2020年12月31日木曜日

今年のお礼と最後のお願い〜このあと23:15より YMB の「第九」です!

 あっという間に2020年も終わろうとしています。
今年は新型コロナの騒ぎでいろいろな意味でいつもとは違った
一年になりました。

新型コロナが蔓延しはじめた今年の春、
東日本大震災の時と同じような嫌な空気が日本を覆い始めました。
イベントの自粛——イベントを行うことが悪であるかのような
そんな嫌な閉塞感です。
そして東日本大震災の時、多くの SL ミュージシャンが
音楽活動を控える中、この空気を何とかしたいと
やすたかさんが先陣を切ってライブを行って頂いたのが救いでした。
そして今年は同じようにナチュさんが、この状況を何とかしたいと
仲間のミュージシャンや DJ のみんなに呼び掛けて
「春はみんなでナチュまつり」なるイベントを行わせて戴きました。
それが4月4日〜5日にかけてのことでした。

以来、今年はその時一緒にやったナチュさんやこじゃさんを始め、
アーティストのケルパさんやYouTube放送局のしんさんを含めた
みなさんとたくさんいろいろなイベントを企画もし、
また参加させて戴きました。
そんなイベントにお付き合い頂いたミュージシャン、DJ のみなさん、
そして毎回のようにお客さんとしてお越し頂いた皆さんに
この場をお借りして御礼申し上げたいと思います。
このコロナ禍の中で久しぶりに SL に戻られた方もいて
そんな方々ともイベントをご一緒できて、僕にとっては
大変充実した一年になったのではと考えています。
ありがとうございます。

さて、そんな2020年の最後、今晩23:15より年末恒例、
YMB の「第九」演奏会を行います。
是非一人でも多くの SL 仲間と共に年越しが出来ればと願っています。
年の瀬のお忙しい折ですが、ご都合のつく方、
いらして頂けると幸いです。
今年最後の。。。どうぞよろしくお願いします。w

■ YMB カウントダウンコンサート・第九演奏会
 201220a

・日時:2020年12月31日(木)23:15〜24:15
・会場:YMB ウィンターステージ
・プログラム:
       第一部 23:15 ベートーヴェン「第九」演奏会
               交響曲第五番・第1楽章
               交響曲第九番・第4楽章
       第二部 24:00 ニューイヤーコンサート

【RL】 アンドレ・ジョリヴェの「オンドマルトノ協奏曲」

 いきなり謎の言葉が並んだタイトルかもしれない。
アンドレ・ジョリヴェというのはフランスの20作曲家で、
オリヴィエ・メシアンと「若きフランス」というグループを結成した、
音楽はエドガー・ヴァレーズに師事した人、
と言えば何となくわかる人がいるかもしれない。
このジョリヴェの代表作と言えば「赤道コンチェルト」とも呼ばれる
「ピアノ協奏曲」ともう一つが「オンドマルトノ協奏曲」だ。
ピアノ協奏曲の方は以前からアントルモンのピアノと
ジョリヴェ自身が指揮するパリ音楽院管の演奏で持っているのだが、
オンドマルトノ協奏曲の方は名前ばかりで聴いたことがなかった、
と、最近中古で売りに出ているのを見つけて漸く手に入れ
聴くことができたのである。
この曲のことを知って何十年ぶりかという。w

201231a

これはジョリヴェのエラート録音集成とかいう4枚組の CD で、
ジョリヴェの管弦楽と室内楽の大抵の作品が入っているというもの。
お目当てのオンドマルトノ以外の演奏者は、
チェロのロストロポーヴィチ、フルートのランパル、
トランペットのモーリス・アンドレ、ハープのリリー・ラスキーヌ
と、何ともまぁ豪華な顔ぶれで、普通の人はこっちがメインかな。
肝腎のオンドマルトノは、ジャンヌ・ロリオで、
この人はメシアンの「トゥランガリーラ交響曲」で
お姉さんでメシアン夫人のイヴォンヌ・ロリオと一緒に
この曲の演奏や録音を一緒に行ってきた人、
謂わばオンドマルトノの大家と言える人だ。

で、オンドマルトノって何? ということになるわけですが、
言ってみればテルミンの兄弟分でシンセサイザーの先駆け
という感じでしょうか。
キーボードがついているのですが、鍵盤を叩いても音は出ず、
左手の手元にある「トゥーシュ」というボタンを押し込む事で
押し込んだ深さに応じてボリュームが出ます。
つまり、鍵盤楽器でありながらピアノやオルガンなどと違って
バイオリンのような遅いアタックの演奏も可能というわけです。
更に鍵盤を押し込んで左右に震わせるとビブラートがかかるし、
何と言っても「リュバン」と呼ばれる指輪をはめて
鍵盤の手前にあるリボンを左右に動かすと
ピュ〜〜ッと音程が連続的に上下するという
鍵盤楽器らしからぬ自由度のある楽器なのです。

と、言葉で説明してもわかりづらいので、
次の「トゥランガリーラ交響曲」の第5楽章の演奏を見て下さい。
これはなかなか素晴らしい演奏で、
指揮者に向かって右手、茶色いキーボードを女性が演奏してますが、
このキーボードがオンドマルトノなのです。


女性奏者の方が、のけぞったりしながら、リュバンを
右に左に大きく動かすとピュ〜〜ッと上がったり下がったりするのが
よく捉えられていると思います。
あと、キーボードを弾いている時は細かく左手で
トゥーシュを動かしていますよね。

ピュ〜〜ッという音で思い出された方もいるかもですが、
今年の「セカフェス」で僕が演奏した「ファウンデーション」の曲、
あそこでテルミンみたいだと誰かがコメントしていて
ケルパさんが「刑事コロンボだ」とおっしゃっていたあの音、
あれがオンドマルトノの音を真似したものなのです。

テルミンやシンセサイザーはあまりクラシック系の音楽では
使われないようなのですが、一方でこのオンドマルトノを使った曲は
先のメシアンの「トゥランガリーラ交響曲」の他にも、
オネゲルの「火刑台上のジャンヌ・ダルク」などもあって
これも非常におもしろい曲でよく聴いたりしますが、
何れもオーケストラの中の1楽器として扱われているので、
キーボーディストの端くれとしてはやはり、
ソロを取ってる曲を聴いてみたいと思うわけですよ。
それがジョリヴェの「オンドマルトノ協奏曲」なわけですが、
如何せん、なかなか CD とかではなかったのですね。
で、中古で見つけて、おお! というわけです。
なるほどこの楽器の特徴をいろいろと活かしたおもしろい曲でした。

因みに、テルミンを使ったクラシック系の曲、調べてみましたが、
あることにはあるものの、何れもオンドマルトノで代用することが
多いようです。
テルミンはオーケストラの中で使うよりも
小さい編成の中で使う方が使い易いのかもしれません。
テルミンは楽器に触らないで演奏するので、
演奏しているというよりは何とも魔術的な感じがしますね。w
個人的にはレッド・ツェッペリンの「狂熱のライヴ」というビデオで
「Whole Lotta Love」の即興部分でジミー・ペイジが
テルミンを操っている姿が何ともアヤシくて印象深いです。w
オーケストラ曲でオンドマルトノが好まれるのは、
結局はその演奏法が弦楽器や管楽器に近いからかもしれません。

2020年12月30日水曜日

【イベント】 今年も SL での年越しは YMB の「第九」で!

 早いもので今年もあと1日を残すだけとなりました。
今日は東京証券取引所の納会の日、過去3番目という高値をつけて
日本のビジネスもお休みモードに入りました。

そして大晦日と言えば、毎年恒例 YMB の「第九」です!
今年はベートーヴェン・イヤーということで「第五」を先に演奏、
その後いつものように「第九」で新年を迎えます。
毎年最後の「ズチャチャチャジャン!」の音が
0時の時報に合うようにとやってみるのですが、
これがなかなか合わないのですよね。w
SL なので合ってる人も、大幅にずれてる人もいると思います。
昨年は僕の環境では2、3秒だったかな。割といい方。^^;
今年はどうなるか? ヒロシは上手く合わせられるか?
その辺りもこの第九コンサートの見所です。w

そして、同じく例年通り、飛び入りも歓迎です。
衣装は自由ですので、会場でその気になったら是非どうぞ。w
いやもう、今年は是非やってみたい、と今からお考えの方は
是非開演30分前の22:45に直接会場までお越し下さい。
その場でご担当の楽器など調整させて戴きますので。

今年はオンラインでの交流が見直された年でした。
その年の最後を、そして新しい年の始まりを
是非 SL の YMB 第九演奏会でお過ごし下さい。
会場でお待ちしています!^^

■ YMB カウントダウンコンサート・第九演奏会
 201220a

・日時:2020年12月31日(木)23:15〜24:15
・会場:YMB ウィンターステージ
・プログラム:
       第一部 23:15 ベートーヴェン「第九」演奏会
               交響曲第五番・第1楽章
               交響曲第九番・第4楽章
       第二部 24:00 ニューイヤーコンサート

2020年12月20日日曜日

【イベント】 年末恒例! YMB の第九コンサートのポスターが出来ました!

 前に少しだけ案内させて戴きました年末恒例 YMB の第九コンサート、
漸く内容が決まり、ポスターも出来上がってきましたので
正式に告知させて戴きます。

ジャジャジャジャ〜ン!

そうです! 今年はベートーヴェン生誕250周年記念の
べートーヴェン・イヤー。
その年の締めくくりに、皆さんよくご存じの
ベートーヴェンの交響曲第五番、その第1楽章を
いつもの第九の前に演奏させて戴きます。
この年の最後に是非ベートーヴェンをたっぷり味わって下さい。^^

そして、年が明けてからは、いつものように「蛍の光」をやったあと、
新しい時代に向けて、これまでとは違う曲を演る予定です。
こちらも楽しみにして頂ければと思います。

何とも大変な2020年でしたが、
その最後を是非 SL の仲間とベートーヴェンの音楽でお過ごし下さい。
当日会場でお待ちしています!

■ YMB カウントダウンコンサート・第九演奏会
 201220a

・日時:2020年12月31日(木)23:15〜24:15
・会場:YMB ウィンターステージ
・プログラム:
       第一部 23:15 ベートーヴェン「第九」演奏会
               交響曲第五番・第1楽章
               交響曲第九番・第4楽章
       第二部 24:00 ニューイヤーコンサート

2020年12月13日日曜日

【RL】 今更ですが。。。今年は「銀河英雄伝説」をイッキ見でご満悦!

今年も年末恒例のベートーヴェン「第九」が近づいてますが、
ベートーヴェンと言えばドイツ!
というわけで(そうなのか?)、今年は前から気になっていた
1988年〜2000年にかけて細作されたアニメ「銀河英雄伝説」
の OVA シリーズと呼ばれる本伝110話、外伝52話をイッキ見して
ご満悦なヒロシなのです。

「銀河英雄伝説」と言えば、今は2018年から放送が開始され、
今年の春から Eテレでも放送された「Die Neue These」の方が
若い方々にはデフォルトなんでしょうけど、
アニメをあまり見ない僕がず〜〜〜っと気になっていたのは
今から20年以上の前のこちらの作品の方なのです。
何と言っても、原作者が「アルスラーン戦記」の田中芳樹さん。
「アルスラーン」は古代ペルシャを彷彿とさせますし、
「銀河英雄伝説」の方は貴族時代のドイツを想起させますし、
その世界観が素晴らしいですよね。
しかし如何せん、100話以上もアニメなんて
とても見通せるものではありません。><
が、今年の Eテレの「DNT」に便乗してか、
Amazon Prime で本伝、外伝共に配信してくれたんですよね〜。
で、この機会に! とイッキ見したわけです。w

で、見始めて最初に感じたのは、
「俺、ドイツ文化、好きなんだな」ってこと。w
何てったっていきなり BGM は大好きなモーツァルトだのバッハだの
ベートーヴェンだで一杯ではないですか!
で、絵がきれい。
嘗て男の子の僕も魅了された「ベルばら」を思い出させるような
どちらかと言えば少女漫画のタッチ。
もう、出だしからこれで参ってしまいました。

で、むむむ? と思ったのが、帝国軍と自由惑星同盟の戦争、
なんて言うと普通は帝国軍が悪者、自由同盟がいい者なんですが、
どちらかというと帝国軍率いるラインハルトが
全ての人が平等に生きられる新しい社会体制を目指していて、
自由惑星同盟の政府首脳たちは自分のことしか考えてない
腐った人間ばかり、という設定。
それでも民主主義の素晴らしさを体現しようとする
もう一人の英雄ヤン・ウェンリーがまた魅力的なんですけどね。

まぁ、物語について語り出したらキリがないんだけど、
このアニメ見てて僕が改めて刺激を受けたのはマーラーの音楽。
はっきり言って、交響曲好きの僕も、
マーラーの音楽ってイマイチ苦手だったんですよね。
やたら長いし。w
同じ長いのでもブルックナーはよりヴァーグナー的で
楽しめるんですけどね。
でも、このアニメでのマーラーの曲の使われ方を聞いて、
さすがに気になってマーラーの CD いろいろ買って来て聞きました。w

ドイツ大好きって書いたけど、
見ているうちにドヴォルザークは出て
そのうちベルリオーズだのドビュッシーだの
フランスの音楽も出て来るので、ありゃりゃ、とか思いつつも
好きな音楽が次々に流れるので、それがこの長い物語を
見切ってしまった理由かもしれません。

まー、でも、タイトルはじめ、物語に出て来るドイツ語は
ちょっと変なところがいろいろあるのも気になりましたが、
そこはまぁ、ご愛敬というところでしょうか。
オープニングテーマが全て英語なのを考えると
最初から世界展開を考えていたっぽいだけに残念なんですけどね。

というわけで、今日もマーラーか何か聴きながら寝るかな。
そのうち「アルスラーン」の続編もやらないかなぁ。。。 

2020年12月2日水曜日

【イベント】 12月! と言えば「第九」ですね!

 はい。
今年はコロナだなんだ、と言っているうちに
あ〜〜〜〜〜〜〜っという間に12月になっちゃいましたね。^^;
12月になると毎年、今年はなにを目標にしていたか、
そのうち何ができてて何ができなかったか
内なる自分が自分に問いかけてきて責められるように感じます。
残り1月でどこまでキャッチアップするんだ? って。^^;

その一方で、12月はイベントいっぱい、楽しい月でもあります。
そして、12月、イベント、と言えば、勿論「第九」ですよね!
というわけで、今年も12月31日(木)、
大晦日の23:15から元旦の0:15にかけて
恒例、YMB の「第九&カウントダウンコンサート」を開催します!

しかも、今年はいろいろな意味で特別な年だったので、
YMB としても何か特別なことをやりたいと考えています。
皆様、是非年越しのこの時間はオンラインで、つまり SLで
たくさんの仲間と一緒に「第九」で楽しみましょう。

当日のプログラムやポスターなど、
詳しい情報はまたのちほどこの日記に書きますので、
是非是非、カレンダーに印を付けておいて下さいね。
当日のお越しをお待ちしています!