2017年4月23日日曜日

【RL】イエス・フィーチャリング・アンダーソン・ラビン・ウェイクマンを観て来た!

一年半ほど前にキング・クリムゾンを観た時もそうだったのだけれど、
今回もCDショップでポスターを見たのがきっかけでした。
最初は「ARW」って何だろう、と思って見ていると、
アンダーソン・ラビン・ウェイクマン、つまり、
イエスのヴォーカルとギターとキーボードの3人じゃないですか!
リック・ウェイクマンはキーボーディストとしては
僕の憧れの人でもあり、
特に昨年キース・エマーソンを観に行くつもりで観られなかったので、
いやぁ、もう最後のチャンスかもしれないと思って
すぐにチケットを申し込みました。

「ARW」という名前はかつての「ABWH」を思い出させます。
「YES」の名前を使用する権利を持っているのが
ベースのクリス・スクワイアで、彼のバンドがイエスの本体、
ということで、ABWHは全盛期のメンバーが揃っているにも拘わらず、
イエスの名前が使えなかったのでメンバー名をそのまま並べた、
という過去があります。
そのクリスも2015年に亡くなり、
ドラムのアラン・ホワイトが後を継いで
昨年もイエスの名前で日本に来ましたが、
僕にとってはやはりイエスのヴォーカルはジョンだし、
キーボードはリックだよねぇ、というのが正直なところ。
なので、ARW というネーミングも微妙だし、
それが、先頃ロックの殿堂入りした途端に
イエス・フィーチャリング・アンダーソン・ラビン・ウェイクマンに
なって、ますます微妙だなぁ、と感じているところです。
ともあれ、僕にとっては「イエス」を観に行く、
そんな気分でした。

当日は、携帯とスマホであれば撮影OKとのことでしたので、
撮れる限り撮ってみました。
まずは開演前にステージにかぶり付いて機材チェック!

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メインの機材は KORG KRONOS X と Roland Fantom-X8を並べ
その両脇にミニモーグを2台!
KRONOS X の下は GEM Promega 2、X8の下にハモンド SK-1
あと、奥でよく見えなかったのですが、KRONOX Xの右手で
ピアノの音を出していたのがやはり KORG KRONOS で、
その下は多分 Roland V-Synth GT かと思われます。
また、X8 の左手はこれも多分 YAMAHA MONTAGE、
そしてその下の白いのは間違いなくメロトロンですね。^^

さて、開演時間の19:00過ぎ、ジャジャ〜ンというイントロと共に
まずドラムのルイ・モリノ三世が、
続いてベースのイアン・ホーナルが現れ、
そして、暗い中、誰でも見分けのつくマント姿の大きな男が
ゆっくりとキーボード・ブースに向かうではないですか。
もうこれだけで、おお〜! と声を上げます。w
やがてギターを抱えたトレヴァー・ラビンが現れ、
アルバム『90125(ロンリー・ハート)』から「Cinema」を演奏。
そして最後にジョン・アンダーソンが現れたところで、
アルバム『The Yes Album(イエス・サード・アルバム)』から
「Perpetual Change」を演奏。
続いては再び『90125』から「Hold On」。
なるほど、さすがトレヴァーがいるのでこの選曲なのですね、
と今一つ乗れない僕。w

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ここで挨拶。日本語で「美しい」というジョン。
「Everybody, utsukushii. You're all good people.」と言うので
やっと来たぁ、と思いました。そうです。この流れで、
1973年の『YESSONGS』のライブでも1曲目にやってた
「I've Seen All Good People」になります。名曲ですね。
その後、ジョンはルイを紹介して、彼のドラムソロになります。
イエスのドラムと言えばビル・ブルーフォードかアラン・ホワイト、
だけれども、ルイのドラムもすごい迫力で、このソロは
今回のライブの見せ場の一つでありました。

そして、そのドラミングから雪崩れ込んだのは
1991年のアルバム『Union(結晶)』の一曲「Lift Me Up」、
これもトレヴァーの曲ですね。
僕の知る古いイエスと『90125』以来のトレヴァーのイエスの
それぞれの時代の曲を交互に演奏しているイメージです。
そして、ですよ。
「みんながそこにいて、僕がここにいて」というジョンのMCは
「And you...and I...and you...and I...」となり
そう、『Close to the Edge(危機)』に収められた名曲
「And You and I(同志)」が始まります。
これはもう、ドキドキしたんだけれど、
アルバムでも、スティーヴ・ハウのいるライブでも
アコースティック・ギターで始まるこの曲、
寧ろリックのシンセサイザー・サウンドで始まったのが印象的でした。
実はこの曲、長い事『Close to the Edge』の中で
一番好きな曲だったんです。
ここでのリックはバカテクを披露するわけじゃないんだけど
壮大な世界を創り上げていますよね、それが素晴らしくて。
今回のライブでも大満足でした。

そして大いに盛り上がったところで再びトレヴァーの曲。
『Big Generator』から「Rhythm  of Love」。
ただのロックだなぁ、もっとイエスっぽい大曲を聞きたいなぁ、
と思っていると、まさかの展開。
クリスが亡くなって、多分あの曲は無理だろうな、
と思いつつも、数日僕の頭を駆け巡っていた曲
それが「The Heart of the Sunrise(燃える朝焼け)」。
アルバム『Fragile(こわれもの)』に収められたこの曲は、
クリスの激しいベース・ソロから始まるもので、
過去のライブ映像を見ても、クリスがかなり長いソロを演奏してて
クリス亡き今はこの曲はないんだろうな、と思ってました。
ところが、そのベースのイントロが聞こえて来るじゃないですか!
今回呼ばれたイアン、ここぞとばかりにベース・ソロを頑張った!
これがホントカッコよかった!
そして曲本体にも大満足。一緒に歌っちゃいましたもん。w

続いて『90125』から「Changes」をやったあと、
ステージはジョンとリックの2人だけに。
「リックとはホント長い事一緒にやってて、
次にやる曲は二人にとってとっても大事な曲なんだ」とジョンは語り、
アルバム『Anderson Bruford Wakeman Howe(閃光)』から
「The Meeting」という曲を披露。
このイントロのリックのピアノのきれいなこと!
この人はオルガンもいいしシンセ・プレイもいいけれど、
ピアノという楽器から本当に透明な美しい響きを紡ぐ人ですね。
以前、「Close to the Edge(危機)」全曲をピアノで弾いていて
それがとても美しい演奏だったのを思い出しました。

そしてそのままリックのソロに移ったと思ったら、
バンドのメンバーもゆっくりと戻って来て
『Going for the One(究極)』から「Awaken(悟りの境地)」。
再び大曲の演奏になります。
この曲でのリックは最高。
そしてその余韻も醒めやらぬまま、聞き覚えのあるギターのリフが。
そう!「Owner of a Lonely Heart(ロンリー・ハート)」です。
まぁ、何だかんだ言って、イエスとしては
この曲が一番売れたんじゃないでしょうか。w
それだけに会場の反応も最高でした。

そしてそして、後半、Roland AXIS を手にしたリックは、
最初はトレヴァーやイアンと絡んでいましたが、
そのうちにソロをとりながらステージから降りて
会場を練り歩き出すではないですか!
これにはもう、会場は騒然、2階席の人も立ち上がったり
前に身を乗り出している人がたくさんいましたね。
更にトレヴァーも客席に降りて来て、二人で客席を一周しました。
そのうち何故かギターのフレーズがクリームの
「Sunshine of Your Love」のリフになり、
ジョンもその曲を歌い出す始末。w
これは貴重なものを見せてもらいました。
(写りはメチャクチャ悪いけど写真載せときますね。^^;)

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「Owner of a Lonely Heart」で盛り上がったまま
メンバーは一度引っ込みましたが、アンコールの拍手に
お約束のように戻って来ては、やってくれましたよ、
お待ちかね、『Fragile』の名曲「Roundabout」です。
やっぱり聞きたいよねぇ、この曲は。
僕らの世代には最もイエスを代表する曲だし、
リックのキーボード・プレイもたっぷり見れるしね。

というわけで、あっという間の2時間、
とても楽しいひとときを過ごすことができました。
ありがとうございました。^^

■Yes featuring Anderson, Rabin, Wakeman
 「An Evening of YES Music & More」
・日時:2017年4月17日(月)19:00〜21:10
・会場:Bunkamura オーチャードホール
・曲目:
    1. Cinema
    2. Perpetual Change
    3. Hold On
    4. I've Seen All Good People
    5. Lou Molino III's drum solo
    6. Lift Me Up
    7. And You and I
    8. Rhythm of Love
    9. Heart of the Sunrise
    10. Changes
    11. The Meeting
    12. Awaken
    13. Owner of a Lonely Heart
    14. Roundabout


※イエスの曲をよくご存じない方やあの曲また聴いてみたい、
 という方のためにYouTubeでミックスリストを作りました。
 よろしければどうぞ。

【ライブ】4月30日(日)Burnal Equinox 2017 に出演します!

毎年春のこの時期にBurn2コミュニティが主体となって行われる
Burnal Equinox は、Vernal Equinox、つまり「春分」に
「Burn」を掛けた「燃える春分」とも言えるイベントです。
春分の日は昼と夜との長さが同じことから、
全ての対立するものがバランスしている時の象徴となっています。
今年の Burnal Equinox は、「Sacred & Profane」、
即ち、「聖と俗」をテーマに4月28日(金)〜30日(日)の3日間
Burning Man の SIM 群で行われることとなりました。

そして、音楽担当のステージマネジャーから僕のところにも
あんたの音楽好きだから、是非出てみない? とお声がかかり、
はいはい、と二つ返事で出演することを決めました。
僕のことを覚えてくれていたのも嬉しかったですし、
「聖と俗」とはまた興味深いテーマではないですか。

日本の歴史の中でも聖なるものと俗なるものは厳しく分けられ、
俗なるものは聖なるものの領域に踏み込むことはできない、
とされて来ました。
そこには厳粛な「境界」があるのです。
しかし、俗なるものも身を浄めることで
聖なるものに近付くことができる、それが神社という空間と考えます。
神社の鳥居は俗なる世界と聖なる世界との境であると共に
出入り口であるとも言えます。

俗なるものがこの世を汚し、乱す時
人は聖なる世界を求めるのです。
RLの俗に塗れた世界を離れて、SLという空間に
聖なる世界を音で築くことができればと願い、演奏します。
お時間のある方、そのようなひとときを共にできればと思います。

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■Hiroshi Kumaki: Burnal Equinox 2017「境界の向こう側」
・日時:2017年4月30日(日)13:00〜14:00
・会場:Burnal Equinox Emerald Stage
    http://maps.secondlife.com/secondlife/Burning%20Man-%20Deep%20Hole/32/224/25
・Burnal Equinox 公式HP:https://burn2.org/be2017-theme

2017年3月12日日曜日

【RL】いだきしん先生の東日本大震災チャリティーコンサート〜福島に思うこと(2)

さて、僕の東日本大震災メモリアルコンサートは
昨晩、3月11日当日に終わったわけですが、
私が大変お世話になり、多大な影響も受けた
いだきしん先生の東日本大震災チャリティーコンサートが
この3月の終わりから4月にかけて福島、仙台、北上と
東北の3つの地域で行われます。

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まず最初は3月26日(日)17:00から南相馬市民文化会館にて、
続いては、3月30日(木)18:00から仙台の電力ホール、
そして4月19日(水)18:30から北上市文化交流センターと、
何れもピアノのインプロヴィゼーション、即興演奏で行われます。
僕自身は26日の南相馬と4月19日の北上のコンサートに
駆け付ける予定でいます。

主催のNPO高麗代表の高麗恵子さんがチラシに書かれている通り、
いつどこで地震が起こるかしれない日本で生きる私達一人一人、
生命感覚を養うことが生命の危機管理です。
会場でその瞬間瞬間に生み出されるいだき先生の音に満たされる時、
僕は忙しい毎日の中で固まってしまった頭や体が解放され、
内面が喜びやエネルギーに溢れて来るのを感じるのです。
昨日の自分のライブでは、私たち一人一人がこれからの日本を
どのようにしようとしているのか、という話をしましたが、
正にこのような解放され、研ぎ澄まされた生命感覚なくして
新しい未来を描くことは難しいと考えます。

その場に駆け付けることが、被災地の方々にとっても、
そして参加するお一人お一人にとっても
貴重な経験になることと存じます。
ご関心ある方いらっしゃいましたら、ご連絡下さい。

昨晩のコンサート「福島に思うこと」は、
本当は福島でいだきしん先生のコンサートを聴いた後の方が
もっと多くのことを皆さんにお伝えできたのではと思います。
が、どちらも最初から決まっていることですから、
その時できる最良のことをやるしかないのでしょう。
一つの問題意識を持ったコンサートを終えた今、
いだきしん先生の福島でのコンサートで何を感じ、
どんな経験をするのか、楽しみにしているところです。

東日本大震災メモリアルコンサートご来場ありがとうございました

昨晩の東日本大震災メモリアルコンサート「福島に思うこと」に
ご来場頂いた皆様、ありがとうございました。
昨晩は、事前に仕込みをした曲とその場の即興演奏と、
更には「思うこと」を語りながら進行しましたが、
時計を見ながらちょうど22:00に開始して
やはりちょうど23:00に終演することができました。
比較的理想的なステージにすることができたのは、
ご来場頂いた観客のみなさんのお陰です。
この場をお借りして御礼申し上げます。

さて、会場でも話しましたが、
2012年から毎年行ってきましたこのコンサートの意義を
6年経った今回から少しずつ変えて行きたいと考えました。
昨年までは、被災地の皆さんを音楽で応援、支援するとしていましたが、
一向に改善の兆しが見られない福島原発の現状に鑑み、
被災地と言わず、私たち自身がこの国の未来を、
ひいては人類全体の未来をどうしようとしているのか、
そうしたことを見つめ直す機会にしたいと考えています。

今回、福島に思うことの一つは、
核兵器や原子力発電所の仕組みの元となっているのは、
原子とか量子とかとても小さなミクロの世界のことですが、
私たちは本当にこれらの世界を自由に制御できるほどに
理解できているのだろうか、という疑問でした。
私たちの日常の世界ではものの移動というのは、
空間的にも時間的にも連続的に行われるものですが、
量子の世界では次の瞬間には全く別のところに現れる
ということが可能なのです。
こうした世界を本当に私達がコントロールできるのでしょうか?
しかし、そのような量子の動きは物理的空間の制約から解放された
謂わば自由な振る舞いの象徴であるとも考えられます。
私達が量子の世界をより深く理解し、真の意味で応用できる時、
そこには素晴らしい世界が待っているように思えるのです。

ライブではお気づきにならなかったかもしれませんが、
「Time of Crisis(危急の時)」という曲の中で
警報機のように禍々しく響くシンセのフレーズと
「Quantum Dance(量子のダンス)」でキラキラと輝くフレーズは
実は同じものなのです。
このフレーズは量子の動きを表わしていて、
その使い方次第では私たちを恐怖に陥れることも
私達に希望を与えることもできることの象徴なのです。

会場にいらして頂いた方は勿論、
いつも僕を支えて下さる皆さんに感謝して、
そんな希望の曲「Quantum Dance」を SoundCloud に
アップしましたので、よろしかったら聴いてみて下さい。

https://soundcloud.com/hiroshi-kumaki/quantum-dance

これからもどうぞよろしくお願いします。
ありがとうございます。

■Hiroshi Kumaki 東日本大震災メモリアルコンサート
 〜福島に思う
・日時:2017年3月11日(土)22:00〜23:00
・会場:YMB Seaside Stage
・曲目:
    1. A New Dawn(新しい夜明け)
    2. Time of Crisis(危急の時)
    3. 祈り〜シンセサイザーとピアノの即興演奏
    4. Quantum Dance(量子のダンス)
    5. ALMA SessionsよりMintaka(ミンタカ)
    6. シンセサイザーの即興演奏
    7. オルガンの即興演奏

2017年3月11日土曜日

【ライブ】今晩22:00より東日本大震災メモリアルコンサートです!

先週最初の告知をしてから、あっと言う間にこの日を迎えました。
本番まで9時間を切った今、最後の仕込みをしているところです。
前に書いた通り、今日はインストが中心のセットになると思います。
是非忘れることのできないこの日を共にして頂ければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。

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■Hiroshi Kumaki 東日本大震災メモリアルコンサート
 〜福島に思う
・日時:2017年3月11日(土)22:00〜23:00
・会場:YMB Seaside Stage
    http://maps.secondlife.com/secondlife/YMB001/42/155/23

2017年3月5日日曜日

【ライブ】3/11(土)東日本大震災メモリアルコンサート〜福島に思うこと(1)

今年はSLに住むようになって10周年という節目の年、
何かいろいろやらかしたいと思いながら、
この日記を書くのも今年に入って3回目という体たらく。
以前は多い時でお正月に弾き初めをやり、
1月17日には阪神大震災のメモリアルコンサート、
2月14日にはバレンタインコンサート
3月3日にはひな祭りライブをやっていたというのに。。。

でも、ここから巻き返しますよ!
忘れられない3月11日、6周年を迎える東日本大震災に因み、
「福島に思う」と題するコンサートを行います。
会場は YMB 001 SIM の西の海岸に設置した特設ステージです。

東日本大震災の復興は各所で少しずつは進んでいるのでしょうが、
被災地の方々だけでなく、世界中の人に不安を与え続けているのが
福島の原発の状況ですね。
正直、どのくらい解決に向かっているのか全く見えません。
いえ、様々な問題が解決され、廃炉に向けた準備ができたところで、
そこから50年とか100年とかいう時間がかかると言います。
これとは別に、高レベル放射性廃棄物は地下深くに埋めるのだそうで、
その設備は10万年の使用に耐えるものにするのだとか。
つまり、原発を今すぐに停止したとしても、
その使わない原発を管理することがこれから先100年、
更には廃棄物の管理を10万年も行わなければならないとしたら、
私たちは未来の世代のために何ということをしたのでしょう?
この数十年の経済的な効率という名目のためだけに?

「原子力の平和利用」という言葉は、
或いは原子力を最初に大量破壊兵器として使った人たちの
罪滅ぼし的な詭弁なのでしょうか?
人類の歴史に於いて、常に最先端技術は軍事目的が最初で
その後に民生化されるという流れを辿っています。
僕がこの日記を書いているインターネットという環境もそうでした。
しかし、原子力とか核エネルギーという技術は
本当に私たちの生活に入って来ることができるほどに
コントロールできるものを相手にしているのでしょうか?
原子のようなミクロの世界の出来事を私達はどれほど正確に
操ることができるのでしょうか?
実はまだまだ不確定、不確実な要素が多いのではないでしょうか?
不確実であれば、破壊目的は達することができても
私達の生活を守る道具にはなるのでしょうか?

方や私たちはまずは火星へ、そして更には生命の可能性がある
そんな惑星に向けて飛び立とうとしています。
これは一般相対性理論が支配するマクロの世界。
私たちはミクロの世界もマクロの世界も支配しようとしていますが、
一体それはどんな未来像を描いてのことなのでしょうか?

量子レベルのことも宇宙レベルのことも
今を生きる私たちにとっても、これから生まれて来る世代にも
無関係ではあり得ません。
福島の原発の事故は単に今原発をどうするかという問題でなく、
私達がどのような未来を描こうとしているかの試金石と考えます。
原発の事故、量子の世界、大いなる宇宙、そして私たちの未来を
シンセサイザーの即興演奏で表現します。
今回はインストが中心になる予定です。
心を共にする方いらっしゃいましたら、
お越し頂けると幸いです。

よろしくお願いします。

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■Hiroshi Kumaki 東日本大震災メモリアルコンサート
 〜福島に思う
・日時:2017年3月11日(土)22:00〜23:00
・会場:YMB Seaside Stage
    http://maps.secondlife.com/secondlife/YMB001/42/155/23

2017年1月22日日曜日

【iPhoneネタ】 日国さんが来た!〜今ハマってるiPhoneアプリ

いやぁ、遂に来ましたねぇ!
毎週 iPhone の App Store で「辞書/辞典/その他」のカテゴリを
チェックしては出て来ないかなぁ、と待っていたんですよ。
そして先週、とうとうリリースされましたよ、
小学館『精選版・日本国語大辞典』が!
何故そんなに興奮しているのかというと、
これまできちんと調べ物をできる国語辞典が
アプリでは出ていなかったからなんです。。。

https://itunes.apple.com/jp/app/jing-xuan-ban-ri-ben-guo-yu/id1178443424?mt=8

辞書というものは国語辞典でも英和辞典でも普通に出回っていて
皆さんも電子版をスマホに入れているか、入れてなくても
家に1冊くらいはお持ちだろうと思います。
が、意外と知られていないのが、
辞書なるものは言葉の意味を並べる順番で
大きく2つのタイプに分かれるということ。
一つは実用辞典とでも言ったらいいのか、
今よく使われている意味、つまり語義が使用頻度順に意味が並ぶもの、
そして今一つは学習・研究辞典とでも言えるでしょうか、
語義を歴史的に使われてきた順番で並べていて、
最初から読んでいくとどのように意味が変わってきたか、
更にその用例が実際の古典から選ばれている場合、
それぞれの意味がどの時代で使われ始めたかがわかるというものです。

書籍版で売れている、みなさんもよく使うような辞典の殆どが
現在では iPhone のアプリになっています。
例えば次のようなものです。

『広辞苑』
『大辞林』
『大辞泉』
『岩波国語辞典』
『新明解国語辞典』
『明鏡国語辞典』

実はこれらのうち、『広辞苑』を除いて全てが実用辞典、
使用頻度順に語義が並んでいます。
なので中学だったか高校の時に初めて父親が
『広辞苑』を買ってくれて引いた時に面食らいましたよ。
いきなり万葉集とか平安時代とかの意味が出て来るんですもの。w
その頃は自分の知りたい意味に辿り着けなくて
難しい辞典だ、と敬遠してました。^^;
しかし、大人になってくると、辞書を調べるのは
言葉の意味がわからないというよりも、
知ってる言葉についてその背景を知りたい時の方が多くなってきます。
例えば、時々まるで逆の意味を持つ言葉に当たったりしますよね。
そういう時、何故そうなのかは歴史順の方が意味の変遷がわかります。
この歴史順で『広辞苑』の他に有名なものは次の2つです。

『新潮国語辞典—古語・現代語』
『日本国語大辞典』(小学館)

これまでこの何れもアプリにはなってませんでした。
そもそも『日本国語大辞典』は全20巻という大部なもので、
一般的には1冊ものでコンパクトな『新潮国語辞典』の方が
普及していて使っている方も多いでしょう。
この辞典は用例をできるだけ現存する最古の文献から選んでいて、
それぞれの意味が使われ出した年代がわかるようになっている
とても便利なものです。
なので、この2つの何れかがアプリ化されるのを
首を長くして待っていたのですよ。
というのは、同じ歴史順でも『広辞苑』ではちょっと不十分、
本格的にものを調べる時は図書館で『日国』に当たってましたから。

その『日国』がさすがに20巻の完全版ではないものの、
そのエッセンスを3巻にまとめた「精選版」でアプリになったわけです!
しかも、2017年1月31日まで4,800円の特価での提供です。@@
実は、『日国』はオンライン版が出てますが、これを使うには、
年1万円以上の会費を支払う必要があります。
なのでこれがどれだけ破格の値段なのかということですよ。

例えば、以前「がんばれ日本」と「がんばろう東北」で気になって、
「頑張る」について調べたことがあります。
ネットで調べたらこれに関する情報を提供しているページは1つだけ、
その他何百というページで「頑張る」の語源について触れていますが、
全てその1つのページからのコピペのようです。
というのは、元のページには「江戸時代から使われはじめた」
という意味の記載があるものの、一体江戸時代のいつ頃、
具体的にはどんな文献に出てるの? ということはわかりません。
そしてその他の何百のページにもその情報はないからです。

ここでアプリの『広辞苑』を引いてみましょう。

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歴史的な意味に並んでいるのでしょうが、
いつの時代その意味が使われ出したのかわかりませんし、
用例も「作文」のようですよね。^^;

これを、『精選版・日本国語大辞典』で引くと、

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この通り、浄瑠璃の「軍法富士見西行」で使われたことだけでなく、
1745年という年号までズバリ入っているわけです。
このSSには出ていませんが、このあとずっと読んでいくと、
目を見張る、からじっと監視する、じっと居座る、
更に、その場を持ちこたえる、という風に転じ、
私たちが普通に使う「頑張る」の意味になってきたことがわかります。

(因みに『広辞苑』は「我に張る」が転じたという説をとってますが、
 音声学的には「ガニハル」が「ガンバル」に変化するのは難しい。
 寧ろ、『日国』に参考情報として記載されている「我張る」の方が
 「ガバル」→「ガンバル」と変化しやすいと考えます。)

『日国』の完全版では「頑張る」についてもっと用例がありますが、
この精選版の記載だけでも十分な情報は得られます。
そんなわけで、『日国』に当たるために図書館通いをしてた僕には、
これを iPhone に入れて持ち歩けるというのは、
大変な驚きであり、大変な喜びというわけです。
日本語の語源とか成立過程について知りたいという方には
とってもお勧めな辞書アプリです。