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2025年9月2日火曜日

【イベント】 今年の Burn2 は 10/17(金)~10/26(日)開催決定!

ご無沙汰してます。ヒロシです。
前に、今はやっていることがあって SL にインすることも
こうして日記を書くことも難しいようなことを書きました。
今、抱えていた案件が2つ片付きましたので
漸くホッとして何かをやろうという心にゆとりができたところです。

と思ってカレンダーを見ると、何ともう9月ではないですか!@@
9月と言えば僕の中では10月の Burn2 の準備を
始めないといけないタイミングなので
焦って Burn2 のサイトを確認しましたよ。
期待通り、既に今年の Burn2 の予定は決まっていて
PDT で 10月17日(金)~10月26日(日)とのこと。


まだミュージシャンや DJ の募集は始まっていませんが、
既に皆さんがアート作品を展示したり
やイベントを催したりできるキャンプ会場の販売は始まってます。
ご関心のある方は是非上のリンクをクリックして
"Plot Sale Info" のアイコンから案内をご覧下さい。

さて、今年のアートテーマは、ちょうど日本時間で
今朝までやっていた RL のバーニングマンと同じ
"Tomorrow Today"――「明日へ向かう今日」といった
ニュアンスでしょうか、
夢のような未来も、最近の SF にありがちなディストピアも
ただ向こうからやって来るのではない。
今日をどう生きるかで、自分たちの夢に描く未来を
実現することができるのだ、という
とてもポジティブかつ現実的なメッセージです。
以下ご紹介しますが、例によってヒロシによる自由訳ですので
原文を確認されたい方は次のバーニングマンの
公式サイトをご覧下さい。


     *   *   *

明日へ向かう今日


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Courtesy Mike Hampton, The Burning Man Official Site


ーー私はもう自分で変えることのできないものは受け容れていません。私は自分が受け容れられないものを変え続けているのです。
アンジェラ・デイヴィス

2025年のバーニングマンは、未来というものの新しいあり方を想像し、私たちがみんなで集まって行動してそれを実現する、そんな経験へと皆さんを誘うものです。科学の進歩だけでなく、文化交流と芸術の卓越性を称えた前世紀の万国博覧会の熱狂的な精神を受け継ぎ、2025年版のブラックロック・シティは、芸術とイノベーションというバーニング・マンの地球規模の文化を披露する場となるでしょう。それは、私たちがこれから迎える未来への夢を描き、発明し、試作し、最高のアイデアを共有する場となるのです。

未来というものを自分自身に語る物語と考えると、二つの筋書きが多くの人々の想像を占めているように思えます。一つは、テクノロジーに支えられたユートピアというモダニズムのハッピーな寓話、もう一つは、ディストピアとして描かれる崩壊というポストモダンの神話です。前者は、ここのところ急速に信じ難くなって来ています。というのも、それが持続不可能な基盤の上に築かれていることを今や私たちみんなが知ってしまったからです。また、後者についても私たちはその可能性を考えたくはありありません。それはそこでは誰も生き残れない悲劇だからです。

しかし、どんなに不確実であっても、未来は私たちにとって依然として現実のものとして感じられます。それが私たち皆が、遅かれ早かれ生きることになる時間であり、空間であるからです。それはあなたにとってどのような未来でしょうか? 私たちにとっては? 私たち皆にとっては? もし未来の自分に話しかけることができるとしてら、あなたは何と言いますか? そして、その未来の自分からどんな話を聞きたいですか? 今のあなたは未来にあなたにとって、どのような先祖になるのでしょうか?

バーニングマンは今日、単なるイベント以上のものとなっており、またその地球規模の文化は強く健全です。しかし、私たちの存在が世界や日常生活に広がっていくにつれ、私たちは自分たちが世界から隔絶して生きていると考えるような贅沢は最早許されないのです。世界の問題は私たちの問題であり、また私たちの問題は世界の問題でもあるのです。壊れたものすべてを直すことはできないかもしれませんが、より良いものを築くことはできるかもしれません。今こそ未来を取り戻そうではありませんか!

――未来は存在しない。存在するのは今と、過去に起こったことの記憶だけだ。しかし、人間は未来という概念を発明したがゆえに、今日の行動によって未来に影響を与えることができると気づいた唯一の動物なのだ。
デヴィッド・スズキ

ほとんどの生物は、終わりのない現在、あるいはより正確には、処理の遅れによって過去のほんの一瞬の時間を生きていると言っていいでしょう。しかし、更新世のどこかで、より賢い一部の類人猿が時間というものを概念化し、実際には存在しないものを心の中で形造る能力を発達させたのです。未来とはそうしたものの一つで、それは有用でしたが、それほど有用とも言えませんでした。なぜなら、物事というものは殆どの人々にとって、非常に長い期間にわたってほとんど変化しなかったからです。そして数百年前、変化のペースは突然、ゼロから目もくらむほどに加速したのです。電灯! 室内配管! エスプレッソマシン! やがて、ゆっくりとした進歩は、今日私たちが知っている全力疾走へと変わり、未来という概念が再び注目を集めるようになった。

後に万国博覧会と呼ばれるようになる最初のものは、1851年のイギリス万国博覧会でした。この博覧会では、初期のファックス機など、最先端技術が披露されました。20世紀までに、この先端技術を駆使した未来像は西洋文化の神話の一部となり、「黄金時代」SFの空想的な散文に補完され、映画、テレビ番組、テーマパークを通して大衆文化に具現化されました。そしてもちろん、広告もその一つでした。万国博覧会は、遅かれ早かれ誰もが欲しがるであろう新進気鋭の製品のお披露目パーティーでした。振り返ってみると、モダニズムの未来神話は、何よりもまずマーケティングの物語のようでした。それは、セクシーなロボットや空飛ぶ車が登場する魅力的な物語でしたが、しかしなお、終わりのない成長と無限の資源という、持続不可能な基盤の上に築かれていたのです。

――ユートピアへの道の途中で、未来はガス欠になったようだ。
ラリー・ハーヴェイ

「ディストピア」という言葉は何世紀も前から存在し、元々はトマス・モアの夢想的なユートピアに対する皮肉として対比的に造られた言葉です。が、文化的な観点から見ると、ジョージ・オーウェルがその著『1984年』を出版するまでは、それほど大きな話題にはなりませんでした。この作品は、永続的な戦争と監視社会を描いた暗い物語です。こうして、惑星の破滅、社会崩壊、そしてAIによる殺人ロボットといっ​​た、ポストモダンの未来神話が誕生したのです。

永遠の進歩を謳うモダニズムの物語と、不可逆的な破滅を謳うポストモダンの物語、この二つの神話構造の文化的重みを理解することが重要です。先を予見するということは、時と共に次第に深化し、より正確なものになっていくものの、常に欠けたところがある不完全なものです。私たちが心に生み出すあらゆるモデルがそうであるように、先見性とは定義上不完全なものです。そして、怠惰な人間計算機である私たちは、大衆文化から吸収したミームをそこに入力してしまうのです。ちょうど、人生の意味とは猫の動画のことである、と結論づけた有名な AI のように、ディストピア的な考え方に十分曝されて来た私たちは、ゾンビは実在するとどこかで信じ始めているのかもしれません。

完璧だが実現不可能なユートピアと、誰も望まない恐ろしいディストピアという両極端の間に、未来への第三の道、すなわちプロトピアが存在する。作家であり未来学者である(そして長年のバーニングマン参加者でもある)ケビン・ケリーは、着実な進歩に基づく未来、つまり今日よりも良くはなるが完璧ではなく、そして挫折も伴う未来を描写するのにこの言葉を生み出したのです。それは貪欲や絶望に基づくものではなく、ゆっくりと、一歩ずつ、すべての人にとって世界をより良くしていくための努力に基づくものです。言い換えれば、バーニングマンの世界で私たちが奨励し、重視している反復的なアプローチによく似ていると言えます。

――振り返ってみなければ、1%の違いは分からない。でも1%ずつ100年間続ければ。それは大きな違いだ。
ケヴィン・ケリー

バーニングマンはユートピア社会ではないし、そもそもそう意図されたものでもありません。しかし、バーニングマンは影響力のある文化運動であり、社会実験であり、新しい解決策のプロトタイプを作るための他にはない機会となっています。持続可能性ロードマップ10年間の折り返し地点を迎えた今、私たち自身、環境、そして「燃やす」ために必要な資源との間に、より調和のとれた関係を築くにはどうすればよいかを考えるにはちょうどよい時期です。私たちは、プロトピアニズムの精神に基づき、今後数十年にわたり深刻化する気候危機に直面しながらも、人類が生き残り、繁栄するための方法を模索しています。私たちの強みは、私たちの精神、すなわち共同体の力、ポジティブな痕跡を残すことへのコミットメント、そして何よりも「心を開く行動を通して世界を現実のものにする」という参加の原則にあります。

今年のブラックロックシティイベントは、万国博覧会の希望に満ちた精神に再び火を灯すことを目指します。その原動力となるのは、消費主義ではなく、互いに学び合い、より良い未来に向けて共に前進していくという共通の関心です。アーティスト、キャンプ主催者、そしてあらゆる分野の文化貢献者の皆様には、プロトピア的な未来へのビジョンをお持ちいただくようお願いいたします。私たちが直面している課題の多くは地球規模のものですから、世界中のバーニングマン・コミュニティの皆様には、ブラックロック・シティであれ、世界各地での地域活動であれ、この取り組みにご参加いただくようお願いいたします。

昨今、心が折れるような出来事は絶えません。私たちのイベント、私たちの社会、そして地球そのものが、かつてない困難に直面しています。しかし、私たちは行動力に富み、行動力のある集団です。行動を起こさないではいられない、豊かな能力が集まった集団なのです。ですから、未来を想像するとき、あなたはその中でどのような役割を果たすでしょうか? あなたはどのような人物としてそこに現れるのでしょうか? ヒーローとして、それとも犠牲者として? 私たちが想像する未来がどのようなものであれ、それは私たちの方にやって来るものではありません。それは、私たちが自ら出かけて行き、実現させていくものなのです。

     *   *   *

そう、今、 AI の問題とかがやかましく言われる今、
カーボンゼロに向けた取り込みも問題があると言われる今、
科学の進歩がユートピアよりディとピアに向かっているように
見えてしまっている今、
ケヴィンの「プロとピア」という考えは説得力があります。
小さな一歩一歩でも、よりよい世界、
誰もが豊かで幸せに生きていける未来を
僕らは作っていくことができる――思い返せば、
自分が 2007 年に SL を始めたのも、それまで難しかった
世界中の人々と、仲間と繋がっていければ
そんな社会、世界は実現できると感じてのことでした。
Burn2 ではこれまでいろんなテーマがありましたが
僕にとって今回のテーマは最も腹落ちのするものです。
まだライブの日程は決まっていませんが、
このテーマを表現するような楽曲を準備しますので
是非皆さん楽しみにしていて下さい。
よろしくお願いします。

2024年10月28日月曜日

【Burn2】 感動的だった今年のバーニングテンプル!

今朝、ちゃんと起きれましたよ、3:45に。w
そしてちゃんと観ましたよ、
今年のバーニングテンプル(Temple Burn)を!

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まぁ、毎年そうだと言えばそうなのですが、
今年のテンプルは蓮の花をモチーフにしたようで美しかったです。
写真が燃やす前のテンプルなのですが、特に深夜設定で見ると
その色鮮やかな美しさが際立っているように思えます。
この折角の美しいテンプルを燃やすわけですよ、僕等は!

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ところでテンプルを燃やす前にはちょっとした儀式があります。
いつもテンプルの中央にセンサーと呼ばれる香炉があって、
Burn2 の期間中、テンプルを訪れた人はメッセージを送ることが
できるようになっているのです。
多くの場合、それは亡くなった方を偲ぶものであったり、
愛や平和を願うものであったり、
またそういう内容の詩であったりなのですが、
テンプルを燃やす前に、このセンサーに寄せられたメッセージが
次々と読み上げられるという儀式が行われます。
今回いつもと違ったのは、そのセンサーが、
なんとテンプルの中から会場のみんなの前に
引き出されて来たではないですか!
写真はその様子です。

で、普通はスタッフの方がスイッチを入れると(?)
センサーに寄せられたメッセージや詩が読み上げられるのですが、
今回、途中でそのセンサーのスクリプトが壊れてしまったようで、
ランプライターのリーダーである iSkye さんが
センサーに変わってマニュアルでメッセージを読み上げる
という流れになりました。

そのセンサーに寄せられたメッセージの朗読が終わると
いよいよテンプルに点火!
昨日のバーニングマン同様、まずは煙が上がり、
全体が燃えだして、そのうちにテンプルを支える木材がぶっ飛び、
そして最後には瓦礫の山と化すのでした。。。

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上の、全体が赤く燃え上がっている時に流れてる曲がね、
「ムーン・リバー」だったんですが、
これが何ともテンプルを懐かしむようで、
或いはいよいよ終わろうとしている Burn2 を懐かしむようで
とてもグッと来ましたよ。いや、ホントナイス選曲でした。

最後の写真のあともテンプルは崩壊を続け、
そしてきっと iSkye さん率いるランプライターの皆さんはじめ、
バーナーたちはその瓦礫の上で踊り狂ったのでしょうが、
僕は仕事がありますのでね、ここまで見て床に就きました。
ちょっとは寝ておかないとね!

以上、2024年のバーニングテンプルの報告でした!

2024年10月27日日曜日

【Burn2】 なかなかよかった今年のバーニングマン

今朝10:00から、行って来ましたよ、今年の Burn2 の
Man Burn(バーニングマン)のイベント。
10:00 少し前から会場に行くと、今年は椅子が用意してあってーー
これまでは沙漠にみんな立ちんぼか、
地べたに座るかしてましたしてしたよねーー
おお、これはなかなか、と折角なので僕も椅子に座って
10:00 になるのを待ちました。
その時 X やFB にツイートした時の写真がこれですね。

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そして10:00になると、ある変化が!
火が点いたのではありません。
まず、下向きに地面を指していた腕がぐぐっと
天を指すようにゆっくりと上がって行ったのです!

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これには会場のみんな、おおぉっ! と既に感動。
これは今まではなかったことのように思いましたが、
RL のバーニングマンではどうなんでしょう?
特に今年のバーニングマンはどうだったんだろう?
気になるのであとで動画を探してみることにします。

そしていよいよ点火!
脚の方から上に向かって煙が舞い上がって行きます。

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そしてやがて煙から炎が起ち上がり、ザ・マンが炎に包まれます。
この辺りの変化がいつも以上にリアルに感じました。
だって年によってはいきなり燃え尽きたりしましたからねぇ。w

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そしてザ・マンを構成する木材がどんどん焼け焦げていくのですが、
そのうち何と、足場の方が先に燃え落ちて、
ザ・マンは空中に浮かんでいるではないですか!

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今年のはいつも以上にリアル! と思ったところでこの状況。
思わず、宙に浮いてる! と言うと、
いや、あれはあまりに高温で、その熱気が下から支えているのだ、
と返してくれる人がいて嬉しい。
これぞ SL と言ってもいいところ、
やはりみんなよりリアルに感じたいらしい。w

そうこうしている中に台座部分も燃え始め、
ザ・マンの部品がどんどん燃えおちてあちこちに飛んで行きます。

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毎年そうですが、この焼け焦げた材木が
あちこちにぶっ飛ぶのが危険です。w
僕等も以前ナチュさんたちと Burn2 の後夜祭をやった時に
このバーニングマンのスクリプトを利用して
ステージを燃やしたことがありますが、
その時のぶっ飛びようも激しくて危険でした。w
で、今回の会場では「キャンプに木が飛んで来た人には
いいお土産だね」と言っている人がいました。
確かに。w
でも持って帰れるのかな。w

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最後はこんな感じです。
台座も含めて燃え尽きてしまいました。
そのあとにランプライターのメンバーはじめ
会場にいたみんな瓦礫のあとに登り始めます。
きっとこれからみんなここで踊るんだな。w
僕はもうここまで見て——ちょうどお気に入りの
トーキングヘッズ「Burning Down the House」が
BGM でかかっていたのでそれを聴き終わったら帰りましたけど。

今年のバーニングマンはこんな感じでなかなか面白かったです。
そして明日は朝4:00からバーニングテンプル(Temple Burn)です!
起きれるかなぁ。。。

【Burn2】 昨晩の Burn2 ライブありがとうございました!

昨晩の Burn2 ライブ、何とか予定通りに終えることができました。
日本からもいつも応援して頂いている皆さんにお越し頂き、
ありがとうございました!

ここで昨晩いらっしゃれなかった方へのご報告も含めて
簡単にこのライブを振り返ると、
まず、今年のテーマが「Curiouser and Curiouser」という
『不思議の国のアリス』絡みということで、
ヒロコは当然アリスの格好で、僕は狂った帽子屋の出で立ちで
ステージの上に立たせて戴きました。

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写真はしんさんの録画からです。しんさんいつもありがとう!

ライブの全体の流れとしては、前半がこのアリス絡みの曲、
後半が今日発売になったニュー・アルバムからの曲を演奏しました。
で、まず、挨拶前のオープニングの曲としては、
前奏曲として、シーケンス的なものを、『アリス』が表現する
「迷宮」を表すものとしてやろうと思い立ちました。
そこで久しぶりに使ったのが microKORG という楽器です。

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SL のステージでもキーボードスタンドの上の方に載せて
弾いていますが、実際に RL でリードをとっている楽器は
違ったりするものの、今回は正に microKORG の音
ということになります。
この楽器はボコーダーも付いていて、「シンセ」と言えば
イメージする大抵の音はすぐに呼び出せるようになっていて
更に強力なアルペジエーターが付いているもので、
僕のように即興で攻める場合には強力な飛び道具として
これまでもいろんな場面で重宝して使って来たものです。
今回、これを使って1曲目「Labyrinth」を演奏しました。

2曲目、3曲目はヒロコもステージに上がって、
「Rabbit Hole」、「Jabberwocky」のを演奏。
「Jabberwocky」は、バッハの「メヌエット」と
それをポップにアレンジした「ラヴァース・コンチェルト」に
『鏡の国のアリス』の「ジャバウォッキー」の詩を載せた
ややお馬鹿なアレンジで攻めてみました。
私が初めて「ラヴァース・コンチェルト」を聞いたのは
オリジナルのトーイズの歌ではなくて
インストルメンタルで女性スキャットが入っているもので、
そのスキャットが「ダーダバダバダー」だったのを思い出し、
それを「ジャージャバジャバジャー」に変えてやってみたという、
お馬鹿な、何にも考えてない曲です。w

そう、今年のテーマの一つがお馬鹿なことを楽しもう、
ということでしたので、お馬鹿な曲として
2013年のサウンド・キャンプの時に一度だけ演った
「チョンボ」という曲を久しぶりに歌いました。w
麻雀ネタの曲で、振り返るとこの曲くらいしかお馬鹿なことは
やっていないので、日本語の歌ですが、敢えて今回の
セットリストに組み込むことにしました。
MC で少し説明しましたが、そのお馬鹿な感じだけでも
伝わっているといいのですが。。。

アリス絡みの曲の締めとして、アメリカの作曲家
チャールズ・アイヴスの「答えのない質問」という曲を
シンセ・アレンジで演奏させて戴きました。
これは、今回の趣意書にある「答えのないパズルを楽しもう」
というのを読んだ時にすぐにそのタイトルを思い出したもの。
アイヴス自身の説明を読むと、何度も繰り返される質問というのは
恐らく、「われわれはどこから来たのか、
われわれは何故今ここにいるのか、われわれはどこに向かうのか」
言い換えると「存在とは何か」という哲学の根本に関わる質問
と私は考えるのですが、1973年にハーヴァード大で
指揮者のレナード・バーンスタインが
このタイトルで講演を行った時、彼は、この曲は
「音楽はどこへ向かうのか」という質問でもあり、
講演はその答えを見出すものとして位置付けられていました。
この曲は冨田勲さんの1978年のアルバム『宇宙幻想』に
収められていて、このアルバムで知った当時は
「印象の薄い知らない曲」でしたが、バーンスタインの講演に接し、
今回の Burn2 のテーマを迎えるに当たって
この曲をライブで演奏することに決めたのでした。

ここまでが『アリス』絡みの曲で、後半は新作アルバムから
5曲演奏させて戴きました。
僕が2007年に初めて当時のバーニングライフを訪れた時
強く感じたのは、そこは自由と平和を愛する場所であるということ、
その中心がセンターキャンプであるということで、
僕が毎年センターキャンプでのライブに拘っているのは
そこに理由があるのですが、
今また戦争が多くの人々の生命を奪っている状況の中、
最初の3曲は平和を願い、人々が共によりよい未来を創る
そんな世の中を願う曲を演奏させて戴きました。

最後の2曲は再びヒロコが登場して、「レオナルド・ダンス」と
Burn2 ライブお決まりの曲「Let's Burn Down the Sim」で
締めさせて戴きました。

昨晩いらっしゃれなかった方、しんさんの中継録画が
YouTube で暫くの間未編集の状態で公開されていますので
是非ご覧になってみて下さい。


今回は、開演を待つまでの間、
ツアーライドで会場を巡る映像も加わっていて、その部分も
Burn2 の様子を感じることができる貴重なものになっていますので
当日会場にいらした方も観る価値がありそうですよ!

それでは最後に、ご来場頂いた皆様、Burn2 スタッフの皆様、
そして急遽舞台演出をして下さったケルパさん、
早くから会場入りして中継録画して頂いたしんさん、
ありがとうございました!

■Hiroshi Kumaki Burn2 2024 Live「Hiroshi in Wonder Playa」
・日時:2024年10月26日(土)22:00〜23:00
・会場:Burn2 センターキャンプ
・舞台・演出:Kerupa Flow
・YouTube 中継:Hole Shot Live TV(Sin Nagy)

<セットリスト>

1. Labyrinth
2. Rabbit Hole
3. Jabberwocky
4. チョンボ
5. Unanswered Question
6. We All Live as One
7. World News
8. Call for Peace
9. Leonardo Dance
10. Let’s Burn Down the Sim

2024年10月26日土曜日

【Burn2】 今晩10/26(土)22:00 よりヒロシの Burn2 ライブです!

いよいよ今晩です!
これが最後の告知になると思いますのでよろしくお願いします!
(選挙の宣伝か?w)

今晩はただの Burn2 ライブではありません。
明日10/27がヒロシの SL ミュージシャンデビュー記念日であり、
また、4枚目のアルバム『Celebration Across Borders』の
発売日でもありますので、ちょっと特別なことを考えています。

それにしてもデビュー17周年ですよ。
よくまぁ続いているものです。
そして、アルバムの方は SLB と Burn2 絡みの曲ばかりなので、
正に Burn2 ライブの今日はそこからの曲も演る予定です。

そしてそして!
何と、ポスターでだけ登場していたケルパさんですが、
今晩何かやってくれそうです。
どんなことをやってくれるのか、僕も全く知りませんので
大変楽しみにしています。

現地にいらっしゃれない方はしんさんの YouTube 中継もあります。
是非是非今晩10時から、よろしくお願いします!

■Hiroshi Kumaki Burn2 2024 Live「Hiroshi in Wonder Playa」
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・日時:2024年10月26日(土)22:00〜23:00
・会場:Burn2 センターキャンプ
・舞台・演出:Kerupa Flow
・YouTube 中継:Hole Shot Live TV(Sin Nagy)
 

2024年10月21日月曜日

【Burn2】 今年のテーマ "Curiouser & Curiouser" って何?

さて、今年の Burn2 の(そして勿論本家のバーニングマンの)
アートテーマである "Curiouser & Curiouser" って
何なんでしょう?
普通に辞書を引いても出て来ないかもですね。
寧ろ Google や Wikipedia で『不思議の国のアリス』の関係で
説明が出て来るかもしれません。

この表現は『不思議の国のアリス』の第二章の冒頭に出て来ます。
どんな文脈で出て来るか、ちょっと原文で見てみましょうか。

Soon her eye fell on a little glass box that was lying under the table: she opened it, and found in it a very small cake, on which the words "EAT ME" were beautifully marked in currants. "Well, I'll eat it," said Alice, "and if it makes me grow larger, I can reach the key; and if it makes me grow smaller, I can creep under the door; so either way I'll get into the garden, and I don't care which happens!"

She ate a little bit, and said anxiously to herself, "Which way? Which way?", holding her hand on the top of her head to feel which way it was growing, and she was quite surprised to find that she remained the same size: to be sure, this generally happens when one eats cake, but Alice had got so much into the way of expecting nothing but out-of-the-way things to happen, that it seemed quite dull and stupid for life to go on in the common way. 

So she set to work, and very soon finished off the cake.

"Curiouser and curiouser!" cried Alice (she was so much surprised, that for the moment she quite forgot how to speak good English); "now I'm opening out like the largest telescope that ever was! Good-bye, feet!" (for when she looked down at her feet, they seemed to be almost out of sight, they were getting so far off). "Oh, my poor little feet, I wonder who will put on your shoes and stockings for you now, dears? I'm sure I shan't be able! I shall be a great deal too far off to trouble myself about you: you must manage the best way you can;—but I must be kind to them," thought Alice, "or perhaps they won't walk the way I want to go! Let me see: I'll give them a new pair of boots every Christmas." 

And she went on planning to herself how she would manage it. "They must go by the carrier," she thought; "and how funny it'll seem, sending presents to one's own feet! And how odd the directions will look! 

ALICE'S RIGHT FOOT, ESQ. 
HEARTHRUG, 
NEAR THE FENDER, 
(WITH ALICE'S LOVE). 

Oh dear, what nonsense I'm talking!"

おお、英語がいっぱい! ムリ〜〜、という方のために、
もう、アリスの翻訳はこれが決定版! と僕が考えている
柳瀬尚紀さんの日本語訳で見てみましょう。

     *   *   *

まもなく彼女は、テーブルの下に置かれてあるガラスの小箱に目をとめた。開けてみると、とても小さなケーキがはいっていて、「わたしを食べて」という文句が並んだ干し葡萄で美しく書かれている。「じゃあ、食べてあげる」アリスはいった。「それでもし大 きくなったら、鍵に手が届くでしょ。もしもっと小さくなったら、扉の下をくぐり抜けら れるし。どっちにしたってお庭にはいっていけるんだから、どっちだってあたしかまわな い!」

彼女はちょっぴり食べてから、心配げにひとりごちた。「どっち? どっちなの?」頭のてっぺんに手をやって、大きくなるのか小さくなるのか確かめようとしていたが、ずっとそのままの大きさなので彼女はほんとうに驚いた。もちろんケーキを食べたくらいで大 きくも小さくもならないのがふつうなわけで、しかしそれにしてもアリスは、もっぱら風変わりな出来事ばかりが起こるのにすっかり馴れっこになってしまったので、ありきたりのことがつづくのがなんとも退屈でばかばかしいように思われたのだ。

そこでアリスは、せっせとケーキに取りかかり、じきに平らげてしまった。

奇妙れてきつ!  奇妙れてきつ!」アリスは大きな声でいった。(なにしろびっくり仰天したもので、一瞬、正しい言葉遣いを忘れてしまったのだ。)「今度は、あたしずんずん伸びていくわ、世界一大きい望遠鏡みたいに!! さようなら、足さんたち!」(足先を 見おろすと、それはとうに見えないくらいに、ぐんぐん遠くへ去っていくではないか。)「かわいそうな足さんたち、これからは誰に靴や靴下をはかせてもらって?  あたしはとてもはかせてあげられなくてよ! こんな遠くから、わざわざあなたたちの面倒を見にいかれないもの。できるだけ自分できちんとしてちょうだい——でも、やっぱりあたしが親切にしてあげなくちゃ」と、アリスは思った。「そうしないと、あたしの行きたいほうに歩いてくれなかったりして! ええと、そうね、毎年クリスマスに新しいブーツを送って あげましょう」

そして彼女は、うまい送り方をひとり思いめぐらせた。「飛脚便で送らなくちゃ」 彼女は考えた。「でも、すごくおかしいみたい、自分の足にプレゼントを送るなんて! 宛名 だって、ずいぶん変わってること!
   だんろ前町
   じゅうたん上
   アリスの右足様
      (アリスより愛をこめて)
おやまあ、なにをつまらないこといってるの!」

     *   *   *

"Curiouser and curiouser!" とアリスが叫んだあとに
「正しい言葉遣いを忘れてしまった」とありますが、
ここの元の英語は "she quite forgot how to speak good English"
となっています。
"curious" と言う英語は「興味深い、気になる、奇妙な、おかしな」
という意味の言葉なのですが、
英語では「だんだんその度合いが増していく」という場合に
同じ単語の比較級を "and" でつないで表現するのです。
で、比較級は短い単語の場合は後ろに "-er" をつけるのですが、
2音節以上の長めの単語の場合は前に "more" をつけるのが
「正しい英語、よい英語」なのです。
そこで、"curious" の場合は "more curious" になるので、
正しい英語だと "More and more curious!" なんでしょうね。
ところがアリスはあんまり驚いたもんだから
その正しい英語を忘れて "-er" をつけた表現にしてしまった、
というのです。

これ、子供向けの本で、こうした文法的な誤りを
翻訳に表すというのはなかなか難しいですね。
柳瀬さんは「奇妙れてきつ」と、
それこそへんてこな日本語で訳しています。
この他、皆さん、大変苦労されているようで、
この "Curiouser and curiouser!" をどう訳しているかというと、
次のような感じです。

芹生一:「てこへんだわ。ほんとにてこりんへん。」(1979 偕成社文庫)
矢川澄子:「へんてこんて、へんてこんてえ!」(1990 新潮文庫)
北村太郎:「てこへん、へんてこ!」(1992 集英社文庫)
高橋康也・迪:「ますます、妙だわ、ちきりんよ!」(2010 河出文庫)
河合祥一郎:「へんてこりんがどんどこりん!」(2010 角川文庫)
山形浩生 :「チョーへん!」(2012 [1999] 文春文庫)
佐野真奈美:「ぜんぜんびっくり!」(2015 ポプラポケット文庫)

皆さん、苦労されてますねー。
柳瀬さん含め、殆どの方が単に「ヘンな日本語」で訳していて、
「文法的に誤っている」表現をしているのは
最後の佐野さんの訳だけのようですね。
これは、「ぜんぜん」は否定に使うから、という前提ですが、
最近は「ぜんぜん」を肯定で使うこともありますからね。。。

僕が柳瀬さんの翻訳が「決定版」だというのは、
英語の原文の言葉あそびをそのまま日本語に持って来ているからで、
なかなかこうはできないものですよ。
『アリス』にはへんてこな詩がいっぱい出てきますが、
僕がぶっ飛んだのはやっぱり『鏡の国のアリス』に出て来る
「ジャバウォッキー」の詩ですね。
ジャバウォッキーは今年の Burn2 の SIM の名前でもありますので
今日のお別れに柳瀬さんの翻訳を紹介しておきましょう。
元の英語のぶっ飛んでてわけわからん感じが
実に見事に表現されていると思います。

     *   *   *


あぶりぐれきたりて ぬらたかなるとなげら
 前後普角(ぜんごふかく)に転(てん)し錐(きり)しけり
いともかよわれなりしはぼろぐろげら
 えでたるとんじらほしゃずりけり

「邪歯羽尾ッ駆(ジャバウオック)に気をつけるんだぞ、わが息子!
 牙むき出して噛みつくぞ、爪むき出して襲いくるぞ!
邪舞邪舞(ジャブジャブ)鳥に気をつけるんだぞ、それからよいな
 たけむりくるう蛮駄栖那ッ致(バンダスナッチ)にゃ近づくな!」

息子はまきれもなぎな剣(けん)を手に
 蕩島(とうとう)たる敵をながらく尋(たず)ぬ——
かくて憩(いこ)いたるはボロロン樹の蔭
 しばし佇(たたず)みて思いに沈みぬ

そしてむかっぽい思いに沈みつつ佇むとき
 かの邪歯羽尾ッ駆、燃ゆる眼(まなこ)輝かせ
ぐらぎ森中よりじゃぞじゃぞっと現れ
 そして罵(ば)ぶりに罵ぶりたり!

えいっ、おーッ! えいっ、おーッ! ぐさり、またぐさり
 まきれもなぎな刃(やいば)の切れ味まぎれなし!
屍(しかばね)打棄(うっちゃ)り、その首かかえ
 息子は意気ばかばかと家に帰りし

「するとおまえが邪歯羽尾ッ駆を退治したとな?
 でかしたぞ、輝(かが)みらしきわが息子!
ああ、天晴(てんばれ)なるぞ! まごとじゃぞ! めごとじゃぞ!」
 ねごとく笑う歓喜のその声

あぶりぐれきたりて ぬらたかなるとなげら
 前後普角(ぜんごふかく)に転てん)し錐(きり)しけり
いともかよわれなりしはぼろぐろげら
 えでたるとんじらほしゅずりけり

     *   *   *

因みに、英語の原文はこんな感じです。
辞書引いても出て来ないヘンな単語ばっかりですよ。www

’Twas brillig, and the slithy toves 
Did gyre and gimble in the wabe; 
All mimsy were the borogoves, 
And the mome raths outgrabe.

“Beware the Jabberwock, my son! 
The jaws that bite, the claws that catch! 
Beware the Jubjub bird, and shun 
The frumious Bandersnatch!”

He took his vorpal sword in hand: 
Long time the manxome foe he sought — 
So rested he by the Tumtum tree, 
And stood awhile in thought.

And as in uffish thought he stood, 
The Jabberwock, with eyes of flame, 
Came whiffling through the tulgey wood, 
And burbled as it came!

One, two! One, two! And through and through 
The vorpal blade went snicker-snack! 
He left it dead, and with its head 
He went galumphing back.

“And hast thou slain the Jabberwock?
Come to my arms, my beamish boy! 
O frabjous day! Callooh! Callay!”
He chortled in his joy.

’Twas brillig, and the slithy toves 
Did gyre and gimble in the wabe; 
All mimsy were the borogoves, 
And the mome raths outgrabe.

2024年10月20日日曜日

【ライブ・Burn2】 ヒロシの Burn2 ライブは10月26日(土)22:00 よりセンターキャンプです!

既に一度ご案内していますが、Burn2 ライブの SLURL が決まり、
ポスターもできましたので改めての告知です。
10月26日(土)22:00 から、ヒロシの原点とも言える
Burn2 のセンターキャンプでのライブとなります。

今年のテーマは『不思議の国のアリス』が下敷きになってますので
アリスに因んだ何かをやろうとは思っていますが、
同時に翌 27日が僕の SL ミュージシャンデビューの記念日であり、
また、新作『セレブレーション・アクロス・ボーダーズ』の
発売日でもあることから、今回の Burn2 ライブは
デビュー 17周年記念のライブを兼ねつつ、
また、ニューアルバムからの曲も演奏しようと考えています。

アリスの絡みで言うと、それは迷宮の世界であり、
常識が逆転する世界でもあります。
そんな世界を SL で経験すると言ったら、それはもう、
我が盟友ケルパさんを措いて他にはいらっしゃらないのでは?
ところが、今回ケルパさんあまりにお忙しくて
これまで毎年参戦していた Burn2 への出展が今年はないのです!
ケルパさん、今年のテーマをお伝えしたところ
「おもしろそう」との反応だったので誠に残念。
というわけで、せめてポスターだけでもと、
今回のライブのポスターはケルパさんの SLEA での
インスタレーションを使わせて頂くことにしました!
ケルパさん、ありがとう!

ま、そんなこともありますので、もしかしてもしかすると、
当日突然現れて何かやらかしてくれるかもしれないと期待してます。
皆さんも一緒に期待して下さい、実現するかもなので!www

そして勿論!
今年もしんさんが YouTube での中継&録画をやって下さいます。
しんさんいつもありがとう!
というわけで、当日インできないという方も、
是非是非 YouTube でご参加頂けると嬉しいです。

さて、どんなライブになりますやら、
演奏者本人も何が起こるかまだわかっていない Burn2 ライブ、
是非お友だちをお誘い合わせて遊びに来て下さい。
当日会場でお待ちしています!

■Hiroshi Kumaki Burn2 2024 Live「Hiroshi in Wonder Playa」
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・日時:2024年10月26日(土)22:00〜23:00
・会場:Burn2 センターキャンプ
・YouTube 中継:Hole Shot Live TV(Sin Nagy)

2024年10月19日土曜日

【Burn2】 今年の Burn2 はこんな感じ〜みどころや SLURL の紹介

 昨晩告知した今年の Burn2 "Curiouser & Curiouser" は
今朝の日本時間9時に開幕しました。
実は昨晩この日記を書くのに下見に会場に行ってみたら
何と、肝腎のバーニングマンがいませんでしたからね!w
勿論、開幕した今はちゃんといて、ホッと安心しました。w

では、今年の Burn2 がどんな感じか、ざざっと紹介していきます。
まず、公式ホームページはこちらをご覧下さい。

■Burn2 2024 "Curiouser & Curiouser" 公式ページ

そしてイベントカレンダーと、イベントの紹介ページである
WHO::WHAT::WHERE のリンクはこちらです。
イベントカレンダーは公式が把握してるものしか載ってなくて、
それぞれのキャンプでやっているイベントについては
WHO::WHAT::WHERE の方に載ってる感じですね。
僕のライブはイベントカレンダーの方にしっかり出てます。^^

■イベントカレンダー

■WHO::WHAT::WHERE

さて、今年の Burn2 の会場は 12 の SIM が舞台になっていますが、
次の写真にある通り、何れもアリス絡みの名前が付いています。

241019e

まず、いつもの通り、南東の端に位置しているのが
Burn2 の拠点であり、入場口となるいつもの Deep Hole、
そこを西に進んでいくと Curious Parlor があり、
そこにセンターキャンプが設営されています。
"Curious & Curious" でみんなが集まる場所、
みたいなニュアンスなんでしょうかね。
更に西に行った隣の SIM が Nonsense、ナンセンスですね!

さて、センターキャンプから北に進むとそこにバーニングマンがいて、
更にその先にザ・テンプルと呼ばれる寺院があります。
ザ・マンがいる SIM が Mad Hatter =「狂った帽子屋」で、
その北にある沙漠が Just Mad、「すっかり狂ってる」ですかね。w
そして更にその北、ザ・テンプルがある場所が
Moonwind というのですが、これがアリスと関係しているかは
僕はちょっとわからなかったです。
ただ、Moonwind って子供向けの SF 作品があるんですよね。
それと関係あるのかどうかはわかりませんが、
ただ、寺院のある場所としては雰囲気のある名前でいいですね。

さて、西の端の Nonsense から北に上っていくと、
次の SIM は Clockwise =「時計回り」ということですから、
何となくウサギを思い出しますね。
そして次の SIM は Carousel =「回転木馬」なんですが、
アリス絡みで言うと、ただぐるぐる走り回って
「みなが好きなときに走り出し、好きなときにやめる」
「コーカス競争」を思い出させますね。
そしてその Carousel の北にあるのが Cheshire Smiles、
そう、「チェシャ猫の笑い」なのです!

東の端に目をやると Deep Hole の北が Rabbit Hole、
「ウサギの穴」というのは Hole つながりでいい流れですね。
そしてほら、この西の反対にが Clockwise ですから、
どうも西と東で対称になているようです。
Rabbit Hole の北は Luminous Labyrinth =「発光する迷宮」で
これも Carousel 同様アリスが経験することですね。
そして東側の一番北は、西のチェシャ猫に対抗すべく、
Jabberwocky、鏡の国に出て来る「ジャッバウォック」ですね。
もう、こういう名前が出て来るのを見ると
僕もチェシャ猫同様ニヤニヤしてしまいます。w

さて、それではこれら 12 の SIM の中で見逃せないポイントを
いくつか紹介していきます。
まずは僕が来週の土曜日にライブをやるセンターキャンプです。

■センターキャンプ

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上の SLURL は、センターキャンプでステージが設置してある
そのほぼトイ面の場所になりますが、
ここは写真にある通りチェシャ猫とトランプたちが迎えてくれるので
ここから入るのが個人的にはお勧めですね。
公式の SLURL は発表されていないのです。

■ザ・マン

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今年の RL のザ・マンが見事に再現されています。
このザ・マンを燃やす Man Burn のイベントは今年は2回、
日本時間で

・1回目:2024年10月27日(日)04:00
・2回目:2024年10月27日(日)10:00

に行われる予定です。
上の SLURL はかぶりつきの位置ですが、
Man Burn の時はここは立入禁止になり、
もう少し下がったところからの見物になると思います。

■ザ・テンプル

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こちらも今年の RL のザ・テンプルが見事に再現されています。
このザ・テンプルを燃やす Temple Burn のイベントも2回、
日本時間で次の日時で行われます。

・1回目:2024年10月28日(月)04:00
・2回目:2024年10月28日(月)10:00

僕は大体例年、月曜の朝に早起きして仕事に行く前に観てますね。
なので会社で眠いこと眠いこと。w

このセンターキャンプとザ・マンとザ・テンプル、
会場の説明のところに書いた通り、南北に縦一列に並んでいます。
どうもこれも RL のバーニングマンから来ている伝統のようですね。

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会場の様子はざっとこんな感じです。
僕のライブの情報については、また別途書きますね。
それでは会場でお会いしましょう。Burn on!

2024年10月18日金曜日

【Burn2】 いよいよ明日未明より今年の Burn2 が開幕!

 あっという間に10月も半分終わりましたよ。
そして今日は10月18日(金)!
そうです、アメリカの時間でこの日、2024年の Burn2 の開幕です!
アメリカとはほぼ半日時差がありますから、
実際には日本時間では明日の未明から朝にかけてですね!

241006a

まだあまり告知らしい告知がされていないので、
皆さんにはまず Welcome Area ともいうべき場所の SLURL を
お伝えしておくことにします。
まずはこの場所から西に向かってブラブラと見物して回ることを
お勧めしておきますね。

■Welcome Area

んで、じゃあ今回はどんな催しになるのか、ということで、
Curiouser & Curiouser と題された今年の趣意書を
自由に日本語にしてみましたのでご参考にしてみて下さい。
原文はこちらになります。

■2024 Art Theme: Curiouser & Curiouser

     *   *   *

「不可能なことを達成しようと思ったら、馬鹿げたことを成し遂げられなければならない」——ミゲル・デ・セルバンテス

2024年のバーニングマンのテーマは、答えのないパズルを称え、非合理で不条理なものを受け入れ、全く知らない人々をお茶に招待することにあります。というのも、私たちが最も深く学び、成長し、創造性を経験するのは、時を超えて何も知らない状態になっている瞬間、好奇心というものに完全に取り憑かれている瞬間のことだからです。偉大な発見の旅というのはどんなものでも疑問から始まるのです。好奇心がパチパチとひらめくあの瞬間がなければ、それはどんな行動も起こせるものではありません。不合理という空虚な世界を見つめる時こそ、私たちは驚異というものがどれだけ驚きに満ち、畏怖の対象がどれだけ畏れ多いかということを体験するのです。そしてこうした経験をするとそれはどうしても、より高度な疑問を投げかけることにつながっていくのです。即ち、私たち人間がロボットより優れた存在であらしめているのは結局何であるのか、と。

驚きというものが持つ魔法は、眠った状態にある私たちを驚かして目覚めさせ、正に生きている瞬間へと戻す力であると言えます。研究によると、平均的な人間は、平均的な一日の約半分の時間は自動操縦で動いていて、しかも同時に何か他のこと(例えば猫の動画のこととか)を考えているというのです。どんなに状態のよい日であっても、自分が信じていると思うことだけを信じ、引かれた線の内側に留まっていることが楽なのです。教育制度は、標準テストに出て来るあらゆる質問に対する答えを私たちの頭に詰め込みますのから、私たちは日々着実に、テストに出て来ないものを想像する能力を失っていくのです。そう、時には、ウサギの穴に落ちたり、応接室の鏡を通り抜けたりする必要が私たちにはあるのです。本当はいつもずっとそこにあった奇妙でへんてこな世界に出会うために。そう、それはオズの竜巻に乗ればすぐのところ、或いは妖精の国で3つの願いをかなえればすぐのところにあるのです。鳥居を潜って精霊の世界に入ったところ、或いはちょっとロケットを飛ばしてアンティクトン、即ち太陽の向こう側にある反地球、何もかもが地球と反対で不可能なことは何もないという世界にそれはあるのです。

「もしわしに自分の世界なるものがあってみろ、何もかもが意味をなさない馬鹿馬鹿しいものになるぞ。何一つそれがあるものではなくなるのだ。なぜなら、あらゆるものがそれ自身ではないものになるからだ。そして反対に、それが何ものかであるとしたら、それはそのものではなくなるのだ。そして、それがそうでないものにそれはなるわけだ。な、わかるだろ?」 ——帽子屋

今回のタイトルは勿論、ルイス・キャロルが生み出したキャラクター、アリスから来ています。彼女は、何もかもが逆転して混乱した、常識の法則に当てはまらない世界を探検しながらも、いつも驚くほどシャキッとしていて、機知というものを失わないでいるのです。そう、アリスが探検するのは、よくある魔術師やドラゴンが活躍する民話的なファンタジーの世界でも、死んでも魔法で再び命が復活するようなビデオゲームのような世界でもなく、もう真の底から奇妙な、時間の蝶番が外れ、原因と結果とがお互いにぐるぐると巡り合った挙げ句に、眩暈を覚えつつも笑いながら地面にぶっ倒れるような、そんな世界なのです。人は言うかもしれませんね。それって、お伽噺というよりは、バーニングマンのブラックロックシティに似ていない? って。

そう、バーニングマンのイベントが素晴らしいと言える点の 1 つは、人をいとも簡単に、今何が起こっているのか、誰がそれをしているのか、その人は一体何故それをしているのか、全く手がかりのない状況に陥らせてくれるということです。そう、それでよいのです。実際、それこそがある種の魔法なのです。私たちはそのための準備というものをとても大切にしますし、実に皮肉と言えるほどのレベルの正確さで混乱を起こすおとを計画するのですが、それと同じくらいのレベルで、いつ何時起こるかわからない、「え? 何だこれ?」というような馬鹿げたものが飛び出す瞬間があり、正にそうした瞬間こそ、人は真剣に喜ぶという経験をし、もっと何かあるんじゃないかとこの場所に戻って来るようにさせるものなのです。

好奇心と驚きとは、単に感情が盛り上がるといった以上のもので、これによって神経可塑性(ニューロプラスティシティ)が高まるのです。神経可塑性というのは、成長と再編成を通じて脳が自らを変えていく能力のおとです。子どもがこの能力に長けていることはよく知られています。例えば、言語を学ぶ能力などがそれで、何十年もの長い間、大人は脳を再マッピングする能力を失うと考えられてきました。かつては柔軟だった思考器官が、硬直した神経経路に固まるためというのです。当然、今日の科学はこうした考えを馬鹿げたものと見なしていて、アートセラピーなどの施術を行うことで人間が物事を考える道筋をつなぎ直すことに役立つと認めています。同様に、ケタミンや MDMA(メチレンジオキシメタンフェタミン) といった神経可塑性を高める薬(ニューロプラストゲン)を治療に使用することで、PTSD などの根深い病理について脳をコーディングし直すのに役立つという展望を示してくれています。

バーニングマンの経験がニューロプラストゲンとして作用するという臨床研究はまだ行われていませんので、ここで敢えて主張するつもりはないのですが、しかし、人々が、砂漠で「変わる」経験をした、と語る時、彼らの脳では一体何が起こっているのでしょうか。研究によると、バーニングマンの参加者は、互いにつながっているという感覚が高まり、寛大さや親切さなどの社会的にポジティブな行動が増えるなど、一過性ではない、永続的な変化を経験していることが示されており、明らかに何かが起きているのです。興味深いことに、畏れというものの性質に関する研究では、畏れは、畏れに結びつく行動や知覚の変化を引き起こすだけでなく、時間の感覚を変え、私たちを今この瞬間に集中させることができると示されています。そして、私たちみんなが知っているように、「今、ここ」という感覚こそ、それ自体恐ろしいほどに素晴らしいものなのです。

「私たちが体験できることの中で最も美しいものは神秘です。それはすべての真の芸術、真の科学の源です。畏れや驚きの感覚に恍惚としていられなくなった人は、死んだも同然です。こうした人々は目を閉じて何も見えていないのです。」——アルバート・アインシュタイン

この作品が数え切れぬほど映画化され(悪夢のような 1933 年版を含めて)、テレビ番組になり、舞台化され、テーマパークの乗り物となり、さらにはオペラにまで仕立てられたおかげで、不思議の国に登場する風変わりでおかしなキャラクターたちはポップカルチャーの典型となっています。ここでわざわざうさぎの穴に落ち込んだりしなくても、ここで語られる物語の数々は、既によく使われるパターンとなっているのです。不思議の国の世界はその表面をメディアが制作する番組のためにこそぎ取られているかもしれませんが、番組にとして表現されたアニメーションのその裏には、豊かな神話の鉱脈がちゃんと残っているのです。つまり、主人公は地下世界を旅することになるわけですが、そこで主人公が何かを見出すには、正気を失っていなければならないのです。この事実こそが、アニメーションの絵がきれいだということよりも、何故アリスとその冒険とが私たちの集合意識にこれほどの永続的な影響を与えているということの真の理由かもしれません。ある勇敢な子供が、何も意味をなさない奇妙な世界に放り出され、その好奇心と勇気を使って、一体自分とはどのような存在なのかというパズルを解き明かしていくその姿にです。その設定がが不思議の国であろうと、オズであろうと、はたまた「逆さまの世界」であろうと、或いはチョコレート工場でファッジの川を漂っている時だろうと、グーニーズと一緒に地下トンネルで迷子になっている時であろうと、こうして真剣にパズルに向かっていること自体が旅であり、その旅の中で時を超えた物語の心を理解できるようになっていくものなのです。

「もし私が善良な妖精に影響力を与えることができるとしたら……世界中のすべての子供たちに、生涯にわたって消えることのない、驚きの感覚を贈ってほしいとお願いするでしょうね。」——レイチェル・カーソン

ここまで読んで頂いた皆さんには、今年のテーマが、ただ単にイモムシの着ぐるみを着て水タバコをプカプカだけのものではないことお分かりでしょう。(水タバコのキャンプを運営されている方がいらしたらゴメンナサイ)。そうではなくて、私が願っているのは、それぞれがインスピレーションを得て、お互いのために真に好奇心をそそられるようなアートや体験を生み出し、そう、そうしたものをそれぞれが持っている奇妙でへんてこなものの井戸から呼び出して、これまで想像したこともないようなありとあらゆるファンタジーの世界があることに気づくことなのです。そうした経験を通じてこそ私たちは次々に好奇心をそそられるようになるのです——そう、世界に対してもお互いに対しても。その時はじめて私たちは開かれた心や子供の頃抱いていた驚きの感覚と出会うことができるようになるのです。

お互いに驚きと喜びを与え合い、開かれた心で新しいものの見方をそして新しい生き方を身に付けようではありませんか。

     *   *   *

はい、というわけで今年は『不思議の国のアリス』から
インスピレーションを受けてのイベントになりそうです。
果たしてヒロシのライブもアリス絡みになるのかどうか、とか、
そうしたことも含めて明日以降にレポートしていきますので
どうぞお楽しみに!

2024年10月6日日曜日

【イベント】 10月18日(金)より今年の Burn2 スタート!〜ヒロシのライブは10月26日(土)22:00!

あーーーーっと言う間に10月になってしまいましたね。
今年も残すところあとわずか、という感じがしてきます。
そしてそう、10月の SL と言えば、年に一度のお祭り
Burn2 の開催月でもあります。
今年は10月18日(金)〜27日(日)までの1週間、
RL バーニングマンと同じ "Curiouser & Curiouser" のテーマで
行われます。

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"Curiouser & Curiouser" というのはヘンな英語ですが、
これは『不思議の国のアリス』の物語の第二章冒頭で
起こっていることに驚いたアリスが口走った言葉で、
「ましましおかしなことになってるわ!」とでも訳しますか。
バーニングマン公式の趣意書によると

「答えのないパズルを讃え、不合理と馬鹿馬鹿しさを大切にし、
知らない人や未知のものをお茶に招こう」

というものだそうで、この趣意書は後日翻訳をお届けします。

さてその Burn2 での僕のライブですが、
いつもお伝えしている通り、2007年に初めて
当時 Burning Life と言っていたこのイベントを見た時、
そこのセンターキャンプで繰り広げられるいろいろなイベントや
パフォーマンスに魅了され、充実した日々を送ったことがあり、
センターキャンプは僕にとってのイベントの原点のような場所。
というわけで今年もそのセンターキャンプで1回だけ、
10月26日(土)22:00 からライブを行います。

この日は僕が初めて SL でライブを行った、
SL ミュージシャンデビューの10月27日の前日であり、
またその10月27日には4枚目のアルバム、
それも Burn2 と SLB をテーマにしたアルバムを
リリースする予定です。
なので、デビュー14周年記念はアルバム発売記念を絡めた
ライブになる予定です。
是非楽しみにしていて下さいね!

■Hiroshi Kumaki Burn2 2024 ライブ
 ・日時:2024年10月26日(土)22:00〜23:00
 ・会場:Burn2 2024 センターキャンプ
    (SLURL は決定次第お知らせします)

2023年10月16日月曜日

【Burn2】 イベント最終日のテンプルバーン、見てきましたよ!^^

昨日も書きましたが、頭がいろいろ画策するのとは別に
身体というのは正直なもので、はい、目覚まし時計は 5:00 でしたが、
身体は見事に4:00にオシッコに起きて、見ることできましたよ、
テンプルバーンのイベント。

バーニングマンというとザ・マンと呼ばれる人形を燃やすのが
一番のピークではあるわけなんですが、
知る人ぞ知る、その翌日にテンプルと呼ばれる聖なる寺院に
祈りを捧げ、そのあとこの寺院を燃やすことで
イベントが完了するわけなのです。
なので、今は引退された(?)ナチュさんも
マンバーンと同様にこのテンプルバーンのイベントを
チェックされていましたね。

今年のテンプルバーンの見所は、何と言っても
テンプル自体が Phoenix Temple という名前で
燃えて炎の中から蘇るフェニックスを象った寺院であること。
なので、燃え尽きて終わり、ではなくて、
燃え尽きたところからが新しい始まりという
何とも素晴らしいコンセプトなわけです。

というわけで、以下、点火されて煙が上がり始めてから
燃え落ちるまでの SS になります。

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マンバーンもそうですが、このイベントの時にかかっている音楽が
実はとっても大事で、今日はふと気づくと
"Burn It Down" といったようなイベントに相応しい曲が
かかっていて、お、実に素晴らしい選曲、と
僕が思っていたら会場のみんなもそういう話をしていて
やっぱり何と言っても終わりの方でかかった曲が
"Fly Like a Phoenix" といった感じの、とても盛り上がる曲で、
最後の SS で全てが崩壊したのと同じタイミングで
その曲も終わったので、っとても感動的なのでした。
いや〜、マンバーンもそうですが、
この燃えて朽ちていくシーンはスクリプトでコントロールしてるので
会場の重さとか関わると、何時に終わるのか予測できないのですが、
DJ の見事な選曲による音楽とスクリプトが同時に終わったのは
奇跡と言えるような出来事だと感じました。

こうしてテンプルが焼け落ちたあと、
きっとイベントリーダーの iSkye さんや
ランプライターのフライアさんは燃え尽きた跡地に乗り込んで
狂ったように踊りまくったのでしょうが、
ヒロシはそのあと仕事ですのでもう一眠りしました。

こうして、予定されていた「イベント」は全て終了しましたが、
展示物はあと1週間展示されているはずですので、
時間を見ては遊びに行こうと思います。
皆さんも、是非!

以上、テンプルバーンのレポートでした!

2023年10月15日日曜日

【Burn2】 Burn2 のイベントいよいよ最終日〜月曜の午前中はテンプルバーンで締め!

センターキャンプライブが終わってて一夜明けて
ボーッとしておりましたが、ボーッとしている場合ではなかった!
センターキャンプのライブを最後の週末に入れているという意識が
あまりなかったのか、そう、最後の週末と言えば
Burn2 イベントの極致、バーニングマンを燃やす
マンバーンのイベントがあるはずではないですか!

はい、あったのです。
日本時間の今朝4:00からと10:00からの2回。
実は、4:00前にトイレに目が覚めたのと
そのあとまたグッスリ寝て10:00前に目が覚めたところを見ると、
きっと身体は知っていたのか!?
しかし頭はマンバーンのことに回らず、2回とも逃してしまいました。
何たる不覚!

今回、イベントはカレンダーを使わず、
WHO::WHAT::WHERE だっけ、あれに情報集中してましたが、
肝腎のマンバーンの情報がなかったんですよね。
で、今日お昼頃にもしかして? と思って
イベントカレンダーを見たら人知れず追加されてる!
10/14 の PDT 18:00 って、、、さっきじゃん!@@

多分、何時からやるかは割と直前に決まったんだろうなと思います。
WHO::WHAT::WHERE は知ってる人を検索するにはよいけれど、
やっぱりカレンダーで見たい時もありますよねぇ。
昨日もケルパさんとそんな話してました。
僕の前後にセンターキャンプでイベント入っているか
確認する術がないって。
で、何故かスタッフの皆さんも
カレンダーを使わないわけには行かなくなったんでしょうね。。。

というわけで、私がのんびり会場を訪れた時は、
バーニングマンの場所は何にもなくなったわけではなくて
このように燃えかすが残っていました。

231015a

バーニングマンを囲んでいたハチの巣状の壁も
隅っこの一部を除いて燃え尽きた模様。
まぁ、今年はこれでマンバーンを見たことにしますか!;;

いや!
イベントはあと1日あります!
そう、最後の最後にテンプルを燃やすイベントがあるのです。
このテンプルバーン、日本時間では、
明日月曜日早朝の 4:00 からと 10:00 からの2回行われます。
我々日本人にとっては何とも中途半端な時間ですが、
僕は多分 4:00 からのに参加することになると思います。
そしてハイになった頭で仕事に行く、と。w

このテンプルバーンの正式な場所も公開されていませんが、
テンプル自体の場所が次の SLURL のところになりますので、
その南側の Burn2 Pawsom の SIM 境辺りで
観覧することになると思います。


テンプルのある Burn2 Phoenix Combustus の SIM は
イベント時間帯は立入禁止になるか、入れても怒られますので、
ご注意下さい。
イベント直前が混雑が予想されますので、
早めに Burn2 Pawsom に到着しておくことが肝要です。

それでは、また。
もしかしたらテンプルバーンの会場でお会いしましょう。^^

今年の Burn2 ライブありがとうございました!

昨晩22:00から Burn2 のセンターキャンプで行われた
僕のライブには結構たくさんの皆さんにお集まり頂き、
ありがとうございました。
今回はいつも以上に時間がとれず、準備不足でしたのでどうなることかと不安を抱えたままの本番でしたが、
皆さんに盛り上げて頂いたおかげで
無事予定通りのライブを行うことができました。
この場をお借りして御礼申し上げます。

今回はバーニングマンのアートテーマ "ANIMALIA" に即して
生命の豊かさをテーマに「This Beautiful Planet of Life」と題して
セットリストを組んでみました。
1曲目は「Lifebound」というもう随分前に作った曲で、
これは「生命の中心に向かって」という意味の僕の造語で、
今回のテーマに合っていると感じてオープニングに使いました。
2曲目、3曲目はバッハの『平均律クラヴィーア曲集第1巻』から
1番と2番のプレリュードを殆どそのまま弾いています。
MC でも話しましたが、この曲集は宇宙の始まりから終焉までを
描いているように感じられ、1番は宇宙の創造を、
2番は生命の進化を表していると解釈してアレンジしました。
今年の夏にリアルのベヒシュタインを弾いたのがきっかけとなって
久しぶりにバッハに取り組んでみようと思い、
生命をテーマにした今回のプログラムに入れることにしたわけです。

その後は、エチオピアの湖沼地域を訪れた時に作った「DAICHI」や
平和で安らかな響きのクジラの歌などを演奏しながらも、
今イスラエルやウクライナで起こっている戦争が
一刻も早く終結し、一人でも犠牲になる人たちがいなくなるよう願い
「Call for Peace」という曲を歌わせて戴きました。

そして最後はヒロコが登場して、僕のデビュー曲の一つでもある
「ONE」とお決まりの「Let's Burn Down the SIM」で
締めさせて戴きました。
そう、「ONE」に象徴されるように、
そして僕の SL 内のレーベルが「Lifebound Records」であるように
SL で音楽活動を始めた時から「愛、平和、豊かな生命」を
テーマにしているわけなので、
その意味でも今回の "ANIMALIA" というアートテーマは
僕の活動の趣旨にも一致したものでやり甲斐がありました。
あとでチャットの履歴を見ましたら、
"This was such a great performance!~ 
Lovely and thoughtful music! thank you!"
つまり、とてもステキで思い遣りに溢れた音楽だった、
と感想を述べてくれている人がいて、
僕の音楽によるメッセージが伝わったようで大変嬉しかったです。

今回はこうした素晴らしいお客さんたちに恵まれたと感じています。
改めて皆さんに御礼を申し上げますと共に、
やはり素晴らしいステージングで盛り立てて頂いたケルパさん、
お忙しい中 YouTube の中継をして下さったしんさん、
ありがとうございます。大変お疲れ様でございました。

そのしんさんの中継録画が暫く閲覧できるようです。
昨日いらっしゃれなかった方も、現地で参加された方も
是非お楽しみ頂ければと存じます。


もう一度、皆さんありがとうございました!

■Hiroshi Kumaki Burn2 2023 ライブ
 「This Beautiful Planet of Life」
・日時:2023年10月14日(土)22:00〜23:10
・会場:Burn2 センターキャンプ
・舞台/演出:Kerupa Flow
・YouTube 中継:Sin Nagy (Hole Shot TV)

<セットリスト>

1. Lifebound〜生命の中心へ
2. Creation(バッハ『平均律クラヴィーア曲集第1巻』より
 「前奏曲第1番ハ長調」
3. Cambrian Explosion(バッハ『平均律クラヴィーア曲集第1巻』
 より「前奏曲第2番ハ短調」
4. DAICHI
5. クジラの歌
6. Call for Peace
7. Wild Life
8. ONE (with Hiroko Sweetwater)
9. Let's Burn Down the SIM (with Hiroko Sweetwater)

2023年10月14日土曜日

【Burn2】 いよいよ今晩22:00から!〜今年の Burn2 一回限りのヒロシのライブです!

 いよいよ10月14日(土)当日になりました。
今晩22:00から、Burn2 のセンターキャンプでライブを行います。
今年は RL があまりに忙しくて、準備する時間もありませんでしたので
今晩からのライブ僕の唯一のイベントになります。
是非ご都合をつけていらして頂けると嬉しいです。
また、SL のイベント会場は重い、今晩はログインできない、
という方も、今晩のライブはしんさんが中継してくれますので、
是非そちらでご覧頂ければと存じます。

例によって例の如く、まだ殆ど何もできてなくて
本番ギリギリまでいろいろと準備することになりますので、
この日記が最後のご案内になることと思います。
今晩会場でお待ちしておりますので、
どうぞよろししくお願いします!m(_ _)m

■Hiroshi Kumaki Burn2 2023 ライブ「This Beautiful Planet of Life」
231012a

・日時:2023年10月14日(土)22:00〜23:00
・会場:Burn2 センターキャンプ
・舞台/演出:Kerupa Flow
・YouTube 中継:Sin Nagy (Hole Shot TV)

2023年10月12日木曜日

【Burn2】 本番まであと2日!〜直前でポスター完成?

ヒロシです。
何だか RL でバタバタしていて、あぁぁぁぁぁ〜〜〜っと言う間に
もうあと2回寝ると Burn2 センターキャンプ・ライブの
本番でございますよ!?@@

いやさ、大体 Burn2 は Burning Life と呼ばれていたころから
アメリカが夏時間から冬時間に変わる直前、
ヒロシのデビュー記念ライブの前後に行われるのが伝統で
つまり10月の後半の開催だったわけですよ。
それが何で今年は10月の第一週からやるわけ!?
とか文句を言っても始まりません。
10月14日という日付を選んだのは自分ですし。。。

というわけで、遅れていたポスター、作りました。^^;
見て頂ければお分かりの通り、今年もケルパさんに協力してもらいます。
そう、今回のライブのテーマ "This Beautiful Planet of Life" は
勿論今年のバーニングマンのアートテーマ "ANIMALIA" に
即したものであるわけですが、ケルパさんの展示も
見事そのテーマを表現した素晴らしく感動的なものだったので
ポスターに使わせて戴きました。
そのケルパさん、僕のセンターキャンプでも「やらかします!」
と宣言して頂いているので、僕自身大変楽しみにしています。^^

そしてそして!

僕やケルパさんが絡むところにはこの人も絡んでくれます。w
そう、しんさんが YouTube で中継してくれることになりました!
というわけで、もし万一その時間帯はログインできな〜い、
という方も、ネットからご参加できますので
是非是非モニター越しに遊びに来て下さいねっ!

今年は僕もケルパさんもしんさんもみんな忙しくて
ナチュさんが企画してくれていたようなイベントはできませんが、
是非この土曜日の1時間に集中して応援頂けると大変嬉しいです。
3人を代表して、どうぞよろしくお願い申し上げまするぅ!m(_ _)m

■Hiroshi Kumaki Burn2 2023 ライブ
 「This Beautiful Planet of Life」
231012a

・日時:2023年10月14日(土)22:00〜23:00
・会場:Burn2 センターキャンプ
・舞台/演出:Kerupa Flow
・YouTube 中継:Sin Nagy (Hole Shot TV)

2023年10月8日日曜日

【翻訳記事・Burn2】 Burn2 今年のアートテーマ:ANIMALIA

既に前の日記に書きましたが、今年の Burn2 のアートテーマは
RL のバーニングマンと同じく "ANIMALIA" というものです。
きっと辞書を引いても出て来ない言葉ですが、
「動物の世界」、「動物の王国」といったニュアンスの言葉です。
一体どういうテーマなのか、長いですが翻訳してお届けします。
原文はこちらになります。


     *   *   *

バーニングマン2023「動物王国」

「時々、私は暗闇の中の野獣になることがあります。」(ヘザー・ダーラム)

ブラックロック砂漠は、一見すると生命が存在しないように見えます。勿論、毎年夏になるとそこ​​に都市を建設する愚かな人間たちを除いては、ということですが。しかし、これは真実からは程遠いと言えます。この高い所にある砂漠に詳しい人なら誰でも、たとえ乾いた湖底であっても、空にはカラスの群れが舞い上がり、羽音を立てる昆虫が飛び交い、ホウネンエビが雨を待って地下で眠り、プラヤが低木地や湿地へと移っていく間をその他無数の種が歩き回っていることを知っています。しかし、こうしたあらゆる種類の生命も、私たちがバーニングマンに来るたびに連れてくる想像上の動物たちが織りなす無限の動物園に比べれば、見劣りするのではないでしょうか。私たちが心の中に描く神話上のけものたち——或いは想像から生まれ、あるいは理想化されたもの、或いは恐れやあこがれの対象となるもの、私たちの夢の中に現れ、しばしばプラヤで命を吹き込まれる動物の霊たちです。猪、馬、熊、雁、巨大なバイソン、ヘビにイカに、何と、宇宙クジラまで!

そして、複雑な言語、高度な道具の使用、そして自分たちが特別であるかのように生物圏の他のあらゆる生き物を支配することで知られる、類人猿の一種、私たち人間も対象となるのは勿論のことです。

今年のバーニングマンのテーマは、動物の世界——現実の動物も想像上の動物も、神話上のものも絶滅してしまったものも——とその中での私たち人間の立ち位置を讃え、想像上の動物は現実であり、現実の動物は想像上のものであると信じてしまうような、そして同時に、実際に証明されたこととは反対に、人間は動物の王国の一部ではないと信じてしまっている、私たちの不思議な精神構造を探究してみようと思うのです。

「動物が人間のように行動しても、人間が動物のように行動しても、驚くことはありません。というのは、すべての動物の中には人間が存在し、すべての人間の中には動物が存在するからです。」 (メフメット・ムラト・イルダン)

人間のように話し、行動する動物は、古代の神話やおとぎ話から現代のテレビに至るまで、私たちの集団的な神話に一貫して生息しています。それほど遠くない過去、つまり人間と動物と神との間の境界線は今日思われているほど明確ではなかった時代から、私たちは驚くべき存在の数々を受け継いでいるのです。西アフリカのアカン族に伝わる、言葉を話す賢いウサギのアダンコは、ブレア・ラビットというヒーローとして現代にも言い伝えられて生きています。ネイティブ・アメリカンの伝統でもこうした生き物が豊かに存在していて、時に人間の創造したとして描かれるトリックスターのコヨーテから、太陽を盗み、誤って人間に火という貴重な贈り物をしてしまった大鴉などがいます。世界を見渡すと、こうした人間と人間以外の属性を持つ生き物に関するこの流れの物語は、古代エジプトの動物の頭の神々から、ジャガーの姿をしたアステカ族のテスカトリポカに至るまで、たくさん見つけることができるのです。

実のところ、動物の神はというのは、初期の人類が初めて神として崇めたものであるかもしれません。私たちの祖先であるネアンデルタール人は凶暴なホラアナグマ(学名ウルスス・スペレウス)を崇拝していたという証拠があり、地中海地域の先祖も同様に、現代の牛の荒々しい祖先であるオーロックスを神格化していたかもしれないのです。注目に値するのは、世界のいくつかの宗教では牛と熊が今でも神聖視されており、神話には人間がこのような恐るべき生き物と交雑し、多くの場合不幸な結果を招く物語が、クレタ島のラビュリントス(迷宮)に棲むミノタウロスから H・G・ウェルズの SF『モロー博士の島』までたくさんあるということです。

人間と別の動物が何らかの形で絡み合っているという概念は、アステカのトナル信仰の伝統にも反映されています。これは即ち、一人一人の人間には相対する別の動物がいて、その人の人生はその動物と強く結び付くもので、少なくとも部分的には生年月日によって決定されるという考え方です。この信仰は占星術で明らかに見られるもので、獅子や猿の星の下に生まれたことが何らかの形でその人の生来の性格を形成すると考えられているのです。これはまた、変身や獣人の伝統とも密接に結びついていて、ヨーロッパの狼男、メソアメリカの鳥獣に変身するナワール、韓国の九尾の狐、そして映画に登場する猫人間やコウモリ人間の数々が思い出されます。

これと同様に魔法のように思えるのが、私たちが動物の世界全体を、野生か家畜か、ペットか害虫かなど、少ない数のバケツに分けて整理する精神構造です。言うまでもなく、ペットは私たちにとって最も身近で最も愛しい存在です。私たちの多くにとって、ペットは殆どの場合、人間の知り合いよりも多くの愛と喜びを私たちの生活にもたらしてくれるのです。その一方で、野生動物は、家に出没する害虫と同じく、恐怖と憎悪の対象となるか、或いは反対に、クジラやその他自然の自由と尊厳を讃えるポスターに描かれる動物のように、遠く離れたところで理想化された讃美の対象となります。この種の無批判な愛は多くの場合、自然ドキュメンタリーを見ることで出来上がった抽象的なもので、保護活動を促進するため一般には有益っと言えますが、これも行き過ぎると、ヴェルナー・ヘルツォークの映画「グリズリーマン」で記録された、熊への愛に惑わされてしまった男の悲しい事例のように、時に危険な事態を招いてしまいます。

「ビッグフットやネス湖の怪物がいるかもしれない世界は、明らかにそうでない世界よりも優れています。」 (クリス・ヴァン・オールズバーグ)

現存する生物種は 150 万種が確認されていますが、これは全体のほんの一部にすぎず、その数は 700 万種に上ると推定する人もいます。既知の種の 3 分の 2 が昆虫であると仮定すると、より大型の生命体が新たに発見される可能性はまだ十分に残されていると言えるのです。そのうちの一つはアメリカで伝えられるサスカッチや、或いはそのヒマラヤにいるいとこであるイエティ(雪男)になるだろうと確信している人は多いのです。最近の世論調査では、アメリカ人の 14% がビッグフットは実際にいると信じていると回答しました。これはETを信じる人の半分に過ぎず、気候変動はデマだと信じる人の3分の1に過ぎませんが、それでも未確認動物学を考慮しないでは、どうやって動物に関する表現やミームについて語ることができるというのでしょうか?

ビッグフット、イエティ、ネス湖の怪物は、現実世界に存在するかどうかは別にしても、確かに足で (或いはヒレで)力強く立ち続けているのです——私たち人間全体の想像力の中に。こうした動物たちが捕まっていないのは彼らが捕まりたくないからだ、そして、少なくとも動物界の片隅に、まだ私たちに知られずに秘密のまま閉ざされている世界があるのだという考えには、言いようのないロマンを感じるではありませんか。

この地球上で私たち自身が営む小さな片隅で、バーナーたちはこの場所でしか見られない珍しい動物の神話を生み出してきました。プラヤチキンについて考えてみましょう。これは、鳥へと進化するはずだったものが進化しきれずに終わった膝の高さくらいの恐竜であると一部の人は考えています。また、しゃべるウサギが群れで走っている話(一度に十億匹を目撃したという人もいる)や、高原に住むウサギのいとこで、主にその存在が剥製で記録されているジャッカロープの話もあります。初期のバーナーたちは、日の出とともに新鮮なコーヒーを持って現れるジャバ牛の伝説を伝えています。(但し、皮肉なことにそのコーヒーにはミルクが入っていなのだとか!)そして、夜になるとゴミパンダが寝ているキャンプを襲撃するとも言われています。アライグマではなく本物のパンダが、ですよ? いや、少なくとも本物のパンダの着ぐるみを着た人かもしれませんけどね。

 「外にいた生き物たちは豚から人間へ、人間から豚へ、そしてまた豚から人間へと目を向けました。しかし、すでにどちらがどちらかを言うことは最早できなくなっていたのです。」 (ジョージ・オーウェル『動物農場』より)

『人間はどこまでチンパンジーか?』の中で、ジャレド・ダイアモンドは、人間のDNAはチンパンジーやボノボのDNAとほぼ99%同一であるため、ものの分かる宇宙人科学者なら、人間はチンパンジーの仲間であるとすぐに結論付けるだろうと主張しています。そして、芸術創作や道具の使用から言語の使用や戦争することに至るまで、人間例外主義を支える神話を体系的に解体し始めるのです。どの種により親近感を覚えるか、好きなだけ議論してみて下さい。(私に言わせれば、それは女性に積極的で、自由恋愛を愛するボノボなのですがね。)その議論の結果がどうあれ、その証拠は私たちの遺伝子の中にあるのです。私たちは類人猿であり、他の類人猿の子孫であり、更にそれ以前に、過去数億年の間に地球上を歩いたり、泳いだり、這い回ったりした、無視することが困難な記録に残っている数多くの生命体から受け継いだものです。興味深いことに、人間の DNA の 60% はドングリ虫と呼ばれる水生動物の DNA と同一で、50 パーセントはイエバエの DNA と同じです。私たちあらゆる生き物は皆、星々を形造るチリやゴミから作られていて、カール・セーガンならこう言ったかもしれません。驚くほど広大な生命が織りなす網の一部なのだと。

人間が動物の世界について抱いている不思議な考えの中でも、おそらく最も不思議なものは、人間は実は動物世界の一部ではなく、私たちは何らかの方法で動物性を超えて進化し、今では他の動物から離れ、他の動物よりも優れた地位を占めているのだという考えです。人間の例外主義という神話には深い根があり、何千年にもわたる宗教の教義や、哲学による言い訳や、科学が起こす騒動によって支えられて来ました。例えば、哲学者のルネ・デカルトが、動物は単なる自動機械、心を持たない肉ロボットにすぎないと結論付けたことは有名です。実際には、デカルトも人間も本質的に同じであるかもしれないと結論付けたわけですが、その事実に関わらず、動物は人間とは異なる存在だという考えがが西洋思想の奥深くに根付いているわけです。

では、何故私たちの多くは、人間が動物園の他の動物たちとは別の存在で、彼らよりも優れているのだと信じ込むような世界に住んでいるのでしょうか? これは特に、人類が私たち皆を支えている複雑な生態系を無造作に破壊して楽しんでいる現代の状況ではじっくりと考える価値があることです。人新世の最終的な運命は、一か八かのSF劇「シンギュラリティ」のようなものよりも、私たちの種全体が(ますます明るくなる)太陽の光の中に顔を向けて、自分たちよりも大きな世界に住んでいて、その大きなシステムを支配する者ではなく、その一部なのだという事実を受け入れることに依存しているのかもしれません。

「私たちが企業という架空の存在や人間の子供という保護された存在に地位を与えるのと同じように、私たち人間が完全に依存している生命体にも地位を与えることはできないのでしょうか? 海洋植物プランクトンは私たちの大気を作り、木々が形成する林冠は私たちが排出する二酸化炭素を吸収します。菌根は土壌を一つに編み上げていきます。これらの存在には、敬意と関係のプロトコルが必要で、その関係によってこそ、私たちは生命を可能にする「人間以上」の存在を説明できるのです。」 (キャロライン・A・ジョーンズ)

バーニングマンの「『いま』を全力で生きる」の理念は、「人間の力を超えた自然世界」を受け入れることについて語っており、私たちの人道主義的価値観は私たちの文化の全体像を語りはしないし、また語ることもできないということを示唆しています。全体として、バーニングマンの十か条の理念は、すべての生命に対する思いやり、協力、尊重の姿勢を語っていると捉えることができます。ですから、もしユニコーンのミュータントビークルとゴミパンダが友達になれるとしたら、トーテムとしている動物や、食べ物の好みや、ペットへのアレルギーなど関係なく、私たち皆が手(前足)を取り合って共同体を築くことができるのだという希望を抱かせるおとにはならないでしょうか?

来るべき 2023年、ブラックロック・シティでもバーニングマンが行われる他の会場でも、あなた自身の想像上の動物を連れて出かけましょう。血の通った生身の動物は御免蒙りますが、あなたに自信と勇気を与える精神的な創造物で、あなたが創作しようとするものがどのゆな芸術であれ、その中で自分自身を表現できるものを、です。勿論、そこでは進化した人間(この言葉の最良の意味で)として振る舞って下さい。大きなものでも小さなものでも私たちの仲間が創ったものにに対する愛と敬意を持って——そう、あの厄介なプラヤチキンに対してもね。

     *   *   *

さて、 SL の Burn2 にはどんな生き物たちが現れるでしょうか?
そしてどんな想像的で創造的な展示やイベントがあるでしょうか?
そんなことを期待しながら是非お友だちと遊びに来て下さいね!

■Hiroshi Kumaki Burn2 2023 ライブ「This Beautiful Planet of Life」
231012a

・日時:2023年10月14日(土)22:00〜23:00
・会場:Burn2 センターキャンプ
・舞台/演出:Kerupa Flow
・YouTube 中継:Sin Nagy (Hole Shot TV)

【Burn2】 今年の Burn2 "ANIMALIA" が始まりました!

日本時間で土曜日の未明から今年の Burn2 が
"ANIMALIA"——つまり「動物王国」というテーマで始まりました。
昨日の僕はあまりに疲れてぶっ倒れていましたので
遅ればせながら日曜日の今日、漸く朝から会場をブラブラ、
以下の通りレポートさせて戴きます。

まずは公式 HP の紹介から。
いろいろな情報はここからゲットして下さいね。

・Burn 2 2023 "ANIMALIA" 公式 HP

んで、DJ によるパーティーやミュージシャンによる音楽イベント、
今年はイベントカレンダーじゃなくて、上記 HP 中の
"WHO::WHAT::WHERE" を見てね、とのこと

・WHO::WHAT::WHERE 2023

いつ、誰が、どこで、何をやるか、というものですね。
リストを全部表示させてもよいですし、
気になる DJ やミュージシャンのお名前で検索してもよいかもです。

ところで、確かにイベントカレンダーを見るとブランクだらけ。
なんだけど、何故か10月16日(月)の日本時間22:00に
Hiroshi Kumaki のセンターキャンプライブが入ってる。
ええ〜、何で〜。もしかしてイベントの最後にやれってか!?@@
間違えて人来たらどーするの?? やりませんからね。w
上記 WHO::WHAT::WHERE ではちゃんと14日(土)で入ってます。
お間違いなく。^^;

ところで、Burn2 って何?っという方もいらっしゃるでしょうから。
以前に書いた記事のリンクを載せておきますね。


それではいよいよ会場へ行きましょう。
上の WHO::WHAT::WHERE から直接飛んでもよいのですが、
絶対に RL バーニングマンへの入口の街、ガーラックを再現した
入場ゲートからゆるゆると歩いて会場に入ることをお勧めします。

・Welcome Area
 231008a


上記 SLURL は公式のものではありません。
ここから歩くと雰囲気あるよね、というので僕が取った
独自の場所ということになります。
昨年、ここがどれだけ RL に忠実に再現されているかを
これも日記に書きましたので参考にしてみて下さい。


このガーラックの町並みに沿ってずっと西に歩くと
Burn2 Beehive(ハチの巣!)という SIM になり、
その右手に大きなテントが見えてきます。
これは Burn2 のセンターキャンプで僕がライブを演る所です。

・センターキャンプ
 231008b


このセンターキャンプを真北に進んだところにザ・マンが、
更にその北にザ・テンプルがあります。
写真でも北側に見えていますね。

・ザ・マン
 231008c


今年のザ・マンはテーマに合わせてか、
ハチの巣状のものに囲まれていて、
これは RL のバーニングマンと同じものが再現されています。
上記の SLURL は会期中にザ・マンを近くから見るために
これも僕が独自に取得したもので、最終日にザ・マンを燃やす
マンバーンのイベントではもっと後方のところで鑑賞するよう
公式の SLURL が発表されますのでご注意下さい。

・ザ・テンプル
 231008d


ザ・マン同様に最終日に燃やされるザ・テンプルと呼ばれる寺院、
今年は生命の復活を願ってかフェニックスがあしらわれています。
いやもう、燃やされる前から燃えてるんですけど、という感じです。
それもそのはず、SIM の名前も Burn2 Phoenix Combustus、
即ち「燃えるフェニックス」或いは「炎の中から蘇るフェニックス」
というわけです。

・Kerupa Flow: Don’t Let Your Soul Be Eaten
 231008e


その燃えるテンプルの北側に、盟友ケルパさんの展示会場があります。
タイトルは「魂を蝕まれないで」ということでしょうか。
今年のテーマを意識してか、入口にはいきなり地球が迎えてくれます。
そして様々に変化する生き物たち。。。
ここから先はご自身会場を訪れてご経験下さい。
とってもおもしろい場所ですよ。^^

というわけで、今年の Burn2 "ANIMALIA" は、
この週末から現地時間の 10月15日(日)まで行われています。
お友だちの DJ やミュージシャンが何かやっていないか、
展示会場が運営されていないか是非チェックして遊びに行って下さい。
とても楽しく貴重な経験になると思います。

最後に僕のライブは下の通りです。
どうぞよろしくお願いします。

■Hiroshi Kumaki Burn2 2023 ライブ「This Beautiful Planet of Life」
231012a

・日時:2023年10月14日(土)22:00〜23:00
・会場:Burn2 センターキャンプ
・舞台/演出:Kerupa Flow
・YouTube 中継:Sin Nagy (Hole Shot TV)

2023年10月4日水曜日

【イベント】 今年の Burn2 は今週末10/6(金)から!〜恒例ヒロシのセンターキャンプライブは10/14(土)です!

やー、仕事やら何やら RL の用事に取り紛れているうちに
何ともう10月でございますよ!?
何と、9月は5本しか日記書いてなくて、
そのうちの4本が RL ネタで、SL 関係は1本のみ。
これはマズいでしょう!?
そうこうしているうちに10月になったわけですが、
10月と言えば、Burn2 と僕のデビュー月なわけなんですが、
今年の Burn2 は、何と、いつもより早い感じで、
今週末 10月6日(金)スタートなのでした!
ひえぇぇ!@@

で、Burn2 の公式 HP は次の通りですが、
今年のテーマは RL バーニングマンと平仄を合わせて
「Animalia」、日本語にすると「動物王国」とでも言いましょうか、
現実に存在する動物だけじゃなくて、人間の歴史が生み出した
神話上、想像上の動物や霊的な存在の獣たちも含め、
これまで語られてきたあらゆる動物を讃え祝おうじゃないか、
というもの。
テーマの日本語訳はそのうちこの日記に掲載しますが、
そんな Burn2 がいよいよ今週末開幕するわけです。

・公式 HP

・イベントカレンダー

はい、ヒロシは2週目、10月14日(土)の日本時間22:00に
例によって例の如く、センターキャンプでライブやりますよ!
テーマは「This Beautiful Planet of Life」、
日本語で言うと、「生命溢れるこの美しき星」という感じでしょうか。
生命の誕生からまだ見ぬ未来の地球・生命の姿を
音楽で表現する予定ですので、皆さん、スケジュールに
印を付けて是非遊びに来て下さいね!

そしてそして!

Burn2 のもう一つの楽しみ、盟友ケルパさんが
今年も「招待アーティスト枠」で展示会場を運営します。
今年は一体どんな展示で僕等を魅了してくれるのか、
大変楽しみであります。
で、例によって例の如く、ケルパさんのステキな会場で、
オフィシャルのスケジュールにはないゲリラライブを
企んでいることをケルパさんに言う前にこっそり皆にお知らせします。
(全然こっそりじゃないから。www)

というわけで、今年もケルパさんと組んで大暴れ(?)する予定です。
是非皆さん遊びに来て下さいね。
会場でお待ちしています!^^

2022年10月17日月曜日

【Burn2】 テンプルも燃えて、兵(つわもの)どもが夢の跡?

起きちゃったんですよね、朝の3時半に、トイレに。w
お〜、何と絶妙な時間! と思いつつ、観てきましたよ
今年のテンプルバーン!

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日本時間朝3時からのランプライターのダンスショーに続いて、
4時から儀式が始まります。
最近亡くなった Burn2 関係者の方々を偲びつつ
その冥福と世界の平和を祈る言葉が延々と30分ほど続きます。
この儀式が終わったところでランプライターの方々が松明を手に
Dreaming Doorーー「夢の扉」と名付けられた寺院に点火します。
写真は見づらいと思いますが、寺院の両端に白く写っているのが
ランプライターの人たちで、膝を着いて松明を寺院に近づけてます。
やがて、寺院は赤い炎に包まれて。。。。

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写真のように寺院を形作っている木の部材が
どんどん倒れ、その姿をとどめなくなっていきます。
そして、一通り崩れ落ちたところで。。。

221017c

"Let's dance!" と言いながら、ランプライターの人たちが
率先して燃え落ちた寺院の跡に向かっていくのでした。。。

本当はそこで踊れば楽しかったのでしょうが、
昨晩は2時に寝てこの時間だったので、眠くて眠くて。。。
いや、正直仕事中も眠かったし今も眠いので、今日はもう寝ます。w
きっといい夢が見られることでしょう。
まぁ、もう少し起きていたら、それこそ
"Waking Dreams" を見ることができるかもしれませんけどね。w

一応僕の今年の Burn2 はこれで終わり。
とは言え、まだ会場の展示は続いていますので、
暇をみつけてはブラブラしてるかもしれませんが。w 

2022年10月16日日曜日

【Burn2】 今年もザ・マンはよく燃えました!^^

今朝2回にわたって行われた、Burn2 最大の見物、
「マン・バーン」のイベント、日本時間9時の回に行って来ましたよ。
昨年はよく見えなかったし、
年によってはあっという間に燃え尽きたりして
必ずしも感動できないこともあるのですが、
今年は、じっくりと燃えてくれて、たっぷり楽しめました。

221016d

この回、実はザ・マンを燃やすのは10時からだったのですが、
イベントとしては9時という時間が案内されていて、
ザ・マンを燃やす前に「ランプライターズ」による
ダンスショーが披露されました。
ショーというよりは、燃やす前の神聖な儀式といったところでしょう。
知ってる人が何人も出ているのと、実際、炎の演出が綺麗で
なかなか楽しめましたよ。^^

221016e

そして、10時少し前にランプライターズのダンスは終わり、
10時になると音楽も変わって、いよいよザ・マンに点火されます。
最初は煙が立ち上るのですが、そのうちザ・マンが炎に包まれます。

221016f

そして、ザ・マンを形作っている木の部材がどんどん燃え落ちて。。。
最後は跡形もなくなってしますのです。
ザ・マンの立っていた台座の周りには焼け焦げた木材が
たくさん散らばっています。

こうして、ザ・マンを燃やして、今年の Burn2 も終わったなぁ、
という感慨に耽るのです。
もう一つ、明日の早朝、ザ・マンの北にある寺院を燃やす
テンプル・バーンのイベントが控えていますけれどね。
これは日本時間明日の午前4時と9時ですので、なかなか微妙ですが、
多分観に行くことになるんだろうな。w
因みに、行く方のためにお伝えしておくと、
これは観るだけのイベントではなく、
燃え落ちる寺院の中に飛び込んで、そこにいるみんなと一緒に
アホのように踊り狂うというのが醍醐味です。
RL では絶対にできない経験ですのでオススメしておきます。^^