2023年1月15日日曜日

今年のお正月

今日は1月15日、小正月です。
平安時代にまで遡れば、この日は元服が行われ、
それが今の成人式につながっているのと、
同じく、宮廷に使える官僚たちにとっては
除目と言って、謂わば人事異動の発令がされた日に当たります。
清少納言は『枕草子』の中で、この日は家族みんなが辞令を待ってて、
絶対に昇進するはず、と思っていなかったのにその音沙汰がない家は
ホントサイアクだと書いています。
一方の成人式について言えば、成人の日自体が1月15日から動いて、
更に、昨年から成人の定義が20歳から18歳に下げられたので、
じゃあ18歳を迎えた人に成人式を行えばよいようなものを
何故か引き続き「20歳の集い」のような形で行う自治体が多いのは
何とも奇妙だなとそのニュースを見ながら感じていた次第です。

さて、ツィッターや FB には書きましたが、
今年は久しぶりに親許で家族揃ってゆっくりとしたお正月を
過ごさせて戴きました。
結果、地元での初詣はえらく遅くなってしまいましたし、
この日記も全く更新できてませんでしたので、
小正月にかこつけて、今年のお正月について感じたことを
いくつか書いておくことにします。

まず元日、1月1日。
この日は快晴で初日の出も眩しいくらいでしたね。
初日の出の写真を撮って、それを年賀状にして
いつもお世話になっている人たちに送ったら、
そのまま九州の親のところへ向かいました。
今回は新幹線を使いましたが、快晴だけに富士山もきれいでしたね!

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ところで例年、私は1月1日に新幹線で移動することが多いのですが、
大体この日は自由席もガラガラということが多いのです。
が、今年は違いました。
もう品川出て新横を過ぎた辺りから立ってる人が増えてきました。
そうなんです。
自由席は殆ど満席の状態だったんです。

そんなこんなで親許に帰り、3が日を過ぎた1月4日に
ちょうど街に出る用事があったので、
母親がついでに佐嘉神社に行こうか、と言うので行ったのですが、
これが結構並びましたね。
母親曰く、みんな敢えてズラして来てるのかねぇ、と。
それで却って混んでるのではないか、と。
元日に新幹線が混んでいたのも同じ理由からかなと思った次第です。

さて1月5日の夜の便で東京に戻って来て、
翌6日は会社に出勤。で、7日の日に漸く三社参りと相成ります。
これも例年の通り、日高市の高麗神社と世田谷の松陰神社にお詣り。
ですが、高麗神社はお手水も復活していたのがよかったですね。
柄杓でなく、流れている水を直接手ですくうスタイルですが、
やはり神社にお詣りするのにお手水は大事です。

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そして何より、出店が復活しているのがよかったですね。
神社には、勿論神様にいろいろお願いに行くわけなんですが、
出店でいろいろ買ったり食べたりするのも初詣の楽しみかと。
子供たちは楽しそうにしてましたし、はい、私もここの甘酒を
楽しみにしている一人ですので、何だかほっとしました。

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昨日14日に訪れた早稲田の穴八幡宮もやはり出店があって
2021年からここを訪れ始めた僕にとっては初めての光景でした。
穴八幡宮だけに、ここの招き猫は御利益があるかも?
と危なく散財するところでした。w

今年のお正月は新型コロナの感染が拡大してから
初めて行動制限のない中でのものとなり、
お正月らしいお正月が戻って来たように感じました。
勿論、新型コロナがなくなったわけではないので、
一人一人が十二分に気をつけて行動しないといけないわけですが、
やはりお正月にしても毎日の生活にしても
抑圧的な状況の中で過ごすのはもう限界というのを
政府も感じているということなのでしょうか。
中国も抗議運動を受けてゼロコロナ政策を撤回しましたしね。
こうしてせっかく取り戻せた明るさが、
この一年続いて行くとよいのですが。。。
もしお正月の移動や初詣のタイミングをズラしたのが
多くの人の知恵であるならば、
抑圧的にならずに、しかし同時に新型コロナの感染も防げるような
そんな生き方のできる最初の年になればと願うばかりです。

2023年1月3日火曜日

今更のように管弦楽法を勉強中

親の家で久しぶりにゆっくりとした時間を過ごしているヒロシです。
本来は休みは今日までなのですが、5日までお休みを頂きました。
そこで、昨年は10月から年末にかけてやたらと忙しくて、
書こうと思いつつ書けないでいた話題などを
ゆらゆらと書いてみることにします。

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その一つが、昨年の10月か11月だったと思いますが、
前から欲しかった伊福部昭先生の『管弦楽法』上下2冊を
漸くゲットして毎日少しずつ読み進めています。
僕はオーケストラが伴奏の曲も、いや、オーケストラそのものの曲も
書いているわけですが、正直持ち合わせているのは
基礎的な楽典の知識だけで、その楽器の組み合わせとかは
頭の中で鳴っている響きを実現するために、
好きな作曲家の好きな曲からパクリながら作ってるわけで、
まえからずっと「管弦楽法」なるものをきちんと勉強したいと
そう考えていたわけなのですよ。
で、管弦楽法と言えば日本では、あの「ゴジラ」の音楽の
伊福部昭先生が書いてるものが定番なんじゃないでしょうか。
というか、「ゴジラ」や「大魔神」のあの響きの秘密が
この本に隠されているのではないか、と期待したりするわけです。w

これに先だって、管弦楽法と言えばこれも定番、
リムスキー=コルサコフの『管弦楽法原理』も英語版で、
これはペトルッチライブラリーから英語版をダウンロードできるので
先にそちらを通読していたわけなんですが。

実は、管弦楽法を勉強したいと思ったのは、
その楽器をどういう風に鳴らしたり重ねたりすると
ラヴェルやドビュッシーやストラヴィンスキーのような
ああいう音になるのかを知識として押さえておきたかった
というのが動機なのですが、実のところ、管弦楽法というのは、
楽器が音を出すしくみの説明がメインなんですね。
で、こういう楽器たちを使って自分のイメージしている音を作ってね、
とそこから先は作曲家に任されている世界で、音の重ね方とか
どうすればどういう音が出るということは教えてくれない。w

ところが、そうであるとわかってはいても、
やっぱり勉強するといろいろと新しい発見がありますね。
例えば伊福部先生の本ではバイオリンの説明だけで50ページ位あって
でもその1ページ1ページに、へぇ、そうだったんだ!
なるほど、そういうことだったのか!
と、いろいろなことがつながって来ます。
と同時に、スコアの見方も全然変わって来ますね。
これまで見逃していたところがどれだけたくさんあったことか!

リムスキー=コルサコフの方は、先ほど書いた重ね方について、
自分の曲を例に出して説明しているので、
これはこれでかなり参考になりますね。
この人、勝手にムソルグスキーのスコアに手を入れたりした人なので
前は余計なことするな! と思っていたのだけれど、
この教科書に接したことで何故彼が改変したのか、
その理論的理由がわかる気がしてきました。

まぁ、伊福部先生の本は上巻だけで900ページありますので、
下巻まで読み通すのにどれだけ時間がかかるかはわかりませんが、
(先日漸く木管楽器のファゴットまで読み終わりました。w)
やはりいろいろと新しいことを知るとこれまで作って来たものが
とっても恥ずかしいもののように思えて、
全部やり直したくなるのです。w
今年も YMB やら自分自身の曲やらでオケの曲やると思いますが、
少しでもよい音を皆さんにお届けできればと試行錯誤する予定です。
その時を楽しみにして頂ければと存じます。^^

2023年1月1日日曜日

あけましておめでとうございます

新しい年2023年が明けました。
本年もどうぞよろしくお願いします。

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昨年は、年明け早々 winds さんが SL にインできなくなり
そのまま卒業& YMB SIM もなくなるという衝撃的な展開で始まり、
その一方で、YMB としては SIM のさよならコンサートから
セカフェスへの出演、ヒロシのデビュー15周年記念ライブへの参加、
そして昨晩の第九と、近年にはない出演回数となりました。

ヒロシ個人としては、このところ一緒に活動してきた
ナチュさんやこじゃさんがいなくなる中で
モチベーションが下がっていた前半でしたが、
ケルパさんやアリンさんとのコラボを通じて
結構いろいろな行事に参加できた感じがしています。
お二人には感謝感謝です。

そんな2022年の最後、昨日は恒例の YMB 第九演奏会を行いました。
ご来場頂いた皆様、ありがとうございましった。
十分に告知ができていなかったにも拘わらず、
何人かの友だちの顔を見つけた時はホントほっとしましたよ。^^;
やぁ、知ってる人がいてくれるだけで、かなり違いますからね、
演る側としては。

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Courtesy by Tadao Lytton

そんな一人、ただおさんが写真を撮ってくれました。
演奏中は自分では写真撮れないのでホント助かります。
コンサートの雰囲気が伝わってくるではないでしょうか。
ただおさん、ありがとう!

そして!
その第九演奏会を邪払さんが YouTube で中継してくれました!
邪払さんのチャンネルに録画がアップされていますので、
見逃した! という方は是非こちらでお楽しみ下さい。
邪払さん、ステージ上で演奏しながらの中継、
ありがとうございました。お疲れ様でした!


そしてそう。
演奏に参加してくれた YMB の皆さんもありがとうございました。
今年は昨年以上に企画したいと考えていますので、
是非懲りずに今年もどうぞよろしくお願いします。

最初に書いたように私個人にとっては波瀾万丈の2022年でしたが、
今年は自分にとっても皆さんにとってもより充実した、
豊かで、希望のある、明るい年になればと願っています。
本年も引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。