去る10月22日(日)、神奈川県秦野市で行われた
関東では久しぶりのゴダイゴの単独公演に行って来ましたよ!
前回ゴダイゴのライブを見に行ったのは何と7年前の2016年、
東京文化会館で行われた40周年記念コンサートの時でした。
その間コロナ禍があったり、浅野氏が天に召されたり、
(そしてジョニーも!;;)
いろいろなことがありながら、関東では今年の春に
すみだトリフォニーホールでオケとの共演ライブを行いましたが、
やはり、単独でのライブ、見たいですよねぇ。
とは言え、浅野氏のいないゴダイゴのライブってどんなだろう?
とやや不安を抱えつつも楽しみにしていた今回の公演でした。
会場のクアーズテック秦野カルチャーホールに着いたのは
開演20分ほど前の15:40頃。
会場に入ると奈良橋陽子さんと楽器メーカーのコルグから
お花が届いているのが何とも印象的で感動しました。
ロビーではプログラム的なものがあれば買おうかと思っていましたが
カレンダーのようなグッズ以外に特にそういったものはなく、
やっぱり目玉はメンバーのサイン入りの45周年記念本ですが、
これは30冊の限定販売でその数じゃあもうとっくに売り切れてました。
ホールの中に入るとステージは青白い照明で迎えてくれました。
ステージ向かって右手にミッキーのキーボードブース。
キーボーディストである僕はまずそこに駆け寄って機材チェック。
コルグの Nautilus 88鍵バージョンの上に61鍵バージョンですな。
88鍵の方がきっとピアノ・サウンドを担当するのでしょう。
で、その右手にはミッキーのトレードマークとも言える
ハモンドが鎮座しておりました。
たった3台のシンプルな構成ですが、2台の Nautilus で
大抵のサウンドはカバー出来てしまいますね。
そして、写真見づらいと思いますが、
ステージ左手奥に竹越かずゆきさんのキーボードブースがあります。
竹越さんのキーボードセットも Nautilus の 88鍵と61鍵で
つまりオルガン以外はミッキーと同じ構成。
何となく思ったのですけれど、二人のキーボードのパッチ、
連動していて同じ音が出せるようになっていたのではないかと。
いや、勝手な想像なんですけどね。
それで柔軟なキーボードワークができるように感じたのです。
さて、開演時間になってメンバー登場。
まずは美しいエレピのアルペジオが聞こえて来ます。
分かる人は瞬間「あ!」と思ったでしょうね。
そう、デビューアルバム『新創世紀』のオープニング曲、
「想い出を君に託そう(If You Are Passing By That Way)」
なのです!
いや〜、久しぶりの公演のオープニングとして
何と相応しい曲なんだろう、とドキドキワクワク感動しました!
続いてはハードなイントロだったので、これは流石に
僕も何だろう? とは思いましたが、何とこれまたレアな
「Yellow Center Line」でございますよ!
やられた! って感じですね。
それからタケの MC。
今回はいろいろなアルバムからの曲を選んでやろう、
という企画なのだそう。
そこでまずは『新創世紀』からの曲ということで
続けて「憩いのひととき(It's Good to be Home Again)」
これがよかったなぁ。
竹越さんがアコギのバッキングをやってくれてたんだけど、
何故か1981年12月18日に福岡県の飯塚市でのライブを思い出した。
その時もこの曲やったかな? 記憶が定かじゃないけど、
やったとしたら浅野氏がアコギ弾いててそれを思い出したかな。
さて、『新創世紀』の次は『Dead End』に行くかと思いきや、
何故か『Kathumandu』に飛ぶのでした。w
「Leidi Laidi」と「Namaste」を演奏。
そして今度は『西遊記』に戻ってこれまた何とレアな
「Asiatic Fever」でございますよ。
そうですね、ゴダイゴのライブと言えば必ずトミーのコーナーがあって
今回はこの曲がそうだったかな。
トミーの歌は勿論よかったのだけれど、
個人的には竹越さんの高音のバッキングコーラスが
見事にアルバムのあのコーラスの雰囲気を出してるのがよかった。w
んで、ミッキーが「次の曲は4分の3だからさ」と言うのを聞いて、
会場のみんな「あ、Thank You Baby ね!」とわかった次第。w
そのあとは順当に(?)『Our Decade』に進むわけだけれども、
これがまた「Progress and Harmony」でも
「はるかな旅へ(Where'll We Go from Now)」でも
「Try to Wake Up to a Morning」でも
「The Sun Is Setting on the West」といった名曲でもなく、
何と「The Dragon's Come Alive」が来ましたよ。
これまたレアですね〜。
続いては「Lighting Man」という僕も大好きな曲なんですが、
ちょっと面白かったのは、途中のエレピのソロ、
ミッキーはバッキングに徹していて、竹越さんが取ってる。
それはまぁよくあることなんだけれども、
途中からミッキーもメロディーを弾き出して、
つまり、二人でユニゾンで弾いてるわけですよ。
この二人の息がピッタリ合ってるので、
二人の手をガン見していた僕のようなキーボードオタクでないと
気づかなかったかもしれませんね。
竹越さんのミッキーのキーボードソロのコピーはマジ完璧ですが、
あんなにピッタリというのはホント驚きでした。
で、『Our Decade』まで終わったところで
メンバーそれぞれの最近のネタ、砂時計を持ち出して
各人3分の制限時間を設けて始まりました。
何でもミッキーによると、年齢を取ると話が長くなるからだそう。w
で、そのミッキーに始まり、竹越さん、吉澤さんと続いたところで
このままやるとダレるから、と「最近の曲」ということで
2曲挟みます。
「You Are Here」と「Tomorrow of Your Dreams」で、
前回2016年の東京文化会館の時は「Tomorrow of Your Dreams」は
知らなくて、なるほど桧家さんの CM の曲か、とその時知った次第。
で、今回は「You Are Here」の方は知らなくて
何だ何だ? と思っていたら、こちらは関西の
「おおはらマタニティクリニック」の CM の曲だそう。
おお、いかにも往年のゴダイゴを思い起こさせるメロディーライン
と思いきやそれもそのはず、タケと奈良橋陽子さんという
名コンビによる曲だったのですね。
こちらが2018年の曲で桧家さんのが2016年なので
確かに最近の曲ですね!
この2曲を挟んでスティーブ、トミー、タケのネタと続きましたが、
ゴダイゴのメンバー含めてみんな驚いたのが
スティーブは前日まで『銀河鉄道999』のストーリーを知らなかった
というネタでした。w
ライブの前日秦野のアニメ満載のお店か何かで食事していて
初めて知ったのだとか?
45年間知らずに演奏してきたと言ってましたよ。w
さて、そんなネタを披露したあと、いよいよ大詰め、
『西遊記』から「Monkey Magic」、「Holy & Bright」、
そして「Gandhara」と畳みかけます。
この中で「Monkey Magic」は写真撮っていいとのことで、
はい、みんな写真一杯撮りましたよ!
ソロパートは吉澤さんのギターなんですが、
この曲に限らず吉澤さんのギターソロが素晴らしい。
いや、浅野氏のギターあってのゴダイゴと
今までそう思っていたので、冒頭で不安もあると書いたのは
そういうことなのですが、この吉澤さんのギター、
別に浅野氏のプレイをコピーしてるわけでも何でもなく、
やはり吉澤さんのプレイなのですが、
あ、ゴダイゴのギターだ! という響きの音なのですよ。
吉澤さん元々ギタリストだし、ゴダイゴのメンバーなので
当たり前と言えば当たり前なのだけれども、
トータルなサウンドとしてやはりゴダイゴサウンドで、
そのことがとても感動もし、安心もしたわけなのです。
その意味ではやってる曲はどれも古い曲ばかりですが、
新しいゴダイゴの誕生を目の当たりにした思いがしました。
「Gandhara」を歌い終わるとメンバーは一旦下がって、
10月18日で出たばかりの TBS の映像を集めた DVD の紹介ビデオが
流されましたが、とっても懐かしく、演奏シーンもリアルなので、
会場のみんな手拍子したり、インタビューに笑ったりしてましたね。
DVD の紹介が終わるとメンバーのみんなステージに戻って来て
まずはタケのお誕生日を祝いました。
ちゃんとケーキも出てきましたよ?w
そして最後はやっぱり「ビューティフル・ネーム」と
「銀河鉄道999」で締めとなりました。
「ビューティフル・ネーム」では勿論歌合戦があって
今回は会場右側ミッキー組と左側吉澤組に分かれて
どちらも「ウーワーウーワーララララ〜」の歌詞で勝負、
最終的には右側ミッキー組が勝ちましたね〜。
僕は左側吉澤組の方にいましたが、そう言えば2016年の
東京文化会館でも僕がいた方は負けたなぁ。残念!
最後の「銀河鉄道999」はもうみんな総立ちで盛り上がりました。
ミッキーのオルガンプレイもカッコよかった!
いや〜、ホント最高に楽しいひとときとなりました。
ゴダイゴは僕の原点ですし、僕のキーボードプレイは
ミッキーの影響たくさん受けてますからね、
また自分の新たな活動に向けてたくさんエネルギーをもらった
そんな素晴らしいライブでした。
ゴダイゴの皆さん、ありがとう!
■ゴダイゴ Live! 2023
・日時:2023年10月22日(日)16:00〜18:00
・会場:クアーズテック秦野カルチャーホール 大ホール
<セットリスト>
『新創世紀』より
1. If You’re Passing by That Way
2. Yellow Center Line
3. it’s Good to be Home Again
『カトマンドゥー』より
4. Lei-di Lai-di
5. Namaste
『西遊記』より
6. Asiatic Fever
7. Thank You Baby
『Our Decade』より
8. The Dragon’s Come Alive
9. Lighting Man
(最近のネタ:ミッキー、竹越さん、吉澤さん)
10. You Are Here (おおはらマタニティクリニック)
11. Tomorrow of Your Dreams (桧家グループ)
(最近のネタ:スティーブ、トミー、タケ)
『西遊記』より
12. Monkey Magic
13. Holy & Bright
14. Gandhara
(ハッピバースデー、タケ)
15. ビューティフル・ネーム
16. 銀河鉄道999