もう、今年1月に米国で行われた NAMM で発表されて以来、
発売が待たれていた KORG Gadget 2 が
1週間ほど前にとうとう出て来ましたね。
アップデートが無料の iOS 版は勿論、
有料の Mac 版も、コルグ登録ユーザーの僕は
優待クーポンがあるということで、
毎回のごとく騙されてるな〜と思いながらも早速購入しましたよ。
これ、やっぱり iOS 版と Mac 版で連携できるのがいいんですよね。
KORG Gadget はこれまで何度も大きなアップデートがありましたが、
今回は名前が変わって KORG Gadget 2 と「2」が付きました。
そして、2で作った曲については
これまでのバージョンでは扱えないということで、
謂わば別のアプリとなった感があります。
ですので、これからアップデートしようかな、と思われている方は
よく考えてからの方がいいですよ。
更に、広告では「進化」「第2世代」なんと銘打ってるくらいなので、
じゃあどんな機能が追加になったのだろう?
第2世代と言えるくらいの何が追加になっているのだろう?
というので、早速いろいろいじってみましたよ。
ポイント1:iMS-20 と iPolysix が利用可能に
まず、コルグユーザーとして嬉しいのは、
コルグの音楽アプリで最も最初期にリリースされた
iMS-20 と iPolysix がガジェットに追加されたことですね。
というか、 Gadget が最初に出た時に、
何でこの2つが入ってないの? というのが寧ろ不思議でした。
Phoenix ってガジェットは Polysix を連想させるけどそうじゃない、
また、モジュラーシンセも Dublin なんて。。。
その後 M1 も Wavestation も Mono/Poly も追加されたのに、
この2つだけがず〜っと置き去りにされてたんですよね。
で、今回、漸くガジェットに取り込まれたわけなんですけど、
iOS 版については、デフォルトのガジェットとしてではなく、
iPad 版の iMS-20 と iPolysix を購入済みの人にだけ
ガジェットの一覧に表示されるという仕様になってます。
なので、僕の場合は、 iPad の方には表示されるけれども、
iPhone の方では使えない、というちょっと残念な結果に。
まぁ、iPhone ではガッツリいじるわけではないので
実際にはそれほど支障はないでしょうが。。。
いいな、と思ったのは、Gadget 2 で MS-20 (Memphis) や
Polysix (Pompei) を開くと、ユーザーパッチのところに
既に iMS-20 や iPolysix で作った音色が表示されていること。
インポートとかしなくても自動的に連携されているのはいいですね。
他のガジェットについても皆そうなってるといいのだけれど。
というのは、欲を言うと、このユーザーパッチの扱いが
ガジェット毎に異なっていて、MS-20、Polysix の他、
Wavestation も自動的に反映されるけれども、
Mono/Poly は自動的に反映されずに、手動で反映する必要があり、
iMono/Poly 側にある「Gadget にエクスポート」というボタンは
プログラムを1個しか転送せず、バンク単位での転送ができないのだ。
あと、M1 に至っては、iM1 のユーザーカードが表示されないという
初期の頃からの仕様が変わっていないのもイマイチ。
必要に応じてライブラリカードにコピーしないといけないんだよね。
あと、Module で購入した Triton のプログラムが
Glasgow に現れないのも何とかしてほしいねぇ。
Ivory は Salzburg に表示されるんだけどね。。。
まぁ、いろいろ文句言ったけど、
何はともあれ、MS-20 と Polysix が追加されたことを喜ぼう。
ポイント2:外部の音楽アプリをコントロール可能に
今回その MS-20 である Memphis、Polysix である Pompei と共に
新たに追加になったのが Taipei というガジェット。
実はこれ、ガジェット内 MIDI コントローラーなのだ。
画面を開くと写真のような感じで、
バックグラウンド・オーディオで立ち上がってる
外部の楽器をコントロールできちゃうわけなのです。
なので、これまではガジェットで作ったトラックに
例えばミニモーグや Sample Tank のサンプリング音を足したい時、
これらを Cubasis に持ち込んでミックスダウンしてたわけなんですが、
今回のバージョンでは Gadget 本体で最終的な音のイメージを
まとめることができるわけです。
ここは第2世代と言ってもいい点かな。
但し。。。
あ、この話はまたあとで。。。w
ポイント3:シーン毎にテンポが変えられる
僕が最も評価したいのはここかも。
何と、シーンごとにテンポが変更できるんですね。
ダンスミュージックとかだと一定のテンポでというのが普通かもですが、
クラシックとかの場合だと、
寧ろ曲の途中でテンポが変わるのが普通なので、
殆どの iOS の音楽制作アプリでは対応されていないことに
ずっと不満を感じて来たのです。
PC ベースの、Live やら Cubase、ガレージバンドでも
当たり前の機能なんですけどね。
PC ベースの音楽制作ソフトでは、楽曲の時間軸に沿って
「テンポトラック」というものを持っていて、
このトラックに対して変更を行いますが、
時間軸を持たない Gadget 2 では、
テンポが変わった後の方のシーンのテンポ設定のところで
これができるようになりました。
即ち、「シーンテンポ」ボタンを「有効」にして、
このシーンに固有のテンポを設定、
更に「スムース」というボタンを押すと、
前のシーンの最後のところからだんだんテンポが変わってきます。
これを押さないと急に変わる感じかな。
* * *
とまぁ、こんな感じの機能が追加になっているので、
早速お試しに、と思って一発録りで作った曲を
SoundCloud にアップしましたので、
興味のある方は聞いてみて下さい。
・Future Generations: KORG Gadget 2 Test
https://soundcloud.com/hiroshi-kumaki/future-generations
とりあえず、MS-20 と Polysix の音でベーストラックを作ったものの、
テンポチェンジと外部コントロールのテストを兼ねて、、、と
出だしは Sample Tank のスローなアコースティックギター音、
そしてリードはミニモーグモデル D の音という、
コルグさんにはちょっと意地悪なアレンジになっております。w
更に。。。
実はこの録音、ズルをしています。
最初 SoundCloud に上げようとして、WAV にエクスポートしたところ、
何と、外部音源の音がそっくり抜けているではないですか!!?
よく考えるとそりゃそうで、
あくまでも Taipei がコントロールしている外部音源は、
バックグラウンド・オーディオで個別に鳴っているわけで、
Gadget 2 の中の音ではないのですから。
先に書いたように、これで Gadget 2 でトータルに音が作れる
と思っていたところでしたので、これにはかなりがっかりしました。
そう言えば、Gadget って、Audiobus に対応してるのは
入力の方だけで、他の DAW アプリみたいに出力には
対応してないんですよね。
Zurich 経由でもいいので、他のアプリの音も
取り込めるようになるといいのに、と思った次第です。
そこで、今回のズルの内容です。
そう、勿論この方法が一番手間がかからなかったですね。
つまり、Audiobus を立ち上げて、
Gadget 2, Sample Tank CS, Model D の音を
iRig Recorder Free という単に録音だけできるアプリで受け止めて
そこからファイルに書き出した、という次第です。
今回のような状況では Audiobus 様様でした。
この KORG Gadget 2 のアップデートとほぼ時を同じくして
僕が iOS の初期の頃に使っていた Nanostudio も2 にアップデート。
こちらも曲の途中でのテンポの変更などができるようになり、
シンセもアナログだけでなく FM とか何でもありの内容になってます。
またまた iOS での音楽制作が面白くなりそうな予感です。
発売が待たれていた KORG Gadget 2 が
1週間ほど前にとうとう出て来ましたね。
アップデートが無料の iOS 版は勿論、
有料の Mac 版も、コルグ登録ユーザーの僕は
優待クーポンがあるということで、
毎回のごとく騙されてるな〜と思いながらも早速購入しましたよ。
これ、やっぱり iOS 版と Mac 版で連携できるのがいいんですよね。
KORG Gadget はこれまで何度も大きなアップデートがありましたが、
今回は名前が変わって KORG Gadget 2 と「2」が付きました。
そして、2で作った曲については
これまでのバージョンでは扱えないということで、
謂わば別のアプリとなった感があります。
ですので、これからアップデートしようかな、と思われている方は
よく考えてからの方がいいですよ。
更に、広告では「進化」「第2世代」なんと銘打ってるくらいなので、
じゃあどんな機能が追加になったのだろう?
第2世代と言えるくらいの何が追加になっているのだろう?
というので、早速いろいろいじってみましたよ。
ポイント1:iMS-20 と iPolysix が利用可能に
まず、コルグユーザーとして嬉しいのは、
コルグの音楽アプリで最も最初期にリリースされた
iMS-20 と iPolysix がガジェットに追加されたことですね。
というか、 Gadget が最初に出た時に、
何でこの2つが入ってないの? というのが寧ろ不思議でした。
Phoenix ってガジェットは Polysix を連想させるけどそうじゃない、
また、モジュラーシンセも Dublin なんて。。。
その後 M1 も Wavestation も Mono/Poly も追加されたのに、
この2つだけがず〜っと置き去りにされてたんですよね。
で、今回、漸くガジェットに取り込まれたわけなんですけど、
iOS 版については、デフォルトのガジェットとしてではなく、
iPad 版の iMS-20 と iPolysix を購入済みの人にだけ
ガジェットの一覧に表示されるという仕様になってます。
なので、僕の場合は、 iPad の方には表示されるけれども、
iPhone の方では使えない、というちょっと残念な結果に。
まぁ、iPhone ではガッツリいじるわけではないので
実際にはそれほど支障はないでしょうが。。。
いいな、と思ったのは、Gadget 2 で MS-20 (Memphis) や
Polysix (Pompei) を開くと、ユーザーパッチのところに
既に iMS-20 や iPolysix で作った音色が表示されていること。
インポートとかしなくても自動的に連携されているのはいいですね。
他のガジェットについても皆そうなってるといいのだけれど。
というのは、欲を言うと、このユーザーパッチの扱いが
ガジェット毎に異なっていて、MS-20、Polysix の他、
Wavestation も自動的に反映されるけれども、
Mono/Poly は自動的に反映されずに、手動で反映する必要があり、
iMono/Poly 側にある「Gadget にエクスポート」というボタンは
プログラムを1個しか転送せず、バンク単位での転送ができないのだ。
あと、M1 に至っては、iM1 のユーザーカードが表示されないという
初期の頃からの仕様が変わっていないのもイマイチ。
必要に応じてライブラリカードにコピーしないといけないんだよね。
あと、Module で購入した Triton のプログラムが
Glasgow に現れないのも何とかしてほしいねぇ。
Ivory は Salzburg に表示されるんだけどね。。。
まぁ、いろいろ文句言ったけど、
何はともあれ、MS-20 と Polysix が追加されたことを喜ぼう。
ポイント2:外部の音楽アプリをコントロール可能に
今回その MS-20 である Memphis、Polysix である Pompei と共に
新たに追加になったのが Taipei というガジェット。
実はこれ、ガジェット内 MIDI コントローラーなのだ。
画面を開くと写真のような感じで、
バックグラウンド・オーディオで立ち上がってる
外部の楽器をコントロールできちゃうわけなのです。
なので、これまではガジェットで作ったトラックに
例えばミニモーグや Sample Tank のサンプリング音を足したい時、
これらを Cubasis に持ち込んでミックスダウンしてたわけなんですが、
今回のバージョンでは Gadget 本体で最終的な音のイメージを
まとめることができるわけです。
ここは第2世代と言ってもいい点かな。
但し。。。
あ、この話はまたあとで。。。w
ポイント3:シーン毎にテンポが変えられる
僕が最も評価したいのはここかも。
何と、シーンごとにテンポが変更できるんですね。
ダンスミュージックとかだと一定のテンポでというのが普通かもですが、
クラシックとかの場合だと、
寧ろ曲の途中でテンポが変わるのが普通なので、
殆どの iOS の音楽制作アプリでは対応されていないことに
ずっと不満を感じて来たのです。
PC ベースの、Live やら Cubase、ガレージバンドでも
当たり前の機能なんですけどね。
PC ベースの音楽制作ソフトでは、楽曲の時間軸に沿って
「テンポトラック」というものを持っていて、
このトラックに対して変更を行いますが、
時間軸を持たない Gadget 2 では、
テンポが変わった後の方のシーンのテンポ設定のところで
これができるようになりました。
即ち、「シーンテンポ」ボタンを「有効」にして、
このシーンに固有のテンポを設定、
更に「スムース」というボタンを押すと、
前のシーンの最後のところからだんだんテンポが変わってきます。
これを押さないと急に変わる感じかな。
* * *
とまぁ、こんな感じの機能が追加になっているので、
早速お試しに、と思って一発録りで作った曲を
SoundCloud にアップしましたので、
興味のある方は聞いてみて下さい。
・Future Generations: KORG Gadget 2 Test
https://soundcloud.com/hiroshi-kumaki/future-generations
とりあえず、MS-20 と Polysix の音でベーストラックを作ったものの、
テンポチェンジと外部コントロールのテストを兼ねて、、、と
出だしは Sample Tank のスローなアコースティックギター音、
そしてリードはミニモーグモデル D の音という、
コルグさんにはちょっと意地悪なアレンジになっております。w
更に。。。
実はこの録音、ズルをしています。
最初 SoundCloud に上げようとして、WAV にエクスポートしたところ、
何と、外部音源の音がそっくり抜けているではないですか!!?
よく考えるとそりゃそうで、
あくまでも Taipei がコントロールしている外部音源は、
バックグラウンド・オーディオで個別に鳴っているわけで、
Gadget 2 の中の音ではないのですから。
先に書いたように、これで Gadget 2 でトータルに音が作れる
と思っていたところでしたので、これにはかなりがっかりしました。
そう言えば、Gadget って、Audiobus に対応してるのは
入力の方だけで、他の DAW アプリみたいに出力には
対応してないんですよね。
Zurich 経由でもいいので、他のアプリの音も
取り込めるようになるといいのに、と思った次第です。
そこで、今回のズルの内容です。
そう、勿論この方法が一番手間がかからなかったですね。
つまり、Audiobus を立ち上げて、
Gadget 2, Sample Tank CS, Model D の音を
iRig Recorder Free という単に録音だけできるアプリで受け止めて
そこからファイルに書き出した、という次第です。
今回のような状況では Audiobus 様様でした。
この KORG Gadget 2 のアップデートとほぼ時を同じくして
僕が iOS の初期の頃に使っていた Nanostudio も2 にアップデート。
こちらも曲の途中でのテンポの変更などができるようになり、
シンセもアナログだけでなく FM とか何でもありの内容になってます。
またまた iOS での音楽制作が面白くなりそうな予感です。
No response to “【iPhone/iPad】KORG Gadget が進化した?〜第2世代としてアップデートされた中身を検証してみた”
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