前に少しだけ予告しましたが、
10月2日(日)の深夜に、Diaminah さんという
マレーシア人のフレンドが結婚式を挙げました。
その会場は、何と僕が SilkRoad SIM に作った
ゴレスターンというイスラーム寺院と庭園なのです。@@
イスラーム教徒である彼女は、恐らくイスラーム関係の場所を探していて
僕の土地に行き当たったのだと思うのですが、
まさか自分の土地で結婚式が行われるなんて、
こんな名誉なことはありません。^^
僕もSLで友達の結婚式には何度か出席していますが、
勿論、皆日本の友達で、日本式の結婚式や披露宴。
イスラームの結婚式は、さすがにイスラーム通の僕も
RL でも経験したことがありません。
なので、ちょっとドキドキでしたね。
大体、何を着て行ったらいいのやら。。。^^;
一つわかっていたのは、ネクタイは十字軍由来のものなので
それはさすがにいかんだろうと、所謂スーツは避けて、
トルコ風の衣装で参列することにしました。w
(かつて、イランでネクタイを外して公式行事に
参加したことがあります。)
結婚式自体は、SSの通り、新郎新婦が並んで座り、
ウラマーと呼ばれる聖職者というよりは学識経験者のような人が
式を執り行うこととなるようです。
おもしろいことに、生活そのものが宗教のようなイスラームにあって
結婚は神に誓うものでなく、人と人との契約とされています。
なので、式を執り行うのは、所謂「司祭」ではないのですね。
代わりに、式に先立って、そのウラマー役の方が、
「この結婚には証人を必要とします。
証人を申し出られる方はいますか?」と言います。
早速、Diaminah さんから IM が入り、「ヒロシさんお願い!」
というわけで、「I will.(私が証人となります。)」と言います。
他に2人の女性の方が「I will.」と言ったのだけれど、
うち一人が(というのはマレーシアのめめさんなのですがw)、
「証人には男の人が2人いるのかしら?」と聞きます。
ウラマーは「いえ、男1人、女性2人の証人でもいいのですよ。」
とおっしゃいましたが、「あと一人男の方」と
近くにいた方を指名されました。
??? と思ったのだけれど、あとでわかりました。
僕がイスラーム教徒ではないからですね。^^;
何でも結婚式にはイスラーム教徒の証人が2人いるんだとか。
あ、因みに、新郎新婦は両方ともイスラーム教徒でなければなりません。
証人が揃ったところで式が始まります。
神に誓うのではない、とは書いたものの、
実際にはアッラーを讃え、感謝するアラビア語が続きます。w
一応、アラビア語のあとに英語で同じ内容を言ってくれましたけど。w
そして、いよいよ約束。。。というよりは契約の言葉になります。
イスラームでは、結婚する時に男性が女性に
「マフル」と呼ばれる婚資金を支払う必要があるのですが、
まず女性の Diaminah の方に、
「あなたは私たちの兄弟 Akmed があなたに贈る
L$50,000 のマフルを受け入れるか?」
と聞きます。
Diaminah はまずアラビア語で「ナーアム(はい)。」と答え、
次に「Yes.」と英語で答えましたが、
ウラマーはまた同じ質問をするのです。
新婦はまた「はい」と答えますが、また同じ質問をされます。
そして、「はい、ではなく、「受け入れます」と言うのです。」
との説明。
なるほど。応答の仕方も決まっているのですね。
で、彼女が「受け入れます」と言うと、
ウラマーは「マシャラー!」と叫びます。
「アッラーがお望みになられるままに!」というような意味でしょうか。
そして今度は新郎の Akmed の方に同様の質問。
「あなたは姉妹 Diaminah にマフルとして L$50,000 贈ることに
同意するか」
「同意します」
「マシャラー!」
というわけで、両者とも同意したので、
ここに結婚という契約が成立、
「今この場にいる皆さん、お二人に祝福を」という段取りとなり。
「Congratulations!」やら明らかにアッラーの名前の入った
僕にはわからないアラビア語やらが飛び交うこととなります。w
このあと、会場を変えて祝宴、ダンスパーティーと
第3部まで続いたようですが、
さすがに深夜2時を回ったので、式だけで失礼しました。
でも、それだけでも、本当に素晴らしい経験でした。
さて、最後におまけにマレーシアのめめさんのSS。
イスラームではもともと、女性は家族以外の男性に
顔を見せてはいけないので、
新婦の顔は殆ど見えませんでしたので、その代わりに。w
MeMey さんとおっしゃる方で、
SS ではきりり! と写ってますが、ジェスを連発する
明るくて楽しい方なのです。
式が始まる前も会場にいる人を笑わせてました。w
そのノリがどことなくYMBのめめちゃにも似ているので
密かに勝手にマレーシアのめめちゃと呼んでいるというわけ。w