今年は本当にいろんな方が、一時代を築いたような方々が
次々に亡くなった年のように思えます。
「一時代を築いた」というのは、もっと正確に言うと
僕が大きな影響を受けた方々、と言った方がいいのかもしれません。
有名な方々が何れこの世を去って行くのも自然の習いであって
報道される度に、ああ、あの方も、とある種の感慨は覚えるものの、
今年は、ええ〜っ、あの方が! といつもより驚きをもって
その記事に接することが多かったということです。
今年亡くなったそういう方の一人がジョン・ロードさん。
言わずと知れたディープ・パープルのキーボード奏者で、
そのプレイに僕もどれだけ影響を受けたかわかりません。
キーボード主体のバンドだとどうしてもプログレ風になりますが、
ギター主体のハードロックという枠の中で
どれだけかっこよくギターに対抗できるキーボードプレイをするか
そう考えると僕の場合どうしてもジョン・ロードさんのプレイに
行き着くというわけなのです。
さて、先日の「ミクロコスモス・ミサ」の時に
クリスマスの時期にアメリカにいて、
どうしても銃のことを考えざるを得なかったことを述べましたが、
その頃からずっと頭の中で繰り返し鳴っている曲に
ディープ・パープルの「チャイルド・イン・タイム」があります。
曲はもう何度も聴いているのだけれど、
実はどういう歌なのか、あまり真剣に考えたことはなかったのです。
が、今年ジョン・ロードさんが亡くなって聴き直していた時に
その歌詞がすんなり耳に入ってきて、あれ? と思いましたので
ここに掲載して、日本語に訳しておくことにします。
タイトルからも曲のフレーズからも「child in time」って
「in time」は「child」にかかって
「時の子」のような意味にとれるんだけれど、
実際には「in time」は後ろの文章にかかっているようですね。
「いつかお前にもわかるだろう」の「いつか」ということです。
マザーグースには「弁慶読み」に似たこうした手法がよくありますが、
この曲、そんなマザーグースの子守唄にも似た
そんな詩的な、同時に知的な側面があるのかもしれません。
そんな歌詞にはわかったようなわからないような感じがありますが、
有名な「ライブ・イン・ジャパン」のバージョンや
ビデオで出ている同じ年のコペンハーゲン・ライブで
イアン・ギランが叫んでいる内容を読み込むと
当時の社会が置かれていた冷戦の状況が見えてくるように思います。
国家も個人も、自らの分を越えて生きようとするな
ということなのでしょうか。。。
* * *
Child in Time
words & music by Blackmore, Gillan, Glover, Lord and Paice
Sweet child, in time you'll see the line
The line that's drawn between the good and the bad
See the blind man, he's shooting at the world
The bullets flying, they're taking toll
If you've been bad, Lord, I bet you have,
And you've not been hit,
You've not been hit by flying lead
You'd better close your eyes
You'd better bow your head
Wait for the ricochet.
Ooh-ooh-ooh
Ooh-ooh-ooh
Ooh-ooh
I'm crying for you day and night
Ooh-ooh-ooh
Ooh-ooh-ooh
Ooh-ooh
Oh oh-oh yeah
Aah
Aah
Aah
Oh, I wanna hear you say
Aah
Aah
Aah
Oh, yeah
Aah
Aah
Aah
Oh-oh, yeah
Aah
Aah
Aah
Oh-oh, yeah
All right
Sweet child, in time you'll see the line
The line that's drawn between the good of us and the bad of us
See the blind man, he's shooting at the world
The bullets flying, they're killing everyone
If you've been bad, Lord, I bet you have,
And you've not been hit,
You've not been hit by flying lead
You'd better close your eyes
You'd better bow your head
Wait for the ricochet.
Ooh-ooh-ooh
Ooh-ooh-ooh
Ooh-ooh
I wanna be inside you
Ooh-ooh-ooh
Ooh-ooh-ooh
Ooh-ooh
Oh-oh, yeah
Aah
Aah
Aah
Yeah, I gotta hear you sing
Aah
Aah
Aah
Aah
Aah
Aah
Aah
Aah
Aah
You're only about four foot six,
but don't worry about it
'cause there's always someone smaller than you.
You're about seven foot fourteen,
don't worry about it either
you can get quite f***y because there's always somebody
one million stone heavier than you
are gonna smash you into the ground
You know what I mean?
Yeah, yeah
Oh
Oh, oh, oh, oh
Oh, oh, oh, oh
Oh, oh, oh
Aah...
Gonna get out of this mess tonight
No sides at all
(日本語訳)
可愛いわが子よ いつかお前にも見えてくるだろう
何がよくて悪いのか その間に引かれた線が
見よ めしいた男が世界に向けてぶっ放し
弾が飛び交い 犠牲者は後を絶たない
お前がこれまで悪いことを続けてこれたとしたら
なぁ きっとそうだろう
それはこれまで一度も撃たれたことが
飛び交う鉛の弾に当たったことがないからさ
さぁ 目を閉じて
頭(こうべ)を垂れるがいい
そして何発もの弾が飛んでくるのをじっと待つがいい
Ooh-ooh-ooh
Ooh-ooh-ooh
Ooh-ooh
昼も夜も お前のために俺は泣き叫ぶ
Ooh-ooh-ooh
Ooh-ooh-ooh
Ooh-ooh
Oh oh-oh yeah
Aah
Aah
Aah
ああ お前がものを言うのを見てみたい
Aah
Aah
Aah
Oh, yeah
Aah
Aah
Aah
Oh-oh, yeah
Aah
Aah
Aah
Oh-oh, yeah
いいぞ
可愛いわが子よ いつかお前にも見えてくるだろう
人間のよい面と悪い面 その間に引かれた線が
見よ めしいた男が世界に向けてぶっ放し
弾が飛び交い みんなを殺して回ってる
お前がこれまで悪いことを続けてこれたとしたら
なぁ きっとそうだろう
それはこれまで一度も撃たれたことが
飛び交う鉛の弾に当たったことがないからさ
さぁ 目を閉じて
頭(こうべ)を垂れるがいい
そして何発もの弾が飛んでくるのをじっと待つがいい
Ooh-ooh-ooh
Ooh-ooh-ooh
Ooh-ooh
俺は今お前が何を感じているか知りたい
Ooh-ooh-ooh
Ooh-ooh-ooh
Ooh-ooh
Oh-oh, yeah
Aah
Aah
Aah
そうさ もう一度お前の歌を聴いてみたい
Aah
Aah
Aah
Aah
Aah
Aah
Aah
Aah
Aah
お前の身長がたった135センチだって
だからって心配することなんか何もない
きっとお前よりちっちゃな奴だっているからさ
お前が2メートル半あるような巨体でも
だからって心配することもないのさ
きっとお前よりも
何百万キロも重たいようなやつが現れて
お前を地面に叩き付けるだろうからさ
俺の言ってること わかるかな
Yeah, yeah
Oh
Oh, oh, oh, oh
Oh, oh, oh, oh
Oh, oh, oh
Aah...
もうこんなごたごたは今晩限りにしよう
どっちの味方するなんてことは無意味なんだ
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