2019年9月29日日曜日

【RL】行って来ました!〜Mickie Yoshino Half Century

今日の午後、ゴダイゴのキーボードとして知られるミッキー吉野さん
デビュー50周年を記念したイベントが
東京・恵比寿のガーデンプレイスで行われましたので行って来ました。
シンセサイザーという楽器の面白さを教えてくれたのは
何と言っても冨田勲さんですが、
バンドのキーボーディストってかっこいい! というのを
ゴダイゴのステージを通じて教えてくれたのはミッキー吉野さん。
僕のキーボードプレイはこの人の真似から始まってますからね。w
このライブのことを知った時、行かないわけがない!
そんな感じですぐにチケットを申し込みました。
今日という日をどんなに楽しみに待ったことでしょうか。

で、今日の日曜日はいい天気で日差しも割と強くて、暑いなあ、
と思いながら恵比寿の駅からガーデンプレイスまで歩くわけですが、
途中にたくさんビールの広告があるわけですよ。w
今日のライブはワンドリンク付ということでしたが、
会場に着いてすぐ、「ヱビスビール」を求めたのは、
完全に敵の作戦にハマってますな。w

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それはさておき、会場に入ると、
ラッキーなことに席はなんとほぼど真ん中。
開演前のステージはこんな感じで、右側にミッキーのブース。
客席に向かって正面に据えられてるのが KORG KRONOS で
その下に同じく KORG Grandstage、
そこから直角に、バンドの方を向いてハモンドが設置されてます。
ハモンドは多分B3かな。
さすがにコンソールまでは見れなかったので確認できずです。
また、ステージ左手にも Grandstage がちょこんと置いてあります。

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開演時刻の15:00から大体10分押しくらいかな、でミッキーさん始め
バンドメンバーが登場。
ミッキーさんの3分の1の年齢という
ギターの北川翔也さん、ドラムの渡邊シンさん、
そしてベースの小柏伸五さんが左から順にセットに着いて
ライブがスタートします。

まず一曲目はプロコルハルムの超名曲「青い影」。
これに僕は一気に盛り上がります。
何故って、もう随分前にミッキーさんがこれ弾いてるのを見て
すごい感動したことがあるんですよ。
原曲は案外さらっと終わってしまうんですが、
その時見たミッキーさんはオルガンソロをたっぷりやるんです。
そのかっこいいこと!
なるほど、この曲はこう弾かなきゃいけないんだと、
そのあと真似して随分練習したものです。w
で、今回またやってくれるんだよね、って
すごい期待してたんですよ。
それが1曲目。やっぱりかっこよかった!^^

で、2曲目はバンドメンバーのような若い人たちのための曲
ということで、ミッキーさんのオリジナル「Earthmatics」を挟み、
今年の「TEPPEN」でも話題になったゴダイゴの
「The Birth of the Odyssey〜Monkey Magic」の
インストバージョン。
「The Birth〜」はミッキーさんのピアノプレイは勿論だけど
エレキギターもメロをとり、ドラムも入っているので
とても新鮮でかっこよかったです。
「Monkey Magic」でタケカワユキヒデが絡まないのも新鮮。w

そのあと、VOW WOW の山本恭司さん、
ゴダイゴのタケカワユキヒデさん、
そして芳野藤丸さんが順に登場して、それぞれと絡みながら
第一部のステージは進んで行きます。
選曲は60年代後半から70年代の曲がメインなんですが、
何れもオルガンをフィーチャーした曲が多いのは当然。
タケと山本さんが最初に会った時「Get Back」やったよね、
なんて話してるので、それをやるのかと思ったら、
ビートルズからは何と『Abbey Road』の中でも特に重たい
「I Want You」と来ました!
うん、確かにあの曲はオルガンバリバリの曲だなぁ。w

因みに、VOW WOW と言えば、ボーカルの人見元基さんが
東京外語大の英米科の後輩だと言う話が出ていて
はい、ヒロシも後輩です、と声を上げそうになりました。w
僕はちょうどタケとは入れ替わりなんですよね。www
ゴダイゴは元から好きでしたが、VOW WOW というバンドに
興味を持ったのはやっぱり人見さんが先輩だから、
というのがあります。w
あと厚見玲衣さんのキーボードもかっこよかったし。w
そう言えば、会場の前の方、
明らかにゴダイゴファンらしき集団と
VOW WOW ファンらしき集団がいましたね〜。

そんなこんなで、第一部はお決まりの「銀河鉄道999」で
大いに盛り上がって15分の休憩に入ります。

第二部は、ミッキーさんが「ピアノ弾きたくてね」と
ステージ左側の Grandstage に座って、ゲストの方を
お一人お一人呼んでデュオで展開していきます。
最初は、ミッキーさんの即興的なピアノソロから入り、
それに山本恭司さんのアコギが絡んで、
ジョー・コッカーの「You Are So Beautiful」、名曲です。
続いては、芳野藤丸さんが登場して、何かリズムを刻み始めます、
と、特徴的なあのリズムに。
そう、Cream の「Crossroads」をギターとエレピで演奏!
これは超かっこよかった。
個人的にはギターとベースが絡む曲という先入観があり、
エレピで絡むんだ〜、と面白く聞かせて頂きました。
中々エンディングが決まらないと思ったら、
北海道出身だからと藤丸さんの「函館の女」のメロには参りました。w

そのあと、タケとの絡みでゴダイゴの名曲「Piano Blue」をやった後、
ゴダイゴに入るはずだった、というフランク・シムズさん登場。
もうね、さすがイーグルスとかザ・フーと
一緒にやって来られた方だからですかね、迫力が違いまして、
ミッキーさんの演奏も、それまで以上にすごい演奏になってました。
こういう、一緒にやる人で出音が変わるというのが
音楽やってておもしろいところですね。^^

アンコールでは全員が出て来て、ヴァニラファッジの
「Keep Me Hangin' On」そしてパープルの「Smoke on the Water」
もうこれには会場総立ちで盛り上がりましたね〜。
タケがパープル歌うのも何か不思議な感じがしましたが。www

というわけで、あっという間の3時間、
全体に60年代から70年代の曲が多かったんですが、
イントロが流れる度に「おお〜」とか声を上げてしまう自分の
オッサン度を感じてしまうひとときでもありました。w
いやいや、ステージ上の方々よりは一回りは若いはずですが。w
でも、あのころの曲ってホント素晴らしいですよね!
たっぷり堪能させて戴きました。
そして、何より、ミッキーさん、50周年おめでとうございます。
これからのご活躍も大変楽しみにしています。
またどこかで直接その演奏に触れる機会を楽しみに。

最後に本日のセットリストです。

<第一部>
1. A Whiter Shade of Pale (Procol Harum)
2. Earthmatics (ミッキー吉野)
3. The Birth of the Odyssey — Monkey Magic (Godiego)
4. Born to be Wild w/ 山本恭司 (Steppnwolf)
5. Hush w/ タケカワユキヒデ・山本恭司 (Deep Purple)
6. I Want You w/ タケカワユキヒデ・芳野藤丸 (The Beatles)
7. 長い髪の少女 w/ タケカワユキヒデ・山本恭司・芳野藤丸
 (The Golden Cups)
8. 君は薔薇より美しい w/ タケカワユキヒデ・芳野藤丸 (布施明)
9. 銀河鉄道999 w/ タケカワユキヒデ・芳野藤丸 (Godiego)

<第二部>
10. ミッキーのピアノソロ〜You Are So Beautiful w/ 山本恭司
  (Joe Cocker)
11. Crossroads w/ 芳野藤丸 (Cream)
12. Piano Blue w/ タケカワユキヒデ (Godiego)
13. Heartbreaker w/ Frank Simes (Led Zepplin)
14. Life’s a Rocket w/ Frank Simes (Frank Simes)
15. All Along the Watchtower w/ Frank Simes (Jimi Hendrix)
16. Little Wing w/ 山本恭司・芳野藤丸 (Jimi Hendrix)
17. Superstition w/ 山本恭司・芳野藤丸 (Stevie Wonder)

<アンコール>
18. Keep Me Hangin’ On w/ タケカワユキヒデ・山本恭司・
  芳野藤丸 (Vanilla Fudge)
19. Smoke on the Water w/ タケカワユキヒデ・山本恭司・
  芳野藤丸 (Deep Purple)

2019年9月22日日曜日

【新作】動画「阿蘇・パート1」をアップしました

以前から温めてきた大地震の被災地の
美しい自然の風景や大地のエネルギーを
音と映像で表現するシリーズの第二弾、
「阿蘇・パート1」を YouTube にアップしました。

東日本大震災は私も東京で経験しましたが、
2016年の熊本地震の時にも福岡や佐賀にいて
偶然経験することになったのです。
そんなこともあって、単に九州出身という以上に
他人事とは思えず、東京に戻ってから熊本の中でも
僕がその雄大な自然のエネルギーに魅せられた阿蘇をテーマに
曲を書いてセカンドライフの中でもライブで取り上げてきたのは
皆さんもご存じの通りです。

この曲は子供の頃に訪れて焼き付いた阿蘇の風景を
思い浮かべながら作曲したのですが、
やはり実際の風景を曲に重ねたいと2016年と2018年の夏
かの地を訪れて映像に収めたものを編集してできたのが
今回の動画になります。
更にこれもまた本当に偶然と言っていいくらいなのですが、
今年の正月に東京へ戻って来る飛行機の窓から
くっきりと阿蘇の山々が見えるではないですか!
というわけで、この時の映像も最初と最後に入っています。

尚、この動画は熊本出身のぴらさん、あきのりさんと
熊本の皆さんに捧げられています。
何はともあれ、お楽しみ下さい。^^



2019年9月16日月曜日

【新作】動画「エピローグ」をアップしました

Burn2 が近付いて来たことが関係しているかもしれません。
前から企画していた動画のシリーズのうちの1本を
漸く YouTube にアップしました。

2007年の夏にセカンドライフに飛び込んで
その年の秋に初めてセカンドライフ最大のお祭と言われる
「バーニング・ライフ」に参加しました。
とにかく世界中からいろんな人が来てて
いろんな出し物があったのには圧倒されましたけど、
感銘を受けたものの一つが、当時ミャンマーが大変な事になっていて
会場のあちこちで「ミャンマーを救え! ミャンマーに自由を!」の
声が聞こえたことです。
世界で起きている問題に対して、言葉を伝え、連帯していく
そんな力と希望をセカンドライフに感じたのでした。

2011年、日本も東日本大震災に見舞われました。
復興ということでは僕自身には何もできることはないのですが、
被災地を訪れ、そこの美しい風景をカメラに収め、
それを音楽で表現することくらいはできるのではないか、
そんなこともあって何度も被災地を訪れ、
その一部は曲にまとまったりもしました。
が、映像と音楽のコラボというプロジェクトは
いろんな技術的な制約もあってそのままになっていました。

「還暦」とも言われる12年目の今年、いよいよ機は熟したようです。
まずは小さな作品から順に発表させて戴きます。
第一弾は、春の遠野を訪れた時の映像を見ながら
即興的に弾いた子守唄「エピローグ」です。
曲の方は、既に公開というか、僕のライブの終わりに
「おやすみなさい」の代わりに流しているので
お聞き覚えのある方もいらっしゃると思います。
子供の頃の純粋な心と安らかなひとときを、
そんな願いを込めた作品です。
お楽しみ下さい。。



2019年9月14日土曜日

【イベント】今年の Burn2、いろいろ発表になりましたよ!

ヒロシです。
このブログも随分ご無沙汰しとったとです。
が、そろそろどがんかせんといかんと書き始むっとです。

というわけで、今年も9月、それも中盤に入り、10月も間近、
そして10月と言えば! そう、SL 最大のお祭 Burn2 ですよねっ!

ところが今年は、10月11日(金)〜20日(日)と日程が決まり、
キャンプ地の販売は早々に始まったものの、
1月前を切ってもなかなかライブや DJ の出演者の募集が始まらない。
どないなってんねや! と気を揉んでいたところ、
本日漸く募集が始まりましたので、ヒロシもポチっと予約を入れ、
この告知記事を書き始めたわけです。

いつもはこの Burn2 のタイミングと僕のデビュー記念日の
10月27日が被っていることが多くて、
デビュー記念ライブも Burn2 のイベントの中でやったりしてましたが、
今年は例年より早いので、Burn2 は Burn2 で2回やって、
デビュー記念ライブはまた別途どこかでやりますのでお楽しみに。
Burn2 の2回は、10月12日(土)と19日(土)、
何れも日本時間23:00から予定していますので、
今から予定に「○」をつけておいて下さいね。^^v

そして! 僕のライブとは別に、ナチュさんも
キャンプ地をゲットした模様で、今年も何かやらかすと思います。
ナチュさんのキャンプ地、昨年はどこより盛り上がっていたのは
皆さんもご存じの通りです。
こちらも SLURL やスケジュールが決まったらお知らせしますので
楽しみにしていて下さい。

と、ご託はこのくらいにして、Burn2 に興味のある皆さんのために
いくつかまとめて URL を書いておきますね。

・Burn2 公式 HP
 https://www.burn2.org

・キャンプ地の申し込み
 https://www.burn2.org/updates-on-burn2-2019-metamorphoses/

・ライブ・DJ 出演申し込み
 https://www.burn2.org/burn2-metamorphoses-stages/

・ボランティアスタッフ申し込み
 https://www.burn2.org/who-is-burn2/we-are-volunteers/volunteer-application/

何度も書いていますが、僕にとっての Burn2、
以前はバーニング・マンと呼ばれていたこのイベントで
センターキャンプと呼ばれる場所は僕の SL 活動の原点でもあり、
それで毎年 Burn2 でのライブは派手でかっこいい(?)
メインステージやライブステージでなく、
このセンターキャンプで行っているわけで、
今年もそのセンターキャンプで上記日程を申し混んだわけなんですが、
何と、その申し込みページ。。。

190914a

190914b

何と、申込書左に何枚かある写真、
よく見ると僕やナチュさんが写っているではないですか!@@
昨年のセンターでの記念に残るイベントだったわけですね?
と勝手な解釈で気をよくして、ナチュさんもセンターに出るようです。
ね、僕がやる気が出て来たわけ、分かったでしょ?www

最後に、ちょっと長くなりますが、今年の RL のバーニング・マンと
共通のテーマ「変身(メタモルフォーゼ)」の趣意書を
バーニング・マンのサイトから訳していますのでご参考まで。
元の文章はここにあります。

・バーニング・マン2019「変身(メタモルフォーゼ)」
 https://burningman.org/event/brc/2019-art-theme-metamorphoses/

     *   *   *

ーー万物は変化するのみ、死滅するものなど何もない。
(オウィデウス『変身物語』)

ーーエネルギーはある形態から別の形態に変化することがあるだけで、新しく生み出されることもなければ、破壊されてなくなるということもない。
(熱力学の第一法則)

カフカの主人公グレゴール・ザムザがゴキブリとして目覚めるより2千年も前に、1世紀のローマに於ける文学の異端児であったオウィデウスは、様々な形態の悲惨な変身物語についての文章を残しました。人間の愚かさと神々の気まぐれに捕らわれた世界の中で、彼の不運な主人公たちは、気づいた時には鳥や獣や木々や山や、或いは星々にすら姿を変えられているのです。ある時にはそのような変身はご褒美として与えられ、またある時には神による懲罰として与えられるのでした。彼の詩の1行1行を読み進むうちに死の影が次第にその姿を現し、遂には変身が、もう後戻りすることのできない変化が最後には訪れてしまうのです。こうした物語を読むことで、私たちは人生というものは本質的には変身を続ける旅のようなものであり、そこでは運命と性格というものとが全く予想もつかないようなやり方で互いに影響を及ぼし合っているのだ、ということにいやでも気づかされるのです。

ーーある朝、グレゴール・ザムザは不快な夢から目を覚ました。おや? とその時彼は気づいた。何と自分は一匹の大きな虫になってベッドに横たわっているではないか。
(フランツ・カフカ)

バーニング・マンは革新的なイベントであるとよく言われます。即ち、一人の人間にとって、それは自分自身のあり方を変えるような体験なのであり、一つの団体にとっては変革を促すようなイベントであり、文化なのだと。実際、これは具体的にはどういうことなのでしょうか?

「このイベントで自分は変わった」とか、「これは世界を変えるイベントだ」とか、バーニング・マンからは数え切れないほどの物語が生み出されていますが、その全ての物語に共通しているのは「変化」「変異」ということです。それはちょうど炉の中で金属が鍛え直され、窯の中でガラスが焼き直されるようなものです。残渣を取り除き、内なる真の本性を明らかにすることであり、それは魂の坩堝であると言えます。私達は自分自身を見つめてこう考えるのです。「このままではダメだ。自分の環境、身近な人間関係、働いてる会社、住んでいる町、そしてこの国、全てを変えたい。技術革新、世界の変容、世界の多様化、進化、そして革命! がしかし、これら変えたいと思っているもののうち、どれが自分の意志でどれが運命によるものなのでしょうか? 私たちの真の自己は実は心の奥底で自分を偽っているのでしょうか? ちょうど、彫刻家を前にした大理石が、いつか自分の真の形をいつか顕してほしいとその時を待っているかのように。或いはそれとも、私達は北の空に輝く星を見つけ、進路を定め、そこに向かうのに自分たちを舵に縛り付けておく必要があるのでしょうか? 欲望が生産され、イベントが心を誘惑するこの世界にあって、私達は自分の本能というものを本当に信じてもよいのでしょうか?

ーー蝶が羽ばたく時、そこには幼虫であった時のものは何も残っていない
(アレハンドロ・ホドロフスキー)

一人の人間の変化の旅はその人の人生全てを使い切ってしまいますが、それと同じように、もっと広い流れの中で、たった1本の糸によって私たち全てが互いに絡み合って変化する壮大なタペストリーが織り上げられていきます。自己の地平の彼方に目を向ける時、私たちは常に変化する世界に囲まれ、しかもそこから切り離されることはないことを知るのです。そこには政治的な風景もあれば自然の風景、私たちのこの地球もあり、それらが多数の転換点の層として重なり合っているのです。私たちには、ただそのような変化を嘆くのではなく、これらの変化に影響を及ぼし、歴史の円弧を曲げてしまうような、そのような力があるのでしょうか? 或いは、私たちにそのような力がないのだとしたら、一体誰にそのような力があるというのでしょうか?

今年のバーニング・マンのテーマは「変化の祭り」であり、「不確実性への冒険」です。従って、「時間」もまたそのテーマを支えるものとなりますが、但し、何度も巡って来るものとしての時間、そして周期的に儀式が行われる対象としての時間ではなく、絶え間なく先へ先へと進み後戻りするこを知らない弓矢のような存在としての時間であり、従って、常に過ぎ去っていく「今」を愛でることでもあります。思い出とは気まぐれなものであり、未来は常に不確実性に満ちています。私たちは誰一人として将来の自分がどうなるかわかっている人はいませんが、しかしそれでも、変化する軌道上の一点である「今ここ」にいること、存在という弦が奏でる儚い和音を奏でていることを理解しようとすることはできるのです。

変身は確実に起こるものなのです。私たちがそれを信じようと信じまいと。しかし、もし私たちがこれまでのバーニング・マンの経験の中で何かを学んでいるのだとしたら、私たちは自分たちの未来について確実に言えることがあります。それは、求めるならば私たちには変える力がある、ということです。勿論、私たちには最後にどんな結果が待っているかは知るよしもありません。が、私たちには共に信じているものがあるのです。それは、自分自身の夢こそが大事なのであり、互いに一緒になってでも一人一人の独立した個人としても、私たちには自分たちの物語を紡ぎ出し、より建設的な方法で自分たちを変えていく力がある、ということです。

ーーだからこそ(バーニング・マンは)これだけ、まるで伝染病のように広まっていったし、そして人をまたその場所に戻って来させることが出来たし、また、その力を普段の生活の中で活かすことができるようになったのです。それは、バーニング・マンが、一人一人に自分がどういう人間であるのか、そこに変化を与えたからなんです。
(ラリー・ハーヴィー)

錬金術師たちは長年にわたり、秘密の方法によって卑金属を金に錬成し、無生物に行きを吹き込もうとする技術を極めようと研鑽しました。そうすることによって物質世界を超越し、神々と王族たちが支配するこの世界に挑戦しようとしたのです。今年のバーニング・マンのテーマは、新しい形態の錬金術を探究しようとする試みへの招待です。それは、捕らえどころのない「賢者の石」などに頼るのではなく、「心」の持つ無限の力をベースにした新しい錬金術なのです。

     *   *   *

「メタモルフォーゼ」というと、そう、オウィデウス、カフカ、
手塚治虫と来ますが、最後錬金術だの賢者の石だのって、
これは「ハガレン」ですね!
んじゃまあ、今年は僕がエドでナチュさんがアルのアバで
ライブやりましょかね。www