「Her」、「Zero Gravity」や
「Predestination」、「Twelve Monkeys」、「Interception」
「Artificial Intelligence」、等々
素晴らしい作品はいっぱいあるのですが、
これらについてはまた機会があったら触れることにして
2020年5月のこの時点でのベスト20はここに挙げたもの、
ということにしておきたいと思います。

長文、お付き合い頂き、ありがとうございました。
よい一日一日をお過ごし下さい。^^

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