2016年11月27日日曜日

【RL】再起動

僕は、特にSLで活動していることもあって、
あまり自分がどういう機材を使っているかということは曝したくない。
仮に高価な機材を使っているとすれば、
その機材であの程度のことしかできんのかい、と思われ、
しょぼい機材を使っている場合は、
文字通りしょぼ〜、と思われるのがオチだからだ。
SLという想像力を喚起する環境でのライブだからこそ、
現実を曝したくない、そう思うのだし、
それがRLでのライブを敢えてやってこなかった理由でもある。

それでも先日持ち出し機材のことを書いたりしたのと、
この週末は自分のパソコンの修理をしていたりしたので、
そういう話をしてもいいのかな、と思い出してる次第です。

2009年以降、僕がSLでメインに使って来たのは
——ということは、SLが一番ハイスペックを要求するので、
全般的にメインで使って来た、ということなのですが——、
Apple の MacBook 13-inch, Aluminum, Late 2008 というモデル。
僕が買って使い続けて7年、発売から8年という古いものですが、
Mac に詳しい方はご存じかもしれない、
この機種は「MacBook」という名前にも拘わらず、
それまでの白いポリカーボネートのケースではなく、
その後 MacBook Pro の仕様となる
アルミニウム・ユニボディを採用した最初のモデルで、
機種名も A1278 というその後の MacBook Pro に受け継がれるもの。
グラフィックは MacBook にありがちな Intel のチップセットでなく、
NVIDIA GeForce 9400M を積んでます。
と言えば大体想像つくでしょうが、当時の最高のラインナップで、
30万円をやや切る価格で購入したものです。
この機種にしたのは勿論SLをやるため。^^;
実際、買った当初はかなり快適でしたね。

しかし寄る年波には勝てず、、、経年劣化というのはあるでしょうが、
一番大きいのが、買った当初はこんなにある! と思えた
256GBのハードディスクも、先月くらいから10GBを下回るように。
SLのキャッシュですぐに1GBくらいは使いますし、
ネットにアクセスするだけでブラウザのキャッシュも消費します。
そして、ハードディスク容量が少なくなると
それだけでいろいろと不具合が起こりますよね。
いや、そもそもハードディスクは常に高速回転しているので、
5年以上するとだんだんへたって来ますし、
加えて容量が少ないとなるとI/Oが頻繁に起こりますし、
結果、SLのような高い処理能力を要求するタスクでは
MacBookもブイブイと文句を言い続けて五月蠅いのです。><

そこで昨年、まずはメモリを8GBとそれまでの2GBから4倍に。
これだけでも快適にはなったのだけれど、
先に書いたように先月くらいからハードディスク容量が
急激に減って来たこともあって、いよいよSSDへの付け替えを
この週末で実施したというわけです。
元々のハードディスク容量256GBの2倍の512GBのSSDなら、
今や1万円ちょっとの値段で買えちゃうわけですからね、
これをやらない手はない、と。
昨年メモリを付け替えた経験があるので、
裏蓋を開けてHDDをSSDに変える作業自体はあっと言う間。
バックアップの戻しが恐ろしく時間かかりましたね。><

噂には聞いていましたけど、SSDにしたおかげで、
起動から何から処理速度が速くなりました。
SLもすぐログインしちゃうし、かなり自由に動き回れますね。
何でもっと早くやらなかったのか、と思うくらい。
(しかしちょっと前まではSSDも結構値段したのだ。^^;)
埃だらけの内部も掃除し、序でにキーボードやディスプレイも磨いて
ピカピカに生まれ変わったかのよう。w

そして、容量もこれまでの倍になったことから、
早速OSもEl Capitanにアップグレード。
いや、OSって特に不具合ない場合はすぐにアップグレードしたくなく、
各社のソフトが対応して安定してからでないと困ること多くて。
なので、アップグレードの機会を見ているうちに
そもそもインストールするための容量もなくなってたという話で。

それにしても、El Capitanは、このモデルが対応する
最後のOSになりました。
最近リリースされた Sierra ではとうとう対象外に。
本当は新しい MacBook Pro 欲しいんですんけどね、
SLで使うことを考えるとRADEONを積んでるやつがいいんだけど、
15インチって好きじゃないんですよ。^^;
一方で MacBook Air は中途半端だし、
更に中途半端な 12インチMacBook というのも出て来たけど、
iPad との使い分けはどうなるんだ?
とかとか悩んでるうちに数年経ってしまったので、
来年くらいはそろそろ買い換えないとね。
でも、それまでは、この2008年モデル、
まだまだ現役で頑張りそうです。
快適になると楽しくなるわけで、僕も少しはインする回数が
増えるかもしれません。

PC、中の人、共に再起動であります。w

2016年11月23日水曜日

【RL】オフ会と持ち出し用のセットについて

さて、先日公開されたBurn 2 ライブの動画の中でも話していますが、
去る10月8日の土曜日、RLの新宿でリョウさん、こじゃさん、
しんさんにナチュさんという面々と集まりまして、
昼はスタジオでセッション、夜は飲み会でひとときを過ごしました。
スタジオセッションでは、それぞれが思い思いの楽器を持ち寄り、
加えてスタジオに置いてあるドラムも誰かが叩く、という展開。
ナチュさんは iPad の Beat Hawk にいろんなサンプルを詰めて、
何と、あの、鉄道 DJ をその場でやってくれちゃいましたよ!@@

最初にスタジオに入ったのはそのナチュさんとリョウさん、
そこでまずリョウさんのギターに合わせて
僕が空間的なシンセの白玉を鳴らすという展開。

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その後しんさんやこじゃさん親子も登場。
しばらくこじゃさんは親子でドラムを叩いていましたが、
そこから Burn 2 で披露した
「Children's Play」という曲が生まれることになったわけです。

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この時のセッションはとても楽しかったのですが、
同時に僕自身は Burn 2 に向けた練習と
今後 RL でライブをやる場合の
楽器のセッティングの実験も兼ねていたわけなんです。

SLでライブをやる時は、メインの73鍵のキーボードと
25鍵のサブのキーボード、これがミキサーやらプリアンプやら
そして勿論 Mac につながっている機材群に囲まれてやってますが、
このセットをそのままライブに持ち出すのは僕には無理です。
システムの解体と搬送と組み立て、それだけで
本番前に疲れ切ってしまいますよ。><
これまで RL のライブに声がかかったこともありますが、
その都度断っていたのはそんな消極的な理由があります。
(その意味ではそれを実際にやってるヤズさんには
 頭が下がります。)

とは言え、ここ数年、ずっと RL でライブをやるための
「持ち出しセット」については考えていたのです。
iPad で音作りを始めるようになったのもその一環と言えます。
そこで問題になるのが、どんなキーボードをメインにするか、
になるわけなんですが、いろいろ悩みながらも選んだのは
Roland VR-09 というキーボードです。

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このキーボードにした一番の理由は、
「9本のドローバーが付いている」ということなんです。w
つまり、ハモンド・オルガンみたいにリアルタイムで
ドローバーをいじりながらプレイすることが可能です。
勿論、レスリー効果の切り替えもワンタッチ。
僕はオルガンは持っていないので、いつもシンセに入ってる音で
オルガンの音色を出すようにしてますが、
何年か前にグレッグ・ローリーが演奏中にしきりに
ドローバーをいじってるビデオを見て、
オルガンを演奏するってこういうことなんだよねぇ、
と思ったことがあり、それ以来、
やっぱりハモンド・オルガン欲しいなぁ、と思ってたんです。
そこへローランドからこの見た目はオルガンだけど
シンセのよく使う音もピアノの音も出せるキーボードが出て、
これだ! と思って買ったわけなんです。
シンセの音は勿論ローランドらしい、
Jupiter 8 や Juno 106、そして D-50 なんかの音も出るのと、
ピアノもローランドはデジピは得意ですからね、
これ1台で大抵の音はまかなえるわけ。

(もう一つ、ローランドのシンセにはDビームが付いてるのも魅力。
昔、ジャン=ミシェル・ジャールがレーザーハープを演奏していて
子供心におもしろいなぁ、欲しいなぁ、と思ってたので。。。
これを使ったプレイ、アヤシくていいんですよね。www)

加えて。。。

オーディオ・インプット端子も付いてるので、
iPad の出力をそこにつないで、
USB端子につないだケーブルを iPad のライトニング端子に差すと
VR-09 で iPad をコントロールできちゃうわけ。
一枚目のリョウさんの写真の下の方に iPad の画面が写ってますが、
これは KORG iM1 のものなんです。
つまり、ローランドのキーボードを弾きながら、
そこから KORG の音が出て来るという仕掛けです。w
これを使って、iPad の Cubasis や KORG Gadget の
シーケンスを回しながら、SL ライブと同じことができるんです。
そう、ヒロコの歌もこのシステムから飛び出しちゃいますよ。
(しんさんが、まさかのヒロコ! と驚いてました。w)

10月のセッションでこの持ち出しシステムの実証ができました。
これだと、キーボード1台に iPad 他をいれた鞄1つで済むので、
電車でも持ち運びが可能になったわけです。
さぁ、最初はどこでやりましょうかね。^^

2016年11月21日月曜日

Burn 2 ライブの動画が公開されました!

昨晩のことですが、いつも僕の動画を撮ってくれている
Sin Nagy さんが、去る10月22日に行われた
Burn 2 センターキャンプでのライブの動画を公開してくれました。
自分の演奏が記録として残ることはいつも赤面ものなのですが、
今回は来て頂いたお客さんのノリがよかったのか、
終わった瞬間、自分でも割とよかったんじゃない?
と感じたのです。

そこで、しんさんから出来ましたよ、の連絡が来た時は
ホントドキドキしましたよ。
が、絵も音も思った以上に素晴らしい仕上がりでした!
特に、オープニングは僕がいつもストリームの確認で流している
「Mother Earth」が、Geo Greenwood さんの
美しい写真の背景で流れているじゃないですか。
このジオさんのスライドショーは、
どんな会場でこのライブが行われているのか、
雰囲気を盛り上げるのに素晴らしい効果がありますね。
そして、エンディングも、同じくテンプルバーンのスライドショー。
BGMはMCでも言っているようにライブ当日は完成していなかった
「レオナルド・ダンス」のリフレイン。
自分で言うのも何ですが、映像作品として素晴らしいなぁ、と
正直そう思いましたよ。

残念なのは、演奏に集中するあまり、
出てる音はシンセやオルガンだったりするのに
アバター君は最後までピアノ弾いてたりするし、
ボーカルととってるヒロコは重すぎたのか最後まで雲だし。w
そんなところがいかにもSLらしいかもしれませんが!^^;

まぁ、それを含めても僕らしいライブの映像だと思いますので、
当日いらした方もいらっしゃれなかった方も、
是非楽しんで頂けると嬉しいです。

2016年11月20日日曜日

【iPhone/iPad】最近ハマってる iPhone アプリ〜iPadにARPオデッセイが来た!

KORGというのはなかなかニクいことをやってくれる会社ですよね。
11月4日からの週末に開催の楽器フェアの直前、
11月1日にイキナリARP Odyssey の iOS版やら
Monologue というモノシンセのシリーズを一気に出して来ました。
僕が驚いたのは ARP の方ですね。
Odyssey はかつて知人が持っていて、
Minimoog とは一線を画す、クリーンなトーンが特徴でしたが、
まぁ、Odyssey にしても Minimoog にしても
僕にとっては伝説の楽器なわけで、
大枚をはたいて中古で手に入れなきゃならないような代物。
それが昨年これもイキナリ、ミニ鍵で復刻版が、
しかも10万円を切る値段で出たので、大変驚いて、
欲しいなあ、と思っていたのですが、
そうこうしているうちに今回はたったの2,400円で
iOSアプリになっちゃったわけですから。@@

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本物をじっくり触ったことはないので、
実機との比較はわかりませんが、
パネルとスライダーの整理のされ方がとてもわかりやすい。
僕は Roland の SH-101からシンセをイジリ始めたわけですが、
あの Roland のスライダーの並びというのは、
実は ARP が原点だったのだと、改めて納得した次第です。
やぁ、ホントに、イメージした音をゼロからパッパッと
素早く作れるのでストレスがないですね。
僕の好きなS&Hとか、リングモジュレータとか、PWMとか、
モジュレーション系が手早くいじれるんで、
最近はあまりやってなかったFX系の音もいろいろ作れそう。
加えて、実機にはないポリモードが備わっているので、
バッキング系のシンセ音も何でもお任せ、という感じ。

これが Gadget で使えるのだからますます素晴らしいです。
アナログな音、特にリード系はこちら、
そしてデジタルな音が欲しい時は iM1 を使うことになりそうです。
Gadget で使う時は Lexington という名前でで、
オシレータ、フィルター/アンプ、FXの3画面に分かれます。

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この iOS版の ODYSSEi(敢えて i を意識した綴りになってますw)
ユニバーサルアプリになっていて、iPhone でも使えるんです。
まぁ、iPhone は画面が小さいので、4つに分かれます。
オシレータとフィルター/アンプ、FXとアルペジエータですね。

161120c.jpg

僕が最初に iPhone を買ったのは、
楽器としておもしろいアプリがいろいろあったからで、
当初は iPhone の小さな画面でいろいろいじるのは難しく、
寧ろ iPhone のインターフェイスを活かした
新しい楽器が多かったように思います。
でも、ミュージシャンとしてはその頃から本格的なシンセほしくて
いろんなアプリを買って試してました。
ゲーム機の世界では DS-10 が出て、こじゃさんもこれを使って
ライブしたりしてましたよね。
iPhone 版、出ないかなぁ、と思っていたら
やっと昨年になって iDS-10が出ましたよね。
これもいろいろ遊べるのでいじってましたけど、
今回の ODYSSEi は Gadget とも連携するので、
移動中に iPhone でささっとアイデアを試したり
或いはまとめたりするので使えそうです。

iPad に話を戻すと、これで VCS3、Minimoog、Odyssey と
時代を創った3つのシンセが全て iOS で出揃ったわけで、
それぞれの特徴を活かした音楽が創れるぞ、と
創作意欲が湧いてきているヒロシであります。
さぁ、次はどんな曲を作りましょうか、お楽しみに!

※iOS版ODYSSEi の価格を2,400円と表記していますが、
 2016年11月30日までの発売記念価格です。
 そのあとは3,600円になるようなのでご注意を!