2020年8月2日日曜日

【技術情報】 Firestorm 版 EEP の使い方(その3)

Firestorm 版 EEP の使い方の3回目、
いよいよ設定の仕方に入っていくわけですが、
いきなり地域や土地の設定をいじって失敗、元に戻せない!
というのでは大変ですから、まずはウォーミングアップからです。
その1で「自然環境」のメニューの中、
「自分の環境...」の下に「環境の個人設定」というのがあったのに
お気づきになった方いらっしゃいますでしょうか?

200802d

この「環境の個人設定」または「個人用の照明」と訳されているもの、
英語では「Personal Lighting」と言っていて、
ちょっと訳がイマイチなので次回修正しようと考えていますが、
要するに、自分のビューワの中でだけ、自然光を調整して
見え方を変えてしまうというものです。

これは、インワールドの風景を撮影したり
或いはマシニマの撮影をされる方は常に経験されていると思いますが、
すばらしい風景だけど撮影するには少しだけ太陽の位置を変えたい
或いは、雲の動きがちょっと邪魔、という時があると思います。
また、当たり前ですが、共有されている自然環境設定の場合は、
これも EEP 資産になっていますので、他の持ち物同様、
修正権限がないと EEP の設定を変更することができません。
そんな時、現在設定されている内容から、自分の画面の中だけ
ちょっと修正を加えてみることが可能になる、
それがこの「個人用の照明」になります。

メニューで「環境の個人設定」を選択すると、
次の画面のような「個人用の照明」のウィンドウが開きます。

200802e

全体で5つのブロックに分かれています。
一番左は、「環境の色」「空の配色」「空の濃度」です。
ここで選択した色によって空の色が変わってきます。
次に、「太陽の色」「雲の色」「雲の画像」「水の画像」があり、
続いて「遠景露光」「不透明度」「雲の量」「雲のサイズ」
そして「風景ガンマ」という5つのスライダーがあります。
特に大気の状態を表す、「遠景露光」とか「風景ガンマ」とか
一体何? と思って、僕も日本語訳をするに当たって
いろいろ勉強させて戴きましたが、
理論がわかったところでどうなるものでもありませんので、
ここは各自いろいろいじってどう変わるか試してみて下さい。www

次は太陽の設定で、まず太陽の位置を示すトラックボールがあります。
自分が大きな球体の中心にいて、そこから見て太陽がどこにいるか
を表しているわけですが、小さな黄色い球で表される太陽は、
ドラッグして大きく動かすことも、
東西南北の矢印をクリックして少しずつ動かすこともできます。
更にトラックボールの右側には、
「量」「焦点」「サイズ」「星の輝き」の4つのスライダーがあり、
これらのスライダーを動かすことで太陽の大きさや光り具合を
細かく調整することができます。

最後に、一番右側にあるのが月の設定で、
これは太陽と同じようなトラックボールがあるだけで、
位置に関しては太陽同様に自由に変えることができますが、
大きさなどを変更する設定はありません。

因みに、写真では画面に太陽も月も入っていませんので、
トラックボールを見たただけでは太陽や月が今どこにあって
どの方向に動かせばいいのかわかりませんね。
そんな時に便利なのが、太陽、月のそれぞれにある
「ビーコン」のチェックボックスです。
ここにチェックを入れると、現在の太陽、月の方向を示してくれ、
トラックボールで位置を動かすと、それに連動して
ビーコンもグググッと動くので、この2つを見ながら
太陽や月を好きな位置に持って来ることができるようになります。

こんな風にしていじってみたのが次の写真です。

200802f

画面にはわざとミニマップも入るようにしてあるのですが、
実は僕は今 SIM の北の方向を向いているのですが、
このように北の海に沈む太陽なんていう絵が作れるわけですね。
しかも、その太陽の手前に月が来て金環食みたいになってる。w
あと、見づらいかもですが、僕の腰の位置と太陽、月の位置に
プラスマーク(+)のビーコンが表示されています。

この個人用の照明、あくまでも撮影のための一時的なものなので、
失敗した、と思ったら、
ウィンドウ左下の「リセット」ボタンを押せばすぐに
地域や区画の設定に戻すことができます。
なので、何をいじると何がどう変わるかは、
この個人用の照明を使っていろいろ実験してみるとよいと思います。

そう、このウィンドウに「リセット」ボタンしかないということは
ここで行った設定を保存することはできないということです。
自分が行った設定を保存するには例の EEP 資産を使うことになります。
これについてはまた次回説明することにします。
お楽しみに!

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