お礼が遅くなってしまいました。
日曜日の午後に行いました Burnal Equinox 2017
「聖と俗」をテーマにしたライブにお越し頂いた皆様、
本当にありがとうございました。
少し早めに、前の人がまだやってる時間に会場に到着しましたが、
何といってもSLTで午後8時とか9時とかいう時間帯、
その場にいる人たちは出来上がっていて会場はなんだかカオス状態、
ステージの上で演ってる人の歌、どんだけちゃんと聞いてんだ〜、
ってそんな感じでしたのでね、演りづらいなぁ、と。w
でも、いつも僕のライブに来て下さる
日本の仲間も駆けつけてくれて、ホント勇気百倍、心強く感じました。
そうやって迎えたライブは、「聖と俗」なんて
ちょっと高尚な、難しい感じのするテーマでした。
「聖と俗」というのは必ずしも「善と悪」とは一致しないのです。
悪魔と呼ばれるサタンですら、元はと言えば天使
——それも天使たちの中でも最も有能な——だったわけで、
彼とて聖なる存在なわけです。
まぁ、そんな風でキリスト教的な聖と俗というのもあるわけですが、
今回は綱野善彦さんの本を読みながら、
日本的な聖と俗である無縁と有縁という観点をコンセプトに
セットリストを組んで行きました。
日本では音楽やら舞踊やら芸能に携わる人たちは
「河原乞食」などと呼ばれてきたわけですが、
その起源は天の岩戸にまで遡る聖なる人々。
そして聖なる故に、自分たちとは違う、と線を引かれ、
常にどこにも属さず、放浪遍歴をする身の上となったようなんです。
そして Burning Man の場というのは正に音楽やらダンスやら
芸能に溢れた場であり、自分たちは普通とは違うゼ!
という人たちが集まってる空間なわけではないですか。
そうした視点から、今回のテーマはおもしろい! と思ったんです。
加えて!
聖なる場と俗なる場、聖なる人々と俗なる人々の間には
決して越えてはならない線が確かに存在するのですが、
その聖と俗が融合するのがピラミッドや大寺院を建築する時ですし、
お祭という場ではないでしょうか。
偉大なものを創り上げるには聖も俗も、全ての力を結集しなければ
到底叶うものではなく、またそうだからこそ、
偉大なものというのは僕らに感動を与えてくれるのでしょう。
ピラミッドしかり、奈良の大仏しかり、西洋の大聖堂しかり。。。
そして、そのような事業の一つとして、
熊本の復興と熊本城の再建の話をさせて戴いたのでした。
実は、僕の今回のステージは、漂流する音楽家や舞踏家を描いて、
「Exile(追放)」から「Sanctuary(安らぎ)」と流れたあと、
聖なる世界をパイプオルガンの即興で延々とたっぷりと
演奏して終わる予定でした。
が、目の前で火が燃え上がったりカオスな中で踊る人たちを見て
今書いたような聖なるものと俗なるものの融合の場としての祭、
これを表現しなければならない、とそう感じて、
急遽随分前に演った「MATSURI」という曲を演ることにしました。
尺八が入ったり津軽三味線が入ったり、
最後はドンチキドンチキ、というあの曲です。
それでも最後、予定通りにパイプオルガンを1分だけ弾いて
締めたわけなんです。
ご来場頂いた皆さん、どうだったでしょうか?
今回演奏した曲の殆どは、この1回のステージのためだけに
トラックを作成、それに即興で絡んだものですが、
あの場にいる人しか聞けないというのも残念ですし、
僕自身、これおもしろいかも、と思ったところもあるので、
何れ組曲としてスタジオ版を録音してみようと考えています。
SoundCloud 辺りにアップしたらまたお知らせしますね。
それでは最後にもう一度。
みなさん、ありがとうございました。
■Hiroshi Kumaki: Burnal Equinox 2017「境界の向こう側」
・日時:2017年4月30日(日)13:00〜14:00
・会場:Burnal Equinox Emerald Stage
・曲目:
1. Borderline(境界)*
2. Musicians and Dancers(音楽家と踊り子たち)*
3. 熊本組曲〜 I. 阿蘇
4. 熊本組曲〜 II. 偉大なるカルデラ
5. 熊本組曲〜 VII. 城
6. Exile(追放)*
7. Sanctuary(安らぎ)*
8. MATSURI(祭)
9. パイプオルガンの即興演奏
*=新曲
日曜日の午後に行いました Burnal Equinox 2017
「聖と俗」をテーマにしたライブにお越し頂いた皆様、
本当にありがとうございました。
少し早めに、前の人がまだやってる時間に会場に到着しましたが、
何といってもSLTで午後8時とか9時とかいう時間帯、
その場にいる人たちは出来上がっていて会場はなんだかカオス状態、
ステージの上で演ってる人の歌、どんだけちゃんと聞いてんだ〜、
ってそんな感じでしたのでね、演りづらいなぁ、と。w
でも、いつも僕のライブに来て下さる
日本の仲間も駆けつけてくれて、ホント勇気百倍、心強く感じました。
そうやって迎えたライブは、「聖と俗」なんて
ちょっと高尚な、難しい感じのするテーマでした。
「聖と俗」というのは必ずしも「善と悪」とは一致しないのです。
悪魔と呼ばれるサタンですら、元はと言えば天使
——それも天使たちの中でも最も有能な——だったわけで、
彼とて聖なる存在なわけです。
まぁ、そんな風でキリスト教的な聖と俗というのもあるわけですが、
今回は綱野善彦さんの本を読みながら、
日本的な聖と俗である無縁と有縁という観点をコンセプトに
セットリストを組んで行きました。
日本では音楽やら舞踊やら芸能に携わる人たちは
「河原乞食」などと呼ばれてきたわけですが、
その起源は天の岩戸にまで遡る聖なる人々。
そして聖なる故に、自分たちとは違う、と線を引かれ、
常にどこにも属さず、放浪遍歴をする身の上となったようなんです。
そして Burning Man の場というのは正に音楽やらダンスやら
芸能に溢れた場であり、自分たちは普通とは違うゼ!
という人たちが集まってる空間なわけではないですか。
そうした視点から、今回のテーマはおもしろい! と思ったんです。
加えて!
聖なる場と俗なる場、聖なる人々と俗なる人々の間には
決して越えてはならない線が確かに存在するのですが、
その聖と俗が融合するのがピラミッドや大寺院を建築する時ですし、
お祭という場ではないでしょうか。
偉大なものを創り上げるには聖も俗も、全ての力を結集しなければ
到底叶うものではなく、またそうだからこそ、
偉大なものというのは僕らに感動を与えてくれるのでしょう。
ピラミッドしかり、奈良の大仏しかり、西洋の大聖堂しかり。。。
そして、そのような事業の一つとして、
熊本の復興と熊本城の再建の話をさせて戴いたのでした。
実は、僕の今回のステージは、漂流する音楽家や舞踏家を描いて、
「Exile(追放)」から「Sanctuary(安らぎ)」と流れたあと、
聖なる世界をパイプオルガンの即興で延々とたっぷりと
演奏して終わる予定でした。
が、目の前で火が燃え上がったりカオスな中で踊る人たちを見て
今書いたような聖なるものと俗なるものの融合の場としての祭、
これを表現しなければならない、とそう感じて、
急遽随分前に演った「MATSURI」という曲を演ることにしました。
尺八が入ったり津軽三味線が入ったり、
最後はドンチキドンチキ、というあの曲です。
それでも最後、予定通りにパイプオルガンを1分だけ弾いて
締めたわけなんです。
ご来場頂いた皆さん、どうだったでしょうか?
今回演奏した曲の殆どは、この1回のステージのためだけに
トラックを作成、それに即興で絡んだものですが、
あの場にいる人しか聞けないというのも残念ですし、
僕自身、これおもしろいかも、と思ったところもあるので、
何れ組曲としてスタジオ版を録音してみようと考えています。
SoundCloud 辺りにアップしたらまたお知らせしますね。
それでは最後にもう一度。
みなさん、ありがとうございました。
■Hiroshi Kumaki: Burnal Equinox 2017「境界の向こう側」
・日時:2017年4月30日(日)13:00〜14:00
・会場:Burnal Equinox Emerald Stage
・曲目:
1. Borderline(境界)*
2. Musicians and Dancers(音楽家と踊り子たち)*
3. 熊本組曲〜 I. 阿蘇
4. 熊本組曲〜 II. 偉大なるカルデラ
5. 熊本組曲〜 VII. 城
6. Exile(追放)*
7. Sanctuary(安らぎ)*
8. MATSURI(祭)
9. パイプオルガンの即興演奏
*=新曲
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