2011年3月27日日曜日

【技術情報】まだまだ知らなかったSLの機能〜Fast Alpha

さて、3月ももう終わりに近付いていますが、
わがYMB SIM でも、SIM全体に桜の花が咲いています。
僕も自分の土地の庭にこのように植えてみたのですよ。

110327a.jpg


と、内側の回廊を歩いてみると次の写真のように
外に植えた桜の木の一部が、ある角度の時に
このようにはみ出してきます。
アルファを含むテクスチャを使用した場合に起こる裏映りです。
これがね、どうもかっこ悪い。
景色として頂けないですね。
このようなことを経験したことある方も多いはず。。。

110327b.jpg


これはSLの仕様だと思ってあきらめていたのですが、
何とビューワ2のアドバンスメニューや
フェニックスやドルフィンなどの環境設定にある
「Fast Alpha(=高速アルファ)」という機能が
実はこれを解消するためのものだったのですね。
これ、どういう機能か実はよく知らなくて、
「適用すると画像の精度が低下する」とコメントされてるので、
精度を落として高速に読み込むためのものだ、
くらいの認識しかなかったのです。
従って、そんなに急がないから、
画像の質が落ちるくらいなら、とオフにしてました。

ところが、実際には、この機能を使うと
アルファが重なった場合のエラーが解消されるのです。
そこで実際にこの機能をオンにしてみると、
全く同じ場所で撮影した次の写真ではこの通り。
同時に、画像の質が落ちる、意味もわかりました。
この窓から外を覗くとそこには桜の木が並んでるはずですが、
何と、1本も見えないのです。
その向こうにある船は見えているのに。
どうも、アルファが重なる時手前にあるものを優先して
後ろにあるものは省略してしまうのでしょうか。
(ビューワ2ではちゃんと桜の木が窓の向こうにありました。)

110327c.jpg


どうしても裏映りが気になる、という方、
是非この機能を使ってみられてはいかがでしょう。
「高速アルファ」の機能を使うには、

・公式ビューワ2
 開発>レンダリング>自動アルファマスク(遅延なし)にチェック
 ※この時「自動アルファマスク(遅延あり)」のチェックが
  外れていること。
 ※開発メニューは環境設定の「詳細」タブで表示します。

・フェニックス
 編集>環境設定>Phoenix>Page 2>Advanced Graphicsの
 Fast Alpha にチェック

・ドルフィン
 編集>環境設定>Advanced>Graphic tuning
 Render fast alpha にチェック

No response to “【技術情報】まだまだ知らなかったSLの機能〜Fast Alpha”

Leave a Reply