2021年8月1日日曜日

【技術情報】 EEP: 太陽の調整

 さて、昨日のライブでは EEP の実験と称して、
見かけ上深夜0時に始まった1時間のライブが、
見かけ上午前6時、西の海からの日の出と共に終わる、
という自然環境の設定を行いました。

で、友だちの書いてる SNS の記事や動画を見ると
太陽の動きで苦労されている方が結構いらっしゃるよう。
自分で作った空で、太陽がいきなりあらぬ方向に動いたりするのを
僕も経験しているのでよくわかります。
そこで、太陽の動きを自然にするコツをちょっと書いておきます。

インベントリの「自然環境」フォルダを開くと
その中に「Default」というフォルダがあります。
その中に、"A-12AM" から "A-3AM", "A-6AM" といった具合に
3時間ごとの時刻に応じた空の EEP 資産が8個入っています。
デイサイクルで使用するオリジナルの空を作成するには、
これらの空の設定をコピーして修正することをお勧めします。
というのは、これらの設定を使ってデイサイクルを作成すると
太陽と月の動きが最も自然なようになっているからです。
EEP ではトラックボールを使って自由な位置に太陽や月を
置くことができるようになりましたが、
このデフォルトの太陽や月の動きの線上にないと
急にあらぬ動きをすることになるわけです。

210801a

Firestorm Viewer の最近リリースされたバージョンでは、
太陽や月の設定画面に Azimuth(方角)と
Elevation(高度)というものが追加されました。
どうもこの部分の日本語訳が足りてなかったようで
申し訳ないのですが、これを使うと太陽や月の調整が
よりしやすくなります。
ご参考までに、デフォルトの8つの設定を確認してみると
次のようになっています。
270/-90 は、方角が270度、高度が-90度を表しています。

A-12AM 太陽:270/-90  月:270/90
A-3AM  太陽:0/-45   月:180/45
A-6AM  太陽:0/5.4   月:180/-5.4
A-9AM  太陽:0/45   月:180/-45
A-12PM 太陽:270/90  月:270/-90
A-3PM  太陽:180/45  月:359.99/-45
A-6PM  太陽:180/4.32 月:359.99/-4.32
A-9PM  太陽:180/-45  月:359.99/45

210801c

210801b

これを見ると、午前も午後も12:00のところが
太陽も月も方角270のところで、高度はプラスとマイナスの最大値、
その間の午前中は太陽が方角0で月が180、
午後は太陽が方角180で月が0(359.99 って誤差かと。w)
となっていて、高度は3時間ごとに45度ずつ変わっています。
6時のところは本当はどちらも高度0なんでしょうが、
日の出と日の入りで太陽を水平線の上に出しておきたいので、
微妙な数値が設定されています。

これを見ると、例えば午後4時の太陽は 180/30
午後5時の太陽は 180/15 に設定すればよさそうなものですが、
実際にやってみると南北にブレてアヤシイ動きをします。
なので、基本はデフォルトの3時間ごとの設定を利用することを
お勧めします。
1時間とか30分とか細かい時間で変化させたいことも
あるとは思いますが、そこで太陽の動きを自然にするには
ちょっとばかり根気が必要なようです。

因みに、Windlight 時代にあった NB のフォルダの中には、
[NB]-Misty Day-4am, [NB]-Misty Day-5am の設定があり、
太陽の設定を見るとそれぞれ、0/-30, 0/-7.5 となっています。
4時の設定は私の予想通りですが、5時の方は-15の半分の値、
しかもこの時 [NB]-Misty Day-6am は 0/0 で水平線に合わせてます。
更に6時の次は9時でなく8時になっています。
細かく調整されたい方は、この NB の Windlight 設定を
インポートして研究されるとよいかもしれません。
尚、過去のバージョンのビューワーから
Windlight の設定を読み込む方法は、次の記事を参考にして下さい。


以上、皆さんオリジナルの自然環境づくりの
ご参考になれば幸いです。

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