さて、ここのところ仕事が混んでて帰宅が遅いので、
地震や節電のことと相俟ってあまりインもせず、
従ってこの日記もさぼりっぱなしでした。><
今日はちょっとだけ早く帰ってきたので
久しぶりに少し書きますね。
当然地震の話題が多かったここ2週間ほどですが、
その間、ビューワ関係で動きがありましたので
まずはそのことから書きましょうか。
■まずはメディア・フィルターとレッドゾーンの話から
最初に対応したのはドルフィンで、
3月6日リリースの2系2.5.2.14654で、
メディア・フィルターの搭載を太字でアピール。
続いてフェニックスが3月8日に
メディア・フィルターの話をブログで展開、
そして13日にはそのメディア・フィルターを搭載した1系
1.5.2.977をリリースしました。
と思っていたら、
11日に久しぶりに「実験版」を出したインプルーデンスが
20日付でメディア・フィルターを搭載したバージョンをリリース。
とまぁ、サードパーティーはやたらとメディア・フィルターづいてます。
でもそもそも、メディア・フィルターとは何か?
「メディア」という名前がついているくらいだから
もともとは土地の音楽やメディアと関係しています。
ある土地に入って、音楽やメディアのボタンを押すと
その土地に設定されているURLにビューワがコンタクトして
音楽や映像を見ることができるのはご存じの通り。
人によってはボタンじゃなくて自動再生にしてるかもしれません。
そして、うるさい! と思ってるかもしれません。
メディア・フィルターは、本来は、
土地ごとに音楽や映像のオン/オフを設定できるという
なかなか便利なものなのですが。。。
ところで、もしその土地に設定されているURLが
みなさんのビューワを通して何らかの情報、
例えばIPアドレスを取得する、
というようなサイトにつながっているとしたら。。。?
ここで出て来るのが「Redzone」と呼ばれているツールです。
これは、本来はSIMの管理者のためのツールで、
グリーファーと呼ばれる迷惑な人たちを検知したり
或いはバンしたりできるものなのです。
できればそういう人たちには来てほしくないですよね。
そこで、レッドゾーンは、SIMにいるアバターの
IPアドレスを取得し、そこから誰かの別アカでないかを
確認することまでできるというものです。
(おや、これってどこかで聞いた話のような。。。)
ここで問題が生じます。
レッドゾーンの持つ機能は、SIMを安全に管理したい人にとっては
必須のものと言えるかもしれません。
が、逆にそこを訪れる人にとっては、様々な情報をとられることになる。
誰にでもプライバシーを守る権利はあるのです。
そういうわけで、今SLのフォーラムなどでは
レッドゾーンに対する白熱した議論が展開されていて、
これはTOS(利用規約)違反、とするのが大方の見解のようです。
ちょうど1年ほど前に、エメラルドをリリースしていた
モジュラーシステムが別プロジェクト・オニキスで
同様の実験をしていたのがエメラルドに対する
TOS違反疑惑を生み、それが結果的には
エメラルド・ビューワのバンにまでつながったことを思い出します。
そのエメラルドの流れを汲むフェニックスのリーダー、ジェシカさんは
どちらの言い分も正当であり、フェニックス・チームでも
議論の分かれているところではあるが、
フェニックスの公式見解としては、レッドゾーンに対しては
中立的立場を守り、一切の議論は行わない、
レッドゾーンに関する問い合わせは一切受け付けない、
としています。
話が長くなりましたが、そういうわけで、
レッドゾーンを使っているSIMで自分のプライバシーを守る効果が
メディア・フィルターにはある、というわけです。
最近、レッド・ゾーンの問題がクローズアップされているので、
各ビューワとも、メディア・フィルターを搭載したバージョンを
急ぎリリースしてきた、というわけです。
僕はまだフェニックスのバージョンしか試してませんが、
まず、メディアが設定されている自分のホームで
確認のダイアログが出ました。
ボタンが4つあって、
「今回一時的に許可」
「今回一時的に拒否」
「このメディアは常に許可するホワイトリストに登録」
「このメディアは常に拒否するブラックリストに登録」
というものです。
フェニックスやドルフィンで最新のバージョンにされた方で
突然これが出て迷われた方もいらっしゃるかもしれません。
これにはそのような意味があったのです。
■そして公式2.6β
一方、リンデンの公式では、新社長ロドヴィックの名前で発表された2.6βです。
これは「ベーシック(基本)」と「アドバンス(上級)」の
2つのモードがあって、
まず初めてSLに登録したような人には自動的に「ベーシック」、
そして長年やってる人は自動的に「アドバンス」のモードになります。
2系は、以前からのユーザーには不評だった一方、
これの導入でSL登録後の定着率が上がったのも事実。
ならば、一つのビューワで初心者向けと上級者向け、
ユーザー・インターフェースの切替ができたらいいのに
と前から思っていたので、これには注目しました。
フェニックス・チームがファイアーストームでやろうとしていることを
本家リンデンもやろうとしているのでは? と。
ところがダウンロードしてみてがっかり。w
「アドバンス」がこれまでの2系のインターフェイスで、
「ベーシック」は更にボタンの少ない、
本当にシンプルなインターフェイス。
ありゃりゃりゃりゃ、これは逆行? と思ってしまいました。
もしかしたら、ロドヴィック社長にも
2系のインターフェイスは難しすぎたのでしょうか?w
* * *
というわけで、ビューワの新しいバージョン
またまたどんどんリリースされて動きがでてきています。
ご関心のある方は、それぞれのブログをよく読んで
ダウンロードしてみて下さいね。
勿論自己責任で。w