2015年2月22日日曜日

【RL】DAWの話

前にAbleton Liveの話を書いたので、
ここで少し僕自身のこうしたソフト、所謂DAWに対する
思いのようなものについて触れておきたいと思う。
長い文章になると思うので、飛ばして頂いて構いません。

そもそも僕がMacを使うようになったのは、
音楽制作がやりたかったからで、
MIDIという企画が決まる前後は楽器を自動で動かそうとすると
それにはシーケンサーという「ハードウエア」が必要だったんです。
最近、KORGがステップシーケンサーのSQ-1を復活させて
話題になっていますけれど、
そう、初期の頃のシーケンサーはあんな感じのもので、
しかも、16ステップとか32ステップとかなので
アルペジエイターには使えても1曲まるごとというのは無理。
それも曲となると複数の楽器を同時に動かしたいわけでしょ。
そこでローランドからMC-4とかMC-8とかいう
ハードのシーケンサーが出ていたわけですけどね。
YMOのステージでも使われていたものです。

でも、こうしたシーケンサー、
どちらかと言うと数字で楽譜を入力していく感じなのです。
なので結構面倒くさい。w
その後ローランドからもSH-101の兄弟みたいな
MC-202が出たりとか、KORGのSQD-1だったかな、
だんだん楽譜的なノリで音を記録できるものが出て来ます。
最終的に僕が使っていたのはヤマハのQX-3ですね。

なんだけれども、こうしたハードのシーケンサーは
ディスプレイが小さいこともあって全体が見渡せない。
その頃既にMacの世界ではPerformer, Vision, Notator Logic
なんていう音楽制作ソフトがあって、
要はより直観的に音楽制作に取り組めるというので、
そうした環境への乗り換えをずっと考えていたのです。
Notator Logicは今のLogic Proの前身で、
「Notator」の名前の通り、楽譜作成に優れていて、
最も高級なイメージがありましたね。
シーケンサーとしてはPerformerとVisionが人気で、
殆どこの2つで市場を二分していたんじゃないでしょうか。

それでいろいろ雑誌読んで調べたり、
あと、一緒にバイトしていた人がEZ Visionを使っていたりで
いろいろ比較した結果、Visionを使うことにしたのです。
創業者のデヴィッド・オッペンハイムと思しき
ぶっ飛んでるお兄さんがキーボードを弾いてるロゴや
画面全体の楽しい色遣いが気に入った、というところでしょうか。
そのロゴが出ているStudio Vision Proのスプラッシュ画面を
ここに載せておきますね。
スタンダードバージョンのVisionでは、
このお兄さんのロゴがでっかく全面に出てました。

150222a.jpg

このソフトを使った音楽制作は快適でした。
今はマウスを使ったり、iOSでは指でなぞって入力するのでしょうが、
キーボードから直接、数字キーの4で4分音符、6で16分音符と、
いちいちクォンタイズを切り替えなくても
一発で音符を入力出来るのが好きでしたね。
素早く操作できるので、楽譜を入力するのが苦にならない。

あと、このソフトが独特だったのは、
1つのファイルが複数の「シーケンス」から構成されるという点。
つまり、1つのシーケンスはある音楽の部分でしかないわけです。
これは、どういうことかと言うと、ある音楽を作る時に、
必ずしもイントロから順番に思い付くとは限らないですよね。
サビからだったり、バースからだったり。
あと、アレンジだって、あとから変えたくなる時もあります。
イントロなしでいきなりサビから始めるのをライブ用に作ったりね。
そこで、そうした部分部分をシーケンスとして作っておいて
あとで好きに並べ替えられるような方法が前提だったんですね。
そして、ここまで書くと想像できるでしょうけど、
シーケンスの中に別のシーケンスを呼び込むこともできたわけ。
それぞれのシーケンスは並べた順にキーボードのA, B, C.. のキーで
一発で演奏を開始するようになっているので、
ライブでのアレンジの変更や曲順の変更が簡単だったんです。
画面は僕の「ONE」の画面ですが、今思い出したけど、
これ、ああでもないこうでもないって、
いろんなバージョンが存在したみたい。w
そこでシーケンスAとシーケンスBの2つ見えますよね。

152222b.jpg

この機能は、実は、SLを始めてライブをやるようになってから
頻繁に使うようになりました。
お客さんの反応を見て演奏する曲やその順番を変えるので、
ライブ用のファイルに演奏予定の曲を
シーケンスとして並べておいて、切り替えながら演奏してました。

そんなわけで、打ち込みにもライブにも
とても使い易くて便利なソフトだったんだけど、
2000年頃から、経営難から行き詰まって開発が中止になり、
当時日本の代理店だったカメオからCubaseへ乗り換えるよう
案内が来てたんだけど、確かにリアルな画面はおもしろかったけど、
Visionでいいなと思ってる機能が不足してて
そのままにしちゃってたんですね。
でも、さすがにSLでライブをやるようになると
機材をいろいろ入れ替えたりして、
ヤマハのUSBミキサーについていたCubase Aiを
これまで使ってきていたわけなんです。
まぁ、基本的なところはそれでも不足ないですからね。

で、更に今回の機材入れ替えで、どうするかいろいろ考えた時に、
打ち込みだけならどのソフトでもあまり変わらないかな、と。
CubaseとかLogic Proは結局80年代からの伝統を
受け継いでいますからね。
でも、今の自分は結構ライブとかやってますからねぇ。
で、ライブであんまりおんなじことはしたくないですからねぇ。
そうすると、かつてVisionで出来たようなことができるのは、
実はAbleton Liveかな、っていうのが今の結論。
アレンジビューとかセッションビューとか
最初は戸惑いましたが、セッションビューて
要するにVisionのシーケンスの考えに似てるな、と。
MIDIもオーディオもクリップとして取り込んで
全部同期させちゃうのもおもしろいなぁ、って。

そんなわけで、Ableton Liveを使った実験を
これからのライブでちょくちょくやってみようと思っています。
お楽しみに。

2015年2月18日水曜日

KORGのiOSアプリを買うとAbleton Live Liteがもらえるよ!

昨日は音楽制作やSLに使ってるMacの移行の話をしたんだけど、
ハードウェアやOSを変えると付いて回るのが
新しいソフトへの買い換え、という話。

今回、いろいろと考えていたところがあったんですよねぇ。。。

まず、これまではCubase Aiを使っていたのと、
Cubaseにはボカロに対応したVocalic Editor for Cubase、
通称「ボカキュー」があるので、引き続きCubaseで行くか。

一方で、もう○十年来の憧れだったLogicに切り替えるか。
Logic、今となっては安いよねぇ。
ただ、個人的には、Apple傘下になる前の、
Emagicがやって頃のLogicの魅力の一つにSound Diverがあったけど、
今のLogicにこれはついてないからねぇ。
(これが何かはあとで説明します。)

自分としては、Cubaseを使うようになる前は、
実は一番気に入ってたのはVisionなんだけど、
2000年頃、経営難から開発が中止となり、消えていっちゃった。
何でこのソフトが気に入ってたかもあとで書くけど、
今になって思うと、このVisionの思想が受け継がれているのが、
実はAbleton Liveじゃないかと。

で、どうせ買い換えるのなら、Ableton Liveかなぁ、
と思っていたところへ!

これまでの日記でも大体想像付くでしょうけど、
僕は結構KORGのiOSアプリを買ってるんですよね。
どれもクオリティが高くて、満足できるからなんだけど、
そのKORGのアプリのうち、GadgetとiKaossilatorを買うと
Ableton Live Liteがもらえるって知ってました?

http://www.korg.com/jp/products/software/korg_gadget_for_ipad/page_3.php

KORG Gadgetは昨年9月のバージョンアップで
Ableton Liveフォーマットへの書き出しができるようになったけど、
その時はへぇ〜、という程度の感じだったのね。
Ableton Liveを使ってる人にはおもしろいかもね、って。
だけど、よくよく読むと、Ableton Liveを持ってない人も、
アプリ内のメニューからメールアドレスを送ると
Ableton Live Liteのシリアル番号が送られて来るのです!@@
つまり、早速Ableton Liveの機能を活かした編集ができるってわけ。

KORGは、MIDIキーボードを買うと
Ableton Liveが安く買えるサービスをやってるけれど、
iOSでも同じようなキャンペーンやってたんですね。
LIte版は、MIDIとオーディオ合わせて8トラっていう
ちょっと物足りない仕様だけど、
それでもAbleton Live独自の音楽編集はできるわけで、
タダでもらえるものはもらわない手はありません。w

というわけで、新しいMac miniにはAbleton Live Liteが入ってます。
そのうちきっとアップグレードするだろうけどね。^^
KORGのGadgetやiKaossilatorをお持ちだったら、
皆さんも是非GETしてみて下さい。遊べますよ。w

2015年2月17日火曜日

引っ越し

いや、僕自身の引っ越しではないのですよ。w

実は、一昨晩のライブが緊張の連続だったのには理由がありました。
それは、外人さんが多かったことや、
初のボカロでアバターを2人分動かしたこともだけど、
それ以前にシステムを入れ替えたという事情があるのです。

さすがにね、2007年にSLを始めて、
その直後に購入したMac miniが音楽制作としてはメインで、
更にその後、2009年に購入したMacBookが
NVIDIAのグラボを積んでることもあって
SLではこちらがメインで過ごしてきたのですが、
この間テクノロジーも進歩して来ましたし、
加えてiPhoneやらiPadのバックアップでやたらとHDDを消費するので
もう限界、と昨年末に新しいMac miniを買い足したのですよ。

新しいMacはさすがに容量も多いしサクサク動くので、
いろんなものをこちらに乗り換え。
特に音楽関係のDAWやらソフトシンセやら
ストリーミングソフトやら、そして勿論SLもね。
iTunesのライブラリも引っ越して、
古いMac miniとつなぎ替えたら一応同じ環境になるよにしたわけ。

でもね、こればっかりは!
本番で動かしてみないと、それもSLの場合、
誰もいない会場で実験するのとお客さんが入った状態は違うからね、
事前にテストはしてみてもドキドキだったわけですよ。
新しいMacのOS、Yosemiteではいろんなトラブルも報告されてるし。

だけどまぁ、半ば実験を兼ねたバレンタイン・ライブは
技術的なトラブルは特になく終えることができたので、
漸くSLメインとして使っていたMacBookの方も
この週末にOSをYosemiteにバージョンアップしたというわけ。
ドキドキでしたが、これもMavericksの時に比べて
スムーズにアップグレードできて、しかも意外と軽い!@@
アップグレード後は何と10GB近くHDDの空きが増えましたよ。w

これでMac miniとMacBookの両方でSLできるようになったので、
バレンタイン・ライブの時のような、DAWで音楽を回しながら
2つのアバターを動かすような演出も可能になったわけ。
やすたかさんじゃないけど、さぁ、次は何をしよう、ってとこかな。w
次回のライブもお楽しみに、ね。^^

2015年2月16日月曜日

バレンタイン・ライブありがとうございました

昨晩のバレンタイン・ライブ、
思いの外たくさんの方に来て頂きありがとうございました。
いつもの仲間のみなさんに加えて、
海外からも駆けつけて頂き、本当に驚きました。
いえ、実は最初に会場に来られたお客さんが外人さんで、
いきなりBurnやSLBのような2ヶ国語のMCをすることに。^^;
MCもだけど、実験的なこともやるつもりだったので、
これにはホント焦りましたよ。

さて、いらして頂いた方にはこの「実験」が何かはおわかりですね。
バレンタインということで愛をテーマにした曲を中心に構成、
なんだけれども、僕が歌ったのではイマイチなので、
この間密かにボカロと格闘していたわけなのです。
そしてそのボカロで歌わせるアバターとして
僕のサブアカであるHiroko Sweetwaterを引っ張り出したわけ。
彼女は元々僕の商品確認用だったり、
或いは撮影用だったり、時にYMBメンバーのバックアップだったり、
まぁ、これまで積極的な使い方はしてなかったのです。
それが、ボカロを中心にライブの構成を考えていたら
突如としてメインボーカルにすることを思いついたわけ。
そしたら歌だけじゃなくてMCも少しさせようと、
どんどんエスカレートしちゃったのですよ。www

150215a.jpg

自分で企画しておきながら、裏ではかなり忙しかったです。
2つのPCで2人のアバターを操作しながら
もちろん音楽のコントロールはしながらですからね。
その自分の曲に乗りながら身体も動かしてたので
焦りも手伝って暑い暑い。w

それでもまぁ、何とか楽しんで頂いたようなので、よかったです。
次のライブでも彼女に登場してもらうことを考えてるので、
もうちょっとうまく全体をコントロールできるように練習です。
次回も是非楽しみにしていて下さい。

最後に、昨日いらっしゃれなかった方のために、
2曲だけSound Cloudに上げてありますので、
よろしかったら聴いてみて下さい。

同じ場所(iPadバージョン)
タージマハール(英語版)

■Hiroshi Kumaki バレンタイン・コンサート
・日時:2015年2月14日(土)22:00〜23:00
・会場:YMB スカイステージ
・曲目:
    1. シンフォニア
    2. 同じ場所 w/Hiroko
    3. メロディ w/Hiroko
    4. タージマハール(日本語)w/Hiroko
    5. For Ladies(ピアノソロ)
    6. カッチーニのアヴェ・マリア w/Hiroko
    7. シューベルトの連禱 w/Hiroko
    8. タージマハール(英語)w/Hiroko
    9. Time to Love

   (アンコール)
   10. 同じ場所 w/Hiroko

2015年2月14日土曜日

【ライブ】このあと22時より Hiroshi Kumaki バレンタイン・ライブ!

はい。あと2時間ちょっとになりましたね。
今日はバレンタイン・デーというわけで、
愛をテーマに22時からライブを行います。

今晩のライブは、そしてもしかして今後もそうかもですが、
ちょっと新しい趣向で行きたいと思っています。
まぁ、新しいと言っても僕にとって、というだけかもしれません。
何れにしても、いつもおんなじことの繰り返しでは
飽きてしまいますからね。

なので、できるだけたくさんの人に来て頂いて
お楽しみ頂けると嬉しいなと思っています。

ところで今年はバレンタインが土曜に重なったこともあって、
他にもステキなライブがあちこちであるみたいですね。
誘われたのだけれど、見事に僕と重なってしまったのが
何度かイベントでご一緒させて頂いた Piatto さん。
それからそのあと23時からは盟友やすたかさん。
どちらも僕自身行ってみたいライブです。w

みなさま、ステキなバレンタインの夜をお過ごし下さい。^^


150131a.jpg

■Hiroshi Kumaki バレンタイン・ライブ
・日時:2015年2月14日(土)22:00〜23:00
・会場:YMB スカイステージ
    http://maps.secondlife.com/secondlife/YMB001/59/247/22
・メモ:SLURLの場所に青いPolice Boxが置いてあります。
    ドアをタッチして中にお入り下さい。

■Piatto Valentine Live 2015
・日時:2015年2月14日(土)22:00〜
・会場:White Wolf
    http://maps.secondlife.com/secondlife/White%20Wolf/100/98/1
・詳細:Piatto Valentine Liveのお知らせ

■古葉保貴ライブ "Love for Love"
・日時:2015年2月14日(土)23:00〜
・会場:R&Y 野外音楽堂
    http://slurl.com/secondlife/RY%20Atoll/72/34/3802
・詳細:今夜はR&Y 野外音楽堂でラブソングのライブ

2015年2月1日日曜日

【ライブ】Hiroshi Kumaki バレンタイン・ライブ

今年は昨年よりは積極的に活動すると宣言していましたが、
1月に続いて、2月もライブやりますよ。
そして、2月と言えば勿論これ、
「バレンタイン・デー」のスペシャル・ライブです。

SLを始めた頃はよくバレンタイン・ライブやってましたけど、
この何年かは忙しさに取り紛れてやってませんでしたね。
でも、やっぱり「愛の日」を忘れてはいけません。
今年はちょうど土曜日に当たってますので、
日頃忙しい僕も何とかなるでしょう。^^;

今年は新しい試みをいろいろとやってみようと思ってますが、
このバレンタイン・ライブがその第一弾、
それがもしかしたらこのポスターにも表れているかな。
いつもとどこか雰囲気が違うというか、ちょっとアヤシイかも。w
さて、どんなステージになるのでしょうか、お楽しみに。

150131a.jpg

■Hiroshi Kumaki バレンタイン・ライブ
・日時:2015年2月14日(土)22:00〜23:00
・会場:YMB スカイステージ
    http://maps.secondlife.com/secondlife/YMB001/59/247/22
・メモ:SLURLの場所に青いPolice Boxが置いてあります。
    ドアをタッチして中にお入り下さい。