2020年7月27日月曜日

13回目のレズデーライブ、ありがとうございました!

昨晩、13回目のレズデーライブにお集まり頂いた皆様、
ありがとうございました。
ケルパさんにも特別な演出をして頂き、
僕自身が幸せな時を過ごさせて戴きました。
改めてここに御礼申し上げます。

さて、いらっしゃれなかった皆様の為にも昨晩を振り返ると、
まずは懐かしい「スタートラッカー」の曲で幕開け、
続いては、予告した通り、即興曲を30分弱演奏させて戴きました。
今回は、敢えてビートの効いたバッキングを使わない
Beatles ならぬ Beatless が裏のテーマで、
ケルパさんにも、どこで切り替えていいかわからないかもだけど
よろしく! なんてムチャ振りをしていたのです。
ところがどっこい。。。w

ドラムなどのビートがないと言っても
どこかでテンポはとらないといけないわけで、
曲の前半はビート=心臓の鼓動ならぬ
スー、ハー、というダースヴェーダーのような息の音をバックに
即興していったわけなんですが、
そのスー、ハー、からふと思い出したのが
SF 映画の「2001年宇宙の旅」。
もともとそんな風な宇宙的な音を狙ってはいたのですが、
ケルパさんの照明が、ホント、あの映画のラストを思い起こさせる
幻想的な光の連続で、やっぱこの人わかってるぅ、と
とっても満足しながら演奏を続けたのでした。
最後はちょっと悪ノリして、パイプオルガンでブワァァァとやって
トニックで無理矢理終わらせたくらい。

そのケルパさんの素晴らしい照明の感じは、
もう、昨日いらした方だけが経験できた特別なものでした。
嬉しいことに、友達の2人が SS 撮ってくれたので、
その雰囲気だけでもここでお伝えしておきますね!

200727a
Courtesy by Aria Piennnar

200727b
Courtesy by Aki Folland

ありあさん、あきさん、素敵な写真、ありがとうございます!

さて、即興演奏のあとは、「セカンドライフのテーマ」「ONE」と
僕を代表するような曲を2曲続けてやったあと、
今年の春のバーンでお披露目した「See You Online」という
新型コロナの状況下で始まった新しい生活様式に関する歌、
なんだけれども、よくよく考えると SL やってる僕らの歌をやって
最後に「大クマクマ音頭」のオリジナルバージョンをやって
お開きとさせて戴きました。
「クマクマ」は昨晩はコール&レスポンスもなくて
さらっと終わったのだけれど、やっぱり合唱してくれる人もいて
そんなこともとってもうれしいヒロシなのでした。

というわけで、14年目に突入したわけですが、
これからも引き続きいろいろやらかしていきたいと思ってますので、
どうぞよろしくお願い致します。
ありがとうございます! m(_ _)m

■Hiroshi Kumaki レズデーライブ〜Though We May Be Far Apart
・日時:2020年7月26日(日)21:00〜22:00
・会場:YMB スカイステージ
・舞台演出・照明:Kerupa Flow
・曲目:
    1. Startrackers
    2. シンセサイザー即興「A Voyage 〜 Morning Sunrise」
    3. Rez Yourself〜セカンドライフのテーマ
    4. ONE
    5. See You Online
   (アンコール)
    大クマクマ音頭

2020年7月26日日曜日

【ライブ】 このあと21:00よりレズデーライブです!

最後の告知です。
本番まであと3時間を切りました。
ヒロシ13回目のレズデーライブ、
会場では既に楽器たちもこの通りスタンバっています。
今日はいろんな音を出したいと考えていますのでね。^^

200726a

今日はどんな音が出るやら、
そしてケルパさんがどんな演出をして下さるやら、
演奏者本人も何が起こるか楽しみにしております。^^
お友だちとお誘い合わせてお越し頂けると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。

■Hiroshi Kumaki Rezday ライブ〜Though We May Be Far Apart
 200719a

・日時:2020年7月26日(日)21:00〜22:00
・会場:YMB スカイステージ
    http://maps.secondlife.com/secondlife/YMB001/59/247/22
・舞台演出・照明:Kerupa Flow
・メモ:SLURLの場所に青いPolice Boxが置いてあります。
    ドアをタッチして中にお入り下さい。

2020年7月25日土曜日

【ライブ】いよいよ明日21:00! レズデーライブ!

何だか長いように思えた4連休も、もう4分の3が終わりかけてて
明日はいよいよ最終日ですね。
その最終日の夜、21:00からヒロシの13回目のレズデーを感謝して
ライブを行いますので、ご都合のつく方、是非いらして下さいね。

そのレズデーでどんな曲をやろう? と思ったのですが、
まぁ、レズデーとは別にデビュー○周年記念とかいうのもやってて
いきおい SL で音楽始めてからの懐かしい曲をやる、
なんて後ろ向きな企画になりがちなので、それはやめることに。w

コンサートとかライブってみんなが知ってる曲
みんなが聴きたい曲をやるのが普通じゃないですか。
それはそれでいいんだけれども、
そして僕の曲のいくつかを楽しみにしてくれて嬉しいんだけれども、
やっぱりどこか後ろ向きだと思うんですよね。
例えば、クラシックのコンサートって、
もうみんなが知ってる曲をやるわけですけど、
聴衆の記憶にある演奏との比較でよかったとか悪かったとか。
演奏家は今、その瞬間に音を生み出してるのに
聴いている方は過去の記憶と経験に縛られているという、
何とも矛盾したところでコンサートが成立しているわけですよ。

今、新型コロナが世界中に蔓延してますけれど、
これの難しいところは、医学的にもどんなウィルスなのか不明で、
どう対応していいかわからない状況にあって、
そんな中、これまで人類が経験したことのない社会体制が
求められて来ている、というのが現状なわけです。
これまで経験したことのないことにどう対応するか、
これって、もう一人一人の生き方が即興的にならざるを得ませんね。
つまり、瞬間瞬間、何がベターかを自分自身の感覚で判断する
そういう能力と感性が必要というわけですね。

この2つのことが僕の中にあって、
明日のライブの前半はシンセサイザーの即興演奏で行います。
その時になるまで、一体どんな音が出るのか、
皆さんは勿論、僕自身もわからない、そんな状況の中でのライブです。
そして、とっても嬉しいことに、明日はあのケルパさんが
照明とステージを担当して下さることになりましたが、
僕がわからないくらいですから、ケルパさんも勿論、
僕がどんな演奏をするのか全くわからない中でやって下さるのです。

ケルパさんと言えば、
僕は、こないだの SL17B でのケルパさんの演出を
あとで中継録画で見せて戴いてぶっ飛びました。
ホント、彼女とは何も打ち合わせていないのに、
そして、会場のみんなは僕の演奏に??? となってるのに
ケルパさんは見事、そのあとの僕の音にぴったりの
照明をドンピシャのタイミングで当てて来ているではないですか!
これは本当に驚いた。
そのケルパさんが明日は僕の我が儘勝手な即興に
どこまで応えてくれるのか、そこもまた見どころになるわけです。

そんなこんなで、二度と見ることのできないライブになりますので、
是非是非、お友だちとお誘い合わせて遊びに来て下さい。
会場でお待ちしています! m(_ _)m

■Hiroshi Kumaki Rezday ライブ〜Though We May Be Far Apart
 200719a

・日時:2020年7月26日(日)21:00〜22:00
・会場:YMB スカイステージ
    http://maps.secondlife.com/secondlife/YMB001/59/247/22
・メモ:SLURLの場所に青いPolice Boxが置いてあります。
    ドアをタッチして中にお入り下さい。

2020年7月24日金曜日

【技術情報】 Firestorm のスプラッシュ画面

Firestorm ビューワをお使いの皆さん、
今日既に SL にログインされましたか?
その時何かお気づきになったことはありませんでしたでしょうか?

200724a

Firestorm を立ち上げるとすぐに、上の画像のような
スプラッシュ画面が開きます。
そこには、おすすめの行き先やイベント、
自分が使ってるクライアントのバージョンや
セカンドライフのメイテナンス情報が書かれているのですが、
多分、僕がそうしてるように殆どその情報を見ずに
ログインボタンを押されていますよね。

このログイン画面の情報を殆ど見ないのは英語だからかもですね。
ところが、今日ログインされた方はそれが日本語になっているのに
お気づきになったのではないでしょうか?

僕は Firestorm の日本語化に協力していますが、
ずっと前からこのログイン画面そのものが日本語にならないかなぁと
そう思っていたのですが、
この度プロジェクトメンバーから連絡があり、
ログイン画面のローカライズが進んでいるので、
よろしかったら日本語も、ということで対応したものです。

Firestorm の EEP 対応のリリース、間もなくの予定です。
テストメンバーの間ではベータ版に続きリリース候補版まで出たので
そう遠くない時期にリリースされることと思います。
それまで、まずはこのログイン画面の日本語対応で
お楽しみ頂ければと思います。^^

2020年7月19日日曜日

【ライブ】7月26日(日)レズデーライブをやります!

僕がこのセカンドライフに生まれて来たのは2007年の7月27日、
来週の月曜には13歳になるというわけです。
昨年はちょうど12歳、十二支を一周りしたわけで、
友達の皆さんからは還暦おめでとうなんて言われましたが、
いよいよ14年目に突入するわけです。

そこで、例によっていつもお付き合い頂いている皆さんに感謝して
レズデーのライブを行うことにしたのですが、
今年は前日が日曜なので1日早く7月26日に行うこととしました。
ライブを行うに当たって、生まれて来てすぐに辿り着いた
Ahern の Welcome Area を訪れてみましたが、
この SIM まだあるんですね。^^;

13年前のその日、ここには人がうじゃうじゃいてウザいし重いしで、
ゲームコーナーを北東に抜けた岩場に出たら、
そこに日本から来た人が何人かいて、すぐに友達になって
しばらくその岩場でいろいろと語り合ったり情報交換したり。。。
その時のことを思い出して、その同じ岩場で撮影したのが
今回のライブのポスターになってます。
わざわざデフォのTシャツとジーンズに着替えてね。w

あの時出会った人たちとはもう長いこと会ってませんが、
その代わりにこの13年間の間にいろんな方々と出会い、
いろんな方々と別れて、そして今また戻って来られた方もいたり、
最近特に思うのですが、時間と空間とに縛られていない分、
もしかしたら SL の付き合いの方が RL での人との出会いよりも
より深く、よりリアルなのかもしれませんね。www

巷では、テレワークでも普通に仕事ができることが
実証されつつあります。課題はまだまだあるとは言え。
そう、必ずしも同じ場所に一緒にいなくても
共に何かを築いていけるし、誰かを見守り続けることができる
そんな経験は正にここから始まっているのだと考えます。

今、一緒にいてくれる皆さんにも、どこか遠くに行った皆さんにも、
これまで出会った方、これから出会う方、全ての人に感謝して
7月26日、演奏したいと願っています。
タイトルは「Though We May Be Far Apart」、
「どんなに遠くに離れていても」というのです。
どうぞよろしくお願いします。

■Hiroshi Kumaki Rezday ライブ〜Though We May Be Far Apart
 200719a

・日時:2020年7月26日(日)21:00〜22:00
・会場:YMB スカイステージ
    http://maps.secondlife.com/secondlife/YMB001/59/247/22
・メモ:SLURLの場所に青いPolice Boxが置いてあります。
    ドアをタッチして中にお入り下さい。

2020年7月11日土曜日

リンデンが身売り?〜どうなるセカンドライフ!?

7月10日の昨日は早朝からとんでもないニュースが入ってきて
僕の仲間の間でも、一体これはどういうことだ?
SL は大丈夫か!? と衝撃が走りました。
そのニュースとはリンデン自身による次のプレスリリースです。

LINDEN RESEARCH, INC. TO BE ACQUIRED

即ち、

「リンデン・リサーチは投資グループに売却予定
 〜セカンドライフとティリアの地平に新たな成長と拡大の機会」

というものです。
リンデンはこれまでいろんな会社を「買収」して
傘下に収めて来たのですが、「売却」はこれが初めて。
で、売却というとネガティブなイメージがつきまとうのですが、
「新たな成長と拡大」って楽観的な表現が同時に見られるので
一体これってどういうこと? って思っちゃいますよね。

私の見立てでは、短期的にはリンデンの活動はこれから拡大し、
この売却によるセカンドライフへの影響は殆どないか
よい方向へ転換すると思われる。
但し、中長期的に見ると、これから2、3年の間に
その拡大路線によって業績の向上が見られない場合、
更に他の投資会社やファンドに売却されるか、
最悪廃業に追い込まれることになる、というところでしょうか。

ちょっと長くなりますが、ここから経営的な話をします。

事業というものは、基本的には、立ち上げたからには
永続的にサービスを提供し続けることを期待されています。
起業するということは人に付加価値を与える、
即ち、人を幸せにすることに貢献することであり、
ひとたび与えた価値や幸せを奪うことは許されません。
それだけに、日本でも会社を興すのは簡単ですが、
止めるとなるとえらく手続が大変になっています。
暗号通貨の ICO が多くの場合詐欺だと言われるのは、
ICO したあと、その暗号通貨を使って
どんな豊かな世界が、経験が投資した人たちを待っているのか
先のビジョンがないからだと私は考えています。

しかし、事業を永久的に続けていくには、
当然利益というものを出し続けて行かなければなりません。
企業の第一の目的が利益の追求であることがしばしば批判されますが、
それは世界の人々にサービスを提供し続けるためには
絶対的に必要なことなのです。
私が音楽制作の世界に入ったのは、かつて「Vision」という
とても素晴らしいソフトがあり、とても使い易く
画面表示も競合の「Peformer」などに比べると楽しい感じで
このソフトを使って音楽を創ることが楽しかったからです。
「Mac で Vision を使って音楽を創る」というのは
とてもストレスフリーな制作環境であったと言えます。
それは、創設者のデイヴ・オッペンハイムという人が
とてもクリエイティブな技術者であったからだと思いますが、
どうもこの方、経営の方のセンスはイマイチだったようで。。。
結局はこの「Vision」をリリースしているオプコードという会社が
経営に行き詰まってギターで有名なギブソンに買収されたものの
そのギブソン自体がオプコード製品の開発中止を決定、
この世から消えてしまった、という苦い経験があります。
オプコードという会社のことはご存じない方も多いでしょうが、
この会社が開発したものは、例えば MIDI インターフェースの
OMS をアップルが買い、それが現在の AudioCore となっていたり、
Max/MSP は Cycling '74 が引き継いで、
Ableton Live に組み込まれたりしていて、
その遺産は今にも生きているという伝説的な会社なのです。

つい思い入れが入りすぎて長くなってしまいましたが、
どんなに素晴らしい事業・サービスでも
利益を出せなければ消えてしまう、ということの具体例として
掲げさせて戴いた次第です。

では、セカンドライフ、リンデン・ラボはどうなのか?

リンデンラボは2004年に800万ドル、
2006年に1,100万ドルの増資を行っています。
この時に出資している法人個人は次の6人ですが、
そのうち2つの会社から役員を受け入れています。

・Benchmark
・Omidyar Network
・Globespan Capital Partners
・Catamount Ventures
・Mitchell Kapor
・Jeff Bezos

このうち、Jeff Bezos さんは皆さんご存じ Amazon の方、
Mitchell Kapor さんはあの1-2-3 や Notes で有名な
ロータスの創設者で Mozilla にも関わっていらっしゃる方ですね。
現リンデンラボの役員をしているのは、
Benchmark のBill Gurley と Catamount の Jed Smith です。

最近、リンデンは VR 環境「Sansar」事業を売却したり、
従業員の30%削減を発表したりしましたが、
このことは即ち、これらの投資家がリンデンの業績に満足していない
ということを意味しているのではないでしょうか。
同時に、新しい投資会社がリンデンの購入を決めたということは、
この2つの条件さえクリアされれば、業績の改善に止まらず、
今バーチャルとかリモートとかいう環境が見直されている時期に
更なる業績・業容の拡大が見込める、と判断したからだと考えます。

とすれば、Sansar の売却や人員整理の裏には、
今回新しい投資会社が現在の投資家たちの持つ権利を
彼らが満足するような価額で買い取って、役員からも退いてもらい、
自分たちが経営権を握る、という動きになるのかなと思っています。
私自身は、投資会社による買収は、同業他社による買収よりも
買われる側にとっては有利なのではないかと考えています。
というのは、同業他社による買収の場合は、
競合製品の技術などを手に入れたら、そのあとはその製品を
自社ブランドの製品に統合という名目で廃止するのが常ですが、
投資会社は儲かる限り持ってるけど儲からなくなったら売るだけ、
だからです。
尤も、経営的な観点からどんどん口出しして来ますので、
社長がすげ替えられたり、事業の整理などもあるにはあると思います。

ただ。。。

今回の発表、リンデンの一方的な発表なんですよね。
リンデンを買う予定の Waterfield Group も Jyve も、
これに関する発表はこれまでのところ一切していないのです。
リンデンもこの売却の契約は一定の条件付で
「ティリアが送金事業者として金融当局から認可されるのを待って」
となっているので、これにどれだけ時間がかかるか次第ですね。
ティリアについてはご存じの方もいらっしゃると思いますが、
詳しくは次のリンデンのブログを見て頂くこととして。。。

Tilia Pay to Power USD Transactions in Second Life Beginning May 26

これは、リンデンが展開するマネー・サービス・ビジネスで
セカンドライフだけでなく、一般に開放された事業です。
セカンドライフの資産を持ち出す場合、また持ち込む場合に
米ドルでの決済が発生しますが、
その際、経済制裁やマネーローンダリングを検知するしくみを
システム的に対応する必要があります。
仮想世界や暗号通貨の決済に当たってこれを実現したのが
ティリアというわけです。
そして、そのような事業は連邦政府や州政府の金融当局の
許可を受ける必要があるわけです。
ティリアのサービス自体は上のブログにあるように
既にスタートしていて我々も知らずにそれを使っているのですが、
事業に対する許可自体はまだ下りていない、ということなのでしょう。
(日本で、暗号通貨の事業者がいっぱい現れたけれど、
 許可が下りずに廃業したところがいくつもあることを思い出します。)

というわけで、かなり長くなりましたが、
このティリアの事業が認可されるかどうかが鍵を握っているものの、
認可されれば契約が一気に進み、一挙に拡大路線に打って出る、
そんな展開かな、と考えています。
尤も、まだ不確定な要因がある状態で今回の発表をしたのは、
Sansar 売却や人員整理に対するネガティブなイメージを払拭し、
コロナ対応で新しい事業がどんどん生まれて来ている中で
これから新しい展開があることを世界に向けて宣言する必要が
あったからだろうと想像しています。
プレスリリースにエブ社長が書いているように
新たな契約によってセカンドライフがますます発展することを
期待したいと思います。

2020年7月6日月曜日

【RL】誕生日メッセージありがとうございます〜そして「コスモス:いくつもの世界」

7月6日は僕の RL の誕生日でした。
何だかとってもたくさんの方からバースデーメッセージを頂き、
とっても嬉しく思いました。
皆さん、本当にありがとうございます。

実は僕の SL での誕生日=レズデーは7月27日で、
その日に向けて何かイベントを、と企画中です。
そこでまたお礼をさせて戴ければと考えています。

そして7月はまた、7月7日が七夕でもあり、
7月20日が今から51年前にアポロ11号が人類初の
月面着陸をした日でもあり、僕が宇宙に魅せられるのも
何か関係があるのでは? なんていうことを
ちょうどナショナル・ジオグラフィックの科学番組
「コスモス:いくつもの世界」の最終回を見ながら思ったのでした。

https://www.hulu.jp/cosmos-possible-worlds?detail=open

前にも少し紹介しましたが、この番組は、1980年代に
今は亡きカール・セーガン博士がホストを務めたTVシリーズの
第3弾に当たるものなのですが、
その最終回は、セーガン博士が1939年のニューヨーク万博を訪れた
そのことが博士が科学を志すきっかけとなった話で始まります。
そして、博士の跡を受けて今回のホストを務める
ニール・ドグラース・タイソン博士もまた、1964年に行われた
ニューヨーク万博で科学者を志したと語るのです。

万国博覧会! 何と夢のある響きなのでしょうか。
ある意味、日本が今あるもののの原点と言えるのも
またパリの万国博覧会ではなかったでしょうか。
僕個人としては、初めてこの言葉を知ったのは
1970年に行われた大阪万博で、その頃は親に連れて行ってもらうなど
考えもしませんでしたが、
その象徴である「太陽の塔」をテレビで見て、
強烈な印象を受けたのを覚えています。
少し大きくなって、1975年に沖縄博が行われた時は、
これは本当に見に行きたかった。
北九州の門司という港町に生まれた僕はいつも海を近くに感じていて
沖縄博には、海が拓く新しい時代、未来を感じたものでした。

そう、万博はいつも科学とつながっていて、
科学がもたらす豊かな未来への夢を見せてくれるものなのでした。
が、その後、科学がもたらす未来が明るいものばかりではないことを
僕らはやがて気づくようになっていったのです。
万能の物質であるように思えたフロンがオゾン層を破壊、
それが地球温暖化につながることや、
やはり便利な素材であるプラスチックが同じく環境を脅かしてますし
バイオの技術も使い方次第では恐ろしいものになりかねません。

そして今は、新型コロナウィルスが私たちの生き方に
このままでいいのか? と疑問を投げかけています。
これを乗り越えるのもまた科学の力によるのでしょう。
しかしそれ以上に必要なのは、この状況をも生き抜いていく賢さ、
そして知恵といったものではないかとも思うのです。

僕もだんだんいい年齢になって来ましたが、
宇宙とか科学とか、そういったものに対する夢は忘れず、
同時に若い世代にも未来に希望を持って生きていけるような
そんな世の中を創ることに少しでも貢献できればなぁ、
なんてことに思いを巡らせていた今日でした。

これからもどうぞよろしくお願いします。
ありがとうございます。

2020年7月5日日曜日

【RL】 ジョン・カーペンター監督の「遊星からの物体X」が想像以上によかった件

皆さんご存じの通り、
僕はシンセサイザーを使って音楽を作っているわけだけれども、
元々シンセサイザーの楽しみというのは自分でイメージする音を作る、
これです。
が、当然のことながら、自分のイメージ通りの音を作るには
それなりに時間がかかるわけで、例えばあのミュージシャンの
あの曲のあそこに出て来るあの音が欲しい、といった場合、
一から作ると時間がかかってしまうのを、
プロのプログラマーたちが作って「音色パッチ」として売ってます。
音色のことを「パッチ」というのは、昔のモジュラーシンセが
モジュールとモジュールをケーブルでつないで、
つまりパッチングしていたことによるわけで、冨田勲さんなど、
同じ音を再現していたためにこのパッチの状態を写真に撮ったり
していたそうなんですが、まぁ、そういう理由です。

で、僕もやっぱり「あの音がほしい」と
そんな音色パッチを購入するのですが、その中によく
「Carpenter Sound」という名前の音色があったりするのです。
皆さん、どんな音だと思いますか?
最初の頃、僕は自分の好きな70年代に一斉を風靡した
デュオの名前を思い浮かべて、もしかして「This Masquerade」の
あのフルートの音だろうか? とか、
「Close to You」のイントロのピアノの音だろうかとか
想像しながら音出しをしてみるのですが。。。
必ずといっていい程、低音の不気味な音が出て来るのです。w
これ、同じことを何度もくり返してやっと気づくようになりましたが、
歌の「カーペンターズ」ではなくて、
映画監督の「ジョン・カーペンター」の映画に出て来る
音楽や効果音をイメージさせる音色だったのです。
音色パッチの名前で「カーペンター」と出て来たら、
もう100%その意味だと思って頂いてよいです。www

このジョン・カーペンターという監督、
「ハロウィン」などのホラーや「遊星からの物体X」で有名ですが、
ご自身で音楽を製作されることも多くて、
今言った「ハロウィン」や「ニューヨーク1997」、
「パラダイム」や「ゼイリブ」といった作品でクレジットされてます。
2015年にはご自身のファースト・アルバムまでリリースされてる、
そんな方なんですね。
勿論、僕もこの監督の作品はいくつも見ているのですが。。。

今書いた「遊星からの物体X」は有名なのにも拘わらず
見ていなかったのです。
これは元々1951年に公開されたSF映画「遊星よりの物体X」の
リメイクバージョンで
(今気づいたけど日本語タイトル微妙に違うのね。w)、
大体リメイクはオリジナルより落ちる、という思い込みから
見ていなかったのですよ。
前に自分のSF映画ベスト20の記事を書いた時に、
「宇宙戦争」はスピルバーグ監督のバージョンの方が
SFX とか効果はすごかったものの、
結局映画としては1953年版の方を挙げたりしましたね。

それで話は昨年に戻るのだけれども、
1950年代がテーマだった SL16B でケルパさんが
1951年の SF 映画「地球が静止する日」に出て来る
ロボット「ゴート」をモチーフにしたステージを作ってくれて、
それがきっかけで僕も1950年代の SF 映画を見直した、
というのがあります。
「地球が静止する日」はキアヌ・リーヴスが主演する
2008年版の方は見ていて、これはこれで壮絶なスゴイ作品でしたが、
やっぱり1951年版のあの暗いモノクロの光と影から来る
どうしようもないような不安感や恐怖はそれを上回る雰囲気です。
で、「遊星よりの物体X」や「恐怖の町」も見たいと
古い作品をよくやってる Amazon Prime をチェックしていたのです。

しかし、なかなか上がって来ないので、
ジョン・カーペンター監督のリメイク版でもいいや、
なんて思っていたら、こっちもなかなか上がって来ない。
続編の方は何度も上がって来るんですけどね。
そしたら、先日、遂に Amazon Prime に追加されたではないですか!

・遊星からの物体X(1982年)
 https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00G9TO2BY/ref=atv_dp_share_cu_r

で、早速見てみましたよ。
そしたら、これが思ったよりよかったのですよ!
SF 好きの人は当然見てるでしょうから「今更」という感じでしょうが。
冒頭、南極大陸を飛ぶヘリコプターが映ります、
と、このヘリ、地上を走る犬を執拗に追いかけているのですね。
もうこのシーンから、カラー作品なのにも拘わらず、
白黒映画のような不安を感じさせる絵の作りなんです。
こういう撮り方、うまいなぁ、と思うんですね。

で、そのうち、どうも見たことのない生物が
犬や人に乗り移ったらしいことがわかるのですが、
そもそも皆南極の生活で精神が参ってしまっているらしいところ※に
仲間のうち誰かがその生物なのかもしれない、と疑心暗鬼に。
これ、怖いですねぇ。
エイリアンものの SF って大体宇宙人が出て来て地球を攻撃する、
或いは人間に乗り移った場合は気持ち悪い姿になったりする、
というのが典型的なパターンなんですが、
そのエイリアンらしいものは死体でしか登場せず、
仲間の人間もエイリアンに突然変異したりしないので逆に怖い。
果たして主人公たちはその物(The Thing)を撃退できるのか、
いや、そもそもその主人公たちにこそ、
その物が乗り移っているのではないか。。。

SFX らしいものは殆ど出て来ませんが、
さすがホラーを得意とする監督だけあって、
この絵の作り、終始不安感を漂わせながら、
本当にドキドキハラハラさせられます。
どうなるんだろう、どうなるんだろう、と思いながら、
一気に最後まで見せられます。

これは、1951年版との比較が無意味になるほど
単独で見ておもしろい作品です。
先日のベスト20のリストに加えてもよいかも。。。
いやいや、こうなると1951年版も見てみたいですね。
そっちもリストに入りそうな気がしてきました。^^
Amazon さん、よろしくお願いします!

因みにこの作品、音楽はジョン・カーペンター監督ご自身ではなくて
映画音楽を得意とするエンニオ・モリコーネさんです。
この音楽もまた素晴らしいので、まだご覧になられてない方、
おすすめです。^^

     *   *   *

※南極生活で参ってるらしい、というのは冒頭のシーンで
 各隊員が卓球をしたり雑誌を読んでたりする気晴らしする中で、
 主人公の一人は独り部屋に籠もってウィスキーの J&B を片手に
 明らかに Apple II と思われる「Chess Wizard」を使って
 コンピュータ相手にチェスを楽しんでいるのですが、
 勝つと思っていたのが、コンピュータにチェックメイトされると
 そのコンピュータの中を開けて(本来フロッピードライブの場所)
 飲んでいたウィスキーを基板にぶっかけて壊してしまうのが
 個人的には超ウケました。
 のっけから、こいつヤバイやつだな、と思わせますよね。
 真っ昼間から何杯もウィスキーあおってるし。www