2022年6月27日月曜日

【SL19B】 オーバーウルフとフィリップのインタビューに思うこと〜セカンドライフと昨今のメタバースとの違いについて(2)

 「フォートナイト」というゲームを巡って
運営のエピック・ゲームズ社がアップルを訴えたことで
アップルが iOS アプリのダウンロードに際して
30%の手数料をとっていることが広く知れ渡ることになりましたが、
こうした手数料に関連してフィリップは次のように語りました。

ブラッド(オーバーウルフの本名)は歌がとってもうまいんだ。
そこで、僕が彼のリンデンホームに歌を聴かせてもらいに行って
20ドル払うとするよね。
で、僕は歌はうまくないけど、数学なら得意だから、
別な時にブラッドが僕の家に数学を教わりに来て20ドル払うとする。
この20ドルは前に僕がブラッドに払った20ドルだよ。
で、また僕はブラッドの歌を聴きに行って20ドル払い、
数学を教えて20ドルもらう、とこれをどれだけ繰り返しても
この20ドルは僕ら2人の間でなくなることはなくて
永遠に循環し続けるわけなんだよ。

ところがもしここで10%の手数料というのがあるとどうなるだろう。
最初に僕がブラッドに20ドル払う時、
ブラッドは18ドルしか手にできないんだ。
で、次にブラッドが僕に数学を教わる時にその18ドルを払うと
僕は16ドルしか手にできないんだ。
これを繰り返していくうちに僕ら2人の間でお金がどんどん
目減りしていって最後には破産してしまうことになるわけさ。

これではモノを売っている意味がない。
だからセカンドライフでは住人同士の取引に関して
リンデンは一切手数料をとっていないのだ、
住人が自由にモノを作って、それを販売することで稼げる
そういう環境をセカンドライフは提供しているのだというのです。

実際にモノを販売している方の中には、でもマケプレでは
モノを売る度に10%取られるではないか、
という人もいらっしゃるでしょう。
確かにその通りなのですが、あの10%は commission となっていて、
即ち「委託販売の代金」という位置付けです。
販売者がマケプレを通してリンデンに販売を委託して
その成功報酬として支払っているというものに過ぎず、
インワールドの自分のお店で直接自分が売る分には
代金が100%入って来るようになっているはずです。

じゃあ、アップルの30%も委託販売の代金かというと、
アップルの場合は AppStore を経由しないで販売することが
できないようになっているため、
つまりそれを回避する手段がないというのが
セカンドライフと異なる点であり、エピック・ゲームズ社が
訴えた理由でもあるわけです。
従って、GAFAM の経済モデルとセカンドライフの経済モデルは
その点が大きく違うのであって、
昨今のメタバースはやはりユーザーからお金を搾取するために
登場してきているように思えるということでした。

次に、暗号通貨についても話が出ていました。
リンデンドルは暗号通貨なのか?
ここでもフィリップは、明確な哲学を以て語っていました。
即ち、通貨というものは、物々交換によらずに
取引を可能にする手段であり、また価値を保存できる手段である、
と定義した上で、リンデンドルは正にそうした機能を有していて
米ドルをリンデンドルにして、
そのリンデンドルをユーロで引き出すことも可能だが、
暗号通貨に関しては、毎日のように価値が変わるので、
こんなものを使って取引することも価値を保存することもできない、
と批判的でした。

リンデンドルはブロックチェーンを使っていないけれども
暗号通貨の親戚のような存在でありながら、
法定通貨と同じ要件をちゃんと満たしているという点は
やはり先見の明があったというか、
よく考え抜かれたプラットフォームだなと感じた次第です。
更にティリアに関しては、そのリンデンドルを通じて取引をする際、
米国当局の金融法制からユーザーを守るために作られたもので、
これによってユーザーは安心してリンデンドルの取引を行えるし、
これもまたプラットフォームであるので、セカンドライフに限らず、
あらゆるゲームやメタバースで利用することが可能になっており、
事実既にそうした契約先があるようです。

暗号通貨の話から当然話題は NFT に及ぶわけですが、
フィリップはこれについても、しくみは異なるけれども
基本的な発想は同じだよね、として、
セカンドライフ内でユーザーが製作するものには全て
UUID、即ち唯一無二の ID が付いていて、
製作者が誰なのかも、右クリックでプロパティを確認すれば
わかるようになっている、という説明をしていました。
従って、ブロックチェーンのような分散型システムではないもの、
NFT とは親和性があるので、そのうち誰かが NFT を
インワールドに持ち込めるようなしくみを生み出すかもしれない、
とも話していましたね。

その一方で、セカンドライフのオブジェクトは
分散型でなく、リンデンによって統一的にコントロールされている為、
盗難、著作権の侵害といった点ではよりよく対応できている、
とも話していました。
NFT は唯一無二の価値を持つものだと言いながら、
本物か偽物かの区別が付かず、また所有権の移転に当たって
著作権も移転するわけではない点が問題となっていますが、
セカンドライフの UUID はその点もクリアされている
というわけですね。

こうして見てくると、我々住人はセカンドライフの機能や
各種の手数料についていろいろと文句を言ったりしますが、
実はユーザーの自由や権利を十二分に考え抜いた上で
現在の状態となっているのだということがよくわかりました。
最近新しく出てきているものに対して
いかにセカンドライフがその先を行っていたか、
フィリップの語るままにリンデンの手先のようなことを
書いているわけですが、正直、そうだったのかぁ、と
ビジネスの観点から心から感心することが多かったのが事実です。

機能や手数料、と書いて書き漏らしたことがあることに気づきました。
フィリップは一部の人だけに利益が集中しないよう、
つまりそれによって他の人が不利益を蒙らないよう、
「プリム税」というのを導入しようとしたことがあるそうです。
つまり、同じ SIM の中でプリムをたくさん使う人がいたら
他の人が使えなくなってしまうので、
プリムの使用量に応じた税金をかけようとしたわけですが、
これには猛反対、住人の反乱が起こったのだそうで、
アメリカ建国の歴史に於いて、イギリス議会が制定した法律に
アメリカ住民が反発したボストン茶会事件さながらだったと
フィリップは語っていました。
この事件はセカンドライフの歴史の中で
2003年の出来事として刻まれており、
この年の6月23日にセカンドライフが本番稼働を始めた時、
リンデンはこのプリム税の考えを廃止してしまっていたそうです。
興味のある方は次の記事に目を通されると、
アメリカ独立戦争さながらの光景が展開していたことがわかりますよ。w


フィリップは、実はその瞬間瞬間に誰が一番リソースを使っているか
それを確認することは難しかったんだ、
単純にプリムとかスクリプトとかそういうものではなかった、
と言いつつ、但し、AWS のクラウドに移行してからは
そうしたものも計算できるように今はなっているよ、
とコメントしていましたが、流石にだからと言って
プリム税のようなものを今後導入するかについては
敢えて触れていませんでしたね。
彼にとってはとてもきつい教訓だったのでしょう。

もう一つ、機能面については、新しい機能については
常に議論し続けているとも話していました。
が、新しい機能を加えることで、今まで使えていたものが
使えなくなるということがあるんだよ、として、
だから新しい機能の追加についてはいつも慎重なのだそうです。
その意味では、これだけ先を行っているセカンドライフに於いて
一時は導入されていたヘッドマウントディスプレイ対応ですが、
これも今のところは明言できないようです。
私自身、Oculus Quest 2 とかだんだん安くなってきましたので
興味はあるものの、やはり使うとしたら SL で利用してみたいので、
早く対応してくれないかなぁ、と願っているところです。

以上、長くなりましたが、新旧経営陣お二人の対談を見た
私の感想をこの辺で終えることに致します。
繰り返しになりますが、セカンドライフは、
メタバースとはユーザーを中心にして
このようにあるべきだ、というフィリップの理念を核にして
生み出されているものであるということを
技術的にも経済的にもあらゆる側面で感じ取ることができる
ということです。
そして、そのフィリップが顧問としてリンデンの経営に
再び関わるようになったということは住民の我々にとっても
喜ばしいことなのではないでしょうか。
このところインワールドではレアキャラ化しているヒロシですが、
もうちょっとインする機会を増やしていろいろ試してみたいと、
セカンドライフの素晴らしさを改めて感じてみたいと
そう思った次第なのでした!

2022年6月26日日曜日

【SL19B】 オーバーウルフとフィリップのインタビューに思うこと〜セカンドライフと昨今のメタバースとの違いについて(1)

 さて、自分のライブが終わってふぅ、と一息ついているヒロシです。
先週の水曜日は日本時間の朝6時から
 SL19B のイベント「Meet the Lindens」で
現在の経営者のオーバーウルフ・リンデンとフィリップ・リンデンの
お二人を招いてのインタビューが行われましたが、
この日僕はこのインタビューを見てから出社しました。

220626a

お二人の話を聞いていてなるほど、と納得する部分が多々有り、
きっとそれがセカンドライフが19年も続いていて
更に自分のような人間が続けていられる理由なんだろうな、と
そんな感想を持ったわけなんですが、話がいろいろと膨らみそうで
今日まで書くのを遅らせてきたわけなんです。
今回で終わるかどうかもわかりませんが、
お二人が話した内容をお伝えするというよりは、
そのお二人の話に僕が感じたことを綴っていきたいと思っています。
ですので、お二人がどんな発言を実際にしていたかは、
YouTube でご確認頂ければと思います。

・Meet the Lindens 2022 - Oberwolf and Philip Linden
 

勿論英語ですが、字幕も出るようになっていますので
わかりやすいかと思っています。
(ところどころ間違ってますが、意味を理解するのに
 それほど支障はないかなと思ってます。^^;)

さて、まず、昨年から経営に当たっているオーバーウルフ、
本名ブラッド・オーバーウェイジャーさん、
リンデンを買収した時、この人何者?
SL の技術だけ取ったら SL を潰したりしないよね?
とか、あまり情報がないので不安に思っていたヒロシでしたから、
今回彼の話を直接聞けてとてもよかった、安心しました。
彼、実はフィリップとは長年の付き合いなんですね。
フィリップと一緒にバーニングマンに行ったりしてるらしく、
要はフィリップからセカンドライフのことをいろいろと聞いて
本当に SL の可能性を感じて買収に踏み切ったようなんですね。
だから、昨今のメタバース狂騒の中にあって
セカンドライフは違うから、とはっきりとしたスタンスを持って
経営されているという点に共感を覚えました。

少し前に、この日記で昨年亡くなったエブ社長の後には
CEO はいないのか? という話を書きましたが、
今回、オーバーウルフはリンデンには CEO を置かない、
とはっきり明言されていましたね。
意思決定は自分と4人の主要メンバーとが話し合って決める、
とのことでその4人とは
製品担当副社長の Grumpity Linden (Anya Kanevsky)、
開発担当副社長の Mojo Linden (Andrew Kertesz)、
マーケティング・リーダーの Brett Linden、
製品運用担当副社長の Patch Linden (Eric Nix) の皆さん、
これに時に応じて CFO の Aston Waldman さんや
Chief of Staff の Cammy Bergren といった
現実世界にいる経営陣を交えて意思決定するのだそうです。
そこには SL のコミュニティを大切にしたいという気持ちが
働いているのだろうなというように感じました。

次に、最近盛り上がって来ているメタバースについてですが、
SL はそもそも発想が違うんだよ、とフィリップが言っているのが
全くその通りだ、と感じました。
2007年に SL がブームになった時に、
たくさんのメタバースが現れ、
GAFAM の一角であるグーグルですらメタバースを作りましたが、
そのグーグルを含めて殆どのメタバースが消えてなくなりました。
それなのに SL が19年も続けられているのは何故なのか?
フィリップは、僕らは誰もが創りたいモノや世界を創れる
そういう場所として SL を作ったのだ、と言います。
自分たちはそういうプラットフォームを提供するだけであって、
ビジネスなのでその利用料はもらうけれど、
例えば 9.99 ドル支払ったら 15 ドルの価値をユーザーが得られる
そういうものとして、つまりユーザーが価値を生み出せる場として
SL を始めたのだけれど、最近のメタバースはどうも
利用してもらうことでユーザーからお金を搾取する
そういうしくみのように思えてならない、ということでした。

そうなんですよね。
日本ではセカンドライフは「失敗」したことになっていますが、
どちらかと言うと日本人の方が
セカンドライフで「失敗」したのではないでしょうか?
つまり、セカンドライフとは何でも自分のやりたいことが
自由にできる空間なので、やりたいことのない人や
自由ということに慣れていない人たちにとっては
何をしていいかわからない、つまらない場所だったのだと。
ゲームであれば最初から目的やそれを達成するための手段が
決まっていますので、それに従って動けばいいのですが、
自由とか自律とかいうことがあまり定着しておらず
とにかく前例と周りに従って生きる人たちにとっては
きっと苦痛でしかなかったことでしょう。
反対に、今も SL を楽しんでいる人たちというのは
結局はクリエイター、デザイナーやミュージシャンを含めて
ゼロのところからものづくりをするのが好きな人たちなんです。
時に SL の失敗をあざ笑うような投稿をする人がいますが、
私からすると、自分の創造性のなさを思い知らされて
出て行かざるを得なかった負け犬の遠吠えにしか聞こえません。

加えて、ただなりたい自分になって友だちと交流する、
というだけなら、何もインワールドで動き回る必要はないわけで
案外生き残ったものが着せ替え系の SNS だったりするのは
当然の結果だったように思います。
正直、私自身、SL の友人たちとのやりとりは
Facebook や Twitter で済ませることが多くなりました。
一つにはインワールドで打ち合わせしたりするのは
相手と自分が両方インしていないといけないので
それなりに自分の時間が使われてしまうからですが、
しかし、イベントをやったり、いろいろなことを友だちと試すのは
やはりインワールドでないとできないことですので、
自然とその辺りの使い分けをするようになっているように感じます。
例えば、何かの実験をするのでも、SNS で日時を決めておいてから
一緒にインワールドに入って実験する、そんな感じですね。

だから、今出てきているメタバースたちは
一体何をやろうとしているのか不思議でしょうがないのです。
仮想空間が有効なのは、ライブなどのイベントや、ゲーム、
そして会議や研修だったりですが、
例えばただ会議するだけであれば既に Zoom や Teams など
オンライン会議の環境が整ってきていますし、
まさか、インワールドで仕事するなんてことは考えられないでしょう。
実際、メタバース内で仕事をするという実験が行われていて
結果は殆どの人が幸福感が減少し、ストレスや不安が溜まった、
ということになったそうですが、さもありなん、です。
これは、幸福感を増す方向で作られた SL とは真逆の方向です。

あと、ブルームバーグの記者がメタのホライズンワールドに登録して
生活してみた経験をレポートしていましたが、
メタバースでも自分が女性であることや自分の人種によって
不利益を感じた、ということを言っていました。
実名登録主義の Facebook がホライズンワールドの登録に
どういう制約を設けているのかはわかりませんが、
SL は現実の名前や性別や人種と全く関係なく
自分をプロデュースできるわけですから、
こうした問題が起こるのも、そもそもの発想、哲学が違うからだ、
と感じざるを得ないですね。

今回フィリップの発言を聞いていて、あぁ、やっぱりこの人は
自分が抱いている理想的な社会を実現しようとして
セカンドライフを作ったのだな、と改めて感じました。
先に書いた、誰でも何でも自由にものづくりができる環境、
それも一部の人に利益が集中するようでなく、
平等に機会が与えられるような環境というものを目指して
SL の技術的な特性や課金などのルールも決められている、
要は理念やサービスが先にあってビジネスが考えられていて、
ビジネスが先にあるわけではないという点が真逆だと思うのです。

ああ、やっぱり長くなった。
まだ書きたいこと半分も書けていないけれど、
今日のところはここまでにしておきます。
それでは、また!

【SL19B】 Thanks!〜SL19B ライブへのご来場ありがとうございました!

 昨晩の SL19B ライブ、たくさんの方にお越し頂き、
ありがとうございました。
実は今回の The Arboretum という会場はちょっと変わっていて、
Meet the Lindens が行われた地上のステージと
大人数でダンスができる空中の円形ホールの2つから構成されていて
出演者用のスケジュール表には up とか stage とコメントがあります。
最初これを見た時は何なんだ? と思いましたが、
現地でイベントが行われている様子を見て漸く理解しました。
そう、実は僕の地上ステージでの直前、
空中の up の方では、ももさんのパーティーが行われていたんですね。
なので、そのパーティーが終了次第、ももさんはじめ
参加されていたみなさんがステージの方に来て下さったのが
ホントありがたく、嬉しく思いました。^^

また、僕が準備のためにステージに行くと
そこに何と Burn2 の広報を担当している
Mia Wallace さんがいらっしゃるではないですか。
彼女は僕の Burn2 でのステージを楽しみにして下さっていて、
今回 SL19B のステージに駆けつけて下さったものとわかりました。
そう、もう Burn2 での僕のステージの常連だけに、
拍手も「8888」と日本風なのもさすがです。w
最後の「セカンドライフのテーマ」の時は
「Future!」とか歌ってましたし。
やぁ、こういうのホントありがたいんですよね。^^

更には、ステージの責任者の Leondra Larsson さん、
彼女も事前に皆さんのステージはいつも楽しみにしてます、
とおっしゃって下さっていましたが、
本番では観客の後ろの方、遠巻きに立っていらっしゃったのですが、
ステージ終わって、いつもサポートありがとね! と言うと、
こちらこそ、(あたしは何にもしてなくて)
寧ろすっかり楽しませてもらいました! だって。
こういうのもとっても嬉しい。

そんなわけで、なかなか準備に時間を割けない中での
久しぶりのイベント、演出のケルパさんも中継のしんさんも含めて
皆とっても緊張して臨んだ SL19B ライブでしたが、
こうして皆さんに楽しんで頂けたようでホッとしています。

さて、肝腎のライブレポートですが、
昨日は SL19B のテーマに合わせて
「Steam Dreams」のタイトルで演奏させて戴きました。
全体としてはやはりスチームパンクですから
機械的な音を取り込んで、そのシーケンスに合わせて
即興的に楽器で絡んでいくイメージですね。
オープニングの「新しき歌を歌え」は、
スチームパンクの映画のタイトル曲をイメージしたもので、
続いて飛行船やら船や潜水艦での冒険、
最後は銀河鉄道に乗って旅立っていく、という流れにしました。
これらの楽曲のイメージを膨らませてくれるのが
歯車が回転し続けるケルパさんのインスタレーションで、
そこに潜水服を着たキャラクターや
有機的に変化し続ける光線などが絡んで雰囲気を盛り立ててくれます。

そうそう、潜水艦による海底の旅の曲のところで
原潜シービュー号の話をして、同世代と思われる
しんさんだけが反応していましたが、
あそこで、英語の原題を間違えました。^^;
Voyage Under the Sea と言いましたが、正しくは、
Voyage to the Bottom of the Sea でした。訂正します。
実はこの原潜シービュー号ですが、元々は同じ英語のタイトルで
1961年に邦題「地球の危機」という映画で登場、
この映画を監督したアーウィン・アレンがテレビ・シリーズに
作り替えて、アメリカでは1964年から1968年まで
4シーズン110話にわたって放送されたものです。
英語のタイトルの意味は「海の底への旅」というものですが、
日本語版では「原潜シービュー号 海底科学作戦」という
超カッコイイタイトルになっていました。
この頃は Mission Impossible(不可能な任務)が「スパイ大作戦」、
Star Trek(星への旅)が「宇宙大作戦」といった具合に
日本語版の訳がカッコイイ。
007 の From Russia with Love(ロシアより愛をこめて)も
日本での公開当初は「007危機一発」という邦題でした。^^
今はミッション・インポッシブルもスタートレックも
英語の読みそのままのカタカナで芸がないと言えますね。。。
因みに、アーウィン・アレンという監督は、
映画ではコナン・ドイル原作の「失われた世界」や
「ポセイドン・アドベンチャー」、「タワーリング・インフェルノ」
テレビでは「タイムトンネル」、「宇宙家族ロビンソン」などを
撮った人だと言えば、ある世代の人にはああ、と心当たりあるはず。
今挙げた作品、僕はどれもその虜になりましたね。^^

閑話休題。
まぁ、そんなこんなで、
準備したトラックは30分ちょっとしかなかったにも拘わらず、
ヴェルヌの話やシービュー号の話など
思い入れのあるものについて語りすぎてしまい、
あっという間に1時間フルに使ってしまうことになりました。
もっと時間があったらきっと「不思議の海のナディア」のこととか
話があちこちに広がっていたことでしょう。
要するに今回のテーマは個人的にとても楽しめたということです。
折角ですので、このテーマを更に深掘りして
また何かイベントなり映像作品なり作れるといいですね。
そう、また皆さんと一緒に楽しいひとときを過ごせることを願いつつ、
最後に今一度ご来場の御礼を申し上げます。
ありがとうございました!

■Hiroshi Kumaki ライブ「Steam Dreams」
・日時:2022年6月25日(土)23:00〜24:00
・会場:SL19B The Arboretum
・演出:Kerupa Flow
・YouTube中継:Sin Nagy

<セットリスト>

1. オープニング:Happy Birthday Second Life(ヒロコの歌)

2. Steam Dreams 組曲
 ① 新しき歌を歌え
 ② スチームパンク
 ③ 飛行船
 ④ ワクワクの島(ヒロコの歌)
 ⑤ Fantastic Voyage Under the Sea
 ⑥ Journey to a Crystal World

3. エンディング:セカンドライフのテーマ(ヒロコの歌)

2022年6月25日土曜日

【SL19B】 今晩23:00よりヒロシの SL19B ライブです

 いつものことではありますが、
イベントまだ先だよね〜、大丈夫、と思っていたら
当日になっているという。。。
はい、というわけで、6月25日今晩23:00より、
SL19B の会場、樹々が鬱蒼と茂る The Arboretum という場所で
「スチームドリーム」というテーマでライブを行います。

そして!
今年も演出にケルパさん、YouTube 中継にしんさんがサポート!
ケルパさんはスチームパンクなステージを用意して下さってそう。
お二人にはホントいつも感謝感謝で、
今晩のステージもどんなことになるか楽しみにしています。

是非皆さんもお友だちとお誘い合わせて遊びに来て下さい。
会場でお待ちしています!

■Hiroshi Kumaki ライブ「Steam Dreams」
Hiroshi_Poster_20220625

・日時:2022年6月25日(土)23:00〜24:00
・会場:SL19B The Arboretum
・演出:Kerupa Flow
・YouTube中継:Sin Nagy

2022年6月20日月曜日

【SL19B】 SL19歳のお誕生日イベント、SL19B 開催中です!

 そうなんですよね。。。
以前はセカンドライフのお誕生日イベント SLB は、
日本では深夜時間帯のオープンに駆けつけて
いち早く日記に書いてお伝えしていたものですが。。。
最近は RL でバタバタしていて、今回も大幅に出遅れました。
今年は日本時間で先週の金曜日、6月17日の午前2:00に開幕、
27日(月)の昼過ぎぐらいまで行われますが、
僕は昨日になって漸く行って来た感じですよ。
なのでその遅ればせながらのレポートをば。。。

まず、最初に訪れたいのが Welcome Area、
謂わばお祭りの入場ゲートのような場所ですね。
今年のテーマは「スチームパンク」ということで、
いきなりそれらしい、機械仕掛けの飛行船のような場所になってます。

220620a

・Welcome Area

さて、見るところはたくさんありますが、SL のお祭りと言えば
やはりゴキゲンな音楽を聞きながらのダンスですよね。
そうした音楽の会場は昨年まではライブステージ、DJ ステージ、
そしてリンデンスタッフの講演もある講堂という構成でしたが、
今回はそういう枠を取っ払ってか、どこで何をやっているか
ぱっとはわからない名前に。。。それもステージかどうかわからない、
そんな名前と建物になっています。
ので、各ステージを回った感想を交えながらのご紹介。

・Steamworks

これは蒸気で駆動する工場ですね。
上記 LM の場所からは階段を昇って大きな工場の中に入って行きます。
そうすると照明にステージらしきものが。。。
きっとここがライブステージなんでしょうね。

・Vernian Rotunda

"Vernian" という単語は普通の辞書には出てないかも。
でも、スチームパンクが好きな、SF 好きな人にはわかりますね。
そうです、ジュール・ヴェルヌのことです。
「ヴェルヌの円形広間」とでも訳しましょうか。
はい、その名の通り、中央にステージのある
広い円形のスペースですのでダンスするのによさそう。
きっとここがかつての DJ ステージですね。^^

・SL19B The Arboretum

そして残る1つは、「樹木園」と名付けられた、
森の中のひっそりとした空間。
そう、ここはリンデン・スタッフが登場する
"Meet the Lindens" の会場。
ということは、かつての「講堂」に当たる場所ですね。
ということは、はい、今年もヒロシはここで演奏する予定ですね。
6月25日(土)23:00となりますのでお忘れなく!

220620b

まず自分のライブを先に宣伝しましたが、
僕個人としては、"Meet the Lindens" に新しい経営者の
Oberwolf Linden とかつての経営者の Philip Linden が
同じ時間に2人揃って登壇するとのことなのでとても楽しみ。
なんですが、時間は SL 時間で 21日(火)2:00 PM とのことなので、
日本時間にすると22日(水)6:00 AM ですね。
朝の忙しい時ですが、これを見てから出勤するか、
それともビデオが公開されるのを待つか、悩ましいところです。。。

さて、ここまでイベントについて書いてきましたが、
SLB のもう一つの楽しみは、何と言っても住人のみんなが
誕生日のお祝いに創った様々な展示物です。
その中から今回は特に盟友であり、SLB常連でもある
ケルパさんの会場をばチラ見せです。

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はい、チラっとでしたが、もう到着した瞬間、
いつものケルパワールドが迫ってきているのがわかりますね!
ここから先は是非ご自分で訪れて体験してみて下さい。^^

・"Detachment from Dichotomies" by Kerupa Flow

何だか難しい英語のタイトルが付いてますが、
禅の「両忘」ということを表現したのだそうです。
いあ、日本語もやっぱり難しい。。。w

ケルパさんの他にもこうしたアートな展示物が、
SL19B の全24 SIM に展開されているわけですので
必見です。きっと面白いものが見つかると思います。
が、そんなに広いんじゃどこから見たらいいか、、、
と迷われる方のために、ちゃんとライドが用意されています。

・Yavascript Pod Terminal

私は、時間がある時はこのライドに任せて会場を見て回るのが好き。
ライドに乗ると各会場の前でその展示について
ちゃんと説明してくれるんですよ。
で、気になったところで降りてそこから歩いて見て回るのです。
でも、あまり時間ないし、ちゃんと調べてから絞って観たい、
という方のためには、行き先ガイドがオススメです。

・行き先ガイド「SL19B」

この他、ギフトがもらえるところや、ハントもやってますので、
是非このガイドで確認して行って見られるとよいと思います。
僕もまた気になるところがあったらこの日記に書くかもです。
長くなりましたので、今日のところはこの辺で。
それでは、また!

■Hiroshi Kumaki ライブ「Steam Dreams」
Hiroshi_Poster_20220625

・日時:2022年6月25日(土)23:00〜24:00
・会場:SL19B The Arboretum