2023年1月3日火曜日

今更のように管弦楽法を勉強中

親の家で久しぶりにゆっくりとした時間を過ごしているヒロシです。
本来は休みは今日までなのですが、5日までお休みを頂きました。
そこで、昨年は10月から年末にかけてやたらと忙しくて、
書こうと思いつつ書けないでいた話題などを
ゆらゆらと書いてみることにします。

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その一つが、昨年の10月か11月だったと思いますが、
前から欲しかった伊福部昭先生の『管弦楽法』上下2冊を
漸くゲットして毎日少しずつ読み進めています。
僕はオーケストラが伴奏の曲も、いや、オーケストラそのものの曲も
書いているわけですが、正直持ち合わせているのは
基礎的な楽典の知識だけで、その楽器の組み合わせとかは
頭の中で鳴っている響きを実現するために、
好きな作曲家の好きな曲からパクリながら作ってるわけで、
まえからずっと「管弦楽法」なるものをきちんと勉強したいと
そう考えていたわけなのですよ。
で、管弦楽法と言えば日本では、あの「ゴジラ」の音楽の
伊福部昭先生が書いてるものが定番なんじゃないでしょうか。
というか、「ゴジラ」や「大魔神」のあの響きの秘密が
この本に隠されているのではないか、と期待したりするわけです。w

これに先だって、管弦楽法と言えばこれも定番、
リムスキー=コルサコフの『管弦楽法原理』も英語版で、
これはペトルッチライブラリーから英語版をダウンロードできるので
先にそちらを通読していたわけなんですが。

実は、管弦楽法を勉強したいと思ったのは、
その楽器をどういう風に鳴らしたり重ねたりすると
ラヴェルやドビュッシーやストラヴィンスキーのような
ああいう音になるのかを知識として押さえておきたかった
というのが動機なのですが、実のところ、管弦楽法というのは、
楽器が音を出すしくみの説明がメインなんですね。
で、こういう楽器たちを使って自分のイメージしている音を作ってね、
とそこから先は作曲家に任されている世界で、音の重ね方とか
どうすればどういう音が出るということは教えてくれない。w

ところが、そうであるとわかってはいても、
やっぱり勉強するといろいろと新しい発見がありますね。
例えば伊福部先生の本ではバイオリンの説明だけで50ページ位あって
でもその1ページ1ページに、へぇ、そうだったんだ!
なるほど、そういうことだったのか!
と、いろいろなことがつながって来ます。
と同時に、スコアの見方も全然変わって来ますね。
これまで見逃していたところがどれだけたくさんあったことか!

リムスキー=コルサコフの方は、先ほど書いた重ね方について、
自分の曲を例に出して説明しているので、
これはこれでかなり参考になりますね。
この人、勝手にムソルグスキーのスコアに手を入れたりした人なので
前は余計なことするな! と思っていたのだけれど、
この教科書に接したことで何故彼が改変したのか、
その理論的理由がわかる気がしてきました。

まぁ、伊福部先生の本は上巻だけで900ページありますので、
下巻まで読み通すのにどれだけ時間がかかるかはわかりませんが、
(先日漸く木管楽器のファゴットまで読み終わりました。w)
やはりいろいろと新しいことを知るとこれまで作って来たものが
とっても恥ずかしいもののように思えて、
全部やり直したくなるのです。w
今年も YMB やら自分自身の曲やらでオケの曲やると思いますが、
少しでもよい音を皆さんにお届けできればと試行錯誤する予定です。
その時を楽しみにして頂ければと存じます。^^

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