今日は1月15日、小正月です。
平安時代にまで遡れば、この日は元服が行われ、
それが今の成人式につながっているのと、
同じく、宮廷に使える官僚たちにとっては
除目と言って、謂わば人事異動の発令がされた日に当たります。
清少納言は『枕草子』の中で、この日は家族みんなが辞令を待ってて、
絶対に昇進するはず、と思っていなかったのにその音沙汰がない家は
ホントサイアクだと書いています。
一方の成人式について言えば、成人の日自体が1月15日から動いて、
更に、昨年から成人の定義が20歳から18歳に下げられたので、
じゃあ18歳を迎えた人に成人式を行えばよいようなものを
何故か引き続き「20歳の集い」のような形で行う自治体が多いのは
何とも奇妙だなとそのニュースを見ながら感じていた次第です。
さて、ツィッターや FB には書きましたが、
今年は久しぶりに親許で家族揃ってゆっくりとしたお正月を
過ごさせて戴きました。
結果、地元での初詣はえらく遅くなってしまいましたし、
この日記も全く更新できてませんでしたので、
小正月にかこつけて、今年のお正月について感じたことを
いくつか書いておくことにします。
まず元日、1月1日。
この日は快晴で初日の出も眩しいくらいでしたね。
初日の出の写真を撮って、それを年賀状にして
いつもお世話になっている人たちに送ったら、
そのまま九州の親のところへ向かいました。
今回は新幹線を使いましたが、快晴だけに富士山もきれいでしたね!
![230115a](https://live.staticflickr.com/65535/52628362061_13c1d50be9.jpg)
ところで例年、私は1月1日に新幹線で移動することが多いのですが、
大体この日は自由席もガラガラということが多いのです。
が、今年は違いました。
もう品川出て新横を過ぎた辺りから立ってる人が増えてきました。
そうなんです。
自由席は殆ど満席の状態だったんです。
そんなこんなで親許に帰り、3が日を過ぎた1月4日に
ちょうど街に出る用事があったので、
母親がついでに佐嘉神社に行こうか、と言うので行ったのですが、
これが結構並びましたね。
母親曰く、みんな敢えてズラして来てるのかねぇ、と。
それで却って混んでるのではないか、と。
元日に新幹線が混んでいたのも同じ理由からかなと思った次第です。
さて1月5日の夜の便で東京に戻って来て、
翌6日は会社に出勤。で、7日の日に漸く三社参りと相成ります。
これも例年の通り、日高市の高麗神社と世田谷の松陰神社にお詣り。
ですが、高麗神社はお手水も復活していたのがよかったですね。
柄杓でなく、流れている水を直接手ですくうスタイルですが、
やはり神社にお詣りするのにお手水は大事です。
![230115b](https://live.staticflickr.com/65535/52627840832_3ab259bb53.jpg)
そして何より、出店が復活しているのがよかったですね。
神社には、勿論神様にいろいろお願いに行くわけなんですが、
出店でいろいろ買ったり食べたりするのも初詣の楽しみかと。
子供たちは楽しそうにしてましたし、はい、私もここの甘酒を
楽しみにしている一人ですので、何だかほっとしました。
![230115c](https://live.staticflickr.com/65535/52627840872_68bd94edbc.jpg)
昨日14日に訪れた早稲田の穴八幡宮もやはり出店があって
2021年からここを訪れ始めた僕にとっては初めての光景でした。
穴八幡宮だけに、ここの招き猫は御利益があるかも?
と危なく散財するところでした。w
今年のお正月は新型コロナの感染が拡大してから
初めて行動制限のない中でのものとなり、
お正月らしいお正月が戻って来たように感じました。
勿論、新型コロナがなくなったわけではないので、
一人一人が十二分に気をつけて行動しないといけないわけですが、
やはりお正月にしても毎日の生活にしても
抑圧的な状況の中で過ごすのはもう限界というのを
政府も感じているということなのでしょうか。
中国も抗議運動を受けてゼロコロナ政策を撤回しましたしね。
こうしてせっかく取り戻せた明るさが、
この一年続いて行くとよいのですが。。。
もしお正月の移動や初詣のタイミングをズラしたのが
多くの人の知恵であるならば、
抑圧的にならずに、しかし同時に新型コロナの感染も防げるような
そんな生き方のできる最初の年になればと願うばかりです。