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2025年9月2日火曜日

【イベント】 今年の Burn2 は 10/17(金)~10/26(日)開催決定!

ご無沙汰してます。ヒロシです。
前に、今はやっていることがあって SL にインすることも
こうして日記を書くことも難しいようなことを書きました。
今、抱えていた案件が2つ片付きましたので
漸くホッとして何かをやろうという心にゆとりができたところです。

と思ってカレンダーを見ると、何ともう9月ではないですか!@@
9月と言えば僕の中では10月の Burn2 の準備を
始めないといけないタイミングなので
焦って Burn2 のサイトを確認しましたよ。
期待通り、既に今年の Burn2 の予定は決まっていて
PDT で 10月17日(金)~10月26日(日)とのこと。


まだミュージシャンや DJ の募集は始まっていませんが、
既に皆さんがアート作品を展示したり
やイベントを催したりできるキャンプ会場の販売は始まってます。
ご関心のある方は是非上のリンクをクリックして
"Plot Sale Info" のアイコンから案内をご覧下さい。

さて、今年のアートテーマは、ちょうど日本時間で
今朝までやっていた RL のバーニングマンと同じ
"Tomorrow Today"――「明日へ向かう今日」といった
ニュアンスでしょうか、
夢のような未来も、最近の SF にありがちなディストピアも
ただ向こうからやって来るのではない。
今日をどう生きるかで、自分たちの夢に描く未来を
実現することができるのだ、という
とてもポジティブかつ現実的なメッセージです。
以下ご紹介しますが、例によってヒロシによる自由訳ですので
原文を確認されたい方は次のバーニングマンの
公式サイトをご覧下さい。


     *   *   *

明日へ向かう今日


250902a
Courtesy Mike Hampton, The Burning Man Official Site


ーー私はもう自分で変えることのできないものは受け容れていません。私は自分が受け容れられないものを変え続けているのです。
アンジェラ・デイヴィス

2025年のバーニングマンは、未来というものの新しいあり方を想像し、私たちがみんなで集まって行動してそれを実現する、そんな経験へと皆さんを誘うものです。科学の進歩だけでなく、文化交流と芸術の卓越性を称えた前世紀の万国博覧会の熱狂的な精神を受け継ぎ、2025年版のブラックロック・シティは、芸術とイノベーションというバーニング・マンの地球規模の文化を披露する場となるでしょう。それは、私たちがこれから迎える未来への夢を描き、発明し、試作し、最高のアイデアを共有する場となるのです。

未来というものを自分自身に語る物語と考えると、二つの筋書きが多くの人々の想像を占めているように思えます。一つは、テクノロジーに支えられたユートピアというモダニズムのハッピーな寓話、もう一つは、ディストピアとして描かれる崩壊というポストモダンの神話です。前者は、ここのところ急速に信じ難くなって来ています。というのも、それが持続不可能な基盤の上に築かれていることを今や私たちみんなが知ってしまったからです。また、後者についても私たちはその可能性を考えたくはありありません。それはそこでは誰も生き残れない悲劇だからです。

しかし、どんなに不確実であっても、未来は私たちにとって依然として現実のものとして感じられます。それが私たち皆が、遅かれ早かれ生きることになる時間であり、空間であるからです。それはあなたにとってどのような未来でしょうか? 私たちにとっては? 私たち皆にとっては? もし未来の自分に話しかけることができるとしてら、あなたは何と言いますか? そして、その未来の自分からどんな話を聞きたいですか? 今のあなたは未来にあなたにとって、どのような先祖になるのでしょうか?

バーニングマンは今日、単なるイベント以上のものとなっており、またその地球規模の文化は強く健全です。しかし、私たちの存在が世界や日常生活に広がっていくにつれ、私たちは自分たちが世界から隔絶して生きていると考えるような贅沢は最早許されないのです。世界の問題は私たちの問題であり、また私たちの問題は世界の問題でもあるのです。壊れたものすべてを直すことはできないかもしれませんが、より良いものを築くことはできるかもしれません。今こそ未来を取り戻そうではありませんか!

――未来は存在しない。存在するのは今と、過去に起こったことの記憶だけだ。しかし、人間は未来という概念を発明したがゆえに、今日の行動によって未来に影響を与えることができると気づいた唯一の動物なのだ。
デヴィッド・スズキ

ほとんどの生物は、終わりのない現在、あるいはより正確には、処理の遅れによって過去のほんの一瞬の時間を生きていると言っていいでしょう。しかし、更新世のどこかで、より賢い一部の類人猿が時間というものを概念化し、実際には存在しないものを心の中で形造る能力を発達させたのです。未来とはそうしたものの一つで、それは有用でしたが、それほど有用とも言えませんでした。なぜなら、物事というものは殆どの人々にとって、非常に長い期間にわたってほとんど変化しなかったからです。そして数百年前、変化のペースは突然、ゼロから目もくらむほどに加速したのです。電灯! 室内配管! エスプレッソマシン! やがて、ゆっくりとした進歩は、今日私たちが知っている全力疾走へと変わり、未来という概念が再び注目を集めるようになった。

後に万国博覧会と呼ばれるようになる最初のものは、1851年のイギリス万国博覧会でした。この博覧会では、初期のファックス機など、最先端技術が披露されました。20世紀までに、この先端技術を駆使した未来像は西洋文化の神話の一部となり、「黄金時代」SFの空想的な散文に補完され、映画、テレビ番組、テーマパークを通して大衆文化に具現化されました。そしてもちろん、広告もその一つでした。万国博覧会は、遅かれ早かれ誰もが欲しがるであろう新進気鋭の製品のお披露目パーティーでした。振り返ってみると、モダニズムの未来神話は、何よりもまずマーケティングの物語のようでした。それは、セクシーなロボットや空飛ぶ車が登場する魅力的な物語でしたが、しかしなお、終わりのない成長と無限の資源という、持続不可能な基盤の上に築かれていたのです。

――ユートピアへの道の途中で、未来はガス欠になったようだ。
ラリー・ハーヴェイ

「ディストピア」という言葉は何世紀も前から存在し、元々はトマス・モアの夢想的なユートピアに対する皮肉として対比的に造られた言葉です。が、文化的な観点から見ると、ジョージ・オーウェルがその著『1984年』を出版するまでは、それほど大きな話題にはなりませんでした。この作品は、永続的な戦争と監視社会を描いた暗い物語です。こうして、惑星の破滅、社会崩壊、そしてAIによる殺人ロボットといっ​​た、ポストモダンの未来神話が誕生したのです。

永遠の進歩を謳うモダニズムの物語と、不可逆的な破滅を謳うポストモダンの物語、この二つの神話構造の文化的重みを理解することが重要です。先を予見するということは、時と共に次第に深化し、より正確なものになっていくものの、常に欠けたところがある不完全なものです。私たちが心に生み出すあらゆるモデルがそうであるように、先見性とは定義上不完全なものです。そして、怠惰な人間計算機である私たちは、大衆文化から吸収したミームをそこに入力してしまうのです。ちょうど、人生の意味とは猫の動画のことである、と結論づけた有名な AI のように、ディストピア的な考え方に十分曝されて来た私たちは、ゾンビは実在するとどこかで信じ始めているのかもしれません。

完璧だが実現不可能なユートピアと、誰も望まない恐ろしいディストピアという両極端の間に、未来への第三の道、すなわちプロトピアが存在する。作家であり未来学者である(そして長年のバーニングマン参加者でもある)ケビン・ケリーは、着実な進歩に基づく未来、つまり今日よりも良くはなるが完璧ではなく、そして挫折も伴う未来を描写するのにこの言葉を生み出したのです。それは貪欲や絶望に基づくものではなく、ゆっくりと、一歩ずつ、すべての人にとって世界をより良くしていくための努力に基づくものです。言い換えれば、バーニングマンの世界で私たちが奨励し、重視している反復的なアプローチによく似ていると言えます。

――振り返ってみなければ、1%の違いは分からない。でも1%ずつ100年間続ければ。それは大きな違いだ。
ケヴィン・ケリー

バーニングマンはユートピア社会ではないし、そもそもそう意図されたものでもありません。しかし、バーニングマンは影響力のある文化運動であり、社会実験であり、新しい解決策のプロトタイプを作るための他にはない機会となっています。持続可能性ロードマップ10年間の折り返し地点を迎えた今、私たち自身、環境、そして「燃やす」ために必要な資源との間に、より調和のとれた関係を築くにはどうすればよいかを考えるにはちょうどよい時期です。私たちは、プロトピアニズムの精神に基づき、今後数十年にわたり深刻化する気候危機に直面しながらも、人類が生き残り、繁栄するための方法を模索しています。私たちの強みは、私たちの精神、すなわち共同体の力、ポジティブな痕跡を残すことへのコミットメント、そして何よりも「心を開く行動を通して世界を現実のものにする」という参加の原則にあります。

今年のブラックロックシティイベントは、万国博覧会の希望に満ちた精神に再び火を灯すことを目指します。その原動力となるのは、消費主義ではなく、互いに学び合い、より良い未来に向けて共に前進していくという共通の関心です。アーティスト、キャンプ主催者、そしてあらゆる分野の文化貢献者の皆様には、プロトピア的な未来へのビジョンをお持ちいただくようお願いいたします。私たちが直面している課題の多くは地球規模のものですから、世界中のバーニングマン・コミュニティの皆様には、ブラックロック・シティであれ、世界各地での地域活動であれ、この取り組みにご参加いただくようお願いいたします。

昨今、心が折れるような出来事は絶えません。私たちのイベント、私たちの社会、そして地球そのものが、かつてない困難に直面しています。しかし、私たちは行動力に富み、行動力のある集団です。行動を起こさないではいられない、豊かな能力が集まった集団なのです。ですから、未来を想像するとき、あなたはその中でどのような役割を果たすでしょうか? あなたはどのような人物としてそこに現れるのでしょうか? ヒーローとして、それとも犠牲者として? 私たちが想像する未来がどのようなものであれ、それは私たちの方にやって来るものではありません。それは、私たちが自ら出かけて行き、実現させていくものなのです。

     *   *   *

そう、今、 AI の問題とかがやかましく言われる今、
カーボンゼロに向けた取り込みも問題があると言われる今、
科学の進歩がユートピアよりディとピアに向かっているように
見えてしまっている今、
ケヴィンの「プロとピア」という考えは説得力があります。
小さな一歩一歩でも、よりよい世界、
誰もが豊かで幸せに生きていける未来を
僕らは作っていくことができる――思い返せば、
自分が 2007 年に SL を始めたのも、それまで難しかった
世界中の人々と、仲間と繋がっていければ
そんな社会、世界は実現できると感じてのことでした。
Burn2 ではこれまでいろんなテーマがありましたが
僕にとって今回のテーマは最も腹落ちのするものです。
まだライブの日程は決まっていませんが、
このテーマを表現するような楽曲を準備しますので
是非皆さん楽しみにしていて下さい。
よろしくお願いします。

2025年7月6日日曜日

【SL22B】 ヒロシの SL22B ライブ訳詩集~その2

SL22B ライブから早1週間が過ぎました。
翌日にご来場頂いた皆さんへのお礼と
ライブで使った詩の紹介をこの日記でさせて戴きましたが、
その時、一つ書くのを忘れていました。
歌ではなく、僕が朗読した韓愈の「獲麟解」のことです。
今日はそれについて書いておきます。

これは唐代の文人韓愈によるものですが、
僕がこの文章に出会ったのはアルゼンチンの作家
ホルヘ・ルイス・ボルヘスのエッセイの中だった、
というのは前回お話しした通りです。
その「カフカの先駆者たち」という文章、折角ですので、
スペイン語から訳したものをここにお目にかけておきましょう。

   ボルヘス「カフカの先駆者たち」より

かつてカフカの先駆者を調べようと計画したことがある。はじめ私は、彼のことを修辞的な賛美の世界に現れた不死鳥のように、他には類のない、1回きりの特異な存在だと考えていた。しかし、何度も彼を訪ねているうちに、やがて私は様々な時代の様々な文学のテキストに、彼の声や習慣を認めることができると思うに至ったのである。そこで、ここにそのいくつかを時系列で記録しておこうと思う。……(中略)……

2番目のテキストは、たまたま出会った本で見つけたものだが、カフカとの類似性はその形式ではなく、その語り口にある。これは 9 世紀の散文作家・韓愈による寓話で、マルグリエの素晴らしい著書『中国文学論集』(1948 年)に掲載されているものだ。自分が印を付けた、神秘的で静謐な一節はこうだ。

「麒麟は超自然的な存在であり、吉兆をもたらすことは広く認められている。これは、頌歌、年代記、偉人の伝記、そして権威が疑う余地のないその他の文献によって明言されていることだ。村の子供や女性ですら麒麟が吉兆であることは知っている。しかし、この動物は家畜として扱われておらず、見つけるのも容易ではなく、分類も容易ではない。つまり、馬や雄牛、狼や鹿とは違うのだ。そのような状況では、自分の目の前に麒麟がいても、それが何なのか確信を以て知る事はできぬであろう。鬣(たてがみ)のある動物は馬、角のある動物は雄牛であるということはわかるのだが、麒麟がどのような姿をしているのか、我々は知らないのだ。」


ライブでは、このかっこの付いた引用部分を
原語のスペイン語で読み上げたわけです。
いかがでしょう?
確かに、カフカの文章が持つ不条理な響きが
ここには感じられるではありませんか。

そして、曲の後半は、韓愈の原典に当たって、
中国語でもよかったのですが、日本人に馴染みの深い
漢文の訓み下し文として全文を読み上げました。
では、その訓み下し文の全文をどうぞ。

   韓愈「獲麟解」

麟の靈たること、昭昭たり。詩に詠じ、春秋に書し、傳記、百家の書に雑出す。婦人小子と雖も、皆、其の祥たることを知るなり。然れども麟の物たる、家に畜はれず、恆(つね)には天下に有らず。其の形たるや類せず、馬牛、犬豕(けんし)、豺狼(さいろう)、麋鹿の若く然るに非ず。然らば則ち、麟有りと雖も、其の麟たるを知るべからざるなり。角ある者は、吾、其の牛たるを知るなり。鬣(たてがみ)有る者は、吾、其の馬たるを知るなり。犬豕、豺狼、麋(び)鹿(ろく)は、吾、其の犬豕、豺狼、麋鹿たるを知るなり。麟たるや知るべからざるなり。知るべからざれば則ち其の之を不祥と謂ふや亦た宜なり。然りと雖も、麟の出ずるや、必ず聖人位に在る有り。麟、聖人の為に出づるなり。聖人は、必ず麟を知る。麟は之れ果たして不祥たらざるなり。又、曰く、麟の麟たる所以は、德を以てし、形を以てせず。若し麟の出づること聖人を待たざれば、則ち之を不祥と謂ふや亦た宜なりと。


いきなり難しい感じになってしまいますね!w
とまぁ、今回のライブはとっても文学的な内容になったなぁ、と
思い返しているところであります。

2025年6月29日日曜日

【SL22B】 ヒロシの SL22B ライブ訳詩集

さて、今年の僕の SLB ライブは終わったわけですが、
今回のライブの歌ものはシュメール語あり、古ノルド語ありと
まぁ、皆さんには耳慣れない言語に溢れていましたので、
ご参考までに歌っていた内容の日本語訳をお届けします。
どちらかと言うと、僕がこれらの日本語訳に接して
素晴らしい表現の数々だと感銘を受け、
原語に曲を付けたものとなっているわけですが。

それではまず2曲目『リグ・ヴェーダ』から「宇宙開闢の歌」、
全部で7節ある詩から1、2、6、7節に作曲しています。
次の訳は、岩波文庫に入っている辻直四郎さんのものです。

   宇宙開闢の歌

そのとき(太初において)無もなかりき、有もなかりき。
空界もなかりき、その上の天もなかりき。
何ものか発動せし、いずこに、誰かの庇護の下(もと)に。
深くして測るべからざる水は存在せりや。
 
そのとき、死もなかりき、不死もなかりき。
夜と昼との標識(日月・星辰)もなかりき。
かの唯一物(中性の根本原理)は、自力により風なく呼吸せり(生存の徴候)。
これよりほかに何ものも存在せざりき。

誰か正しく知る者ぞ、誰かここに宣言しうる者ぞ。
この創造(現象界の出現)はいずこより生じ、いずこより来たれる。
神々はこの世界の創造より後なり。
しからば誰が創造のいずこより起こりしかを知る者ぞ。
 
この創造はいずこより起こりしや、そは誰によりて実行せられたりや、
あるいはまたしからざりしや——
最高天にありてこの世界を監視する者のみ実にこれを知る。
あるいは彼もまた知らず。


続いては5曲目「人間の創造」。
こちらはちくま学芸文庫に入っている
『シュメール神話集成』からで
杉勇さん、尾崎亨さんの訳になります。

   人間の創造

そなたたちは(さらに)いったい何を変革するのか。
そなたたちはいったい何を創ろうというのか。
偉大な神アヌンナキたちよ、
そなたたちはいったい何を変革しようというのかね。
何を創るのかね。」
そこに居る大神、
運命を定める神々アヌンナキたち、

作曲したのはこの部分ですが、このあと更に

そのうちの二人がエンリルに答えていう
 「『天地の紐」にあるウズムアにおいて
あなた方は二人のラムガ神を殺して、
彼らの血でもって人間を造るのです。
(今まで) 神々が(になってきた)仕事は(今や) 彼ら(人間)の仕事でありますように。 

と続き、アヌンナキと呼ばれた神々を仕事をさせるために
人間を創ったことが描かれています。

続いては6曲目「ユグドラシル」は、
これもちくま文庫の『エッダ・グレティルのサガ』所収の
「巫女の予言」からの抜粋で、松谷健二さんの訳になります。

   巫女の予言

とねりこユグドラシルがそびえるのが、私には見える。かがやく霧につつまれ、天をつく樹が。谷間に降る霧はここに生まれ、常緑の樹はウルドの泉のほとりに立つ。

これはおわかりか、次には何を知りたいか。

初めてこれを読んだ時、
「これはおわかりか、次には何を知りたいか」という
不思議なリフレインがおもしろかったのを覚えています。
今回この不思議な感じを出すのに半音階で表現してみました。
お気づきになった方もいらっしゃると思いますが、
「これはおわかりか」以外の部分は
これもバッハの『平均律』から第24番のフーガを引用しています。

最後に日本代表として『ホツマツタヱ』から「アワの歌」です。
MC でもお伝えしましたが、日本語では「ア」は天を意味し、
「ワ」は大地を意味します。
「ア」に始まり「ワ」で終わるという五十音の一つ一つが
この宇宙、生命のあらゆる現象を表現しており、
「アワの歌」を歌うことで身も心も整うというのが
『ホツマツタヱ』の教えなのです。

   アワの歌

アカハナマ イキヒニミウク
フヌムエケ ヘネメオコホノ

モトロソヨ ヲテレセヱツル
スユンチリ シヰタラサヤワ

アウワ

最後の「アウワ」は『フトマニ』という占いの書に書かれた
「モトアケの図」の中心に書かれた3つの音です。
この3つの音が宇宙の中心を表すわけですが、
これ、何となく「ア・ウ・ム」の3つの音が
同じく宇宙の中心を表す古代インドの思想に通じるものがあると
僕は感じています。

【SL22B】 SL22B ライブ、ありがとうございました!

昨晩のヒロシとしてはとっても久しぶりの SL22B ライブ、
多くのみなさんにお越し頂き、ありがとうございました!

いやぁ、昨晩は久しぶりの SL ライブということもあり、
ストリーミング用の Mac の OS やアプリが変わったこともあり、
曲はいつもより尺の長い 50 分に及ぶこともあり、
なのに、次の時間帯も別のアーティストの方が入っていて
ケツカッチンで終わらなければならないこともあり、
更には、今回トップで前の時間帯に誰もいないのに
新人のスタッフがなかなかストリームを切り替えないこともあり、
メチャメチャなプレッシャーの中でのライブとなりました。

それもあって、今回の MC は曲ごとではなく、
何曲かまとめて短めに話すことにして、
あとは曲と曲の継ぎ目で曲のタイトルだけ喋るとか、
そんな感じのスタイルで進行しました。
で、時計を気にするあまり、あとで気づいたのですが、
MC は殆ど英語で、日本語は殆どなかったですね。
日本のみなさん、ゴメンナサイです。

ライブは、SLB ですので、いつものようにヒロコが歌う
「Happy Birthday Second Life」でスタート、
続いては、宇宙や地球の始まりに関する曲を
これは過去に演奏したことのあるものから
リグ・ヴェーダの「宇宙開闢の歌」、「ビッグバン」、
そして「カンブリア大爆発」の3曲を演奏。
「ビッグバン」は昨年の「四大元素」の時の再演ですが、
大爆発が起こった瞬間、「光あれ!」という声が
古代のヘブライ語で響き渡るようにしました。
また、「カンブリア大爆発」はバッハの『平均律』の
前奏曲第2番に載せていろんな種類の生命が蠢く様子を
表現しているのですが、前回やった時よりも「パポピポ」という
冨田勲さん風のオッサンボイスの発音が明確になるように
調整してみています。
Vocaloid や Synthesizer V で自由に歌声を作れる時代だからこそ
敢えてシンセで声を作るというのが楽しかったりします。

続いては、楔形文字で残されたシュメール文献から
「人間の創造」に作曲したもの、
同じく北欧神話の『エッダ』から「巫女の予言」に作曲したもの、
更に日本の『ホツマツタヱ』に記された「アワの歌」に
作曲した3曲を続けて演奏致しました。
何れもなかなか不思議な音空間になったのではないかと思います。

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             Courtesy by Sin Nagy

そして後半、麒麟と龍という伝説の動物を取り上げました。
MC では英語で喋ったのですが、この2つの伝説的動物について
8世紀唐代の文人・韓愈が書いていて、
日本人にも馴染みの深い『唐宋八大家文読本』ーー最近の
若い方々はあまり触れる機会がないと思いますが、
日本で使われる様々な慣用句はここから出ていたりしますーー
にも入っているのですが、私の場合は何と、アルゼンチンの作家
ホルヘ・ルイス・ボルヘスの散文全集をスペイン語で読んでいて
「カフカの先駆者たち」という文章の中で韓愈の「獲麟解」が
スペイン語で引用されているのを読んで、
改めて原典を読み直したという経緯があります。
なるほどこの中国の古い文章はカフカ的であり、ボルヘス的です。
今回「神話と伝説」というテーマで真っ先に思い出したのが
この文章だったので、今回ボルヘスのスペイン語による引用と
日本語の訓み下し文をナレーションにして作曲していみました。
僕の中での麒麟は、やっぱりキリンビールのラベルにある
あのイメージで、ピョンピョン跳ねるイメージなので
ポーン、ポーンと上昇する音からこの曲は作っていきました。

龍については、ケルパさんの展示「龍の巣」に着想を得て
龍の巣に入っていくイメージを音にしてみましたが、
いかがでしたでしょうか?
最初はもっとテンポのよい踊れる曲で考えていたのですが、
あまりに軽くなりすぎてしまったので、
最終的に重たいサウンドスケープのような感じになりました。
ケルパさんのお気に召したかどうかが不安なところ。^^;

重たいサウンドスケープのあとは、最後の曲としてテンポのよい
「Time to Love (Nest of the Dragon Mix)」で締めました。
これもケルパさんの「龍の巣」に絡んでいることは
皆さんもご存じの通りです。

こうして何とか 55 分でステージを終えることができました。
この模様はしんさんが録画してくれていて
YouTube の Hole Shot TV でまだ暫く観ることができますので
昨日いらっしゃれなかったかも、いらして頂いた方も
是非お楽しみ頂ければと存じます。
URL は下にある通りです。

最後に、改めてご来場頂いたみなさん、
YouTube から応援して下さった皆さん、ありがとうございます。
そしてお忙しい中ステージと照明を担当して下さったケルパさん、
YouTube で中継・録画して下さったしんさん、お疲れ様でした!
またいつかどこかで楽しい時を共に致しましょう。

■Hiroshi Kumaki SL22Bライブ: Myth and Legends Revisited
 ・日時:2025年6月28日(土)23:00~24:00
 ・会場:SL 22B - Astral Athenaeum (Auditorium)
 ・舞台/演出:Kerupa Flow
 ・YouTube 中継/録画:Sin Nagy (Hole Shot Live TV)
  

<セットリスト>

1. Happy Birthday Second Life (w/ヒロコ)
2. 宇宙開闢の歌(w/ヒロコ)
3. ビッグバン(宇宙創成はじめの3分間)
4. カンブリア大爆発(バッハ『平均律クラヴィア曲集』より)
5. 人間の創造(w/ヒロコ)
6. ユグドラシル(w/ヒロコ)
7. アワの歌(w/ヒロコ)
8. 麒麟
9. 龍の巣
10. Time to Love (Nest of the Dragon Mix)

2025年6月28日土曜日

【SL22B】 いよいよ今晩!~23時からヒロシの SL22B ライブです!

とうとう6月28日(土)がやって来ました!
はい、そうです。
今晩23時から SL22B のステージでライブを行います。
今年のテーマ「神話と伝説」に呼応して
「Myths and Legends Revisited」ーー日本語で言えば
「いまひとたびの神話と伝説」とでも申しましょうかーーと題して
宇宙のはじまりから神話的な世界と伝説的な動物を
音による叙事詩として表現する予定です。
ヒロコも歌で出演しますが、今回は何と
古代のシュメール語による「人間の創造」や
古ノルド語による北欧神話の原点『エッダ』も歌われます。
摩訶不思議な音の響きに、ケルパさんのステージと照明が
ビジュアルで絡んで来て他では経験できない時間と空間に
身を委ねて戴くことになると思います。
是非、お友だちとお誘い合わせの上遊びに来て下さい。
この時間はどうしてもインできない、という方のために
しんさんが YouTube で中継してくれますので、
是非こちらもでご参加頂けると嬉しいです。
今晩、23時、会場と YouTube でお待ちしておりますので、
どうぞよろしくお願いします。

■Hiroshi Kumaki SL22Bライブ: Myth and Legends Revisited
 250622g

 ・日時:2025年6月28日(土)23:00~24:00
 ・会場:SL 22B - Astral Athenaeum (Auditorium)
 ・舞台/演出:Kerupa Flow
 ・YouTube 中継/録画:Sin Nagy (Hole Shot Live TV)

2025年6月22日日曜日

【SL22B】 ヒロシのライブは今週末6月28日(土)23:00から!

さぁ、というわけで、セカンドライフ22歳の誕生日イベント
SL22B がいよいよ始まりました!
ヒロシのライブは今週末6月28日(土)23:00からです。
本当は22:00くらいからがよかったのだけれど、
今年はアダルトステージ以外は23:00スタートということなので
一番早いのがこの時間になります。
テーマはズバリ「Myths and Legends Revisited」
"Revisited" というのは「再訪」という意味の英語ですが、
ヒロシはこれまでも神話や伝説をテーマにした
ライブをやってきてますからね、
過去にやったものの再演も含む今回のステージに
このタイトルを付けてみました。
今回もケルパさん、しんさんにお手伝い頂くので、
きっと素晴らしいステージになると思います。
そうそう、ポスターもケルパさんの展示会場のものを
使わせて戴きました。
会場にあるハープのオブジェを見て、
北欧やギリシャの神話を思い出したからなのです。
音楽ライブにはぴったりでしょ? 雰囲気もあるし。^^

実は、今回のライブ、申し込んだ時から不安だらけでした。
というのも、これまでストリーミングで使って来た Mac が
いよいよ OS のバージョンアップをしないと
いろいろなことでできなくなってしまうので、
仕方なくバージョンアップをしたのです。
正直、問題なく動いているシステムはバージョンアップしたくない
というのが本音で、というのもいろいろ動かなくなるからです。
これまでストリーミングには NiceCast という
ソフトを使っていたのですが、これが新しい OS では動かない。
そこで同じ会社から出ている Audio Hijack という
何ともおっかない名前のソフトを導入、
YAMAHA のミキサーのドライバも最新のものに入れ替えて
昨日漸くストリーミングのテストを行った次第です。
テストは成功、何とか無事に28日の本番を迎えられそうです。

ヒロシにとっては2009年の SL6B に初参加して以来
18回目となる今年の SL22B、一体どんなステージになりますやら!
是非お友だちとお誘い合わせの上遊びに来て下さい。
会場でお待ちしています!

■Hiroshi Kumaki SL22Bライブ: Myth and Legends Revisited
 250622g

 ・日時:2025年6月28日(土)23:00~24:00
 ・会場:SL 22B - Astral Athenaeum (Auditorium)
 ・舞台/演出:Kerupa Flow
 ・YouTube 中継/録画:Sin Nagy (Hole Shot Live TV)

【SL22B】 SL 22歳のお祭りイベント SL22B が開幕しました!

もう皆さんご存じだと思いますが、日本時間では土曜日の未明から
セカンドライフ22歳のお祭りイベント SL22B が開幕しました!
今年は何と、76 というとんでもない数の SIM にわたって
日本時間では7月21日(月・祝)までの1か月間行われます。
ヒロシは今週末6月28日(土)にライブを予定してますので、
会場の下見を兼ねて早速現地を訪れてみました。
SL22B のどこを見ればいいのか迷う方もいらっしゃるでしょうから
ここだけは見ておきたい、という場所をご紹介します。

■Welcome Area

250622a

Welcome Area は謂わば入場ゲートのような場所で、
毎年テーマに沿った趣向が凝らされていて、今年は森のイメージ。
ここに SL22B の情報やら HUD やら、各会場へのテレポーター等
SL22B を楽しむためのものが集まっていて、
Greeter と呼ばれるボランティアの案内係もいますので、
まずはここを訪れることをお勧めします。

■Astral Athenaeum (Auditorium)

250622b

Athenaeum とは難しい単語ですが、アテネの女神神殿のことで、
Astral Athenaeum は「星の神殿」といったところでしょうか。
アテネの女神神殿は教育の場として使われていたようで、
それが元で現代の英語としては「図書館」を意味します。
そう、ここは従来の SLB では Auditorium(講堂)と
呼ばれていた場所に当たり、日本時間の6月24日(火)から5日間
リンデンのキーパーソンが登壇する場でもあります。
ヒロシが6月28日(土)にライブを行うのもこのステージですので
是非チェックしておいて下さい。

■Odin’s Bar & Grill (Adult Stage)

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SLB では先の「講堂」を含めて3つのステージがあるわけですが、
「オーディンのバー&グリル」は北欧神話をイメージした場所で、
ここだけは24時間ぶっ通しで音楽イベントが行われています。
但し、ここは何でもありのアダルト・エリアですので、
子供アバターの方は入場禁止とのことですのでご注意下さい。

■The Royal Keep (Castle Stage)

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そして3つ目の「王家の要塞」と名付けられたお城前のここは
普通のライブステージとなっていて、
ここでも DJ イベントが行われています。
3つのステージのうちアダルトステージ以外の、
ここと講堂とは日本時間で午後11時~午後4時の時間帯しか
ライブや DJ イベントは行われないようです。

■Exhibitor Showcase

SLB の楽しみの一つは世界中のアーティストの作品が楽しめる
展示の数々で、今年は19の SIM に 225 の展示が行われています。
何と言ってもこの数ですのでまだ十分チェックできていませんが、
上の URL にあるリストをざっと見ると
今年はテーマが「神話と伝説」なので、
迷路やら北欧神話のロールプレイングものやらがあるようです。
しかし、リストだけではどんなところかわからない。
そんな時に便利なのがツアーライドで、ぼーっと座ってるだけで
いろんな場所に連れて行ってくれるので、
面白そう! と思ったところで降りて見て回る
というのがお勧めです。
ツアーライドの場所はこちら。

■Pod Tour Station

■Kerupa Flow: "Once Thought to be Lost"

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そんなたくさんある展示の中から、
今日は盟友ケルパさんの展示をご紹介しておきます。
タイトルは「かつて失われたと思われていたもの」
という意味でしょうか?
ケルパさんの展示にはよく「手」のモチーフが現れますが、
地球を中心にして上と下から手が伸びているイメージは
今の世界で起きていること、今世界で最も求められているものを
表現しているように感じました。
その他いろいろ不思議なものが置いてある展示ですので
是非訪れてみて下さい。

■Shop & Hop

SL22B はただ見て回るだけのものではありません。
お祭りには付き物のお買い物も楽しめます。
今年は24の SIM に 480 ものショップが出店しているとのことで、
上のリンクはその一覧です。
是非チェックしてみて下さい。
いつも気になっているお店も出店してるかも?

■Tapestry of Time

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SLB に来たら是非訪れてみてほしいのが
この Tapestry of Time で、嘗ては「タイムカプセル」と
呼ばれていたものになります。
過去の SLB とその年に SL でどんなことがあったのか、
SL の歴史を辿ることができます。
過去のいろいろな年を訪れると、
そうそう、そんなことあったなぁ、と当時の自分たちが経験した
懐かしい思い出が蘇ります。

■Gift Area

お祭りに来たからには何か記念品を持って帰りたい。
そんな願いをかなえてくれるのがギフトエリアです。
今年のギフトエリアは Tapestry of Time の中にあるそうで、
Tapestry of Time を訪れたら是非立ち寄ってみて下さい。

お勧めの場所はざっとこんなところですが、
SL22B を記念して、新しい Last Name が追加になってます。
即ち、

・Myth
・Dragonheart
・Minotauris
・Izanagi
・Eos
・Arcane
・Gaia
・Legendary

だそうで、個人的には「イザナギ」が入っているのが気になります。
新しいアバ作るかな~。w

2025年6月2日月曜日

【SL22B】 ヒロシのステージは6/28(土)23:00 からにけてーい!

ご無沙汰してます、ヒロシです。
前の日記で SL22B に申し込んだことを書きましたが、
運営から連絡があって、僕のライブは6/28(土)23:00~24:00で
決定しましたのでお知らせします!
これも既にお伝えした通り、今回もケルパさんしんさんのお二人に
手伝ってもらいますので、きっとステキな1時間になると思います。

そしてそして!
翌日の日曜日 6/29 の13:00~14:00 はるぅさんが登場します。
本当は2人連続で出演できればよかったのかもですが、
それぞれの事情でそれぞれこの時間に決まった次第です。

SL が生まれて22年、僕ら多くの日本人が SL に参戦して
18年目のこの年に、「神話と伝説」という
いかにも SL に相応しいテーマで行われる SL22B、
今年は一体どんな伝説が生まれるのか、是非カレンダーに印をつけて
当日はお友だちの皆さんとお誘い合わせて遊びに来て下さい。
会場でお待ちしています!

■Hiroshi Kumaki SL22B スペシャルライブ
 ・日時:2025年6月28日(土)23:00~24:00
 ・会場:SL 22B - The Auditorium
 ・舞台/演出:Kerupa Flow
 ・YouTube 中継/録画:Sin Nagy (Hole Shot Live TV)

2025年5月4日日曜日

【イベント】 今年の SL の誕生パーティーは SL22B、6月20日からです!

大変ご無沙汰しています。ヒロシです。
今年に入ってから RL であることに取り組んでいて
気がついたらこの日記も正月に書いて以来ですね。
大変申し訳ございません。m(_ _)m
ちゃんとまだ生きていますし、SL の方も今やってることの
目処が付いたら復帰するつもりですので、
これまで同様よろしくお願いします。

さて、その復帰の第一弾になりそうなのが
今年の SL 22歳の誕生パーティー SL22B です!

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SL の誕生日は 6月23日ですが、今年は 22歳の誕生パーティーを
6月20日(金)から 7月20日(日)の1か月にわたって
「Myths & Legends」即ち、「神話と伝説」をテーマに
SL22B として開催されます。
はい、永い永い冬眠をしていたヒロシもこの時ばかりはと
既にライブ出演の申し込みを済ませましたよ。^^
何と言っても「神話と伝説」と言ったら、
正に僕のためにあるようなテーマじゃないですか。
というわけで、既に制作に取りかかっています。
神様の時代を表現しようと古代ヘブライ語からシュメール語まで
いろいろと古い言葉も飛び出す予定です。
そして、今年もケルパさんやしんさんに手伝ってもらえそうなので
この時しか観ることのできないライブになればと考えています。
是非お楽しみに!

尚、SL22B では出店、出展、ライブに DJ にボランティアまで
まだまだ募集が続いています。
お店を出せる Shop & Hop は 5月11日(日)まで、
その他の展示、出演、ボランティアは 5月19日(月)までです。
詳しくは次の公式ブログを見て、それぞれの申し込みフォームに
飛んで頂ければと思います。


SL 22 歳の誕生日、是非共に盛り立てましょう!
会場でお会いするのを楽しみにしています!

2025年1月4日土曜日

年末の第九コンサートありがとうございました!

すっかり遅くなりましたが、大晦日から元旦にかけて行われた
YMB の第九によるカウントダウンコンサートと
それに続く新年初のコンサートにお越し頂いた皆様、
改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

前にも書きました通り、この日は自分も含めて
メンバーが集まれるか不安だったものの、
当日連絡ついた方々もいて、結構な人数が揃いました。
おお、これは行ける! と意気込んでスタートしたのですが、
何と僕自身がいろいろズッコケました。><

まずは第九の演奏中に指揮者の僕が落ちたこと。
昨年は必ずと言ってよいほど演奏中に落ちる事態がありました。
これで落ち納めか? と思いきや、日付変わって新年の
「蛍の光」でも落っこちちゃいましたね。
う〜む。これは年明けからマズイ。
まぁ、気をつけろというお告げかと前向きに受け取ることにします。
加えて、いつも第九のエンディングのズダダダダン! の
最後のダン! が新年0:00の時報に重なるように
狙って演奏するわけですが、今年は何と30秒くらい遅かった。
毎年1秒〜5秒くらいはズレることがありますが、
今回はズレ過ぎ。
どうも途中で音が止まったところがあるみたいでした。

実は前回の Burn2 ライブの頃から PC を3台使ったライブに
トライしてみているのですが、
ステージに上がっているのが自分だけのライブと
今回のようにステージ上で複数のメンバーがいて
サーバー側と SL 内の両方の音のタイミングを
細かくチェックする必要があるイベントとでは
いろいろ勝手が違うということがわかりました。
流石に PC 3台の面倒を見ながら、
2つのヘッドホンでモニターしながらは厳しかった。><
今回の反省を生かして、次回の YMB のコンサートでは
もうちょっとうまくやってみます。
これが今年の目標の1つではあるかな。^^;

兎にも角にもそんなこんなで第九をズダダダダン! と終わった後、
例によって例のごとく「蛍の光」を演奏、
そのあとは比較的短い、景気のよい曲を3曲演奏して
コンサートを終え、散会しました。
これら一連の様子は邪払さんがライブ中継してくれたものが
YouTube に上がっていますので、
指揮者が消えてもメンバーのみんなが演奏を続けている姿など
お楽しみ頂ければと思います。
邪払さん、どうもありがとうございました!

そしてそう、当日集まってくれたメンバーの皆様お疲れ様でした!
昨年は YMB の活動は殆どできませんでしたが、
今年はもっと何かやっていくようにしましょう。

というわけで、いつも応援して頂いている皆様、
YMB やケルパさんやしんさん他いつもご協力頂いている皆様、
本年もいろいろやらかしたいと考えておりますのんで、
引き続きどうぞよろしくお願いします。

■ベートーヴェン「第九」演奏会&カウントダウンコンサート
・日時:2024年12月31日(火)23:30〜24:15
・会場:YMB ウィンターステージ
・曲目:
    1. ベートーヴェン『交響曲第九番』〜第4楽章
    2. スコットランド民謡『蛍の光』
    3. ヴァーグナー『ローエングリン』〜第3幕への前奏曲
    4. ドビュッシー『夜想曲』〜祭
    5. 外山雄三『管弦のためのラプソディー』〜八木節
・YouTube 中継:Jabara Jannings

2024年12月31日火曜日

【イベント】 いよいよ今晩23:30!〜大晦日は YMB の第九で!

ホント1年て早いものですね!
2024年も最後の1日、大晦日を迎えました。
もう新しい年2025年は目の前です。

そんな2024年最後のひとときを SL の仲間のみなさんと
共に過ごしたいと願い、今年も YMB の第九演奏会を
23:30 から YMB のホールで開催します。
年末のお忙しい時とは存じますが、是非友だちとお誘い合わせて
遊びに来て下さい。
メンバー一同、会場で皆さんのお越しをお待ちしています!

■ベートーヴェン「第九」演奏会&カウントダウンコンサート
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・日時:2024年12月31日(火)23:30〜24:15
・会場:YMB ウィンターステージ

2024年12月26日木曜日

【イベント】 YMB 第九コンサートのポスターが出来ました!

あれれ、何と、来週はもう新しい年になっているんですね!
明日で仕事納めという皆さんも結構いらっしゃるかも?
まだ年内にやっておかないといけないこと、
あれもこれも残っているというのに。。。
今週の週末はその残ったものの片付けに忙しくなりそうです。

そう、来週の火曜日は大晦日。
そして大晦日と言えば YMB の第九コンサートです!
というわけでポスターが出来上がって来ましたよ!
今年もあおいちゃんにデザインをお願いしました。

僕自身も含めて、皆さん年々忙しくなるみたいで
今年は YMB のメンバーみんな集まれるか不安だったんっですが、
やっぱりこの時ばかりはとみなさん協力してくれて
予定通りコンサートを行えそうです。

新しい年を SL の仲間のみなさんと一緒に迎えられれば
こんなに嬉しいことはありません。
大晦日、是非よろしくお願い致します!

■ベートーヴェン「第九」演奏会&カウントダウンコンサート
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・日時:2024年12月31日(火)23:30〜24:15
・会場:YMB ウィンターステージ

2024年12月16日月曜日

【イベント】 今年も大晦日は YMB の第九で!

そうなんですよ。
もう年末、クリスマスと大晦日が目の前です。
というわけで、今年も年末恒例の YMBによる第九の演奏で
新しい年2025年に向けたカウントダウンを行う予定です。
是非カレンダーに印を付けて、お友だちと一緒にいらして下さい。
ステージの上でオケの楽器を演奏したい!
という方も大歓迎ですので、そんなかたはあおいちゃんか僕宛に
ご連絡頂けたらと思います。
年の瀬の一番お忙しい時かもしれませんが、
みんなで楽しいひとときを共に過ごせればと思いますので、
どうぞよろしくお願いします!

■ベートーヴェン「第九」演奏会&カウントダウンコンサート
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・日時:2024年12月31日(火)23:30〜24:15
・会場:YMB ウィンターステージ

2024年10月28日月曜日

【Burn2】 感動的だった今年のバーニングテンプル!

今朝、ちゃんと起きれましたよ、3:45に。w
そしてちゃんと観ましたよ、
今年のバーニングテンプル(Temple Burn)を!

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まぁ、毎年そうだと言えばそうなのですが、
今年のテンプルは蓮の花をモチーフにしたようで美しかったです。
写真が燃やす前のテンプルなのですが、特に深夜設定で見ると
その色鮮やかな美しさが際立っているように思えます。
この折角の美しいテンプルを燃やすわけですよ、僕等は!

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ところでテンプルを燃やす前にはちょっとした儀式があります。
いつもテンプルの中央にセンサーと呼ばれる香炉があって、
Burn2 の期間中、テンプルを訪れた人はメッセージを送ることが
できるようになっているのです。
多くの場合、それは亡くなった方を偲ぶものであったり、
愛や平和を願うものであったり、
またそういう内容の詩であったりなのですが、
テンプルを燃やす前に、このセンサーに寄せられたメッセージが
次々と読み上げられるという儀式が行われます。
今回いつもと違ったのは、そのセンサーが、
なんとテンプルの中から会場のみんなの前に
引き出されて来たではないですか!
写真はその様子です。

で、普通はスタッフの方がスイッチを入れると(?)
センサーに寄せられたメッセージや詩が読み上げられるのですが、
今回、途中でそのセンサーのスクリプトが壊れてしまったようで、
ランプライターのリーダーである iSkye さんが
センサーに変わってマニュアルでメッセージを読み上げる
という流れになりました。

そのセンサーに寄せられたメッセージの朗読が終わると
いよいよテンプルに点火!
昨日のバーニングマン同様、まずは煙が上がり、
全体が燃えだして、そのうちにテンプルを支える木材がぶっ飛び、
そして最後には瓦礫の山と化すのでした。。。

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上の、全体が赤く燃え上がっている時に流れてる曲がね、
「ムーン・リバー」だったんですが、
これが何ともテンプルを懐かしむようで、
或いはいよいよ終わろうとしている Burn2 を懐かしむようで
とてもグッと来ましたよ。いや、ホントナイス選曲でした。

最後の写真のあともテンプルは崩壊を続け、
そしてきっと iSkye さん率いるランプライターの皆さんはじめ、
バーナーたちはその瓦礫の上で踊り狂ったのでしょうが、
僕は仕事がありますのでね、ここまで見て床に就きました。
ちょっとは寝ておかないとね!

以上、2024年のバーニングテンプルの報告でした!

2024年10月27日日曜日

【Burn2】 なかなかよかった今年のバーニングマン

今朝10:00から、行って来ましたよ、今年の Burn2 の
Man Burn(バーニングマン)のイベント。
10:00 少し前から会場に行くと、今年は椅子が用意してあってーー
これまでは沙漠にみんな立ちんぼか、
地べたに座るかしてましたしてしたよねーー
おお、これはなかなか、と折角なので僕も椅子に座って
10:00 になるのを待ちました。
その時 X やFB にツイートした時の写真がこれですね。

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そして10:00になると、ある変化が!
火が点いたのではありません。
まず、下向きに地面を指していた腕がぐぐっと
天を指すようにゆっくりと上がって行ったのです!

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これには会場のみんな、おおぉっ! と既に感動。
これは今まではなかったことのように思いましたが、
RL のバーニングマンではどうなんでしょう?
特に今年のバーニングマンはどうだったんだろう?
気になるのであとで動画を探してみることにします。

そしていよいよ点火!
脚の方から上に向かって煙が舞い上がって行きます。

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そしてやがて煙から炎が起ち上がり、ザ・マンが炎に包まれます。
この辺りの変化がいつも以上にリアルに感じました。
だって年によってはいきなり燃え尽きたりしましたからねぇ。w

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そしてザ・マンを構成する木材がどんどん焼け焦げていくのですが、
そのうち何と、足場の方が先に燃え落ちて、
ザ・マンは空中に浮かんでいるではないですか!

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今年のはいつも以上にリアル! と思ったところでこの状況。
思わず、宙に浮いてる! と言うと、
いや、あれはあまりに高温で、その熱気が下から支えているのだ、
と返してくれる人がいて嬉しい。
これぞ SL と言ってもいいところ、
やはりみんなよりリアルに感じたいらしい。w

そうこうしている中に台座部分も燃え始め、
ザ・マンの部品がどんどん燃えおちてあちこちに飛んで行きます。

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毎年そうですが、この焼け焦げた材木が
あちこちにぶっ飛ぶのが危険です。w
僕等も以前ナチュさんたちと Burn2 の後夜祭をやった時に
このバーニングマンのスクリプトを利用して
ステージを燃やしたことがありますが、
その時のぶっ飛びようも激しくて危険でした。w
で、今回の会場では「キャンプに木が飛んで来た人には
いいお土産だね」と言っている人がいました。
確かに。w
でも持って帰れるのかな。w

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最後はこんな感じです。
台座も含めて燃え尽きてしまいました。
そのあとにランプライターのメンバーはじめ
会場にいたみんな瓦礫のあとに登り始めます。
きっとこれからみんなここで踊るんだな。w
僕はもうここまで見て——ちょうどお気に入りの
トーキングヘッズ「Burning Down the House」が
BGM でかかっていたのでそれを聴き終わったら帰りましたけど。

今年のバーニングマンはこんな感じでなかなか面白かったです。
そして明日は朝4:00からバーニングテンプル(Temple Burn)です!
起きれるかなぁ。。。

【Burn2】 昨晩の Burn2 ライブありがとうございました!

昨晩の Burn2 ライブ、何とか予定通りに終えることができました。
日本からもいつも応援して頂いている皆さんにお越し頂き、
ありがとうございました!

ここで昨晩いらっしゃれなかった方へのご報告も含めて
簡単にこのライブを振り返ると、
まず、今年のテーマが「Curiouser and Curiouser」という
『不思議の国のアリス』絡みということで、
ヒロコは当然アリスの格好で、僕は狂った帽子屋の出で立ちで
ステージの上に立たせて戴きました。

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写真はしんさんの録画からです。しんさんいつもありがとう!

ライブの全体の流れとしては、前半がこのアリス絡みの曲、
後半が今日発売になったニュー・アルバムからの曲を演奏しました。
で、まず、挨拶前のオープニングの曲としては、
前奏曲として、シーケンス的なものを、『アリス』が表現する
「迷宮」を表すものとしてやろうと思い立ちました。
そこで久しぶりに使ったのが microKORG という楽器です。

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SL のステージでもキーボードスタンドの上の方に載せて
弾いていますが、実際に RL でリードをとっている楽器は
違ったりするものの、今回は正に microKORG の音
ということになります。
この楽器はボコーダーも付いていて、「シンセ」と言えば
イメージする大抵の音はすぐに呼び出せるようになっていて
更に強力なアルペジエーターが付いているもので、
僕のように即興で攻める場合には強力な飛び道具として
これまでもいろんな場面で重宝して使って来たものです。
今回、これを使って1曲目「Labyrinth」を演奏しました。

2曲目、3曲目はヒロコもステージに上がって、
「Rabbit Hole」、「Jabberwocky」のを演奏。
「Jabberwocky」は、バッハの「メヌエット」と
それをポップにアレンジした「ラヴァース・コンチェルト」に
『鏡の国のアリス』の「ジャバウォッキー」の詩を載せた
ややお馬鹿なアレンジで攻めてみました。
私が初めて「ラヴァース・コンチェルト」を聞いたのは
オリジナルのトーイズの歌ではなくて
インストルメンタルで女性スキャットが入っているもので、
そのスキャットが「ダーダバダバダー」だったのを思い出し、
それを「ジャージャバジャバジャー」に変えてやってみたという、
お馬鹿な、何にも考えてない曲です。w

そう、今年のテーマの一つがお馬鹿なことを楽しもう、
ということでしたので、お馬鹿な曲として
2013年のサウンド・キャンプの時に一度だけ演った
「チョンボ」という曲を久しぶりに歌いました。w
麻雀ネタの曲で、振り返るとこの曲くらいしかお馬鹿なことは
やっていないので、日本語の歌ですが、敢えて今回の
セットリストに組み込むことにしました。
MC で少し説明しましたが、そのお馬鹿な感じだけでも
伝わっているといいのですが。。。

アリス絡みの曲の締めとして、アメリカの作曲家
チャールズ・アイヴスの「答えのない質問」という曲を
シンセ・アレンジで演奏させて戴きました。
これは、今回の趣意書にある「答えのないパズルを楽しもう」
というのを読んだ時にすぐにそのタイトルを思い出したもの。
アイヴス自身の説明を読むと、何度も繰り返される質問というのは
恐らく、「われわれはどこから来たのか、
われわれは何故今ここにいるのか、われわれはどこに向かうのか」
言い換えると「存在とは何か」という哲学の根本に関わる質問
と私は考えるのですが、1973年にハーヴァード大で
指揮者のレナード・バーンスタインが
このタイトルで講演を行った時、彼は、この曲は
「音楽はどこへ向かうのか」という質問でもあり、
講演はその答えを見出すものとして位置付けられていました。
この曲は冨田勲さんの1978年のアルバム『宇宙幻想』に
収められていて、このアルバムで知った当時は
「印象の薄い知らない曲」でしたが、バーンスタインの講演に接し、
今回の Burn2 のテーマを迎えるに当たって
この曲をライブで演奏することに決めたのでした。

ここまでが『アリス』絡みの曲で、後半は新作アルバムから
5曲演奏させて戴きました。
僕が2007年に初めて当時のバーニングライフを訪れた時
強く感じたのは、そこは自由と平和を愛する場所であるということ、
その中心がセンターキャンプであるということで、
僕が毎年センターキャンプでのライブに拘っているのは
そこに理由があるのですが、
今また戦争が多くの人々の生命を奪っている状況の中、
最初の3曲は平和を願い、人々が共によりよい未来を創る
そんな世の中を願う曲を演奏させて戴きました。

最後の2曲は再びヒロコが登場して、「レオナルド・ダンス」と
Burn2 ライブお決まりの曲「Let's Burn Down the Sim」で
締めさせて戴きました。

昨晩いらっしゃれなかった方、しんさんの中継録画が
YouTube で暫くの間未編集の状態で公開されていますので
是非ご覧になってみて下さい。


今回は、開演を待つまでの間、
ツアーライドで会場を巡る映像も加わっていて、その部分も
Burn2 の様子を感じることができる貴重なものになっていますので
当日会場にいらした方も観る価値がありそうですよ!

それでは最後に、ご来場頂いた皆様、Burn2 スタッフの皆様、
そして急遽舞台演出をして下さったケルパさん、
早くから会場入りして中継録画して頂いたしんさん、
ありがとうございました!

■Hiroshi Kumaki Burn2 2024 Live「Hiroshi in Wonder Playa」
・日時:2024年10月26日(土)22:00〜23:00
・会場:Burn2 センターキャンプ
・舞台・演出:Kerupa Flow
・YouTube 中継:Hole Shot Live TV(Sin Nagy)

<セットリスト>

1. Labyrinth
2. Rabbit Hole
3. Jabberwocky
4. チョンボ
5. Unanswered Question
6. We All Live as One
7. World News
8. Call for Peace
9. Leonardo Dance
10. Let’s Burn Down the Sim

2024年10月26日土曜日

【Burn2】 今晩10/26(土)22:00 よりヒロシの Burn2 ライブです!

いよいよ今晩です!
これが最後の告知になると思いますのでよろしくお願いします!
(選挙の宣伝か?w)

今晩はただの Burn2 ライブではありません。
明日10/27がヒロシの SL ミュージシャンデビュー記念日であり、
また、4枚目のアルバム『Celebration Across Borders』の
発売日でもありますので、ちょっと特別なことを考えています。

それにしてもデビュー17周年ですよ。
よくまぁ続いているものです。
そして、アルバムの方は SLB と Burn2 絡みの曲ばかりなので、
正に Burn2 ライブの今日はそこからの曲も演る予定です。

そしてそして!
何と、ポスターでだけ登場していたケルパさんですが、
今晩何かやってくれそうです。
どんなことをやってくれるのか、僕も全く知りませんので
大変楽しみにしています。

現地にいらっしゃれない方はしんさんの YouTube 中継もあります。
是非是非今晩10時から、よろしくお願いします!

■Hiroshi Kumaki Burn2 2024 Live「Hiroshi in Wonder Playa」
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・日時:2024年10月26日(土)22:00〜23:00
・会場:Burn2 センターキャンプ
・舞台・演出:Kerupa Flow
・YouTube 中継:Hole Shot Live TV(Sin Nagy)
 

2024年10月20日日曜日

【ライブ・Burn2】 ヒロシの Burn2 ライブは10月26日(土)22:00 よりセンターキャンプです!

既に一度ご案内していますが、Burn2 ライブの SLURL が決まり、
ポスターもできましたので改めての告知です。
10月26日(土)22:00 から、ヒロシの原点とも言える
Burn2 のセンターキャンプでのライブとなります。

今年のテーマは『不思議の国のアリス』が下敷きになってますので
アリスに因んだ何かをやろうとは思っていますが、
同時に翌 27日が僕の SL ミュージシャンデビューの記念日であり、
また、新作『セレブレーション・アクロス・ボーダーズ』の
発売日でもあることから、今回の Burn2 ライブは
デビュー 17周年記念のライブを兼ねつつ、
また、ニューアルバムからの曲も演奏しようと考えています。

アリスの絡みで言うと、それは迷宮の世界であり、
常識が逆転する世界でもあります。
そんな世界を SL で経験すると言ったら、それはもう、
我が盟友ケルパさんを措いて他にはいらっしゃらないのでは?
ところが、今回ケルパさんあまりにお忙しくて
これまで毎年参戦していた Burn2 への出展が今年はないのです!
ケルパさん、今年のテーマをお伝えしたところ
「おもしろそう」との反応だったので誠に残念。
というわけで、せめてポスターだけでもと、
今回のライブのポスターはケルパさんの SLEA での
インスタレーションを使わせて頂くことにしました!
ケルパさん、ありがとう!

ま、そんなこともありますので、もしかしてもしかすると、
当日突然現れて何かやらかしてくれるかもしれないと期待してます。
皆さんも一緒に期待して下さい、実現するかもなので!www

そして勿論!
今年もしんさんが YouTube での中継&録画をやって下さいます。
しんさんいつもありがとう!
というわけで、当日インできないという方も、
是非是非 YouTube でご参加頂けると嬉しいです。

さて、どんなライブになりますやら、
演奏者本人も何が起こるかまだわかっていない Burn2 ライブ、
是非お友だちをお誘い合わせて遊びに来て下さい。
当日会場でお待ちしています!

■Hiroshi Kumaki Burn2 2024 Live「Hiroshi in Wonder Playa」
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・日時:2024年10月26日(土)22:00〜23:00
・会場:Burn2 センターキャンプ
・YouTube 中継:Hole Shot Live TV(Sin Nagy)

2024年10月19日土曜日

【Burn2】 今年の Burn2 はこんな感じ〜みどころや SLURL の紹介

 昨晩告知した今年の Burn2 "Curiouser & Curiouser" は
今朝の日本時間9時に開幕しました。
実は昨晩この日記を書くのに下見に会場に行ってみたら
何と、肝腎のバーニングマンがいませんでしたからね!w
勿論、開幕した今はちゃんといて、ホッと安心しました。w

では、今年の Burn2 がどんな感じか、ざざっと紹介していきます。
まず、公式ホームページはこちらをご覧下さい。

■Burn2 2024 "Curiouser & Curiouser" 公式ページ

そしてイベントカレンダーと、イベントの紹介ページである
WHO::WHAT::WHERE のリンクはこちらです。
イベントカレンダーは公式が把握してるものしか載ってなくて、
それぞれのキャンプでやっているイベントについては
WHO::WHAT::WHERE の方に載ってる感じですね。
僕のライブはイベントカレンダーの方にしっかり出てます。^^

■イベントカレンダー

■WHO::WHAT::WHERE

さて、今年の Burn2 の会場は 12 の SIM が舞台になっていますが、
次の写真にある通り、何れもアリス絡みの名前が付いています。

241019e

まず、いつもの通り、南東の端に位置しているのが
Burn2 の拠点であり、入場口となるいつもの Deep Hole、
そこを西に進んでいくと Curious Parlor があり、
そこにセンターキャンプが設営されています。
"Curious & Curious" でみんなが集まる場所、
みたいなニュアンスなんでしょうかね。
更に西に行った隣の SIM が Nonsense、ナンセンスですね!

さて、センターキャンプから北に進むとそこにバーニングマンがいて、
更にその先にザ・テンプルと呼ばれる寺院があります。
ザ・マンがいる SIM が Mad Hatter =「狂った帽子屋」で、
その北にある沙漠が Just Mad、「すっかり狂ってる」ですかね。w
そして更にその北、ザ・テンプルがある場所が
Moonwind というのですが、これがアリスと関係しているかは
僕はちょっとわからなかったです。
ただ、Moonwind って子供向けの SF 作品があるんですよね。
それと関係あるのかどうかはわかりませんが、
ただ、寺院のある場所としては雰囲気のある名前でいいですね。

さて、西の端の Nonsense から北に上っていくと、
次の SIM は Clockwise =「時計回り」ということですから、
何となくウサギを思い出しますね。
そして次の SIM は Carousel =「回転木馬」なんですが、
アリス絡みで言うと、ただぐるぐる走り回って
「みなが好きなときに走り出し、好きなときにやめる」
「コーカス競争」を思い出させますね。
そしてその Carousel の北にあるのが Cheshire Smiles、
そう、「チェシャ猫の笑い」なのです!

東の端に目をやると Deep Hole の北が Rabbit Hole、
「ウサギの穴」というのは Hole つながりでいい流れですね。
そしてほら、この西の反対にが Clockwise ですから、
どうも西と東で対称になているようです。
Rabbit Hole の北は Luminous Labyrinth =「発光する迷宮」で
これも Carousel 同様アリスが経験することですね。
そして東側の一番北は、西のチェシャ猫に対抗すべく、
Jabberwocky、鏡の国に出て来る「ジャッバウォック」ですね。
もう、こういう名前が出て来るのを見ると
僕もチェシャ猫同様ニヤニヤしてしまいます。w

さて、それではこれら 12 の SIM の中で見逃せないポイントを
いくつか紹介していきます。
まずは僕が来週の土曜日にライブをやるセンターキャンプです。

■センターキャンプ

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上の SLURL は、センターキャンプでステージが設置してある
そのほぼトイ面の場所になりますが、
ここは写真にある通りチェシャ猫とトランプたちが迎えてくれるので
ここから入るのが個人的にはお勧めですね。
公式の SLURL は発表されていないのです。

■ザ・マン

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今年の RL のザ・マンが見事に再現されています。
このザ・マンを燃やす Man Burn のイベントは今年は2回、
日本時間で

・1回目:2024年10月27日(日)04:00
・2回目:2024年10月27日(日)10:00

に行われる予定です。
上の SLURL はかぶりつきの位置ですが、
Man Burn の時はここは立入禁止になり、
もう少し下がったところからの見物になると思います。

■ザ・テンプル

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こちらも今年の RL のザ・テンプルが見事に再現されています。
このザ・テンプルを燃やす Temple Burn のイベントも2回、
日本時間で次の日時で行われます。

・1回目:2024年10月28日(月)04:00
・2回目:2024年10月28日(月)10:00

僕は大体例年、月曜の朝に早起きして仕事に行く前に観てますね。
なので会社で眠いこと眠いこと。w

このセンターキャンプとザ・マンとザ・テンプル、
会場の説明のところに書いた通り、南北に縦一列に並んでいます。
どうもこれも RL のバーニングマンから来ている伝統のようですね。

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会場の様子はざっとこんな感じです。
僕のライブの情報については、また別途書きますね。
それでは会場でお会いしましょう。Burn on!

2024年10月18日金曜日

【Burn2】 いよいよ明日未明より今年の Burn2 が開幕!

 あっという間に10月も半分終わりましたよ。
そして今日は10月18日(金)!
そうです、アメリカの時間でこの日、2024年の Burn2 の開幕です!
アメリカとはほぼ半日時差がありますから、
実際には日本時間では明日の未明から朝にかけてですね!

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まだあまり告知らしい告知がされていないので、
皆さんにはまず Welcome Area ともいうべき場所の SLURL を
お伝えしておくことにします。
まずはこの場所から西に向かってブラブラと見物して回ることを
お勧めしておきますね。

■Welcome Area

んで、じゃあ今回はどんな催しになるのか、ということで、
Curiouser & Curiouser と題された今年の趣意書を
自由に日本語にしてみましたのでご参考にしてみて下さい。
原文はこちらになります。

■2024 Art Theme: Curiouser & Curiouser

     *   *   *

「不可能なことを達成しようと思ったら、馬鹿げたことを成し遂げられなければならない」——ミゲル・デ・セルバンテス

2024年のバーニングマンのテーマは、答えのないパズルを称え、非合理で不条理なものを受け入れ、全く知らない人々をお茶に招待することにあります。というのも、私たちが最も深く学び、成長し、創造性を経験するのは、時を超えて何も知らない状態になっている瞬間、好奇心というものに完全に取り憑かれている瞬間のことだからです。偉大な発見の旅というのはどんなものでも疑問から始まるのです。好奇心がパチパチとひらめくあの瞬間がなければ、それはどんな行動も起こせるものではありません。不合理という空虚な世界を見つめる時こそ、私たちは驚異というものがどれだけ驚きに満ち、畏怖の対象がどれだけ畏れ多いかということを体験するのです。そしてこうした経験をするとそれはどうしても、より高度な疑問を投げかけることにつながっていくのです。即ち、私たち人間がロボットより優れた存在であらしめているのは結局何であるのか、と。

驚きというものが持つ魔法は、眠った状態にある私たちを驚かして目覚めさせ、正に生きている瞬間へと戻す力であると言えます。研究によると、平均的な人間は、平均的な一日の約半分の時間は自動操縦で動いていて、しかも同時に何か他のこと(例えば猫の動画のこととか)を考えているというのです。どんなに状態のよい日であっても、自分が信じていると思うことだけを信じ、引かれた線の内側に留まっていることが楽なのです。教育制度は、標準テストに出て来るあらゆる質問に対する答えを私たちの頭に詰め込みますのから、私たちは日々着実に、テストに出て来ないものを想像する能力を失っていくのです。そう、時には、ウサギの穴に落ちたり、応接室の鏡を通り抜けたりする必要が私たちにはあるのです。本当はいつもずっとそこにあった奇妙でへんてこな世界に出会うために。そう、それはオズの竜巻に乗ればすぐのところ、或いは妖精の国で3つの願いをかなえればすぐのところにあるのです。鳥居を潜って精霊の世界に入ったところ、或いはちょっとロケットを飛ばしてアンティクトン、即ち太陽の向こう側にある反地球、何もかもが地球と反対で不可能なことは何もないという世界にそれはあるのです。

「もしわしに自分の世界なるものがあってみろ、何もかもが意味をなさない馬鹿馬鹿しいものになるぞ。何一つそれがあるものではなくなるのだ。なぜなら、あらゆるものがそれ自身ではないものになるからだ。そして反対に、それが何ものかであるとしたら、それはそのものではなくなるのだ。そして、それがそうでないものにそれはなるわけだ。な、わかるだろ?」 ——帽子屋

今回のタイトルは勿論、ルイス・キャロルが生み出したキャラクター、アリスから来ています。彼女は、何もかもが逆転して混乱した、常識の法則に当てはまらない世界を探検しながらも、いつも驚くほどシャキッとしていて、機知というものを失わないでいるのです。そう、アリスが探検するのは、よくある魔術師やドラゴンが活躍する民話的なファンタジーの世界でも、死んでも魔法で再び命が復活するようなビデオゲームのような世界でもなく、もう真の底から奇妙な、時間の蝶番が外れ、原因と結果とがお互いにぐるぐると巡り合った挙げ句に、眩暈を覚えつつも笑いながら地面にぶっ倒れるような、そんな世界なのです。人は言うかもしれませんね。それって、お伽噺というよりは、バーニングマンのブラックロックシティに似ていない? って。

そう、バーニングマンのイベントが素晴らしいと言える点の 1 つは、人をいとも簡単に、今何が起こっているのか、誰がそれをしているのか、その人は一体何故それをしているのか、全く手がかりのない状況に陥らせてくれるということです。そう、それでよいのです。実際、それこそがある種の魔法なのです。私たちはそのための準備というものをとても大切にしますし、実に皮肉と言えるほどのレベルの正確さで混乱を起こすおとを計画するのですが、それと同じくらいのレベルで、いつ何時起こるかわからない、「え? 何だこれ?」というような馬鹿げたものが飛び出す瞬間があり、正にそうした瞬間こそ、人は真剣に喜ぶという経験をし、もっと何かあるんじゃないかとこの場所に戻って来るようにさせるものなのです。

好奇心と驚きとは、単に感情が盛り上がるといった以上のもので、これによって神経可塑性(ニューロプラスティシティ)が高まるのです。神経可塑性というのは、成長と再編成を通じて脳が自らを変えていく能力のおとです。子どもがこの能力に長けていることはよく知られています。例えば、言語を学ぶ能力などがそれで、何十年もの長い間、大人は脳を再マッピングする能力を失うと考えられてきました。かつては柔軟だった思考器官が、硬直した神経経路に固まるためというのです。当然、今日の科学はこうした考えを馬鹿げたものと見なしていて、アートセラピーなどの施術を行うことで人間が物事を考える道筋をつなぎ直すことに役立つと認めています。同様に、ケタミンや MDMA(メチレンジオキシメタンフェタミン) といった神経可塑性を高める薬(ニューロプラストゲン)を治療に使用することで、PTSD などの根深い病理について脳をコーディングし直すのに役立つという展望を示してくれています。

バーニングマンの経験がニューロプラストゲンとして作用するという臨床研究はまだ行われていませんので、ここで敢えて主張するつもりはないのですが、しかし、人々が、砂漠で「変わる」経験をした、と語る時、彼らの脳では一体何が起こっているのでしょうか。研究によると、バーニングマンの参加者は、互いにつながっているという感覚が高まり、寛大さや親切さなどの社会的にポジティブな行動が増えるなど、一過性ではない、永続的な変化を経験していることが示されており、明らかに何かが起きているのです。興味深いことに、畏れというものの性質に関する研究では、畏れは、畏れに結びつく行動や知覚の変化を引き起こすだけでなく、時間の感覚を変え、私たちを今この瞬間に集中させることができると示されています。そして、私たちみんなが知っているように、「今、ここ」という感覚こそ、それ自体恐ろしいほどに素晴らしいものなのです。

「私たちが体験できることの中で最も美しいものは神秘です。それはすべての真の芸術、真の科学の源です。畏れや驚きの感覚に恍惚としていられなくなった人は、死んだも同然です。こうした人々は目を閉じて何も見えていないのです。」——アルバート・アインシュタイン

この作品が数え切れぬほど映画化され(悪夢のような 1933 年版を含めて)、テレビ番組になり、舞台化され、テーマパークの乗り物となり、さらにはオペラにまで仕立てられたおかげで、不思議の国に登場する風変わりでおかしなキャラクターたちはポップカルチャーの典型となっています。ここでわざわざうさぎの穴に落ち込んだりしなくても、ここで語られる物語の数々は、既によく使われるパターンとなっているのです。不思議の国の世界はその表面をメディアが制作する番組のためにこそぎ取られているかもしれませんが、番組にとして表現されたアニメーションのその裏には、豊かな神話の鉱脈がちゃんと残っているのです。つまり、主人公は地下世界を旅することになるわけですが、そこで主人公が何かを見出すには、正気を失っていなければならないのです。この事実こそが、アニメーションの絵がきれいだということよりも、何故アリスとその冒険とが私たちの集合意識にこれほどの永続的な影響を与えているということの真の理由かもしれません。ある勇敢な子供が、何も意味をなさない奇妙な世界に放り出され、その好奇心と勇気を使って、一体自分とはどのような存在なのかというパズルを解き明かしていくその姿にです。その設定がが不思議の国であろうと、オズであろうと、はたまた「逆さまの世界」であろうと、或いはチョコレート工場でファッジの川を漂っている時だろうと、グーニーズと一緒に地下トンネルで迷子になっている時であろうと、こうして真剣にパズルに向かっていること自体が旅であり、その旅の中で時を超えた物語の心を理解できるようになっていくものなのです。

「もし私が善良な妖精に影響力を与えることができるとしたら……世界中のすべての子供たちに、生涯にわたって消えることのない、驚きの感覚を贈ってほしいとお願いするでしょうね。」——レイチェル・カーソン

ここまで読んで頂いた皆さんには、今年のテーマが、ただ単にイモムシの着ぐるみを着て水タバコをプカプカだけのものではないことお分かりでしょう。(水タバコのキャンプを運営されている方がいらしたらゴメンナサイ)。そうではなくて、私が願っているのは、それぞれがインスピレーションを得て、お互いのために真に好奇心をそそられるようなアートや体験を生み出し、そう、そうしたものをそれぞれが持っている奇妙でへんてこなものの井戸から呼び出して、これまで想像したこともないようなありとあらゆるファンタジーの世界があることに気づくことなのです。そうした経験を通じてこそ私たちは次々に好奇心をそそられるようになるのです——そう、世界に対してもお互いに対しても。その時はじめて私たちは開かれた心や子供の頃抱いていた驚きの感覚と出会うことができるようになるのです。

お互いに驚きと喜びを与え合い、開かれた心で新しいものの見方をそして新しい生き方を身に付けようではありませんか。

     *   *   *

はい、というわけで今年は『不思議の国のアリス』から
インスピレーションを受けてのイベントになりそうです。
果たしてヒロシのライブもアリス絡みになるのかどうか、とか、
そうしたことも含めて明日以降にレポートしていきますので
どうぞお楽しみに!