2009年11月6日金曜日

【翻訳記事】バーニングライフ2009〜また近いうちにお会いしましょう!

先日終わったバーニングライフについて、
統括のダスティ・リンデンさんが今回のイベントの結果を
ざっと振り返ってらっしゃいますので、
ここに翻訳して転載しておきます。
ここで公表されてる数字には興味深いものがあります。
尚、例によって、あくまでも個人的な翻訳であって、
訳責・文責は Hiroshi Kumaki にあります。

     *   *   *

バーニングライフ2009のイベントは(悲しいことに)終わりました。セカンドライフにおける「最も大きな」「最も創造的な」イベントを、皆さんがお見逃しにならなかったと願いたいと思います。というのも、殆どの人が、今回のバーニングライフは「今までで最高によかった」ということで意見が一致してるからです。

今年、バーニングライフはこれまでにない高みに達することができました。「ボランティア・スタッフ」で構成される多くの部門が、それぞれ規模の大きなものに拡大すると共に、内容的にも質の高いものとなったからです。これらのスタッフが、物事のレベルを以前の倍以上のものにまで引き上げてくれたのです。これまでなかったほどに、より多くの人が関わり、より多くの時間が消費され、より多くの創造的で、人と人とが交流しあうための活動がなされたのです。スタッフのリストを見るだけでも、150人近い人たちの名前が挙がっています。しかも、これは「オフィシャルな」スタッフだけの数字なのです。会場オープンに先立つ4週間、裾野の広いこのコミュニティを築き上げるのに1300人以上の住民達が協力し合ったのです。(この数字はイベントがオープンした時点での建設用と出演用のグループに属していた人の数です。)そして、バーニングライフ開催の9日間、これらのキャンプ主催者やアーティストたちは500以上のテーマキャンプとアートワークとで会場を飾り、700に近いイベントが開催されたのでした。地図は連日、埃っぽい砂漠に現れた街を訪れる人たちによって、緑色の点で埋め尽くされました。

今年は、28,564人の人たちがこのお祭りに参加してくれました。そしてトータルで87,600時間をここで過ごしてくれたことになります。ちょっとここで2008年と比較した数字を挙げておくことにしましょう。

              2008年   2009年
訪問者数          25,191   28,564
消費時間(9日間)     40,796   54,972
消費時間(2日目のみ)    4,887     7,875
消費時間(9月—10月)   データなし  87,602
ピーク時の最高訪問者数    5,314     6,645
谷間の時の最低訪問者数    4,263     4,778
参加国数             50      170
参加者の多い国トップ5   アメリカ   アメリカ
              イギリス   イギリス
              ドイツ    ドイツ
              オランダ   カナダ
              フランス   日本
人の少なかった時間帯   3:00am PDT 3:00am PDT
人の多かった時間帯    3:45pm PDT 2:00pm PDT

今年は、バーニング・マンの理念である(1)徹底的に多くの人を巻き込むこと、(2)徹底的に自主的に運営されること、(3)徹底して商業主義から離れ、贈り物の心を取り戻すこと、といった事が、更に加速して、そのスピードのあまり脱線するほどの勢いでした。これらについては、皆さんにも、チャットやブログやテレビ番組や、雑誌やフリッカーやその他いろんな場面で繰り返し語って頂きました。そこで、実際、2つのSIMでキャンプ地をただで配る最初のランドラッシュが行われた直後に、ボランティアのスタッフたちはこのコミュニティを形成する力学がこれまでと変わったことに気づいたのです。私たちは、昨年までありがちだった、「造るもの造ったら放置してどっかへ行ってしまう」というようなパターンから抜け出すことをこれまでほのめかしてきたのです。つまり、より社会的に密度の濃いコミュニティの形成へと、です。この新しいモデルを慈しむかのように、皆さんの多くが、本当に「トラックで乗り着けて」(これは見てて楽しいものでしたね)、テントを設営して、キャンプファイアーの火を点して、隣人たちを訪れて回ったのです。いやー、ホント。これが現実のものとなったんだなぁ、って。社交辞令的な挨拶をわずかに交わしただけで、技術的な問題があるとチャットでお互いに助け合いながら、皆さんはご自身のアートワークを造り、インタラクティブなテーマキャンプを築いていったのです。バーニングライフを通してたくさんの人たちが互いに友情を結び、お祭りが終わる時には別れの涙なしではいられないのでした。

さて、そしてこれからです。もし皆さんも私たちボランティアスタッフと同じように会場となった「プラヤ」を懐かしんでいらっしゃるとしたら、「バーニングライフ美術部」はそのプロジェクトを更に継続し、バーニングライフのために創られたもののいくつかを、一年を通して楽しむことができるようにと企画しているところです。そこでは、アーティスト向けの講義やデモも予定されており、更には、ドラマー、レンジャー、ランプライター、その他の部門のスタッフが一年を通して意見を交換できるような集まりも考えられています。是非、「Burning Life」という公式のグループに参加して、これらの催しの情報をゲットして下さい。

それから、もしバーニングライフのイベントについて質問があったり、ご意見がある場合には、ご遠慮なく Dusty Linden にノートカードを送って下さい。次の投稿では、バーニングライフの組織についてもっと詳しく書いて、スタッフの名前も一覧する予定です。

                    2009年11月2日
                    ダスティ・リンデン

     *   *   *

僕はずっと、セカンドライフ最大のお祭りに
日本人ももっと参加して、プレゼンスを高めたいと
そう願ってきたわけですけど
——だってこういう場でお互いに知り合うことが
セカンドライフの様々な仕様に日本人の意見を取り入れてもらえる
近道だと考えるからですね——、
何と、今年の日本人の参加者は、
昨年までベスト5に入っていたオランダやフランスを抜いて
堂々と5位に入っているではないですか。
いやー、これ、本当に僕個人としては嬉しいことです。
ダスティさん自身も、日本人にもっと参加してほしいって
以前僕に言ってましたからねー。
それからカナダが上昇してるのもいいですねー。
これ、もしかして、毎日せっせと通ってくれた
クフさんの貢献だったり?w

それから、今年は、ただものを造るだけじゃなくて、
トラックで乗り着けてテント設営した人が多かったというのには
ふふっと笑ってしまいました。
だって、僕自身、土地をゲットしたら
すぐに造ることばかり考えてましたが、
あの能舞台の建設をお願いしたCaoさんが真っ先にやってくれたのは
トラックでなく飛行船で乗り着けた光景でしたね。
テント張って、建築用の木材積んで
井戸まで掘ってくれてた。
バーニングの趣旨をわかってくれての演出には
ホント感激しました。

あと、ご近所を挨拶、なんて話も出てましたけど、
これもウィンズさん率いるYMBのパレードが
そんな役割果たしてましたね。
演奏して練り歩くこと自体がコミュニティを創ってた。

バーニング・マンの理念の「徹底的に関わり、
人を巻き込んでいくこと」(Radial Inclusion)というのは
きっとそういうことなのでしょう。
ただ、自分たちのイベントをやるのではない。
徹底してその場を楽しみ、人と関わっていくこと
それがきっと新しいコミュニティを
人と人とのつながりをつくっていくということなのでしょう。
そして、国を超えた人と人とのつながりこそ
これからの新しい価値、新しい世界を創っていけるのだと
僕はそう考えるのです。
あそこで生まれた出会いが、これからどう育っていくか
そこから何が生まれてくるか、
楽しみですね。w

2009年11月2日月曜日

見える話、見えない話

今回はバーニングでは
やりたいことは全部やっちゃったような感じかな。
勿論、もっと自分の新曲とかやれればもっとよかったんだろうけど、
前にも書いたように、今回のステージは夢に見たものを
そのまま実現する方向で動いてきたのでね、
夢に見たものは全部やった、ということで。w

実はね、僕は結構映像の人なのです。
人の話聞いてても、例えば小説なんか読んでても
どんどん映像が組み上がっていって、
小説の場合は殆ど映画見てるのと同じような感覚なんですね。
今回バーニングのプロモーションということで制作したビデオも、
あれも最初から見えてるものがあって
ナチュさんに話聞いたりしながら
見えてた場所に近い所を探して撮影したものなんです。

そして、人の話の場合ね。
これは、絵になる場合とならない場合がありますね。
その人の考えがしっかりできていて
実現可能の場合はどんどん絵になっていきます。
もう目の前で見てるような感じですね。
ところが、どれだけ話を聞いても全く絵にならない人もいる。^^;
この場合は、多分、その人自身の考えがまだまとまってないからかな。
そんな時は大抵、それってこういうこと? とか根掘り葉掘り聞いて、
より具体的な絵が見えてくるようにします。
絵が見えれば、その絵が素晴らしいものであれ、ショボイものであれ、
そこから始めることができるからね。

そんなわけで、僕の場合は、絵が見えてるってことが大事かな。
絵さえ見えれば、その方向に向かって作っていくだけだからね。

【バーニングライフ】Leaving Without Any Trace...

かくて、今日、いきなり緊急告知の形で案内しました
"SAYONARA" Buring Life '09、
大変な盛り上がりのうちに終了しました。
この場に駆けつけて頂いた方、
そしてこれまで応援して下さった方全てに
深く御礼申し上げたいと思います。
最高のステージ、最高のエンディングでした。
今僕は何とも言いようのない幸せな気分に浸りながら
この原稿を書いています。
当初、いろいろと悩みはありながらも
ナチュさんに誘われ、ウィンズさんに誘われ、
結果として、今回やって本当によかったと思います。
お二人には感謝感謝です。

もとはと言えば、今晩の企画は、
とても素晴らしい最終日を迎えることができた僕らは
結局統括のダスティさんをはじめとする
リンデンのみなさん、BLのスタッフのみなさんに
全面的にサポートして頂いたからこそそれが可能になったわけで
彼らに感謝の意を表して、是非自分たちのパフォーマンスを
見て頂きたいと、招待状を送ったところから始まっています。
結果的にダスティさんはいらっしゃれませんでしたが、
この場を仕切って頂いたタリア・トクガワさん始め、
いつもGIMで活躍されているスタッフやレンジャーのみなさんに
お越し頂いて、最後の最後まで楽しんで頂きました。

僕も出演したYMBのステージドリルは、
見にいらした皆さんを、興奮の中に巻き込みましたね。
素晴らしい、カッコイイ、と演奏中も絶賛の言葉が絶えません。
Yokohama Marching Band の名前は彼らの記憶に
深く刻まれたようです。
僕はその演奏中、誰が来てるか、気になって仕方なかったですが、
タリアさんを認めてほっとし、
そして、何とエメラルド・ビューワの開発者の方を見つけては
大変驚いてしまいました。
正に、昨日、あのタイミングで日記に書いてますからねー。
こんなところでお会いするとは。w
これこそバーニングライフの醍醐味と言えるかもしれません。

ドリルが終わったあとは、皆さんと一緒に記念撮影。
とその最中にIMが入ります。
「そろそろ火をつけてもいいですかぁー。」
あいあい、というわけで、
いよいよ能舞台に火が放たれます。
ただ燃やすのはおもしろくない、と。
僕はやっぱり熱い曲をストリーミングで流します。
曲は黒縞屋さんの「ASAKURSA ROCK」、「Edology」。
そう、本当は、エレさんやこじゃさんと一緒に
バーニングのセンターステージ立ちたかったからね、
これは僕なりの彼らへのトリビュート。
TBSの音、バーニングの会場に響いたよ、って。
途中、ヴァーグナーやストラヴィンスキーの、
やっぱり熱い音を挟みながら、
最後は「Almost Dead」でChill Down。
それまでに、何にもなくなってしまいました。
残ったのは踊り足りない人たちだけ。。。w

何にもない砂漠の土地を割り当てられ、
そこにCaoさんがキャンプを設置してくれてからひと月半。
いろんなことがありました。
いろんな人と出会い、いろんな人のお世話になりました。
今また、何もない砂漠に一人佇む時、
このひと月半の様々なことが去来します。
そして今、一つだけ言えること、
僕は今、とてつもなく幸せだと感じています。
やってよかった。最高のエンディングだった。
そう思えるのは、ひとえに、この間お会いした皆さんのおかげです。
ありがとうございます。
そして、今、この幸せな瞬間から
また新しい明日に向かって歩み出していきたいと思うのです。
これからもどうぞよろしくお願いします。
本当に、本当に、ありがとうございました。

2009年11月1日日曜日

【緊急告知】"SAYAOANA" Burning Life '09 今晩24:00開催!

前にこの日記でちらっと書きましたが、、、

全てを片付けて何もない砂漠に戻す今日11月1日、
今年のバーニングライフの最後を飾るイベントを行います。
題して「"SAYONARA" Burning Life '09」。
本来、今回いろんなところでご支援頂いた
ダスティさんとタリアさんに感謝して
お二人のために企画されたプライベート・パフォーマンスでしたが、
どうもお忙しいご様子で、ダスティさん、この週末はインできないかも、と。
(個人的にはリンデンさんがインしない日があるなんてと
笑ってしまいました。w)
そこで、もう、このまま通常の公演として行っちゃいます。w

交通量5,000を越えたあの能舞台での
最後のステージドリル。
そしてその後、いよいよその能舞台の解体です。
今年のバーニングライフの見納め、
是非お時間ある方、遊びに来て下さいね。w



■"SAYONARA" Burning Life '09
・日時:2009年11月1日(日)24:00〜
・会場:Yokohama "Burning" Marching Band
    http://slurl.com/secondlife/Burning%20Life-Washoe/245/246/26