ここで挨拶。日本語で「美しい」というジョン。
「Everybody, utsukushii. You're all good people.」と言うので
やっと来たぁ、と思いました。そうです。この流れで、
1973年の『YESSONGS』のライブでも1曲目にやってた
「I've Seen All Good People」になります。名曲ですね。
その後、ジョンはルイを紹介して、彼のドラムソロになります。
イエスのドラムと言えばビル・ブルーフォードかアラン・ホワイト、
だけれども、ルイのドラムもすごい迫力で、このソロは
今回のライブの見せ場の一つでありました。
そして、そのドラミングから雪崩れ込んだのは
1991年のアルバム『Union(結晶)』の一曲「Lift Me Up」、
これもトレヴァーの曲ですね。
僕の知る古いイエスと『90125』以来のトレヴァーのイエスの
それぞれの時代の曲を交互に演奏しているイメージです。
そして、ですよ。
「みんながそこにいて、僕がここにいて」というジョンのMCは
「And you...and I...and you...and I...」となり
そう、『Close to the Edge(危機)』に収められた名曲
「And You and I(同志)」が始まります。
これはもう、ドキドキしたんだけれど、
アルバムでも、スティーヴ・ハウのいるライブでも
アコースティック・ギターで始まるこの曲、
寧ろリックのシンセサイザー・サウンドで始まったのが印象的でした。
実はこの曲、長い事『Close to the Edge』の中で
一番好きな曲だったんです。
ここでのリックはバカテクを披露するわけじゃないんだけど
壮大な世界を創り上げていますよね、それが素晴らしくて。
今回のライブでも大満足でした。
そして大いに盛り上がったところで再びトレヴァーの曲。
『Big Generator』から「Rhythm of Love」。
ただのロックだなぁ、もっとイエスっぽい大曲を聞きたいなぁ、
と思っていると、まさかの展開。
クリスが亡くなって、多分あの曲は無理だろうな、
と思いつつも、数日僕の頭を駆け巡っていた曲
それが「The Heart of the Sunrise(燃える朝焼け)」。
アルバム『Fragile(こわれもの)』に収められたこの曲は、
クリスの激しいベース・ソロから始まるもので、
過去のライブ映像を見ても、クリスがかなり長いソロを演奏してて
クリス亡き今はこの曲はないんだろうな、と思ってました。
ところが、そのベースのイントロが聞こえて来るじゃないですか!
今回呼ばれたイアン、ここぞとばかりにベース・ソロを頑張った!
これがホントカッコよかった!
そして曲本体にも大満足。一緒に歌っちゃいましたもん。w
続いて『90125』から「Changes」をやったあと、
ステージはジョンとリックの2人だけに。
「リックとはホント長い事一緒にやってて、
次にやる曲は二人にとってとっても大事な曲なんだ」とジョンは語り、
アルバム『Anderson Bruford Wakeman Howe(閃光)』から
「The Meeting」という曲を披露。
このイントロのリックのピアノのきれいなこと!
この人はオルガンもいいしシンセ・プレイもいいけれど、
ピアノという楽器から本当に透明な美しい響きを紡ぐ人ですね。
以前、「Close to the Edge(危機)」全曲をピアノで弾いていて
それがとても美しい演奏だったのを思い出しました。
そしてそのままリックのソロに移ったと思ったら、
バンドのメンバーもゆっくりと戻って来て
『Going for the One(究極)』から「Awaken(悟りの境地)」。
再び大曲の演奏になります。
この曲でのリックは最高。
そしてその余韻も醒めやらぬまま、聞き覚えのあるギターのリフが。
そう!「Owner of a Lonely Heart(ロンリー・ハート)」です。
まぁ、何だかんだ言って、イエスとしては
この曲が一番売れたんじゃないでしょうか。w
それだけに会場の反応も最高でした。
そしてそして、後半、Roland AXIS を手にしたリックは、
最初はトレヴァーやイアンと絡んでいましたが、
そのうちにソロをとりながらステージから降りて
会場を練り歩き出すではないですか!
これにはもう、会場は騒然、2階席の人も立ち上がったり
前に身を乗り出している人がたくさんいましたね。
更にトレヴァーも客席に降りて来て、二人で客席を一周しました。
そのうち何故かギターのフレーズがクリームの
「Sunshine of Your Love」のリフになり、
ジョンもその曲を歌い出す始末。w
これは貴重なものを見せてもらいました。
(写りはメチャクチャ悪いけど写真載せときますね。^^;)
「Owner of a Lonely Heart」で盛り上がったまま
メンバーは一度引っ込みましたが、アンコールの拍手に
お約束のように戻って来ては、やってくれましたよ、
お待ちかね、『Fragile』の名曲「Roundabout」です。
やっぱり聞きたいよねぇ、この曲は。
僕らの世代には最もイエスを代表する曲だし、
リックのキーボード・プレイもたっぷり見れるしね。
■Yes featuring Anderson, Rabin, Wakeman
「An Evening of YES Music & More」
・日時:2017年4月17日(月)19:00〜21:10
・会場:Bunkamura オーチャードホール
・曲目:
1. Cinema
2. Perpetual Change
3. Hold On
4. I've Seen All Good People
5. Lou Molino III's drum solo
6. Lift Me Up
7. And You and I
8. Rhythm of Love
9. Heart of the Sunrise
10. Changes
11. The Meeting
12. Awaken
13. Owner of a Lonely Heart
14. Roundabout
Born on 27th July 2007 in Second Life and debuted as a musician at a concert in Aquarium Cosmic Tree on 27th October 2007. Since then, wishing to create an environment where everybody can feel happy, relaxed and healed, has been playing the piano and synthesizers by improvisation. In 2008, first appeared in Burning Life in the center camp and my own camp. In 2009 joined winds Seiling's Yokohama Marching Band and now a manager and conductor of the band. As a solo and YMB's event manager, plans musical events in Second Life.