2019年1月17日木曜日

【RL】阪神・淡路大震災の日に

今日は1月17日、24年前に阪神・淡路大震災が起こった日でした。
地震が発生した時、私自身は東京にいましたが、
当時働いていた会社の社長が仕事で西宮にあった事務所で被災し、
会社の電話では事務所につながらず、
近くの公衆電話から社長の携帯に1時間おきに電話を入れて
テレビで報道されている状況などを伝えたり、
現地の状況を聞いたりしていたので、
あの日のことは今も忘れることができません。

それもあって、SL を始めた頃は毎年この日に
メモリアルコンサートを行っていましたが、
近年 RL で多忙な状況が続いているため、今年も叶いませんでした。
その代わりに今日は今この瞬間に感じていることを
この日記でみなさんにお伝えしておこうと思うのです。

24年というのは相当な時間です。
今、公衆電話から連絡を入れたという話を書きましたが、
そう、その頃は私も携帯電話は持っておらず、
会社でも社長はじめ数人しか持っていないような状態でした。
実は、私が携帯電話の契約をしたのはこの地震がきっかけなのですが、
今は携帯電話のない生活なんて考えられないですね。
寧ろ、今は公衆電話を探す方が難しいです。
それから、その頃はネットの情報も限られていましたが、
今はその携帯電話を通じてとれない情報はないくらいです。
そのくらい時間が経ち、時代が変わったにも拘わらず。。。
果たして、あの地震の教訓は活かされているのでしょうか?

皆さんは覚えておいででしょうか?
あの震災は日本だけでなく、
世界の人々に大きなショックを与えたのを?
何故ならば、あの地震は日本の高い技術が集積された
神戸のような大都市に壊滅的な影響を与えたからです。
先進国は勿論、途上国にしても全世界で都市化が進む中、
ハイテク日本ですら都市を守れないということを世界に示したのです。
そして世界は、その日本が高い技術力をもって
単に破壊された都市を再建させるだけでなく、
どのように災害に強い都市を築いていくか、
そこに注目していたのです。
24年という長い年月が経過して、果たしてそのような都市、
災害が起きた時により多くの人を守れる都市づくりを
今の日本は実現できているでしょうか?

2011年の東日本大震災、それに続く福島の原発事故、
そして2016年の熊本の地震、昨年7月の西日本での豪雨など、
未だに多数の尊い人命が失われる状況は続いています。
耐震技術などは阪神・淡路大震災から発達しているはずですが、
その一方で、設計や材料を誤魔化したり、
品質検査に手を抜いたりといった驚くような実態も報道されています。
特に昨年辺りは日本の製品の品質に対して
疑いがもたれるような報道が相次ぎました。
こんなことでは、震災で犠牲になった人たちは報われない、
私はそう感じるのです。
そして最初震度6と発表されたのを震度7に変えたのは
実は間違いではなかったのか、とも感じるのです。
(つまり倒壊してもいい基準を低くしてしまったという意味で。)

この点、日本政府にも日本の企業にも、
もっと頑張ってほしい、ちゃんとしてほしいと思います。
同時に、私たち一人一人も、より安全なコミュニティを築くために
自分で何ができるのか、何をすべきなのか、
それを立ち止まって考えるのが、この1月17日の持つ意味だと
そう私は考えるのです。

2019年1月3日木曜日

【RL】DX7 V で今更 TX81Z の音を再現!

昨年、ブラックフライデーの折に Arturia の V Collection を
アップグレードして Fairlight CMI や DX7 などを増強したことを
この日記に記載しましたが、
この DX7 のイミュレーション DX7 V はなかなかよくできていて、
オリジナルの DX7 の SYSEX データを読み込むことも可能、
更に、安価な割にいい音がした TX81Z の波形が追加してあったり、
オリジナルにはなかったフィルターやアルペジエータもあって、
ハードの DX7 の再現は勿論、その先の音作りができるという
大変いじりがいのある楽器に仕上がっています。

ということは?
と思って、僕が昔使っていた TX81Z で好きだった音を
DX7 V で再現する、なんてことを暇を見てはやっています。
普通に考えれば、TX81Z は DX7 の代用で買ったようなものなので
DX の豊富なプリセットを楽しめばいいようなものなのですが、
TXの「ElecBass1」とか、「ベ〜〜ン」と弦の弾ける感じが
とてもリアルに感じられてアナログ系の機材が多い僕のセットの中で
結構使ってたんですよね。
あとは勿論チューブラーベルの音とか
ブラス系では「Trumpet81Z」が好きだったので
あの音をもう一度! というわけです。
6 オペレータの 2 つを潰してわざわざ 4 オペレータでの音作り、
何て贅沢な使い方なんでしょうね。www

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DX7 と TX81Z ではいろんなパラメータが異なるところがあるので
そこは自分で変換ロジックを Excel に入れておいて作業するのですが、
参ったのが、周波数の COARSE と FINE の設定。
FINE が絡んで来るものはどうも音が濁る、というか
ノイズが乗ってくるので、正しい周波数が設定されてないことは
すぐにわかるのですが、やっぱり最初から引っかかっていたのが、
DX7 の FINE 設定は00〜99の二桁表示なのに
Arturia の DX7 V は 0.000〜100.0まで、小数点付。
調べていってわかったのは、
DX7 の FINE は正に COARSE の小数点部分を担うのに対し、
Arturia の方は、「その倍音内での位置を表す」のだそうです。
どういうことか?

例えば、DX7 で COARSE 2, FINE 50 と設定する場合、
これは 2.50 倍の周波数を表します。
これは(5倍音=2オクターブ上の長3度=ミの半分なので)
1オクターブ上のミの音を表しています。
(因みに、2倍音が1オクターブ上の基音=ドですね。)
ところが、Arturia の DX7 V は1オクターブ上を基準にした
ミの位置を指定しなさい、と言っているのです。
結論から言うと、DX7 の周波数⇒ DX7 V の周波数の変換には

DX7 の COARSE値+(DX7 の FINE値/DX7 の COARSE値)

という公式を使います。
つまり、DX7 で 2.50と設定している場合には

2 + (50/2) = 2+25 = 2.25 (FINE には25.00を設定)

と設定します。
さて、ここで、基音ドに対して長3度=ミの音は1.25なので、
2.25 というのが1オクターブ上のミの音を表すことがわかりますね。

同じように、オリジナルの DX7 で 4.50 だと、
これは9倍音=3オクターブと長2度=レの音の半分、
つまりオクターブ下なわけですが、

4 + (50/4) = 4 + 12.5 = 4.125 (FINE には 12.50を設定)

レの音はドに対して1.125倍ですのでこのように設定します。

ところで3.5を飛ばしたのはこの数字がちょっとトリッキーなため。
公式だと 3 + (50/3) = 3 + 16.666... になるので、
DX7 V では COARSE に3, FINE に 16.67 と設定すればいいですが、
3.5 って、7倍音=2オクターブと短7度=シのオクターブ下、
で、3倍音が1オクターブ上の完全5度=ソの音なので、
つまり音域的には2倍音のところに入っているわけで、
これは実は 2.75 と等価なのです。@@
2倍音を基準に考えると、ソは1.5倍、シは約1.75倍なので、
シは3倍音のソに対しては 1.75/1.5 = 1.1666... となり、
そう、さっきの3.1667 と一致するというわけ。。。

DX7 を完全再現したという Arturia さんが、周波数に関しては
オリジナルの DX7を完全に移植してくれなかったおかげで
こんな面倒な計算をしながらも、そこを通り抜けると
昔よく使ったあの音が蘇って来るのを楽しんでいる
そんなヒロシのお正月なのでした。w

2019年1月2日水曜日

あけましておめでとうございます〜そして昨晩のお礼

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あけましておめでとうございます。
新しい年が皆様にとって明るく実りある一年となりますよう願いつつ
本年も引き続きどうぞよろしくお願いします。

新しい年2019年が始まりました。
その新しい年に変わる瞬間を、昨晩は僕のライブ、
そして YMB の「第九」演奏会、ニューイヤーコンサートで
会場の皆さんと共にさせて頂きました。
ご来場頂いた皆様、ありがとうございました。
改めてこの場を借りて御礼申し上げます。

そしてもう一つ、手前味噌ながら、同じくこの場を借りて
集まってくれた YMB のメンバーのみんなにも
お礼を言いたいと思います。
このところずっと、そもそも隊長の winds さんも僕も忙しくて、
そしてきっとメンバーのみなさんもそれぞれにご多用で、
YMB としての活動をなかなかできないでいるのですが、
それでも一年で最も忙しいであろうこの時に
何も言わずに演奏に参加してくれるメンバーがいるということは
本当に嬉しいことでした。
ステージがはねてから話していたのですが、
正に年に一度実家に親戚一同集まるような
そんな場に、「第九」演奏会がなっているような感じを覚えました。
そう、みんな日頃は離れていて連絡もとりあってないけれど、
YMB っていう大きな家族なんだよね、って。
だから、普通はこういうところでは身内のことは書かないんだけど、
この機会だから敢えて言っちゃいますね。
もう何年も会っていないメンバーの方も参加してくれて感激しました。
みんな、本当にありがとう。

そんなメンバーのみんなのためにも
今年は年末だけではなくて、夏あたりにも一度やろうね、と
winds 隊長と話していたところです。
(因みに、年末の第九は既に決定だそうです。w)
あとはそうね、ケルパさんとのアートな企画もまたやりたいし、
引退とか言ってるナチュ太郎とも何かやらかしたいし、
またRLでも何かやりたいねぇ。。。
とか、年のはじめにいろいろと妄想夢が膨らむのでした。w

そんなヒロシでありますが、今年もお付き合い頂けたら幸いです。
どうぞよろしくお願いします。^^