まず最初に、昨晩のライブにお越し下さった皆様に
御礼申し上げたいと思います。
ありがとうございました。
昨晩のライブは、地震の後、自分のライブとしては
初めてと言っていいほど本格的なものとして取り組ませて戴きました。
あの地震で時代も世界もまるで変わってしまいましたから、
加えて、Studio Diveのオープニング・イベントの一環ということもあり
アンコール以外は全て新しく制作した音楽で臨みました。
これは masa さんと事前に話していたことですが、
今回は地震のチャリティとは直接関係のないイベントとして
盛り上げさせて頂くこととしました。
このひと月ほど、このSNSのスケジュールからもめっきりイベントが減り
チャリティでなければイベントしてはいけないような
そんな空気があることにおかしいと感じていました。
被災地の方であっても、被災していない地域の方であっても
今、一番求められているのは「日常」を取り戻すことではないか
と考えるのです。
同時に、常日頃からチャリティと謳わずとも
NPOへの寄附やボランティア活動支援をしてきた身としては
このような事態の時だけ「がんばろう」というのもおかしい
と感じていました。
日常の生活を営みながら、それでも自分が生き、仕事していることが
常に明日の地域や日本のため、次世代のためになっているような
そんな生き方が求められているとそう感じるのです。
なので、昨晩は、日頃からステージで愛だ平和だと
長いMCをする自分としては逆に
余計なメッセージは言葉では発しないと決めていました。
メッセージは音から感じてくれればいい。
そう、音楽による黙示録として、昨年のエレクトログラム、
「SiVa」の企画に連なるものとしてステージを構成することにしました。
ご来場頂いた皆様、その辺りを感じて頂けましたでしょうか。
言葉で語らないと言いつつ、なのですが、
以下、簡単に昨晩のセットリストを兼ねて
その構成について述べておくことにします。
全体のテーマは、癒しと再生、そして、絶え間なく動き続けること、
その全てをこの大宇宙が支えている、というようなものです。
1. イントロダクション〜Kyrie(キリエ〜あわれみの賛歌)
出だしはシンセサイザーの低音で私たちの生活のベースとなっている
宇宙そのものを表現、
そしてそのままオーケストラとボコーダー・コーラスによる
「キリエ」へと突入します。
これは、被災地で起きたことは勿論のこと
人間のあらゆる生きるかなしみを洗い流す祈りです。
2. シンセサイザーによる即興
広大な宇宙で繰り広げられる生と死のドラマ。
否、全ての生は次の生に向かい絶え間なく動いている。
超新星とは一つの星の終わりであり、新しい星の始まりなのだ。
終わったと思えるものは全て新しい未来へのはじまりであることを
忘れてはならない。
3. パイプオルガンによる即興
シンセサイザーを受けて、かなしいことに祈りを捧げつつ
明日へ向かうエネルギーを取り戻すことを願い演奏しました。
4. ピアノによる即興
オルガンの音は重たいので、より細やかなピアノの音で
かなしみの解放を表現しようとしましたが、
いつまでも悲しんでいるわけにもいかないのです。
途中から激しいテンポに変わり、
先に向かって動かなければならないことが示唆されます。
5. Eternity(永遠)
この宇宙の永遠、無限なる広がり。
その中に身を委ねる時、全ては癒されていくのです。
目の前のことばかりに気をとられていると心が荒みますが、
とてつもなく偉大な存在を感じる時、
私たちは今ここに生きていることの不思議と喜びを感じるのです。
6. Restless
宇宙に癒されたあとは、再び日常に戻ります。
止まっていることは死を意味します。
今生きているということ、それは明日に向かって動き続けること。
BPM=160で会場の皆さんを煽りました。w
7. 降り注ぐ永遠の光〜This is My Land
最後は即興的に歌わせて戴きました。
どんなに嵐が吹いていても
雲の上には太陽が
そしてその更に向こうには億兆の星たちが
いつも君に光を注いでくれているよ
そのことを感じる時明日は開ける、そんな内容でした。
続いて、コード進行が同じだったので w
ピーター・ポール&マリーの名曲「わが祖国」を
内容を日本に変えた替え歌で披露させて戴きました。
This land is your land
This land is your land
From Hokkaido to the Ryukyu Islands
From the white birch forest
To the mile deep waters
This land was made for you and me
この国はあなたの国
この国は私の国
北海道から沖縄諸島に至るまで
白樺の森から深い海に至るまで
この国はあなたや私のために生まれたのだ
これが今回敢えて言葉では表現しなかった僕の
日本への応援歌かな。^^
8. エンディング〜Time of Love
最後はユーロビート風な縦ノリのコーラスに
エレキギター風のサウンドで即興で弾いてエンディングとしました。
この熱さの中にこそ、明日はある、と。
9. アンコール〜大クマクマ音頭
某キツネさんのしつこいリクエストにより w
本編のテーマとは全く関係のないところでのアンコール。
皆さん、「くまっ、くまっ」の大合唱となりました。
会場が会場だけに、「パンダ! パンダ!」と同じ匂いがする
との指摘も。w
10. アンコール〜セカンドライフのテーマ
当人としてはややネタっぽい「大クマクマ」で終わるわけにはいかず
お決まりのこの曲で締めさせて戴きました。^^;
* * *
というわけで、フルに70分のライブ、
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
今回のセットはあくまでも本日のためのものなので
もう他ではやらないと思いますが、
こうしたシンセサイザーをメインとした構成のものは
引き続きあちこちでやっていく予定ですので
是非また次回を楽しみにしていて下さい。
それでは、また、どこかで!^^