昨日マーケットプレイスで Direct Delivery というシステムが
開始された話題を書きました。
これは、商品を買う側は何もしなくてもよくて、
ただ、これまでと違ってボックスでなく、
フォルダで商品が届くので、いちいちRezすることなく
或いは間違って装着したりすることもなく、簡便になると言えます。
一方、商品を売る側の人は、いくつかの理由によって、
手動で Magic Box から Direct Delivery への移行をしないといけない。
その手順を簡単に前回の日記で書いたのでした。
ところが、スタートして早々、いろいろと障害が出ているようですね。
トーリーのビデオみたいに簡単にはいかない人が続出、
障害情報である JIRA を見ると、上の方にズラリと
今回の移行関係の障害が並んでいます。
なので、注意を喚起する意味でも、以下、まとめておきます。
この件に関して、まずはドルフィンの開発者が
ブログに書いていますので読んでみましょうか。
Dolphin Viewer 3, Direct Delivery, and the Merchant Outbox
* * *
もう多くの方がご存じのように、リンデンラボは先般、「Direct Delivery」と彼らが呼ぶ、SLマーケットプレイスでの購入品を、マジックボックスを使わずにお客さんに届ける新しいシステムを展開しました。
もしみなさんがSLマーケットプレイスでの販売に携わっていないのであれば、今回の記事の殆どは関係のないものです。何故なら、マーケットプレイスからDirect Deliveryの商品を受け取ることについては、何ら変わることがないからです。知っておくべきこととしては、新しく「Received Items(受け取った商品)」というフォルダが追加になり、もしその商品を販売している人が Direct Delivery を利用している場合、購入した商品はこのフォルダに入って来る、ということだけです。
でも、もし実際に商品をマーケットプレイスで販売している、という場合は、以下の内容をよくお読み下さい。
今回新しい機能の展開に当たって、リンデンラボは自分たちが作成した、信頼できる手順に忠実に従って作業を進めてきたのですが、最後の瞬間になってその方針を変えたのです。つまり、マジックボックスの機能は2012年5月をもって廃止すると。これは、マジックボックスの機能はしばらく存続させるとしていた、これまでの彼らの発言とは全く真逆のものと言えます。
ここで是非知っておいて頂きたいことは、SLマーケットプレイスへの商品のアップロードはLinuxやMac OSXでは現在のところ機能しないこと、また、Windows では、いかなるビューワを使っても、つまり、リンデンラボの公式ビューワを使用した場合でも、この機能は信頼性を欠いているということです。
JIRA に報告された内容を見ていると、少なくとも Windows では、ビューワの言語を英語にすることで解決する場合もあるようです。
私自身が気づいたところでは、「Merchant Outbox」にはその他非常に不安定なところがあって、これは必ずしも毎回出るわけではない現象となっています。
今のところ、もし今すぐこれまでのマジックボックスから商品を移行しないとならないような場合には、リンデンラボの Windows 版公式ビューワ 3.3 をご利用下さい。でも、もし Windows OS をご利用になっておらず、この方法がとれない場合には、その旨 JIRA に報告することをお勧めします。リンクは追ってこのブログでお伝えします。
最後に、予定されている移行スケジュールを記しておきます。
・4/2〜4/13:Direct Delivery の使用法及び移行方法について、インワールドにて Q&A の集まりを実施。
・4/18:L$10以下の全ての商品はこの日までに移行完了のこと。
・5/16:マジックボックスによるマーケットプレイスへの出品停止。
* * *
OSや使用するビューワに依存するようでは問題ですね。
この記事にはコメントがついていて、
その方は Mac OSX で、言語を英語にしてうまくいったそうです。
多分公式ですね。
さて、ここで話題になっている JIRA を覗いてみると、
実に次のような問題が上がっています。
・Direct Delivery は決済に失敗する
これは、移行はうまくいって、お客さんの注文した商品も
無事届けることができたにも拘わらず、
商品のステータスは配達中になっており、
従って決済されず、入金もされないという事象。
⇒ これに遭遇している方は多いようです。><
・テストデリバリーを実施した場合、
次の所有者の権限が設定されるはずだが、
例えば販売するオブジェクトの内容にスクリプトやアニメが
含まれている場合、オブジェクト自体の権限設定は機能するが
内容物については権限の設定が正しくなされない。
かつ、これらテストで受け取った商品を自分の持ち物にとりこむと
オーナー権限に戻ってしまう。
権限設定が簡単に確認できる、というのが売りのはずですが、
⇒ これでは、売る側は不安になりますね。。。
・Merchant Outbox からマーケットプレイスに
商品がアップロードされない。
⇒ どうしようもないですね。。。
尚、これらの他にも細かい事象はいろいろあるようです。
加えて、次のことは制約として存在しますので
知っておいて下さいね。
・「Unassociated Inventory Items(関連づけられていない商品)」
が100を越えるとアップロードできなくなる。
・Merchant Outboxが許容するのは、
(1) 最上位のフォルダに格納できるのは200アイテムまで
(2) フォルダ配下のフォルダ数は20まで
(3) フォルダの階層は3階層まで
といったところです。
とまぁ、昨日の記事と違って煩わしくなるような内容ばかりですが、
この移行スケジュール大丈夫なんでしょうかねぇ。
まずは来週からの Q&A セッションでどのような質問が出て、
どのような回答がリンデン側からなされ、
それがどのように告知されるのか。。。見守りたいところです。