もうリリースされてから1と月以上になりますので、
これから書くことはご存じの方が多いことと思いますが、
僕自身が困っていたことが漸く解決したことですので、
敢えて書いておくことにします。
大変ご無沙汰してます。ヒロシです。
もう、今年に入ってからバタバタが続いていて、
Firestorm のリリースも2回ほどすっぽかしちゃいましたね。
すっぽかしたというのは、これまでリリースに合わせて
日本語へのローカライズをしてきていましたが、
この2回は全く手を付けられず、新しい機能やUIも
英語のままになっていますのでごめんなさいという感じです。
特に最新の4.7.7は出るのは知っていましたが、
ベータ版のテストもできずに漸く昨日インストールしたくらいです。
しかし、実のところ、今回の開発内容については知っていたので、
長い事待ち望んでいたリリースではあったのです。
というのも。。。
いつものように Firestorm 特有の機能もたくさん実装、
或いは向上していますが、旧いバージョンをやめて
切り替えた方がよい理由は次の2つに尽きます。
・TLS 1.2対応
・CEF対応
と、英語の略語を並べられても何のことかわかりにくいですね。
まず、TLS 1.2。これは一昨年辺りでしたか話題になりました
SSL の脆弱性の問題と関係しています。
SSL は、通信を暗号化する方法として普通に使われてきましたが、
実は個人情報などの通信内容がサーバから流出する危険がある、
ということで、多くのユーザ認証が必要なサイトで、
SSL 3.0やそれ以前のSSL 2.0を使う設定にしていると
サイトを利用できないようにする動きがありました。
みなさんもそういう案内が来て、
インターネットの設定でチェックを外したことと思います。
そしてそのSSLに代わるのがTLSというわけなんですが、
リンデンでも会社のコンプライアンスの一環として、
ビューワもサーバもこのTLSに完全対応しており、
Firestorm も4.7.7で漸くTLS対応になったというわけです。
自分の情報を守るという意味で、今回のバージョンアップは
おすすめ、というよりも、必須であると言えます。
もっと言うと、まだリンデンから正式な案内はないようですが、
遠くない将来、TLS 1.2に対応していないビューワでは
リンデンドルの取引ができなくなる可能性があるそうです。
さて、それからもう一つが CEF。
これは、クロミアム・エンベディッド・フレームワーク
(Chromium Embedded Framework)というもので、
SLではビデオに関して、QuickTime の WebKit に代わるものです。
と言って、ピンと来ない人も多いかもしれないけれども、
SL は当初から QuickTime によってビデオを処理してきましたが、
2年くらい前だったか、Adobe の Mac 版の Flash プラグインから
その重要な部分が削除されたため、
実は2013年の終わり頃だったかその頃から、
Mac 版のビューワでは共有メディアが使えない状態になってました。
これは、映像や音楽をテーマにしている僕には大打撃でした。
しかし、元の Adobe がそのような対応をしたわけですから、
これではリンデンも手の施しようがなく、
またそのリンデンのソースを利用している Firestorm も
どうしようもないという状態が続いていました。
その一方で、Flash 自体を敬遠する動き、
Flash を使用しない、HTML5が一般化していく動きの中で
リンデンも新しいビデオのしくみを研究してきたわけです。
そしてこの CEF というしくみを取り入れたのが
バージョンアップして4.0となった公式ビューワだったわけです。
あれから2年近く経って漸く公式が CEF を取り入れ、
そして今回 Firestorm が CEF に対応した、というわけです。
開発のログでは今回は CEF を取り込むぞ〜、
という内容が行き交っていましたので、大変楽しみにしてました。
そして昨日、漸く時間ができたので 4.7.7 をダウンロードして
試してみた、というわけです。
SSは、自分が YouTube にアップした映像を見ながら
それに合わせてピアノを弾いているところです。
こういうライブをやろうとしてたんですけどね、
如何せん、映像が出ないというトラブルがずっと続いてたんです。
で、今回やっと解決したというわけ。
ところで、僕はこうして解決したわけなんだけど、
逆に、テレビが見れなくなった! というクレームが
Firestorm の開発チームにたくさん届いたようです。
それはこれまでとしくみが変わったからですが、
もし見れなくなった、という方がいらしたら
Firestorm の公式ブログにあるように次のことを試して下さい。
1. まず、Adobe の次のページに行く
https://get.adobe.com/flashplayer/otherversions
2. そこで OS を選択する。
3. Windows の方は、FP 21 for Opera and Chromium – PPAPI
を選択、
Mac の方は、FP 21 for Safari and Firefox – NPAPI を選択
4. 選択したプラグインをダウンロードしてインストール、
ログインしてたらビューワはリログ
僕も上記の手順でプラグインをインストールして
無事にテレビが見れてます。
尚、Linux の方は Google Chrome をインストールしてあれば
特段の手順は要らないようです。
それから、NHCのテレビは現在 CEF に対応していないようなので、
アップデートを待つか、NHCのサポートにコンタクトするかしか
ないようです。
https://jira.secondlife.com/browse/BUG-11485
さて、こうして新しいバージョンが出る度に、
Firestorm チームでは旧いバージョンを順にブロックしてますが、
今回、とうとう 4.6.9 が使用できなくなりました。
「とうとう」と書いたのは、実はこのバージョンこそ
Windows XP と Mac OS 10.6 をサポートする
最後のバージョンだからです。
XPや10.6を使っている人がどれくらいいるかはわかりませんが、
そもそも古いOSにはセキュリティの問題などありますから、
サポートされなくなっていくのは当然の流れかもしれません。
というわけで、長くなりましたので今日はこの辺で。
先月リリースされたということは次は6月の可能性があるので、
今度はリリースに間に合うよう、
少しでも日本語を追加するように致します。
それでは、また。
これから書くことはご存じの方が多いことと思いますが、
僕自身が困っていたことが漸く解決したことですので、
敢えて書いておくことにします。
大変ご無沙汰してます。ヒロシです。
もう、今年に入ってからバタバタが続いていて、
Firestorm のリリースも2回ほどすっぽかしちゃいましたね。
すっぽかしたというのは、これまでリリースに合わせて
日本語へのローカライズをしてきていましたが、
この2回は全く手を付けられず、新しい機能やUIも
英語のままになっていますのでごめんなさいという感じです。
特に最新の4.7.7は出るのは知っていましたが、
ベータ版のテストもできずに漸く昨日インストールしたくらいです。
しかし、実のところ、今回の開発内容については知っていたので、
長い事待ち望んでいたリリースではあったのです。
というのも。。。
いつものように Firestorm 特有の機能もたくさん実装、
或いは向上していますが、旧いバージョンをやめて
切り替えた方がよい理由は次の2つに尽きます。
・TLS 1.2対応
・CEF対応
と、英語の略語を並べられても何のことかわかりにくいですね。
まず、TLS 1.2。これは一昨年辺りでしたか話題になりました
SSL の脆弱性の問題と関係しています。
SSL は、通信を暗号化する方法として普通に使われてきましたが、
実は個人情報などの通信内容がサーバから流出する危険がある、
ということで、多くのユーザ認証が必要なサイトで、
SSL 3.0やそれ以前のSSL 2.0を使う設定にしていると
サイトを利用できないようにする動きがありました。
みなさんもそういう案内が来て、
インターネットの設定でチェックを外したことと思います。
そしてそのSSLに代わるのがTLSというわけなんですが、
リンデンでも会社のコンプライアンスの一環として、
ビューワもサーバもこのTLSに完全対応しており、
Firestorm も4.7.7で漸くTLS対応になったというわけです。
自分の情報を守るという意味で、今回のバージョンアップは
おすすめ、というよりも、必須であると言えます。
もっと言うと、まだリンデンから正式な案内はないようですが、
遠くない将来、TLS 1.2に対応していないビューワでは
リンデンドルの取引ができなくなる可能性があるそうです。
さて、それからもう一つが CEF。
これは、クロミアム・エンベディッド・フレームワーク
(Chromium Embedded Framework)というもので、
SLではビデオに関して、QuickTime の WebKit に代わるものです。
と言って、ピンと来ない人も多いかもしれないけれども、
SL は当初から QuickTime によってビデオを処理してきましたが、
2年くらい前だったか、Adobe の Mac 版の Flash プラグインから
その重要な部分が削除されたため、
実は2013年の終わり頃だったかその頃から、
Mac 版のビューワでは共有メディアが使えない状態になってました。
これは、映像や音楽をテーマにしている僕には大打撃でした。
しかし、元の Adobe がそのような対応をしたわけですから、
これではリンデンも手の施しようがなく、
またそのリンデンのソースを利用している Firestorm も
どうしようもないという状態が続いていました。
その一方で、Flash 自体を敬遠する動き、
Flash を使用しない、HTML5が一般化していく動きの中で
リンデンも新しいビデオのしくみを研究してきたわけです。
そしてこの CEF というしくみを取り入れたのが
バージョンアップして4.0となった公式ビューワだったわけです。
あれから2年近く経って漸く公式が CEF を取り入れ、
そして今回 Firestorm が CEF に対応した、というわけです。
開発のログでは今回は CEF を取り込むぞ〜、
という内容が行き交っていましたので、大変楽しみにしてました。
そして昨日、漸く時間ができたので 4.7.7 をダウンロードして
試してみた、というわけです。
SSは、自分が YouTube にアップした映像を見ながら
それに合わせてピアノを弾いているところです。
こういうライブをやろうとしてたんですけどね、
如何せん、映像が出ないというトラブルがずっと続いてたんです。
で、今回やっと解決したというわけ。
ところで、僕はこうして解決したわけなんだけど、
逆に、テレビが見れなくなった! というクレームが
Firestorm の開発チームにたくさん届いたようです。
それはこれまでとしくみが変わったからですが、
もし見れなくなった、という方がいらしたら
Firestorm の公式ブログにあるように次のことを試して下さい。
1. まず、Adobe の次のページに行く
https://get.adobe.com/flashplayer/otherversions
2. そこで OS を選択する。
3. Windows の方は、FP 21 for Opera and Chromium – PPAPI
を選択、
Mac の方は、FP 21 for Safari and Firefox – NPAPI を選択
4. 選択したプラグインをダウンロードしてインストール、
ログインしてたらビューワはリログ
僕も上記の手順でプラグインをインストールして
無事にテレビが見れてます。
尚、Linux の方は Google Chrome をインストールしてあれば
特段の手順は要らないようです。
それから、NHCのテレビは現在 CEF に対応していないようなので、
アップデートを待つか、NHCのサポートにコンタクトするかしか
ないようです。
https://jira.secondlife.com/browse/BUG-11485
さて、こうして新しいバージョンが出る度に、
Firestorm チームでは旧いバージョンを順にブロックしてますが、
今回、とうとう 4.6.9 が使用できなくなりました。
「とうとう」と書いたのは、実はこのバージョンこそ
Windows XP と Mac OS 10.6 をサポートする
最後のバージョンだからです。
XPや10.6を使っている人がどれくらいいるかはわかりませんが、
そもそも古いOSにはセキュリティの問題などありますから、
サポートされなくなっていくのは当然の流れかもしれません。
というわけで、長くなりましたので今日はこの辺で。
先月リリースされたということは次は6月の可能性があるので、
今度はリリースに間に合うよう、
少しでも日本語を追加するように致します。
それでは、また。
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