2020年8月1日土曜日

【技術情報】 Firestorm 版 EEP の使い方(その1)

さて、というわけで、ベータ版とは言え、
Firestorm も EEP に対応したということで、
その使い方について、ちょこっとずつ説明していきたいと思います。
とにかく新しい機能で、できることはたくさんあるのですが、
それを全部いっぺんに、となると読む方も書く方も大変、
なので、あくまでもちょこっとずつ、です。w

で、Firestorm 版について少し説明させて戴くと、
これの日本語の部分の多くは僕が訳しているのですが、
極力これまでの Windlight で使われていた言葉を使うようにしました。
例えば、この EEP 機能にアクセスするメニューの名前は
英語では "Environment" と言っていますが、
一方、EEP の持ち物フォルダの名前は "Settings" となってます。
普通に訳せば一方は「環境」、他方は「設定」ですが、
「設定」だと何の設定かわかりませんし、
「環境設定」といういうとアバターメニューにある
"Preferences" が「環境設定」と訳されていることもあって
混乱しそうですので、メニューの名前もフォルダの名前も
従来の Windlight 時代の名称「自然環境設定」を当てています。
ただ、私が訳していない部分もあったり、
Windlight 時代の呼び名ではイマイチなところもあるので
今後もう少し整理してよりわかりやすくしたいと考えています。

というわけで、まず最初にその自然環境設定が持ち物になった、
他の住人と簡単に共有できたり、売り買いできるようになった
(勿論、マーケットプレイスでの販売も可能ですよ!)ということで
早速持ち物フォルダを確認してみましょう。

200801a

ジャン!
今書いた通り「自然環境設定」というフォルダができてますね。
で、デフォルトでは「New Day」「New Sky」という
2つの EEP 資産(と今後呼ばせて戴きます)が入ってます。
EEP 資産としては次の3つの種類があります。

・デイサイクルの設定
・空の設定
・水の設定

これらの EEP 資産を今後どのように作ったり使ったりしていくか、
順を追って説明していきますね。

さて、この EEP を設定するためのメニューは、
これまでと同じ「世界」メニューから入ります。
そしてやはりこれまでと同じく「自然環境設定」を選択すると
サブメニューが開くのですが、ここが少し変わってます。

200801b

上の方の「日の出」とか「正午」とかはこれまでと同じ。
で、新しいのは「共有された環境を使用」というもので、
これは Windlight 時代の「地域デフォルトを使用」に該当します。
自然環境が共有できる「資産」となったので
このようなメニューの名前になっているのですが、
なので、地域のデフォルトに合わせたい場合は
この「共有された環境を使用」を選択して下さい。

一方、自分独自の自然環境設定を使いたい場合は、
「自分の環境」というメニューを選択して下さい。
すると、「私の環境」というウィンドウが開くのですが、
これ、持ち物から自然環境関連のフォルダと EEP 資産が
フィルターされているものになっています。
つまり、このブログの最初にお見せしたように
持ち物フォルダから行くよりは、こちらから行った方が
余計な探し物をせずに済む、というわけですね。
更に、このウィンドウの上方には
デイサイクル、空、水のフィルターもあるので、
チェックが入っているものだけを表示させることもできます。

で、この画面を見ておわかりかと思いますが、
持ち物の「自然環境設定」フォルダには
EEP 資産が2個だけしか入ってませんでしたが、
実はライブラリフォルダの「Environment」の中に
これまでの Windlight 時代に Firestorm で提供されていた
各種設定がちゃんとインポートされているのです!
これは嬉しいですね。
僕は写真を撮ったり動画を撮ったりする時は
これらの設定を使わせてもらっていましたので、
これまで通り利用できるというのは大変ありがたいことです。
それから、そうそう。
このライブラリフォルダがそうなっているように、
自分の EEP 資産が増えてきたら、サブフォルダを作って
分けるようにした方がよいかもですね。

さて、その「自分の環境」の設定の仕方ですが、
次の写真にあるように、設定したい EEP 資産を選択して、
ウィンドウ左下の歯車メニューから「自分にのみ適用」を選択、
または、EEP 資産を右クリックして表示されるメニューで
「自然環境をローカルに適用」を選択すれば OK です。

200801c

そう、これつまり他の持ち物と同じように、
自分に装着するイメージなんですね。
僕自身は時々飛行機やヨットや車で
メインランドのいくつもの SIM 境を越えて楽しむことがありますが、
特に飛行機などで SIM を越える度に夜になったり昼になったり
自然環境がコロコロ変わるのは参ってしまいますね。
そんな時、この「自分にのみ適用」を使えば、
こうした SIM 毎に設定された自然環境の違いに煩わされずに済みます。

ところでこの機能、リンデン公式のデフォルトでは、
ログオフしたら元に戻るようになっているのですが、
Firestorm のベータ版ではログオフしても戻らないように
デバッグ設定が変更してあります。
どちらが便利なのはいろいろ使ってみないと何ともですし、
デバッグ設定は詳しくない方はあまりいじらない方がよいですが、
どうしても公式と同じにしておきたいという方は、
「EnvironmentPersistAcrossLogin」という設定を
「FALSE」に変更して下さい。
これだけではやり方がわからない、という方はやめておいて下さい。

はい、というわけで導入だけのつもりでしたが、結構長くなりました。
ので、この続きはまた次回ということにしたいと思います。

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