僕がお店を構えるFanghammerはメインランドにあるので、
結構外人のお客さんがフラッといらっしゃいます。
プロフィールや土地の紹介を英語で書いて検索に出しているのも
外国の方がいらっしゃる理由の一つかもしれません。
(音楽のあるカフェということで、
カジノを求めていらした方もかつていらっしゃいました。
因みに英語の cafe は、日本語では喫茶店というよりも、
バー、クラブ、キャバレーといった内容のものに近いのです。)
先日妙なお客さんがいらっしゃいました。
カフェの中をいろんなものを見ながらあちこち歩き回るのです。
挨拶してもなかなか返事が来ない。
こちらからいろいろ話しかけていくとそのうち、
「ここにあるのはノルトリードだよね? 弾いてもいい?」
と言うのです。
なるほど、この人楽器に関心があるんだ。
いろいろ苦労した後、グランドピアノを暫く弾くと
気づかないうちに帰って行ってしまわれました。w
あー、あの人、SLで楽器弾いてみたかったんだなー、
とその人のことを感じていると、
ふと1年前の自分とかぶりました。
そう、1年前、初めてSLの世界に飛び込んだ時、
最初から音楽をやるつもりではいましたが、
一体仮想世界で音楽やるって、楽器弾くって
どういうことなんだろう、と不思議で仕方なかったのです。
自分の土地を探す意味でも降り立った渋谷で、
そこにあったカフェにグランドピアノが置いてあるのを見て
弾いてみたいなー、と思い、店員さんに声をかけて
触らせて頂いたのでした。
殆ど一人でフラフラしていた自分にとって
見ず知らずの人に、しかも女性に(!)声をかけるのは
なかなかドキドキものでしたが、
ここで初めてピアノの弾き方を教わったり、
更には楽器屋さんも紹介してもらったりして
僕のSLでの音楽人生が始まったのでした。
きっと、あの時の僕も、無愛想で不気味だったんだろうな。^^;
あの外人さんに出会って、ふっとそのことを思い出したのです。
でもあの時、お店の人がいろいろ対応して、会話してくれたおかげで
その先へと進むことができた気がします。
自分でピアノを買って、音楽活動を始めた頃、
再びその店に行った時には、
あの時の店員さんはいらっしゃらなかったですね。
お礼を言いたかったのだけれど、残念。
たった一度話したきりだけど、
でもあの出会いがあったからこそ今の自分があるのだと思います。
この場を借りて、お礼を申し上げたいと思います。
同時に、あの外人さんもミュージシャンとして頑張ってほしいな。
みんな、みんな、ありがとう。
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