2024年1月4日木曜日

【レビュー】 ディズニーの『ラテンアメリカの旅』を観た!

前にディズニー・プラスの契約をした話を書きました。
一番の狙いは「スター・ウォーズ」シリーズが観れることでしたが、
同時にディズニーに名作アニメが自由に観れるのも魅力でした。
その名作というのも最近の話題作は勿論ですが、
案外古〜い、ディズニーの原点のような作品だったりします。
実際、ディズニー・プラスを契約して一番最初に観たのが
『わんわん物語』(1955年)でした!w

それから『白雪姫』も観ましたね!
これはアニメも実写もいろいろ映画化されているでしょうが、
やはり "Heigh-Ho" や "Someday My Prince Will Come" といった
名曲を含む 1937 年のディズニーのアニメこそ
白雪姫のオリジナルのような作品ですね。
そう! 今回見直して、これが 1937 年という
第二次世界大戦より前に作られた作品と知って驚きました。
この時代にこれだけのクォリティのものが作られていたんですね!

実は『白雪姫』も『わんわん物語』も観たいと思ったのは
音楽的な興味からで、こうした古い作品に接して思い出したのが、
もしかして、あれ、あるかなぁ、と検索したら出てきましたよ。
『ラテンアメリカの旅』という 1942 年の作品。
原題は Saludos Amigos、つまりスペイン語で
「こんにちは、お友だち」というものなのですが、
これはディズニーのスタッフが新しいアニメの素材を求めて
ペルーのチチカカ湖やチリ、アルゼンチンのパンパや
ブラジルを訪れた時のことを、絵や音楽のスタッフの
旅行中や取材している様子を写した実写のシーンと
そこから生まれたドナルドやグーフィーのアニメとが組み合わせられた
とても魅力的な作品なのです。

なのですが、このタイトルをご存じの方は
あまりいらっしゃらないかもですね。
私が何故この作品を知っているかというと、
ずっと昔、今から30年くらい前でしょうか、
ラテンの名曲についていろいろ調べていた時に
「ブラジル」のタイトルで有名な定番名曲がヒットしたのは
この映画がきっかけだったと書いてあったからなのです。
しかし、古い作品であるのと、その他数あるディズニーの名作の中で
例えばプライムビデオや Hulu などの動画配信でも
普通にはあまり上がって来ない作品ですね。
同じ時期に作られた『ファンタジア』とは大違いです。
んで、今回ディズニー・プラスで検索したら
「あった!」というわけです。
30年越しでやっと出逢えた作品というわけなんですね。

映画のアニメ部分は全部の4つのエピソードから成っていますが、
「ブラジル」の曲が出て来るのは一番最後の
「Aquarela do Brasil」、つまり「ブラジルの水彩画」のシーン。
ディズニーの画家の筆がブラジルの美しい自然の風景を
水彩でどんどん描いていくのに合わせて
その風景を背景にドナルドが踊ったりするというもの。
しかもこの「Aquarela do Brasil」というのは、
例の「ブラジル」の曲の原題なんですね。

この曲は元々、ブラジルの作曲家アリ・バローソが 1939 年に
雨の音にヒントを得て作ったものらしいです。
「水彩」というのは元は雨のことだったんですね。
同じ年にフランシスコ・アルベスが録音したレコードが
オデオン・レコードから発売されるも、
どうもなかなか売れなかったらしいのですね。
それがこのディズニーのアニメで一躍有名になったらしい。
後に英語の歌詞も付いて、
タイトルも単に「Brazil」と呼ばれるようになったというわけ。
原題にある「水彩画」の表現を見事に活かした
ディズニーのアイデアがぴったりハマったんでしょうね。

こうして漸く「ブラジル」の曲のオリジナルとは言えないまでも
ヒットのきっかけになったディズニーの映画を観ることができました。
調べると何と、YouTube にちゃんと上がっているんですね。
というわけで最後にその動画を紹介しておきます。

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