2022年1月3日月曜日

【RL】『ホツマツタヱ』に見る平和を願う日本人の心

お正月なので日本人らしい話題を一つ。

「和(やわらぎ)を以て貴しと為」すという言葉は
日本で教育を受けた方ならどなたもご存じでしょう。
聖徳太子厩戸皇子が編纂したとされる「十七条の憲法」の冒頭、
第一条に書かれている言葉です。
このことから太子がどのような国の建設を目指していたかが
よくわかるというものです。

ところがこれを表現したのは実は太子が初めてというわけでなく、
太子よりもずっと前の時代にアマテルカミが語ったことが
『ホツマツタヱ』に記されているのです。

『ホツマツタヱ』によると、「ハタレの乱」というものが
日本の各地で起きたというのですが、
これは所謂「倭の大乱」のことかと私は想像しています。
アマテルカミの政権から見れば主に6つの部族が
暴動を起こして民を恐怖に陥れている、というわけで、
何としてもこの乱を鎮めなければならないわけです。
主立った者達が集められた閣議でその対策が話し合われたわけですが、
主戦派のタケミカヅチが、「こんなやつらは力でねじ伏せましょう」
といきり立つのを、アマテルカミは「ハタレというのは悩みがあって
心が拗けてしまった人たちなのだ、その悩みを除いてやれば
彼等も矛を収めるのではないか」と周りに諮ります。
すると知恵者の「カナサキ」が答えるのです。
「タタヤワラキオ テタテナリ(ただ和を手立てなり)」
この答えを聞いてアマテルカミは大変満足されたというのです。

それでそのあとこれら6つのハタレたちを鎮めた方法が面白い。
それぞれの戦に向かうのにアマテルカミは武器を授けるのですが、
その武器というのが。。。

まず、シムミチというハタレと戦うのに、アマテルがカナサキに
渡したのは何と「カダスス」という楽器なのですね。
これは柿の木か何かで出来た板をススキの茎で叩いて音を出す、
そんな楽器みたいなのですが(でんでん太鼓みたいなもの?)、
この楽器の音色で相手を治めてしまったんですね。
この楽器については別の場所で説明があって

「クズノハオ カダカキトウツ
 ヰスコトハ ヰクラムワタオ
 ネオワケテ ワノアワウタオ
 ヲシユレハ コトノネトホル
 イスキウチ」

というのですが、「ヰクラ」というのは人間を構成するもので
目に見えないもの、つまり、魂とか精神とか霊とかいった類のもの、
「ムワタ」は内蔵のことですので、つまり人の身体にも精神にも
その楽器の音が響き渡って満たされるというのです。
心の荒んだ人たちを力で捻じ伏せるのではなく、
その心と体を癒すことで鎮めたというのはスゴい話ですね。

この他にも、歌や法螺貝の音を使ったり、
或いは山の神の好む「オコゼ」や、「太曲餅」、
キツネの神の好む「油揚げ」といったどれも武器らしくない武器で
6つのハタレを治めていく話は実に痛快です。

『ホツマツタヱ』は偽書と言われていますし、
あくまえも言い伝えに過ぎない、と言えばそれまでなのですが、
こうした言い伝えには何某かの真実が含まれているものです。
こうした伝説の時代から続く平和主義を現代に生きる私たちも
守り続け、伝え続けていかなければならない。
そんなことをこの正月に思ったヒロシでした。^^

P.S. このハタレの乱の物語は大変おもしろいので
いつか全文を訳してみようと思っていますが、
それはまた何れかの機会に。^^;

2022年1月1日土曜日

新年あけましておめでとうございます

皆様、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
新しい年2022年が皆様にとってよい一年となりますよう祈念致します。

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さて、まずは大晦日の昨晩、YMB の第九コンサートにお越し頂いた
皆様に感謝御礼申し上げます。
winds 隊長も僕も RL の用事が立て込んでいて
なかなか以前のようにイベントを行えなくなっている YMB ですが、
それでも年末のこのコンサートだけは毎年続けています。
そんな貴重な機会に年末のお忙しい中お越し頂いたことに
隊長以下、隊員一同大変ありがたく御礼申し上げます。

ご都合でいらっしゃれなかった方のために簡単に報告すると
昨日はベートーヴェンに第九に続いて「蛍の光」を演奏したあと、
日本では「新春の第九」とも呼ばれる
ドヴォルザークの交響曲第九番の第4楽章を演奏させて戴きました。
そう、新しい年2022年こそは昨年や一昨年と異なる
「新世界」が拓けることを願っての選曲です。
皆様にとりまして新しい一年がステキなものになりますよう。^^

演奏会が終わって一寝入りしたあとは RL で初日の出を見て来ました。
上の写真はその時撮ったものです。
そして SL ではその後例年通り足湯に訪れ。。。
今年は猿丸大明神とかいうアヤシげな神社になってましたが、
そこにお参りしたあと、信心が足りぬと調伏されました。w

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何はともあれ、新しい年が始まりました。
本当に、今年こそはこれまでの閉塞した状況から脱け出て
明るい一年となることを願っています。
改めて、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m