2021年11月6日土曜日

聖書読了

別途ツイートしたりしましたが、先日聖書を読み切りました。
旧約の所謂「続編」を除く39巻と新約の27巻、
2015年の11月から通読を始めて、途中何度も中断しながらも
ちょうど6年かかって読み切りました。

私自身はキリスト教徒というわけではありませんが、
子供の頃カトリック系の幼稚園に通っていたこともあって
聖書に描かれたいろいろな物語や主の祈りには馴染みがあって
それが僕の西洋の文化の受容と大きく関わっていて、
僕の曲に「キリエ」とか「レクイエム」というのがあるのも
こうしたことと関係しています。

とは言え、誰もが知っている天地創造の物語とか
ノアの方舟やモーセの出エジプトの話、イエス=キリストの奇跡など
その辺りはよく知っていても、そのあと民族が世界に散らばり
やがて王国が分裂したり、バビロン捕囚だったり
数多くの預言者たちの話だったりというのは、何となくは知ってても
よくわからない。
その一方で、ヨーロッパの音楽にはこの辺りを元にした作品が
たくさん作られているので、ちゃんと知っておきたい、
というのが前からあったのです。

そこで iPhone にインストールしている Olive Tree の聖書で、
1年間で読むプランに挑戦、毎日ちょこっとずつ読めばよいのですが、
日々の仕事で忙しかったり疲れたりして、サボる日が続き、
かと思うと急に思い出して継続したりという繰り返し。
ところが今年になって全体の67%を越えたところで、
お、もうちょっと頑張れば年内に読み切れるじゃん? となり、
そこからは毎日欠かさずに読んで読了、となったわけです。

因みに僕が選んだプランは旧約と新約を平行して
歴史的な順番で読んで行くというもの。
ということは、必ずしも旧約聖書が並んでる順番じゃなくて、
例えば「ヨブ記」は18番目に置いているけれど、このプランでは
「創世記」のバベルの塔の話の後ヨブの物語に飛ぶ。
そこで「ヨブ記」はバベルの塔の頃の話だったのだと
今更のようにわかるわけです。
同じように新約聖書では、最初に4人の使徒がイエスのことを書いた
福音書が4つ並んでいるわけですが、これを歴史的に読むと
同じ話の4人の表現で読み比べることになり、とても面白い。
今回このように読み進めて、漸く聖書のいろいろな物語を
実際の世界史の文脈の中で捉えることができるようになりました。
昔、高校の世界史の時間に BC 586「バビロン捕囚」とか習っても
それが何を意味するのか、全く分からずに覚えましたからね。^^;

通読することで全体が見渡せるようになりましたので、
このあとは自由にいろんな角度で読んでみようと思っています。
「有名な聖句に触れるプラン」とか
西洋音楽でよく取り上げられる「詩編や箴言を読むプラン」とか、
今回新たに「聖書の女性達に触れるプラン」というのもあって
これに挑戦してみることにしました。
一番最初に現れる女性であるエバはあまり積極的に描かれていませんが、
聖書の中には民族の危機に際して、その知恵で危機を乗り越えた
賢い女性たちもたくさん登場しますのでね、
どんな人のどんなエピソードが取り上げられるのか
楽しみにしているヒロシです。

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