2026年10月12日月曜日

ヒロシのライブ動画から~軌道エレベーターについて

昨晩、2020年10月に行われたデビュー13周年記念ライブの
動画を YouTube にアップしました。
このライブでは、海辺で星空を見上げていた人類が
宇宙船で太陽系の外へと向かっていく様子を
9曲からなる組曲で表現しています。

その組曲の2曲目、動画では 13:43 辺りからが
「2. Space Elevator - 軌道エレベーター」という曲です。
(動画中のテロップは誤って「起動エレベーター」となってます。)
軌道エレベーターというのは何かご存じない方もいらっしゃるかと
この日記で補足しておきます。

皆さんは、人工衛星の中に「静止衛星」と呼ばれるものが
あることをご存じのことと思います。
赤道上空 36,000 km のところで地球の自転と同じ速さで
地球の周りを周回している人工衛星で、
地上から見るとずっと同じ位置に停まっているように見える
そのような人工衛星のことです。

この原理を利用して、
その静止衛星から地上に向かってチューブを垂らして、
そのチューブを伝って地上と静止衛星とを行き来する装置、
それが軌道エレベーターです。
これからの宇宙時代、人やモノを大量に宇宙空間に運ぶ必要が
出て来ると思いますが、その都度ロケットを打ち上げていたのでは
効率が悪く、採算がとれるものではありません。
軌道エレベーターが実現すれば、恰も電車で移動するように
宇宙に行けるようになるわけです。

この軌道エレベーターのことをヒロシが知ったのは
アーサー・C・クラークの SF 小説『楽園の泉』でのこと。
この小説はその軌道エレベーターの設計から運用開始に至るまで
一生を賭けた男の物語で、小説の中で軌道エレベーター実現に
必要な条件、技術、素材などが、この作家らしく、
こと細かに記載されています。

この小説が書かれたのは 1979 年で、
当時はあくまでも SF として捉えられていたのだと思いますが、
2012 年、日本のゼネコン、大林組が「宇宙エレベーター構想」を
発表しました。
大林組では、2050 年の運用開始を目指して研究・開発中で、
軌道エレベーターは実現可能な段階に入って来ているわけです。
次の写真は大林組の「宇宙エレベータ」の特設サイトからです。

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1枚目が地上 36,000 km のところにある静止軌道ステーション、
2枚目が地上にあるアース・ポートで、
ここからエレベーターに乗って宇宙空間に出るわけです。
大林組のサイトを見ていてなるほど、と思ったのが、
静止軌道ステーションと地上を結ぶケーブルはその間で終わり、
ではなくて、更に静止軌道ステーションの上空に延び、
地上から 96,000 km のところに「おもり」があることです。
なるほど、大気圏の内側は風やら雨やら変化が激しいですから
軽い素材でできたチューブはその影響をモロに受けることに。
こうしたおもりを設けることで、その影響を軽減し、
エレベーターを安定して運用できるのだと理解しました。

こうして、我々が簡単に宇宙に出ていくことができる機会は
より現実的なものとなってきているわけで、
僕の組曲の2曲目はその軌道エレベーターの運用開始の
記念式典の模様を音楽で表現したものなのです。
記念式典なので、ブラスによるファンファーレがメインですが、
そうそう、この曲は Jupiter 8 と Juno 106 だけを使って
オーケストラサウンドを再現する、という試みでもありました。

そして、エレベーターが上へ上へと上昇する表現として
無限音階=シェパード・トーンを使っています。
曲の冒頭からブーンと高い音に向かって上昇する音が
聞こえてくると思いますが、
どんどん無限に上昇しているように聞こえませんか?
目の錯覚を利用した理髪店にある赤・白・青のサインポール同様、
これは耳の錯覚を利用してそのように聞こえるのですけれどね。

2曲目の「軌道エレベーター」という曲には
こんな背景があったわけです。
この曲を含めたライブ全体をお楽しみ頂けると幸いです。^^

2026年10月11日日曜日

【新作】 YouTube にヒロシのデビュー13周年記念ライブ「終わりなき旅」をアップしました!

以前から予告していた通りですが、
この10月、SL にミュージシャンとしてデビューして
19周年を迎えるのを機に、2020年のデビュー13周年の時の
秘蔵のライブ映像を公開しました!
秘蔵の、と言うのは、ライブ当日は YouTube での中継はなく、
会場にいらした方しかこのライブを観ることはできなかったのです。
が、実はしんさんがちゃんと録画しておいてくれたのですよ!
今回はその録画を編集してお届けすることにしたわけです。

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この時は、ちょうど Roland Cloud でローランドのかつての名機を
次々に購入して喜んでいた時期で、そう、ローランドの
Jupiter, Juno, Promars という星の名前の付いた楽器を使って
太陽系から宇宙の旅を表現してみよう! と意気込んで臨んだ、
そんなライブなのです。

会場は今はなき YMB0001 の SIM 南東にあった空き地を利用して
ケルパさんに、ここにステージを作って、とお願いしたら、
何と区画全体を活かした巨大な構造物が!@@
こちらの意図を汲んでまるで巨大な宇宙船に乗って
宇宙を旅しているような、そんなステージになっていると思います。
ケルパさん、ありがとう!

そのケルパさんは僕の音に反応して次々にライティングを
変えて来るわけですが、それを受けたしんさんのカメラワークが
これまた素晴らしい!
今から6年前の映像ですが、僕の演奏も気合い入ってますしね、
画面に映っている方々も懐かしければ YMB SIM も懐かしい。
僕にとってはとっても大事な、貴重な映像になってます。
是非皆さんにもお楽しみ頂けたらと思います。
そして、このライブ映像が気に入って頂けたら、
是非「高評価」ボタンを押して下さいね。
また、チャンネル登録もして頂けると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。

2026年10月4日日曜日

【新作】 YouTube に「ヒロシ Burn2 について語る」をアップしました!

いよいよ10月になりましたね!
今年も残すところあとわずか、年末の足音が聞こえて来ます。
でもその前に、10月と言えば!
そうです。バーニングマンの SL 版、Burn2 が開催される月です。
今年は10月16日(金)~25日(日)までの9日間、
既にオープンまで2週間を切りました。

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そこで、このタイミングで、Burn2 って何? という方のために
Burn2 の紹介ビデオみたいなものを作ってみました。
題して「ヒロシ Burn2 について語る」です。
まぁ、内容的には以前日記で書いたことの動画版で、
何故僕がこのイベントに対して熱くなるのか、
そのなれそめからと語っているものになりますが、
2007年の10月にデビューライブをやる直前、
まだシェイプとかに拘っていなかった頃の
デフォな感じの僕や、ヒトだった頃のあきのりさんの
写真も出て来ますので、笑って頂けると幸いです。

いつものようにこの動画を気に入って頂けたら
「高評価」ボタンを押して頂き、
また、チャンネル登録して頂けると大変嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。

2026年9月23日水曜日

【ライブ】 ヒロシの Burn2 ライブは 10/24(土)22:00 に決定!

今年の RL のバーニングマンは終わりましたが、
今年の SL の Burn2 はいよいよ出演者の募集が始まりました!

 
そこで、早速ヒロシもブッキングを入れました。
今年は最終日前日の土曜日 10/24 の 22:00 から
いつものセンターキャンプで決定しました。

まだ詳細は決まっていませんし、曲創りもこれからですが、
ライブのタイトルはズバリ "The Cosmic Tree(宇宙樹)" です!
そう、この名前は以前友だちのぴらさんが、
Aquarium Cosmic Tree という水族館をやってましたよね。
僕のデビューライブはその水族館で行ったのでした。
それから 19 年が経った今年の Burn2 のテーマが
Axis Mundi――世界の中心、ですからね、
いよいよ来たぁ、という感じでこのタイトルにしました。

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そう言えば,今年の Burn2 の SIM 群も、
やはり宇宙樹を意識した名前が多いです。
Yggdrasil(ユグドラシル)を始め、Sequoia, Deep Roots
Sprit Tree といった感じです。

そんなこんなで、さぁ、どんな感じの音楽イベントにしようか、
僕自身いつも以上にワクワクしているところです。
是非、今から予定を入れて当日は遊びに来て下さい。
会場でお待ちしています!

■Hiroshi Kumaki Live at Burn2 2026 "The Cosmic Tree"
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・日時:2026年10月24日(土)22:00~23:00
・会場:Burn2 Center Camp
    http://maps.secondlife.com/secondlife/Burn2%20Cosmic%20Canopy/128/124/25

2026年9月21日月曜日

火星のこと~BBC 『ザ・プラネッツ 太陽系ものがたり』の衝撃

1週間ほど前に 2020 年に SL ミュージシャンデビュー
13 周年記念のライブの時の映像から
「On the Martian Desert(火星の沙漠で)」の部分をカットして
YouTube にアップしました。
その時の日記にも書きましたが、当時は科学的観測が伝える
どう見ても生命のいなさそうな火星と
SF で描かれるような生命の可能性と
どちらの火星を表現するか迷い、結果として
生命のいなさそうな火星を表現したのでした。

それが6年の月日を経て、生命がいるかもしれない
よりダイナミックな火星を表現すべくリミックスしたのには
前にも書いた通り映画『DUNE/砂の惑星』を見たこともありますが
衝撃的な体験として、
BBC の番組でブライアン・コックス教授が案内する
『ザ・プラネッツ 太陽系ものがたり』を観たことも大きいです。
この全5エピソードからなるテレビシリーズは、
その第1話「太陽が分けた運命 地球型惑星の誕生」から既に
とても衝撃的なのです。

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地球型惑星とは、太陽が誕生したあとにその周りを取り巻く
塵やガスのうち、重たい金属などがぶつかり合って固まった
岩石型の4つの惑星、水星、金星、地球、火星のことです。
この4つの惑星は実はよく似ていて、
どの惑星にも生命が発生する可能性はあったようなのです。
今から44億年前、金星にも火星にも海があったようなのです。
番組で紹介される青い火星の映像は衝撃的です。
また、現在の金星の平均気温は 480°C だと言われますが、
当時は地球の春のような穏やかな気候だったようです。

ところが 46 億年前に生まれた太陽はその後も成長を続け
約 30 億年前くらいまで大きく鳴り続けたようです。
その結果、金星では温室効果が暴走して地上の水が全て干上がり、
火星もまたその弱い大気では地上の水を留めることができなくなり
35 億年くらい前までには現在のような赤い惑星となった
というのです。
太陽の成長が金星と火星という2つの星に壊滅的な影響を与えた
その影響は地球にもあったはずですが、
実に興味深いことに、火星が干上がった 35 億年前と言えば、
ちょうど地球に最初の生命が誕生した頃と一致しています。
つまり、太陽の成長と地球の位置や大きさが見事にバランスして
今のこの生命豊かな地球がある、ということのようなのです。

太陽もやがて年をとると蠍座のアンタレスのような
赤色巨星と化し、地球は飲み込まれはしないでしょうが、
もう生命の棲める惑星ではなくなるでしょう。
興味深いことにこの番組では、そのことは同時に、
太陽から遠く離れた土星の衛星タイタンのようなところで
新たな生命が生まれる可能性についても語っていることです。
かつて金星や火星に起こったことが地球にも起こり、
そして地球に起こったことがタイタンのようなところで起こる。
それは当然の成り行きのように思われます。

火星の表面は干上がってしまいましたが、
地下にはまだ水を蓄えている場所があるらしいことも
今ではわかってきています。とすれば、
その周りに小さな生き物がいても不思議ではありません。
そう、地上はとても生命が棲める環境ではなくても、
地中になら可能性はまだあるかもしれない。
『DUNE/砂の惑星』のサンドワームみたいのがいても
いいじゃない、と思ったのはそのためです。

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2020 年より前に観ていたはずですが、
ナショナル・ジオグラフィックのテレビシリーズ
『マーズ 火星移住計画』は火星に基地を建設して
人が住める環境を作ることの難しさを描いて印象的でした。
中でも火星の苛酷な環境の影響を受けないように
溶岩チューブと呼ばれる地下の空洞に基地を建設すること、
また、惑星を規模の砂嵐が吹き荒れることは驚きました。
番組ではそのような砂嵐が数か月も続き、
全く外での活動ができないばかりか、エネルギーも枯渇する状況が
描かれていました。

砂と言っても、パウダー状の小さな粒子ですので、
人が吸い込むと健康に悪影響が出ますし、
帯電するとそれが強烈な雷を招き、地上のインフラを破壊する
そんな怖れがあるというのです。
今日本ではちょうど台風が通過しているところで、
台風であれば一晩じっと我慢していればよいですが、
そんな閉鎖的な状況が数か月も続くと精神的に参らない方が
不自然な気もします。
今回のリミックスの際に、やはりこの砂嵐を表現しないというのは
あり得ないことのように思えたのです。

こうしたテレビシリーズの影響を受けて、
2020 年に即興演奏で使ったトラックをアレンジし直し
ミックスし直したのが今回の動画です。
そしてここが非常に不思議なところなのですが、
当時照明を担当して下さっていたケルパさんも
撮影を行っていたしんさんも、僕の音に合わせて
照明やカメラを切り替えていたはずなのですが、
今回音を差し替えたらシンクロしなくなるのではないかという
僕の怖れに反して、新しい音と見事にリンクしているのです。
これは奇跡的で素晴らしいことです。
もしかするとお二人は、実際に出ている音だけでなく、
そこで出るべき音を既に感じ取っていたのかもしれないですね。w

そんないろいろと裏話のある「On the Martian Desert」、
まだ観たことない方も、既に観られた方ももう一度、
是非お楽しみ頂いて、高評価ボタンを押して頂けると嬉しいです。
チャンネル登録も是非よろしくお願いします。

2026年9月13日日曜日

【新作】 YouTube にデビュー13周年の時の "On the Martian Desert" をアップしました!

僕のライブの殆どはしんさんが YouTube で撮影して
アップしてくれていますが、中には撮影と中継はされたものの、
いろいろな事情でまだアップされていないものもあります。
2020 年の 10 月に行われた僕のデビュー 13 周年記念のライブも
そんなまだ公開されていないものの一つですが、
この 10 月にデビュー 19 周年を迎えるに当たり、
編集して僕のチャンネルで公開する準備をしているところです。

ただ、このライブ、まぁいつものことではあるのですが、
即興でやっていることもあって、
必ずしも自分で満足できる演奏になっていないこともあり、
一部リミックスしたり手を入れているところなのです。
折角公開しますので、一番理想的な形でお届けしたいと。

そんな中、一番最初に編集できたのが
"On the Martian Desert" で、この度先行シングルのような感じで
YouTube にアップ致しました!

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このデビュー 13 周年記念のライブは
<op:i>An Endless Journey</op:i> と題されていて、
いつも何気なく星空を見上げ、宇宙の彼方に憧れる気持ちが
いつしか宇宙船で太陽系の果て、そして更に遠くへと
旅していく様を音楽で表現しようとしたもので、
"On the Martian Desert" は火星の砂漠の様子を表しています。

火星と言えば、やはり僕は H・G・ウェルズの『宇宙戦争』、
あれで出会っていますし、その後も
レイ・ブラッドベリの『火星年代記』や
アーサー・C・クラークの『火星の砂』など読みましたし、
ナショナル・ジオグラフィックの火星をテーマにした
テレビシリーズも毎回目が釘付けになりました。

そんな中で、では自分が火星を表現しようとした時、
どの火星を表現するのだろう? ということになるわけです。
バイキングに始まる探査衛星が送って来た
とても生物がいるとは思えないような火星?
それともやっぱり火星人たちがいる火星?
どちらにするか迷いつつも、ライブ当日はただ砂漠が広がる
そんな火星を表現したのでした。

でもやっぱり。。。ヒトの形をした火星人はいなくても、
もっと小さな、微生物とか昆虫のような生命はいるのではないか、
そのくらいは表現してもよかったんじゃないか、
もっと神秘的なものとして火星を表現できたのではないか、
そんなことを終わってからグズグズ考えていたのです。

その後気持ちをはっきりさせる出来事が起こりました。
2021 年に映画『DUNE/デューン 砂の惑星』が公開され、
そして 2024 年に谷川俊太郎さんが亡くなりました。
谷川俊太郎さんのことは「20億光年の孤独」で初めて知って
その不思議な表現に魅せられたことを思い出しました。

「火星人は小さな球の上で
 何をしているか 僕は知らない
 (或はネリリし キルルし ハララしているか)」

『DUNE/デューン 砂の惑星』については、
そうそう、こういうサンドワームみたいなのがいても
おかしくないじゃない、と改めて思えたのです。

そこで、この度公開した改訂版では、
最初と最後に小さな生命が蠢くようなキラキラした音が入り、
更にサンドワームを思わせるようなモンスターの鳴き声
そしてナショナル・ジオグラフィックの映像で見た嵐の音を追加、
更にエンディングには女性のコーラスで
「ネリリし キルルし ハララし」と歌わせています。
結局自分が火星に求めるもの全てを入れ込んじゃった感じかな。w

とは言え、即興演奏部分は一部カットされていますが、
ライブ当時のままとなっています。
ディレクターズ・カット的な完全版として
お楽しみ頂ければ幸いです。

2026年9月6日日曜日

【イベント】 今年のバーニングマンのテーマ「世界の中心」

前の日記に書いた通り、今年の RL バーニングマンが始まってます。
中継は24時間過ぎると別の URL に変わってしまい、
過去のものは観られなくなるみたいなので、
チャンネル登録してそこから最新のを観るとよいかもです。
チャンネルのページはこちら。


で、やっぱり中継はありがたいですね。
現地の雰囲気がよく伝わってきます。
昼と言わず夜と言わず、たくさんの人が歩きで、バイクで、車で
延々と移動し続けてるのがおもしろいです。
特に夜はあちこちで炎が上がったり
(ファイヤーダンスのグループもいたりする)、
無数の電飾やビームが飛び交っていたりするので
僕らが SL で観ているような世界が現実にあるんだ、と
SL ならぬ SF の世界が広がっているようにも見えます。

そんな現地の様子を X などに上げていますので、
その中からいくつかここにもアップしておきます。
順に、

・ザ・マンとテンプル・オブ・ザ・ムーン、
・ザ・マン拡大
・テンプル・オブ・ザ・ムーン拡大
・夕陽のセンターキャンプ

です。

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ザ・マンは大地に根を張る宇宙樹と
ヤコブの梯子が合体したようなデザインになってます。
テンプル・オブ・ザ・ムーンは夜にしか咲かない
月下美人の花を象ったものだそう。

さて、ここで、10月の Burn2 にもつながる
今年のテーマを翻訳してお届けします。
今年のテーマは <op:i>Axis Mundi,</op:i> 
ラテン語で「世界の軸」を表します。
ここでは「世界の中心」と訳しています。
原文はこちら。


     *   *   *

バーニングマン 2026:世界の中心


2025年10月3日 スチュアート・マングラム

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2026年テーマグラフィックデザイン :タナー・ボーガー

「世界樹は宇宙の中心にそびえ立ち、その根は地下世界に、枝は天界に、幹は人間の住む中間世界にあります。」
――ミルチャ・エリアーデ

地球上のほぼすべての文化において、人々は自らの存在の中心点、すなわちより大きな力と私たちを結びつける天の柱を思い描いてきました。マヤの人々にとってそれはセイバの木であり、北欧神話ではユグドラシル、ケルトの人々にとってはクラン・ベサッハでした。古代ギリシャ人はそれを宇宙の柱と呼び、スラブの人々は大樫の木として知っていました。釈迦の菩提樹、アメリカ先住民ラコタ族の神聖なコットンウッド、西アフリカ・ヨルバ族のイロコの木も、すべて同じ深く根付いた観念の顕われと見ることができます。

ある文化では、この世界と世界をつなぐ道は、神話と記憶によって定められた特定の場所に立っています。その一方、別の文化では、太平洋岸北西部のトーテムポールや、オーストラリア先住民のチュリンガ・ポールのように、人が置こうと思った場所ならどこにでもあるという文化もあります。チュリンガ・ポールは遊牧民の荷物として持ち運ばれ、旅の途中の各キャンプ地で立てられ、集団を自らの歴史と宇宙観に結びつける役割を果たしていました。ミルチャ・エリアーデは著書『聖と俗』の中で、あるグループがそのチュリンガを失い、集団的な悲嘆に暮れたという逸話を紹介しています。彼らは宇宙樹から切り離され、突如として世界の中で拠りどころを失ってしまったのです。

ザ・マンは、私たちにとっての宇宙樹、すなわち私たちを見えざるもの、知り得ぬものへと結びつけるヤコブの梯子と見ることができます。それは私たちの遠く隔たった世界のアクシス・ムンディ(世界の中心)として機能し、私たちはその周りを時速1,000マイルで回転しながら、宇宙空間に飛ばされないよう互いにしがみついているのです。毎年夏、それはブラックロック砂漠の古代湖底から立ち上がり、その兄弟とも言える人形が一年を通じて世界各地のリージョナル・イベントで立てられています。

意志が現実を作り出すというのは、概ね魔術的な思考にすぎません。しかし、貨幣や国家といった無形のものが非現実的、あるいは幻想的であると主張する人は殆どいないでしょう。私たちは信じることによってそれらを現実のものとしているのです。同様に、私たちが共有する精神は、集団的な行動を通じて実体を得て、社会的な現実を形作ります。ラリー・ハーヴェイは十ヶ条の根本理念の中で、「私たちは心を開く行動を通じて、世界を現実のものにする」と記しています。

「人間は、私たちが宇宙と呼ぶ全体の一部であり、時間と空間において限られた一部に過ぎません。人間は自分自身を、自分の思考や感情を、他のものから切り離された何かとして経験しますが、それは意識がもたらす一種の錯覚にすぎません。この錯覚は私たちにとって一種の牢獄であり、私たちを個人的な欲望や、身近な数人への愛情だけに限定してしまっています。私たちの課題は、思いやりの輪を広げてすべての生き物と自然全体をその美しさで包み込むことによって、この牢獄から自らを解放することに違いありません。」
――アルベルト・アインシュタイン

世界樹はまた生命の木でもあり、地球上のあらゆる種は、進化のもつれ合った土手の根と枝を通じて、互いにつながっています。ある枝を辿って行くと、無数のホモ・サピエンスの遺伝的系統が、DNAを通じてミトコンドリアのイブへとたどり着きます。このミトコンドリアこそが全ての人類の母なのです。私たちは自分たちを特別な存在だと考えたがりますが、実際には偉大な木の一枝にすぎません。このことを認めるのは、ヒューマニズムの否定でも個人の主体性の否定でもなく、私たちが否定することのできない相互依存の中にあるという謙虚さの表明なのです。

にも拘らず、社会的現実という魔術的な構築物を通して、私たちは自らを自然界から切り離された存在として、そしてますます互いからも切り離された存在として思い描いています。国境によって分断され、さらに慣習や信条によってイデオロギーの小部族へと断片化し、それぞれが互いを疑い、不信感を抱いています。そしてさらに、ソーシャルネットワークの中のコンテンツフィードへと分断され、一人ひとりが画面に向き合い、その向こうにある頼りないつながりを介してのみ結ばれているという状況です。

もしバーニングマンがこの分断された世界において何らかの意味を持つとすれば、それは私たちが一人ではなく、より大きな何かの一部であることを、私たちの集団的な行動を通じて思い出させることです。あらゆる大陸で、日々、人々は創造性、寛容さ、そして結びつきという、人類の一員として生まれながらに持つ権利の形を経験するために集まっています。ある人々にとっては、数日間屋外で暮らすというシンプルな行為―自然の壮大さと時には危険にどっぷりと浸ること―が、私たちがその一部である自然界との再結合への道となっているのです。

「宇宙を見上げるとき、私は自分が小さいことを知りますが、同時に自分が大きいことも知ります。私が大きいのは、私が宇宙とつながっていて、宇宙もまた私とつながっているからです。」
――ニール・ドグラース・タイソン

2026年のバーニングマンは、ブラックロック・シティおよびその他の場所において、私たちのグローバルなコミュニティの相互のつながり、私たちが共に作り出している新たな社会的現実、そして自然界との変わらぬ絆を祝福します。今年のテーマである宇宙樹を創造的に解釈した作品は、その根を私たちの集団的な過去へと伸ばし、枝を可能性に満ちた空へと広げることでしょう。

いつものように、今年のテーマを体現しているかどうかにかかわらず、ブラックロック・シティへのアート作品の出展は大歓迎です。あなたの作品をイベントに設置する方法について詳しくは、こちらのガイドラインをご覧ください。2026年のオノラリア・アート・グラント・プログラム(意向表明書の募集は2025年10月15日に開始します)についての情報は、こちらからご覧いただけます。

     *   *   *

引用されている3人の中で、
アインシュタインは皆さんご存じでしょうが、少し補足すると
エリアーデはルーマニアの宗教学者で『聖と俗』はその主著、
ニール・ドグラース・タイソンは天体物理学者で、
カール・セーガンの『コスモス』のテレビシリーズを受けて、
2014年、2020年に第2シリーズ、第3シリーズが
放映された時のホストでした。

更にご参考までに、上の翻訳は生成 AI の Claude に訳させて
それに僕の趣味に合うように手を入れたものですが、
Google 翻訳とかに比べると、文体含めて
殆ど直しの必要がない程のレベルの高いものでした。
ホント最近の AI は便利になりましたね。

話を戻すと、今年のテーマは「世界の中心」、「宇宙樹」、
「人と人、人と世界・宇宙とのつながり」という
僕の原点とも言える内容ですので、
10月の Burn2 はどう料理しようかといろいろ構想を練ってます。
構想じゃなくて妄想かな。w
こうやって考えている時が一番楽しいんですよ。^^
10月のイベントをお楽しみに!