2021年9月23日木曜日

【イベント】 10月8日(金)から Burn 2 スタート!〜今年もやるぜい!

 さて、今日は9月23日の秋分の日ですが、
ということはあと1週間でもう10月ということ。
そして SL で10月と言えば!
そう、年に一度の SL 最大のお祭り、Burn 2 の時期なのでございます!

Burn 2 は昔 Burning Life と言っていて、その噂を聞いていたので
僕が SL に生まれた2007年に初めてお客さんで参加して
ものすごく感銘を受けて、これぞ SL!とか思ったんですね。
そしたら翌年2008年にナチュさんから、
これおもしろそうなんだけど、とお誘いを受けて、
以来、観るだけでなくて、キャンプを主催したりして
積極的に参加してきたわけです。

そして今年も! そうなんです。
二度あることは三度ある。。。
ナチュさん、こじゃさんと僕の3人連続による
センターキャンプでのステージが今年も実現しました!
10月9日(土)21:00〜24:00の3時間、
この3人で Burn 2 の象徴とも言えるセンターキャンプを
乗っ取りましたので、日本の皆さん、是非来て下さいね!><

そしてそして!
やっぱり二度あることは三度ある!
もうここのところ定番となってきましたナチュさんの音楽キャンプ、
これも10月10日(日)からスタートします!
ナチュキャンプの常連とも言える DJ やミュージシャンが集結、
熱い一時を展開してくれること間違いなしです!><

更に!

ナチュさんが制作中のポスターの青刷りを見せてもらったのですが、
「帰って来た SL STATION」なる、アヤシイタイトルの時間あり!
これは一体何なのか!?
そんなこんなもドキドキワクワク期待しながらの Burn 2 です。
皆さん、是非お楽しみに!

最後に、今年の Burn 2 が何をやろうとしているのか、
例によってヒロシの拙い訳で、今年のアートテーマを紹介します。
ちょっと長いですが、これを頭に入れてご参加頂くと
Burn 2 が2倍面白くなる? かと思います。^^;

     *   *   *

アートテーマ:The Great Unknown(大いなる未知の世界)

「本当の発見の旅とは、新しい風景を見つけることではなく、新しいものの見方を身に付けることの中にその本質がある。」
マルセル・プルースト

今年のバーニングマンのテーマは、私たち皆がそれぞれ孤立した生活から抜け出し、変化する世界のまだ馴染みのない輪郭を探ろうとし、パンデミックとそれによる停滞したこの時期以前には考えられなかった方法で私たち自身や私たちの社会、私たちの文化を改めて想像し直してみる、そんな機会へ皆さんを誘うものとなります。多元宇宙を漂い、不安と不確実性に苛まれた長い一年を経て、今や脱出ポッドから這い上がり、自分たちが着陸した外の世界に目を向ける時に来ています。着陸したのは、ノアのように高い山の頂でしょうか? 或いは、アリスのように兎の穴の底でしょうか? それとも、広大でどこまでも続くような平原でしょうか? そこは古代の山々に囲まれた測量などすることのできないような地域で、かつて地図制作者たちがお手上げして「ここに竜が棲息」と書き込んで既知の世界の限界としたような場所でしょうか?

バーニングマンのイベントに参加したことがある方にとっては、そのような場所は当然自分が帰るべき家のように感じられることでしょう。それは、皆さんがこの一年閉じこもっていた現実の家でも、或いは自分が隠れ家にしているような場所でもなく、他のバーナーに出会ったら「お帰り」と声をかけ、彼等もあなたに同じ言葉を返す、そんな体験を思い出させるあの別な家のことです。現在もそして将来にわたっても、他には決して存在しない異次元のようなあの空間のことです。

ブラックロックシティでのイベントがなかった一年を経て、私たちは皆、再び互いにつながることを望んでいます。例の「ステイホーム」の後に、自分たちが帰るべき家に帰りたいと望んでいるのです。しかしながらこうして強制的に隔離された生活が続いていることが、私たちにあることを強く思い出させることとなりました。それは「家」の概念は単なる概念なのであって、どこか特定の場所を指すのではないことだ、ということです。隔離体制は私たちが場所や空間の意味について考え直し、場所について私たちが持っている幻想を削ぎ落とす機会を与えてくれました。即ち、私たちの住む街は常にそこにあり、ある道が常にそこにあるといった思い込みですが、実のところこれは真実でも何でもないのです。これは私たち皆がそのように想像して拵えられたものに過ぎず、実際のところでは毎年毎年変わっていっているものなのです。

「自分の家と呼べるものを見つけるまで、何度も何度も何度も何度も自分自身を作り直していきなさい。」
マレボ・セフォディ


この一年間離ればなれになっていたことが、私たちに一歩退いて、私たちは何を作ろうとしているのか、何故作ろうとしているのかを見直すきっかけを与えてくれました。バーニングマンについて皆さんが変えたいと思っていることはありますか? 自分のキャンプについては? 或いは自分自身については? もっとアートなものを作りたいのか? もっと少ない土地でよいのか? 出てきたものを切ったり貼ったりして基本に立ち返るべきでは? 私たちが戻った時には、あのブラックロックシティは、前回私たちが後にした時とは異なるものとなっているでしょう。ではどのように変わるというのでしょうか?

今回私たちの旅が始まるのは、悲しみと別離の場所からです。何百万もの人が永遠に去って帰って来ない場所、愛する人たちがそこにいた自分の人生の中で過ごしてきた今となっては誰も居ないいくつもの場所です。今はたくさんのものを失ってしまった時ではありますが、めったにないチャンスの時でもあります。物事の価値を見直し、新たな関係を築き、自分たちのルーツに、そもそも私たちを一つに結びつけた価値に立ち返る時なのです。バーニングマンは30年にわたって成長と拡大を続けて来ましたが、この30年間で「10か条の根本理念」の体現により近づいていると誰が断言できるでしょうか? この30年間でより多くの人たちを受け入れ、イベントが終わった後にはよりそこに残るものがより少なくなって来たとはっきりと示すことができるでしょうか? 或いは一年間休止した代わりに、何をどうすればよりよく出来るかがピンポイントでわかるようになったでしょうか? それは例えば、この一年間の休止が、公的なものも私的なものも含めて、このプラヤその外にある団体の構造的な欠陥が多数明らかになったように。これまで以上に、私たちがこの先やらなければならないことは、単にブラックロックシティのことだけではなくなったのです。私たちがバーニングマンで実践してきた資質とは、まだまだ完全とは言い難いものの、世界が自らを変革するために必要な資質なのです。つまりそれは、「与えることを喜びとする」寛大さや「本来の自分を表現する」ことの創造性などです。「どんな人をも受け入れる」思いやりの心であり、「コミュニティに参加する」ことの積極的な精神です。


「私たちが意識しているかどうかに拘わらず、私たちの生活は想像する行為なのであり、世界は私たちを通じて常に想像し直されているものなのです。」
マイケル・ミード

私たちが1990年にブラックロック沙漠に向かった時、そこで何が見つかるか何も分かりませんでした。というか、かなりの割合でこの何も分からないということは意図的ですらありました。それは「ゾーン・トリップ」だったと言えます。「ゾーン・トリップ」とは不協和音協会主催のイベントのスタイルで、その土地に関して知っていることの全てを参加者全員が意図的に無視することで、畏敬と驚異の経験をするというものです。これはロシアの SF 映画「ストーカー」に触発されたもので、この映画では、「ゾーン」として知られるある地域が未知の異星人のテクノロジーによって状態を変化させられてしまい、その結果、次に何が起こるか全く予測不可能になっています。これはシチュアシオニストとその「心理地理学」の演習を思い出させます。そこでは、例えばロンドンの地図を使ってパリの街を歩いて回るというようなことをするのです。要するに、「そこに何があるかを知っているなら、あなたは何も見つけることができない」ということです。このようにして、かつてある不協和音協会のキャラバンが沙漠の真ん中で立ち止まり、砂の中に線を引き、「何を産み出せるかは我々次第だ」という言葉を刻み、そこから今私たちがブラックロックシティと考えているゾーンへと踏み入って行ったのです。さぁ、この精神を取り戻し、「心理地理学」のダイアルを「0」にリセットして、何度も何度も驚異の体験をできるよう準備しようではありませんか。


「この線を越えて沙漠に入っていく時、前と同じというものは何もない。あらゆるものが違うんだ。何を産み出せるかは自分たち次第だ。」
デインジャー・レンジャー

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